人体の構造と機能('05) シラバス
主任講師
菱沼 典子 (聖路加看護大学教授) 北村 聖 (東京大学教授)
全体のねらい
毎日の生活の中で普通に行っている様々な生活行動は何のために、どのような仕組みで行われているのかの視点から、人体の構造と機能を学ぶ。からだに興味を持ち、理解を深めていく基礎力をつけることをねらいとするが、さらにからだの機能に適した生活を工夫し、病気を理解する土台になることを期待する。
| 回 |
テーマ |
内容 |
執筆担当講師名
(所属・職名) |
放送担当講師名
(所属・職名) |
| 1 |
生命と日常生活行動のつながり |
一個の受精卵から人間が誕生する過程を含め、個体が外部環境と関係を保ちながら、内部環境を整え生命を維持していることを解説する。日々の生活行動と生命維持の関わりを理解してもらいたい。 |
菱沼 典子 (聖路加看護大学教授) |
菱沼 典子 (聖路加看護大学教授) |
| 2 |
食べる(1) 摂食 |
生命維持のために外界から食物を取り入れる営みについて解説する。空腹感や食欲、摂食の過程(咀嚼、味覚、嚥下を含む)、消化・吸収について、消化器管・消化腺の名称、構造を含めて解説する。 |
菱沼 典子 |
菱沼 典子 |
| 3 |
食べる(2) 消化・吸収と排泄 |
消化管の運動と消化腺の分泌活動、消化液の作用について、自律神経系とホルモンによる調節を含めて解説する。また便の排泄について、便意から排便行為までを解説する。 |
佐伯 由香 (筑波大学大学院教授) |
佐伯 由香 (筑波大学大学院教授) |
| 4 |
食べる(3) 栄養分の代謝 |
吸収された栄養分の代謝について、肝臓と膵臓の機能を中心に解説する。肝機能障害や糖尿病など身近な疾患を例にして、病態から正常な機能の理解を深められるようにする。 |
谷亀 光則 (東海大学准教授) |
谷亀 光則 (東海大学准教授) |
| 5 |
体内の流通システム(1) 心臓と血管 |
多くの器官、細胞から成り立っている人体内部の物質の流通路である血管系を解説する。心臓と血管系の構造と役割、心臓収縮のメカニズムとその調節機構を解説する。 |
山本 真千子
(茨城キリスト教大学教授) |
山本 真千子
(茨城キリスト教大学教授) |
| 6 |
体内の流通システム(2) 血圧 |
生体内の流通を確保するのに必要な血圧について、その意味、血圧の決定因子と調節機構を解説する。今日血圧は一般的な生体情報となっており、高血圧の意味と対策についても言及する。 |
沓沢 智子 (東海大学教授) |
沓沢 智子 (東海大学教授) |
| 7 |
体内の流通システム(3) 血液 |
血液の組成および働きを解説する。細胞成分である赤血球・白血球・血小板について、骨髄における幹細胞からの分化を解説し、その機能および障害について言及する。 |
北村 聖 (東京大学教授) |
北村 聖 (東京大学教授) |
| 8 |
身を守る |
免疫反応は細菌やウィルスなど外敵から体を守るだけでなく、移植片の拒絶反応や自己免疫疾患でも重要な働きを演じている。細胞の自己認識、他者排除の機構、細胞性免疫と液性免疫の機序を解説し、自己免疫疾患や免疫不全症候群などにも言及する。 |
北村 聖 |
北村 聖 |
| 9 |
息をする |
換気・ガス交換に関わる呼吸器の構造と機能について解説する。また血液の酸塩基平衡にかかわる呼吸の役割を解説する。様々な呼吸器疾患が呼吸機能のどこに障害を起こすのかにも言及する。 |
沓沢 智子 |
沓沢 智子 |
| 10 |
トイレに行く |
腎臓での尿の生成過程を、生体内の体液の調節の意義を含めて解説する。次いで尿の排泄について、尿意を感じ、排泄に至までの尿路の構造と機能を解説する。 |
谷亀 光則 |
谷亀 光則 |
| 11 |
見る・聞く・感じる |
神経系が外部環境からの刺激に対し、即時的に反応し、適応する過程を解説する。主に視覚、聴覚、体性感覚について、感覚器の構造と機能と神経系の反応を取りあげる。 |
深井 喜代子 (岡山大学大学院教授) |
深井 喜代子 (岡山大学大学院教授) |
| 12 |
考える |
神経系の概要ならびに中枢神経系の構造と機能を解説し、中枢神経系における情報処理過程から、「考える」ことを意識付ける。睡眠の生理や脳死にも言及する。 |
深井 喜代子 |
深井 喜代子 |
| 13 |
動く |
骨格筋の運動における骨格と筋、関節の働き、ならびに筋の構造と収縮のメカニズムについて解説する。さらに運動に伴う心肺系の反応と調節機構を解説する。 |
山本 真千子 |
山本 真千子 |
| 14 |
ホルモン調節とストレス反応 |
内部環境の調節にホルモンがどのように関わっているかを、内分泌器官の構造を含めて解説する。また、常に個体が受けている刺激(ストレッサー)に対する反応について概説する。 |
佐伯 由香 |
佐伯 由香 |
| 15 |
ケアへの応用 |
1~14回までに学習した内容が、日常生活に結びついたかどうかを問いかけ、各人の健康生活や子ども、高齢者、病者の世話にどのように役立たすことができるか、例を挙げて解説する。 |
菱沼 典子 |
菱沼 典子 |
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