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国際法('14)

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主任講師
柳原 正治 (放送大学教授)
放送メディア
ラジオ
放送時間(平成28年度)
第1学期:(土曜)24時00分~24時45分
第2学期:(火曜)6時45分~7時30分

講義概要

主権国家間を規律する法としての国際法は、近代ヨーロッパに生まれた。その規律内容は、とくに第2次世界大戦以降急激に変化している。また、国家が国際法の主体の中心であることには変化はないとしても、非国家主体(国際組織、個人など)が果たす役割は飛躍的に増大してきている。さらには、近代国際法概念そのものの歴史的制約性もいろいろな形で指摘されてきている。本講は、こうした国際法の歴史的変遷を踏まえたうえで、現段階における国際法についての基礎的な知識を提供するものである。
※詳しくはシラバス

開設年度
平成26年度
科目区分
コース科目(社会と産業コース(専門科目))
〔2009年度~2015年度〕専門科目(社会と産業コース)
〔2008年度以前〕専門科目(社会と経済専攻)
科目コード
1639307
単位数
2単位
単位認定試験
試験日・時限
平成28年度 第1学期:平成28年7月31日(日曜)7時限(16時45分~17時35分)
平成28年度 第2学期:平成29年1月25日(水曜)8時限(17時55分~18時45分)
単位認定試験
平均点
(平成27年度 第1学期)53.3点
(平成27年度 第2学期)70.7点
備考
 
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授業の目標

国際法の各分野における重要な基礎概念について、その歴史的背景を踏まえつつ、現段階でのあり方について理解することを目指す。さらには、現行の制度が今後も現在のようなかたちで存続できるのか、そうでないとすればどのようなかたちがありうるのかについても、構想できるようになってもらいたい。

履修上の留意点

法律学、とくに民法に関する科目を事前に、あるいは同時に履修していることが望ましい。ただし、本講履修の条件ではない。

シラバス

テーマ 内容 執筆担当講師名
(所属・職名)
放送担当講師名
(所属・職名)
1 近代国際法の成立 現在の国際社会に妥当する国際法は、19世紀中葉にヨーロッパにおいて完成した近代国際法(伝統的国際法)が発展し、19世紀後半以降世界に広がっていったものである。時代や地域を異にすれば、これとは異なる形での、広い意味での「国際法」が存在していた(礼、ダルマ、スィヤルなど)。

【キーワード】
礼、ダルマ、スィヤル、万国公法、近代国際法
柳原 正治
(放送大学教授)
柳原 正治
(放送大学教授)
2 現代国際法の諸特徴 国際法は、今なお分権社会である国際社会の特質によって規定されている。法規範としての国際法規範は、国内法規範とは異なる特色を持っている。こうした特色のある国際法をどのように学ぶのがよいかについても解説する。

【キーワード】
国際社会、社会規範、法規範、国際法規範
柳原 正治
(放送大学教授)
柳原 正治
(放送大学教授)
3 国際法の形成と適用と解釈 国際法は、その形成・適用・解釈のいずれについても、国内法とはかなり異なる独自の原理をもっている。また、国際法の形成・適用・解釈の3つが厳格に区別されるのかがときとして曖昧な場合もある。これらの原理を正確に理解することが国際法の理解にとってなによりも重要である。

【キーワード】
国際法の法源、条約、慣習国際法、特別国際法、一般国際法
柳原 正治
(放送大学教授)
柳原 正治
(放送大学教授)
4 国際法と国内法の関係 国際法と国内法の関係については19世紀後半から一元論と二元論の理論的な対立がみられた。これは、国際法が国内法と同じ意味での法といえるかという問いを含むものでもあった。現在では、国際法秩序と国内法秩序を分けて、実際的な場面での関係が問題とされる。

【キーワード】
一元論、二元論、編入と変型、直接適用可能性、間接適用
柳原 正治
(放送大学教授)
柳原 正治
(放送大学教授)
5 国際法の主体―国家と非国家主体― 国家の資格要件はどのようなものであり、どのようにして他国から国際法上の国家として受け入れられるか(国家承認)について解説する。国際組織や個人などの非国家主体も一定の範囲で国際法の主体とみなされるようになってきている。

【キーワード】
国際法上の国家、国家承認、国家承継、非国家主体
柳原 正治
(放送大学教授)
柳原 正治
(放送大学教授)
6 国家の基本的権利義務と国家管轄権 国際法上の国家であればすべて、国家主権、国家平等、不干渉義務といった、基本的権利義務をもつ。これに対して、国家が人・事物に対して行使する権限をその作用の側面からとらえたのが国家管轄権の概念である。

