運動と健康('09) シラバス
主任講師
臼井 永男 (放送大学教授)
講義概要
近年、少子高齢化社会を迎え、生活習慣病の予防や体力の保持増進を目的としたスポーツの普及にはめざましいものがる。一方で、生活の質の向上、あるいは心の豊かさを求めてスポーツに携わる例も増えており、身体的、精神的に果たすスポーツの役割はいっそう高まるものと思われる。本講義では、からだを動かすことの重要性を述べるとともに、スポーツを安全に、楽しく、効果的に実施するために知っておきたい、からだの構造や機能について、運動生理学的ならびに身体運動学的な基礎知識と課題を提示する。
授業の目標
この講義によって、運動の重要性に関する知識を修得するにとどまることなく、スポーツを始めるきっかけをつかんでいただけることを目標としている。
履修上の留意点
これまでの「保健体育('05)」と同様に 「運動と健康('09)」を履修することによって保健体育科目を履修したことになります。したがって、「保健体育」の単位を取得する必要がある場合には、この科目を履修してください。
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テーマ |
内容 |
執筆担当講師名
(所属・職名) |
放送担当講師名
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ヒトのからだの特徴 |
ヒトは、直立・二足歩行という特有の移動様式を呈する。人類の歴史は究めて短いが、からだのかたちや仕組みには、2足歩行に都合よくできている箇所がいくつか観察される。本章では、このようなヒトのからだの特徴について概説する。
【キーワード】
直立・二足歩行 |
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神経系の構造と働き |
神経系は、構造上から中枢神経系と末梢神経系とに区分される。また、その働きから、運動神経系、知覚神経系ならびに自律神経系に区別される。本章では、からだの各器官を連結し、制御する神経系の構造と働きについて概説する。
【キーワード】
統合、制御 |
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| 3 |
呼吸器系、循環器系の構造と働き |
ヒトは、栄養素の分解に必要な酸素を取り入れ、その分解によって生じた二酸化炭素を排出している。本章では、これらのガス交換と、その運搬に関わっている呼吸器系ならびに循環器系の構造と働きについて概説する。
【キーワード】
ガス交換 |
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| 4 |
運動器の構造と働き |
骨格筋は、関節を介して2つ以上の骨に付着している。中枢から運動神経を介して刺激を受けると、筋は収縮し、運動が励起される。本章では、運動に携わっている骨、関節、筋肉の構造と働きについて概説する。
【キーワード】
骨、関節、筋肉 |
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基礎的な動作の発達 |
複雑な応用動作を獲得する前に、立つ、歩く、走る、跳ぶなどの基礎的な動作を身につけなければならない。本章では、誕生から成人と同様な歩容を獲得するまでの変化の様相(発達の様相)について概説する。
【キーワード】
幼児期、運動発達 |
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成長期の体力 |
体力とは、からだの外部に働きかける能力であり、巧みさ、ねばり強さ、力強さに分類される。これらの体力要素は、成長期によって発達時期が異なる。本章では、神経系、内臓、筋線維の発達、ならびに身長の年間増加量の変化と体力の発達との関係について概説する。
【キーワード】
身長の年間増加量、体力 |
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| 7 |
運動のエネルギー |
筋収縮に必要な直接のエネルギーは、アデノシン三リン酸である。この物質を再合成するためにはエネルギーが必要である。本章では、運動に必要なエネルギー供給機構ならびに栄養摂取について概説する。
【キーワード】
エネルギー供給機構、無酸素性作業閾値 |
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| 8 |
トレーニングの基礎原理 |
からだには多様な機能があり、その適応能力は、性、年齢、健康・体力状態などによって異なる。本章では、安全で有効なトレーニングを行うために留意しなければならない、基本的な考え方について概説する。
【キーワード】
オーバートレーニング、オーバーロードの原理、特異性の原理 |
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| 9 |
巧みさの向上 |
体力のなかで、技術に関連した構成要素として、敏捷性、バランス、協調、瞬発力、反応時間、スピードなどがあげられる。本章では、いわゆる「うまい」と称される巧みさの向上に必要な要素について概説する。
【キーワード】
スキル、運動制御、神経系 |
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| 10 |
ねばり強さの向上 |
ねばり強さは部分的な筋持久力と全身持久力として評価される。ねばり強さのトレーニングによってその向上が認められる。本章では、ねばり強さの向上に必要な要素について概説する。
【キーワード】
持久力、呼吸循環器系 |
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力強さの向上 |
筋線維を構成しているたんぱく質が破壊されると、新しいものに作りかえられる。活動している筋肉は、破壊が大きいが修復も大きくなる。トレーニングによって破壊された筋線維は、修復によってさらに大きくなる。本章では、力強さの向上に必要な要素について概説する。
【キーワード】
筋力、筋の可塑性 |
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加齢と体力の低下 |
体力は、20歳代をピークにして、その後は加齢に従って低下傾向を示す。しかし、その様相は体力要素によって異なる。本章では、体力の加齢現象と、体力低下を軽減するための、中高年者に勧められる運動について概説する。
【キーワード】
加齢、体力 |
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スポーツの文化 |
スポーツは、人間らしさを表現したり、味わったりすることができる重要な文化のひとつでもある。大きく、競技志向型スポーツと健康志向型スポーツに区分されることがある。本章では、人間とスポーツの関わりについて、またスポーツは人類に何をもたらしたのかについて概説する。
【キーワード】
競技志向型スポーツ、健康志向型スポーツ |
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リハビリテーションと体育・スポーツ |
運動は、ケガや病気から社会復帰するために究めて有効であることが知られている。本章では、ケガや病気の治療を目的に実施される体育・スポーツ、さらに、障害者が人生をより豊かにするために実施しているスポーツについて概説する。
【キーワード】
リハビリテーションスポーツ |
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生涯スポーツへの い |
不活動による弊害(運動不足の影響)については、広く周知されているところである。本章では、生活習慣病の予防と改善、生活の質のさらなる向上が期待されるスポーツを、日常生活に取り入れることの重要性や課題について概説する。
【キーワード】
HQOL、生涯スポーツ、廃用症候群 |
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