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ユーザ調査法('16)

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主任講師
黒須 正明 (放送大学教授)
高橋 秀明 (放送大学准教授)
放送メディア
テレビ
放送時間(平成28年度)
第1学期:(月曜)16時00分~16時45分
第2学期:(木曜)9時45分~10時30分

講義概要

コンピュータやインターネットが普及するにつれて、私たちはさまざまなハードウェアやソフトウェア、サービス、そしてシステムに取り巻かれて生活するようになった。こうしたものを私たちにとって便利で使いやすいものとするためには、まず、それらの情報機器を利用するユーザについての的確な理解を得ることが大切であり、そうした情報を得たうえでシステムの設計を行うことが必要である。本科目では、そのための調査法を多面的に取扱い、情報学のための研究方法の基礎として位置づける。
※詳しくはシラバス

開設年度
平成28年度
科目区分
コース科目(情報コース(専門科目))
〔2009年度~2015年度〕専門科目(情報コース)
〔2008年度以前〕専門科目(情報コース)
科目コード
1570218
単位数
2単位
単位認定試験
試験日・時限
平成28年度 第1学期:平成28年7月24日(日曜)6時限(15時35分~16時25分)
平成28年度 第2学期:平成29年1月22日(日曜)8時限(17時55分~18時45分)
単位認定試験
平均点
 
 
備考
「情報機器利用者の調査法('12)」の単位修得者は履修不可
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授業の目標

コンピュータやインターネットの技術をつかってハードウェアやソフトウェアなどの設計(たとえばウェブサイトの設計など)を行うとき、そのユーザについて、その特性やニーズ、利用状況を的確に把握したうえで、使いやすく有用性の高いものづくりを進めてゆく方法論について理解し、実際にその方法を利用して情報システムの設計に取り組めるようにする。

履修上の留意点

この科目では、心理学的な概念や手法を利用することが多いので、受講者は、「心理学概論」「心理学研究法」「認知心理学」などを受講しておくことが望ましい。また、統計的な手法を利用することもあるので「心理統計法」「社会統計学入門」を受講しておくことも望ましい。

シラバス

テーマ 内容 執筆担当講師名
(所属・職名)
放送担当講師名
(所属・職名)
1 ユーザを知る1:考え方(1) ・使いにくい、分かりにくい情報機器は、ユーザのことを考えずに開発されたことが大きな原因であることを理解する。
・ユーザについてきちんと調べてからものづくりをするという、人間中心設計の考え方の必要性を理解する。
・ユーザ調査法が主に認知心理学の研究法を応用していることを理解すると同時に、ユーザを調査する際の注意点を理解する。

【キーワード】
ユーザ、人間中心設計、認知心理学
黒須 正明
(放送大学教授)
高橋 秀明
(放送大学准教授)
黒須 正明
(放送大学教授)
高橋 秀明
(放送大学准教授)
2 ユーザを知る2:考え方(2) ・ユーザを知ることは、本来的に困難であることを理解する。
・ユーザについて考える際には、認知心理学における人間についての捉え方が参考になることを理解する。

【キーワード】
内観、人間工学、情報処理系、生態心理学、社会文化的アプローチ
高橋 秀明
(放送大学准教授)
高橋 秀明
(放送大学准教授)
3 ユーザを知る3:人間の多様性 ・ユーザとなりうる人々が、どのような側面に関して異なっており、その多様性の広さがどの程度であるかを理解する。
・また、その多様性が、どのような場合に問題になるのかを理解する。

【キーワード】
多様性、特性、障害、性別、志向性、状況、環境
黒須 正明
(放送大学教授)
黒須 正明
(放送大学教授)
4 ユーザの心理を知る1:感情・感性、心理学的測定 ・消費者の感情、感性は製品の評価や購入に影響を与える。また、感情、感性は近年盛んに研究され、その性質と重要性が明らかになりつつある。
・感情と感性に関する性質、および感情や感性を測定する手法について説明する。
・学習目標は、(1) 感情、感性の重要性を説明することができる、(2) 感情、感性の測定・評価課題に対して適切な方法を構成できることである。

【キーワード】
感情、感性、情動、心理学的測定
大西 仁
(放送大学教授)
大西 仁
(放送大学教授)
5 ユーザの心理を知る2:質問紙調査法 ・ユーザの心理・背景・態度・意見・好み・動機・認知度等を知るにあたってよく使われる手法である質問紙調査法について説明する。
・本章の学習目標は、以下の3点である。(1)質問紙調査におけるデータ収集方法について理解し、調査を具体的に設計することができる、(2)調査票を適切に作成する際の注意点について学び、既存の調査票を評価することができるとともに、適切な調査票が作成できる、(3)質問紙調査の対象者の選定方法について理解し、質問紙調査の結果の一般化の可能性について説明できる。

【キーワード】
質問紙調査、アンケート調査、データ収集、調査票
青木 久美子
(放送大学教授)
青木 久美子
(放送大学教授)
6 ユーザの心理を知る3:インタビュー法 ・情報システムや情報サービスの利用における文脈や状況を利用者の視点に立って把握するために実施するインタビュー法を紹介する。
・本章の学習目標は、以下の3点である。(1)構造化、半構造化、非構造化の違い、単独インタビューとグループインタビューの違いを理解し、調査目的に応じて適切なインタビュー手法を選択することができる、(2)調査の準備や協力者とのコンタクト方法、合意書の作成方法を含む、インタビュー調査に必要な手続きを理解し、手順を踏んでインタビュー調査を進めることができる、(3)インタビュー調査結果の分析方法を理解し、適切な方法により内容分析を実施することができる。

