基礎看護学('10) シラバス
主任講師
佐藤 禮子 (兵庫医療大学副学長) 三上 れつ (慶應義塾大学教授)
講義概要
看護実践に必要な主要な知識・技術について理解を深め、専門職者として活動するための基盤並びに考え方を拡大することを意図している。
授業の目標
1.看護専門職として役割を果たすための基本的な考え方について理解を深める。
2.理論に裏打ちされた看護実践ができるよう学習方法を身につける。
履修上の留意点
内容の理解のみならず、経験や現実場面等と比較しながら自分の思考や看護観を発展できるようにしよう。また、積極的にグループディスカッションをして、あるべき医療や看護についても考えてみよう。
| 回 |
テーマ |
内容 |
執筆担当講師名
(所属・職名) |
放送担当講師名
(所属・職名) |
| 1 |
専門職として求められる看護の機能と役割 |
看護が自律した専門職として、人々の健康や幸福に貢献するには、看護サービス利用者や他職種者と協働して、ケア技術や保健医療福祉におけるケアシステムを変革していくことが必要である。看護の歴史を振り返り、人々のQOLの向上をめざして、対象のもつ力を強める看護の機能と役割について説明する。
【キーワード】
看護専門職、役割と機能 |
佐藤 禮子
(兵庫医療大学副学長) |
佐藤 禮子
(兵庫医療大学副学長) |
| 2 |
患者の権利を擁護する方法
(※改訂回) |
看護職者は、患者がもつ基本的な人権を尊重し、患者が自らの意思に基づき自己決定できるよう支え守る重要な役割を担っている。看護実践の場における患者の人権擁護に対しての多様な倫理的課題と看護職員としてのその対応方法について説明する。
【キーワード】
倫理綱領、自己決定、インフォームドコンセント、アドボカシー、セカンドオピニオン |
大島 弓子
(神奈川県立保健福祉大学教授) |
大島 弓子
(神奈川県立保健福祉大学教授) |
| 3 |
看護行為と法の関係 |
看護は人の生命に関わる職業であり、法によって責任の在り方が問われる。どのような法令に基づき看護行為を遂行するのか、特に医事、薬事に関する法律を概説し、責任を問われる意味について述べる。また、看護行為の法的責任、看護師の医療行為の法的責任について具体的に説明する。
【キーワード】
看護行為、医療行為、法的責任、保健師助産師看護師法、医師法 |
石井 範子
(秋田大学大学院教授) |
石井 範子
(秋田大学大学院教授) |
| 4 |
患者となった人の対象理解とは |
看護における対象理解は、対象を全体的に統合された人間として理解することである。病気によって患者は新たな役割が付与され、制限された生活を余儀なくされるが、身体的・心理的・社会的・霊的存在として変化しつづける。人間の生命・生活・健康に関わる人間理解について、具体的な事例を通して説明する。
【キーワード】
対象理解、発達課題、病者役割 |
小松 万喜子
(愛知県立大学教授) |
小松 万喜子
(愛知県立大学教授) |
| 5 |
専門的援助関係を発展させるコミュニケーション技法 |
患者と看護師の関係は確かな意思によって結ばれる専門的援助関係である。このプロセスを通して看護師は自己理解と他者理解を深め、専門職者としての能力を高めていく。対人関係理論を概説し、患者との効果的なコミュニケーション技法を具体的に説明する。
【キーワード】
専門的援助関係、コミュニケーション、一般的援助関係 |
小松 万喜子
(愛知県立大学教授) |
小松 万喜子
(愛知県立大学教授) |
| 6 |
看護判断の基盤となる身体的・心理社会的アセスメント |
身体的・心理社会的アセスメントは、看護ケアの根拠と成果の測定、評価の指針となる情報を得るために欠かすことができない。身体的・心理社会的アセスメントの方法を概説し、特に身体的アセスメントの具体的方法について述べる。
【キーワード】
ヘルスアセスメント、看護データベース、情報収集方法、身体診査技法、聴診法 |
三上 れつ
(慶應義塾大学教授) |
三上 れつ
(慶應義塾大学教授) |
| 7 |
エビデンスに基づく看護過程 |
看護過程は、看護師が対象の健康回復・維持・増進をめざして、意図的・系統的に行われる問題解決方法である。看護過程の6段階について説明し、エビデンス(根拠)に基づく看護ケアを実践するために、正確な診断・評価を方向づける患者情報の重要性と活用法について述べる。