【キーワード】
国家主権、国家平等、不干渉義務、属人主義、属地主義、国家免除
柳原 正治
(放送大学教授)
柳原 正治
(放送大学教授)
7 国家の国際責任 国家の国際責任は従来国際違法行為責任とされ、民事責任との類似でとらえられる側面もあったが、国内法におけるような民事責任と刑事責任の厳格な区別は存在しなかった。現在では、国家の「国際犯罪」が存在するかがとくに問題となっている。

【キーワード】
国際違法行為責任、違法性阻却事由、外交的保護、国家責任の履行と追及
柳原 正治
(放送大学教授)
柳原 正治
(放送大学教授)
8 国家領域 国家が排他的に支配する地域、いいかえれば領域主権が及ぶ地域が国家領域である。そして、一定の地域がどこの国家の領域に帰属するかという問題は、従来領域権原という法的枠組みのなかで論じられてきた。領域をめぐる紛争(日本の領域問題を含む)の解決についても解説する。

【キーワード】
領域主権、領土保全原則、領域使用の管理責任原則、領域権原、領域紛争の解決
柳原 正治
(放送大学教授)
柳原 正治
(放送大学教授)
9 海洋およびその他の地域・空間 国家領域である陸地以外の地域・空間、すなわち、海洋、空域、宇宙空間、南極、国際河川・国際運河、委任統治・信託統治などについては、それぞれに固有の制度が存在する。とくに海洋に関する規律はここ30年の間に激変した。

【キーワード】
公海、領海、排他的経済水域、大陸棚、深海底、海洋の境界画定、国際化地域、空域、宇宙空間
柳原 正治
(放送大学教授)
柳原 正治
(放送大学教授)
10 国際法における個人 時代により異なるものの、国際法はいろいろな形で個人についての規律をおこなってきている。個人(自国民や外国人)との関係での国家の権利義務、国境を越える個人の活動や移動についての基準、個人の権利そのもの、個人の犯罪などである。人権は次の章で扱う。

【キーワード】
国籍、外国人の法的地位、犯罪人引渡、難民の保護、個人の国際犯罪
柳原 正治
(放送大学教授)
柳原 正治
(放送大学教授)
11 人権の国際的保障 人権の保障は元来それぞれの国家によって行われてきたが、20世紀の半ば以降、人権の国際的保障についてのいくつもの枠組みが生み出された。人権条約には特有の履行確保制度もみられる。また、自由権や社会権とは異なる、新しい人権概念も主張されている。

【キーワード】
人権概念、第三世代の人権、人権条約、人権保障の国際的システム
柳原 正治
(放送大学教授)
柳原 正治
(放送大学教授)
12 国際経済活動と国際環境保護に関する国際法 国際経済や国際環境の分野では、ここ半世紀の間に、じつに多くの新しいルールが生まれてきている。既存の国際法の枠組みとはいろいろな点で異なるために、「国際経済法」や「国際環境法」という新しい分野として主張されることもある。

【キーワード】
WTO、国有化、国際通貨制度、IMF、予防原則、共通だが差異のある責任
柳原 正治
(放送大学教授)
柳原 正治
(放送大学教授)
13 国際紛争の解決 国際紛争の解決についての法的規律は時代により大きく変化し、現在では個々の国家が戦争という形で紛争を解決することは認められていない(紛争の平和的解決義務)。ここでは国際紛争の伝統的な解決方法を概観する。とくに国際司法裁判所の現状と課題を解説する。

【キーワード】
自力救済、交渉、周旋、審査、仲介、調停、仲裁裁判、司法裁判、国際司法裁判所
柳原 正治
(放送大学教授)
柳原 正治
(放送大学教授)
14 武力行使の規制と国際安全保障 伝統的国際法の下で認められていた戦争は、20世紀を通じて「違法化」が進められ、現在では武力不行使原則が確立している。そして、国家が個別に安全を保障するという体制ではなく、集団安全保障体制が設立された。しかし、現状はかならずしもこうした理念通りには動いていない側面があることも解説する。

【キーワード】
戦争の違法化、武力不行使原則、集団安全保障、国連平和維持活動、多国籍軍
柳原 正治
(放送大学教授)
柳原 正治
(放送大学教授)
15 武力紛争法 武力紛争において、どのような武器を用いて良いか、捕虜をどのように扱うべきかなどについての法的規制(武力紛争法)が存在している。どのようなルールが現在存在するか、さらにはこのような状況下で中立はありうるのかについて解説する。

【キーワード】
戦時国際法と武力紛争法、戦闘の手段と方法の規制、武力紛争犠牲者の保護、中立概念
柳原 正治
(放送大学教授)
柳原 正治
(放送大学教授)
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