【キーワード】
インタビュー調査、データ収集、内容分析
三輪 眞木子
(放送大学教授)
青木 久美子
(放送大学教授)
三輪 眞木子
(放送大学教授)
青木 久美子
(放送大学教授)
7 ユーザの認知を知る1:言語プロトコル法・視線分析法 ・ユーザ調査にあたり、課題分析を行う必要性を理解する。
・ユーザ調査において、課題解決の結果と過程とについてそれぞれデータを収集できることを理解する。
・課題解決の過程に関するデータ収集法として、言語プロトコル法と視線分析法とについて理解する。

【キーワード】
課題分析、結果と過程、言語プロトコル法、眼球運動、視線分析法
高橋 秀明
(放送大学准教授)
高橋 秀明
(放送大学准教授)
8 ユーザの認知を知る2:実験法 ・実験から結論を得るためには適切な実験を計画する必要があり、そのためには実験の考え方を理解することが重要である。
・実験の考え方、実験の計画と実施方法、実験を行う際の注意点について説明する。
・学習目標は、(1) 実験と調査の区別ができる、(2) 興味ある事象について、具体的な実験を計画できるようになることである。

【キーワード】
因果関係、統制、独立変数、従属変数、実験計画、倫理的配慮
大西 仁
(放送大学教授)
大西 仁
(放送大学教授)
9 ユーザの日常生活を知る1:ログ解析 ・ログ(ログデータ)とは計算機や通信機器の利用状況や処理を記録したデータのことであり、それに類したデータは身の回りに溢れている。これらのデータを活用して様々な問題解決が行われている。
・ログデータとその解析法の概要について説明する。
・学習目標は、ログデータから必要な情報を抽出する方法を提案できるようになることである。

【キーワード】
ログ(ログデータ)、ネットワーク、統計解析、機械学習、テキストマイニング
大西 仁
(放送大学教授)
大西 仁
(放送大学教授)
10 ユーザの日常生活を知る2:談話分析・日記法・観察法 ・本章では、日常生活のさまざまな場面で利用者の心理や行動を知るための方法として、談話分析、日記法、観察法をとりあげる。
・本章の学習目標は、以下の4点である。(1)談話分析のデータ収集方法を理解し、調査を具体的に設計することができる、(2)日記法のデータ収集手法を理解し、協力者に日常生活を記録してもらう方法を選択できる、(3)観察法によるデータ収集の手順を理解し、チェックリストを作成することができる、(4)質的研究を評価する視点を理解し、それを用いて先行研究を評価することができる。

【キーワード】
談話分析、日記法、観察法、質的調査法、研究の評価
三輪 眞木子
(放送大学教授)
三輪 眞木子
(放送大学教授)
11 ユーザの日常生活を知る3:事例研究・エスノグラフィー ・本章では、事例研究とエスノグラフィーの2つの研究アプローチを紹介する。
・本章の学習目標は、以下の3点である。(1)事例研究のデータ収集とデータ分析の方法を理解し、調査を具体的に設計することができる、(2)エスノグラフィーのデータ収集とデータ分析の方法を理解し、調査を具体的に設計することができる、(3)収集した多様なデータを一括管理して分析プロセスを記録する方法を説明できる。

【キーワード】
談話分析、日記法、観察法、質的調査法
三輪 眞木子
(放送大学教授)
三輪 眞木子
(放送大学教授)
12 ユーザを知りつくす:多面的観察 ・多面的観察の必要性を理解する。多面的観察では、さまざまなデータを時間推移表にまとめ分析することを理解する。
・多面的観察の応用問題として、エラー分析・事故分析について学ぶ。

【キーワード】
多面的観察、時間推移表、エラー分析、事故分析
高橋 秀明
(放送大学准教授)
高橋 秀明
(放送大学准教授)
13 ユーザによる評価1:ユーザビリティとその評価 ・ユーザから製品やシステムのユーザビリティの評価に関する情報を得る手法について説明する。
・これらは、設計中のハードやソフトのユーザビリティを向上させる目的でも利用されるが、現在、生活や仕事の場面で使っているものにどういう問題があるかを把握するためにも利用されるものである。

【キーワード】
ユーザビリティ評価、ユーザビリティテスト、インスペクション法、有効さ、効率、満足度
黒須 正明
(放送大学教授)
黒須 正明
(放送大学教授)
14 ユーザによる評価2:ユーザ経験(UX)とその評価 ・設計段階で用いるユーザ調査の手法の他に、設計が終わり、製品などが市場にリリースされて以降の段階で行う調査手法がある。
・ここでは、多面的な品質特性を考慮し、かつそうした長期的なスパンを視野に含めようとするユーザ経験(UX: User Experience)の考え方を説明し、それをどのように評価・測定するかについて述べる。

【キーワード】
ユーザ経験(UX)、品質特性、設計品質、利用品質、経験サンプリング法、当日再構築法、時間枠ダイアリー、AttrakDiff、UXカーブ
黒須 正明
(放送大学教授)
黒須 正明
(放送大学教授)
15 ユーザ調査法:まとめ ・ユーザを知るためには、心理学や社会学、ユニバーサルデザインなど、様々な分野で開発されてきた考え方の枠組みや手法がある。
・これらを活用して、どのようにハードウェアやソフトウェアを設計すべきかについて、科目内容の全体をまとめながら整理する。

【キーワード】
ISO13407、ISO9241-210、倫理的配慮
黒須 正明
(放送大学教授)
高橋 秀明
(放送大学准教授)
黒須 正明
(放送大学教授)
高橋 秀明
(放送大学准教授)
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