就職情報について

就職活動の進め方

就職活動の流れ

現在、放送大学では職業安定法に基づく「無料職業紹介事業」は行っていませんが、これから新たに就職を希望する方々のために、就職活動の流れについてその概略を取りまとめましたので、参考までにご覧ください。

企業等の情報収集にあたっては、文末の 「就職情報のウェブサイトリンク集」を活用してください。

一般企業への就職

一般的な「就職活動の流れ・スケジュール」は以下のようなものが考えられます。これを参考に各自自分なりのスケジュールを作成してみると良いでしょう。

自己分析
8月~
業界・企業研究
10月~
資料請求・エントリー
3月~
会社説明会(セミナー)参加
3月~
応募
3月~
採用試験
6月~
内定(正式)
10月~

※春と秋の2回に分けて採用を行う企業や、通年採用の企業もあります。

1.自己分析

就職活動を始めるにあたってまず行うのが自己分析です。「自分は何をしたいのか」「自分は何ができるのか」などを自問自答することが必要です。自分自身のことを考えるのは、意外と難しいものです。そんな時は家族や友人から意見を聞くのも参考になります。 より良い就職活動を進めるためにも早い時期からの心がけが必要です。

2.業界研究・企業研究

業界研究

建設業・製造業・卸売業・金融業・サービス業などそれぞれの業務内容の違いを把握し、自分に適していると思われる業界を少なくとも2~3業界リストアップしましょう。業界内にどのような企業があり、その位置付けはどうなっているのかを研究しましょう。

企業研究

会社案内・企業のウェブサイト・書籍(ビジネス雑誌・就職情報誌・企業案内本等)等で仕事の内容、経営方針、成長性などを研究しましょう。安定性よりも将来性、実力主義などを重視するのならば、大手指向に偏らず中堅企業も含めた多くの企業に目を向ける必要があります。

情報収集

就職が成功するか否か、間違いのない企業選びができるかは、すべて情報収集の出来不出来にかかっています。インターネットの就職情報サイト等を活用して十分な情報収集をしてください。

3.資料請求・エントリー

興味のある企業に対しては、まず初めに葉書またはインターネットで資料請求・エントリーをします。最近では、ネット上でエントリーするケースがほとんどですが、葉書を用いる場合は、記載事項を正確、丁寧に書きましょう。

4.会社説明会・セミナー参加

会社説明会・セミナーは、企業が個別に実施するものと、マスコミ・就職情報会社・業界団体・地方自治体等が主催するものとがあります。これは、企業をよりよく理解するために参加するものですが、その場で、エントリーシートの記入・筆記試験、面接が行われることもありますので、それらに対応できるよう準備して臨む必要があります。 会社説明会・セミナーの日時・場所を知るには

  • 就職情報サイトの「会社説明会情報」

  • 企業のウェブサイト

を見てください。どうしても日時が判らない場合は、志望企業の人事部に問い合せをしましょう。

5.応募について

応募書類として求められるものは、主に次の4点です。企業から提出を求められても、あわてないように早めに準備をしておきましょう

  • 履歴書・自己紹介書(左側が履歴書、右側が自己紹介書)

  • 成績・単位取得証明書(学習センターで発行)

  • 卒業見込証明書(学習センターで発行)

  • 健康診断証明書(保健所・病院等で受診)

最近では、エントリーシート(企業独自の型式による応募書類)で書類選考をする企業が増えています。これは、書く内容、分量が格段に多く、自己分析や企業研究を十分に行っていないと記入できません。

6.採用試験

筆記試験

応募者の絞り込みや基礎学力を知るために、多くの企業が選考過程の中で筆記試験を実施しています。 筆記試験の種類

筆記試験

応募者の絞り込みや基礎学力を知るために、多くの企業が選考過程の中で筆記試験を実施しています。筆記試験の種類

論文・作文

文章力、論理性、人生観、志望動機などを問う簡潔明瞭にまとめることが重要

適性検査 SPI検査

総合適性検査、能力適性検査、性格適性検査がある最もポピュラーな適性検査で、多くの企業で実施しています。言語能力検査(国語)と非言語能力検査(算数)及び性格能力検査の3分野から成り立っています。対策としては、市販の問題集等で練習をするとよいでしょう。

面接試験

面接は、採用選考において最も大きな割合を占めています。面接では自分の言葉で表現し、自分らしさをアピールすることが重要です。 面接ではいろいろな方法が採られますが、主な形として次のものがあります。

個人面接

面接官(1人または複数)に対し、学生1人の面接

集団面接

面接官(1人または複数)に対し、学生複数の面接

グループディスカッション

複数の学生で与えられたテーマについて自由に討論する

面接時は、服装、礼儀、言葉使いに配慮して、相手の目を見て話します。相手の質問の意図を理解して、わかりやすく簡潔に答えることも重要です。

7.内定

採用試験に全て合格すると、採用内定が通知されます。内定は、口頭や文書などで伝えられますが、口頭の場合は採用担当者に内定の事実を確認することが大切です。重複内定などやむを得ない理由により内定を辞退する時は、できるだけ早く連絡を取り、直接訪問して辞退を告げることが必要です。

公務員になるには

一口に「公務員」といってもその種類はさまざまですが、大別すると国家公務員と地方公務員に分けられます。 公務員になるには採用試験に合格することが必要ですが、一般企業の就職試験と異なるのは、合格=採用ではない点です。「採用候補者名簿」に登載された候補者から、各官庁等が採用者を選んで決定するというのが公務員試験の原則的なシステムです。 各採用試験募集案内は、毎年4月以降公示されます(文末のリンク集の「国家公務員採用試験情報」、「地方公務員採用試験情報」をご覧ください)ので、各自所轄の採用試験機関から募集要項を入手し応募・受験することになります。 出願から採用内定までのおおよその流れは次のとおりです。

人事院・人事委員会募集要項配布
4月上旬
申込受付
4月上~中旬
受験票交付
第1次試験(教養試験・専門試験・論文試験)
5月上旬~(種類により日程異なる)
第1次合格
第2次試験(面接試験・身体検査・専門試験)
6月上旬~(種類により日程異なる)
最終合格(採用候補者名簿)
6月下旬~(種類により日程異なる)
各官庁・採用各機関面接
採用内定

第1次試験

教養と専門の択一試験が行われます。職種によっては、論文試験や専門記述試験も第1次試験で行われます。この教養と専門の択一試験の総合点で1次合格者が決定されます。この場合、教養・専門それぞれが一定以上の得点であることが最低条件で、それを通過している受験者の中で総合成績によって順位を決め、上位から採用予定数の1.5倍程度の人数を第1次合格者として発表します。 試験を受けるにあたっては、市販の問題集等を使用しての勉強が必要となります。記述式の試験に関しては、実際に書く練習をして自分の不足する知識、弱点を把握することが肝要です。

第2次試験

第1次試験の合格者に対してのみ実施されます。通常は面接や身体検査だけですが、専門記述試験や総合試験(小論文形式)などをさらに実施する採用試験もあります。

採用候補者名簿

ほとんどの公務員試験の場合、最終合格者は得点順に採用候補者名簿に登載されます。ほとんどの試験の場合、この名簿の有効期間は1年間です。 採用候補者は、名簿有効期間中、採用される資格をもっています。

就職情報のウェブサイトリンク集

就職活動支援情報(地域別施設・サイト)