【キーワード】
看護過程、問題解決法、患者情報、看護診断、評価 |
三上 れつ
(慶應義塾大学教授) |
三上 れつ
(慶應義塾大学教授) |
| 8 |
セルフケアを促進させる教育指導方法
(※改訂回) |
対象が健康的な日常生活を維持していくためには、看護師が一方的に援助するのではなく、患者・家族のセルフケア能力を高めていくことが不可欠である。セルフケア能力を促進するために必要な教育指導方法の実際について説明する。
【キーワード】
セルフケア、教育指導、セルフエフィカシー |
小松 万喜子
(愛知県立大学教授) |
小松 万喜子
(愛知県立大学教授) |
| 9 |
看護基本技術:「食事」を支える口腔・嚥下ケア |
口腔内汚染や誤嚥は、致命的な肺炎を引き起こす。口腔の機能と嚥下のメカニズムから、体力の低下した高齢者や麻痺のある患者に対する「食事」を支える看護技術として、口腔ケアと嚥下ケアについて具体的に説明する。
【キーワード】
摂食行動、摂食・嚥下障害、口腔ケア、嚥下訓練法 |
三上 れつ
(慶應義塾大学教授) |
三上 れつ
(慶應義塾大学教授) |
| 10 |
看護基本技術:「自尊心」を守る失禁ケア |
尿失禁には様々な種類があるが、そのメカニズムを知ることで、人々の排尿を適切にコントロールする介入が可能になる。これらの尿失禁のケアとして重要な「自尊心」を守る看護技術を中心に、トータルケアであるコンチネンスケアについて具体的に説明する。
【キーワード】
尿失禁、自尊心、排尿システム、皮膚・排泄ケア |
大島 弓子
(神奈川県立保健福祉大学教授) |
大島 弓子
(神奈川県立保健福祉大学教授) |
| 11 |
看護基本技術:「自然治癒力」を促がす褥瘡ケア |
新しい褥瘡ケアは、除圧、栄養、閉鎖式ドレッシング法、創の湿潤環境、デブリ-ドメント法である。予防ケアの他、褥瘡の進行段階に応じた創の「自然治癒力」を増進するための看護技術として、創傷ケアについて具体的に説明する。
【キーワード】
褥瘡、自然治癒力、発生要因、予防方法、褥瘡ケア |
石井 範子
(秋田大学大学院教授) |
石井 範子
(秋田大学大学院教授) |
| 12 |
看護基本技術:「生命の危険」を回避する感染予防方法
(※改訂回)法 |
医療・保健施設における院内感染に関する状況は厳しさを増しており、正しい知識の提供や予防手段を推進することが急務となっている。院内感染の現況と新しい感染管理の考え方について説明し、「生命の危険」を回避する看護技術として、具体的な感染予防方法について述べる。
【キーワード】
感染予防、院内感染、病原微生物、標準予防策、無菌操作 |
石井 範子
(秋田大学大学院教授) |
石井 範子
(秋田大学大学院教授) |
| 13 |
看護の情報化から電子カルテまで |
身近な存在となった医療情報のコンピュ-タ化社会を概観する。看護情報の意味、活用法について確認し、情報をどのように管理し保護するかについて説明する。さらに、電子カルテの本質と実際を紹介する。
【キーワード】
看護情報、電子カルテ、看護用語、看護記録、NANDA,ICNP |
大島 弓子
(神奈川県立保健福祉大学教授) |
大島 弓子
(神奈川県立保健福祉大学教授) |
| 14 |
チーム医療を発展させるリーダーシップのとり方
(※改訂回) |
対象のニ-ズや疾病状況の変化に伴い、医療が専門分化し、看護師は他の専門職者とチームを組んでケアを提供している。チ-ム医療におけるリーダーシップについて概説し、看護独自の機能と看護師に期待される役割を説明する。
【キーワード】
チーム医療、多職種専門連携・協働、看護師リーダーシップ |
佐藤 禮子
(兵庫医療大学副学長) |
佐藤 禮子
(兵庫医療大学副学長) |
| 15 |
看護の質を保証するリスクマネジメントのあり方
(※改訂回) |
看護が専門職として発展するために、提供する看護の質を保証し、組織全体のマネジメントの見直しを図ることについて概説する。また、臨床における看護のリスクマネジャ-の活動を通して、看護管理として必須のリスクマネジメントのあり方を説明する。
【キーワード】
看護の質保証、安全管理 |
佐藤 禮子
(兵庫医療大学副学長) |
佐藤 禮子
(兵庫医療大学副学長) |
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