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日本史史料論('15)

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主任講師
五味 文彦 (放送大学名誉教授)
杉森 哲也 (放送大学教授)
放送メディア
ラジオ
放送時間(平成29年度)
第1学期:(土曜)10時30分~11時15分
第2学期:(水曜)15時15分~16時00分

講義概要

本科目は大学院では唯一の日本史科目である。基本的なテーマとしては、日本史研究の基礎である史料について論じる。日本史の学習・研究において、歴史研究の素材である史料を正確に読解し理解することは、最も基本的な作業である。本科目では、古代から近現代に至る日本の歴史を学習する上で最も基本的な史料を取り上げ、その特質と読解の基礎について講義を行う。
※詳しくはシラバス

開設年度
平成27年度
科目区分
人文学プログラム(旧文化情報学プログラム)
科目コード
8980004
単位数
2単位
単位認定試験
試験日・時限
平成29年度 第1学期:平成29年7月22日(土曜)1時限(9時15分~10時05分)
平成29年度 第2学期:平成30年1月19日(金曜)2時限(10時25分~11時15分)
単位認定試験
平均点
(平成28年度 第1学期)71.3点
(平成28年度 第2学期)74.0点
備考
 
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授業の目標

大学院における日本史の学習・研究は、単に学説の理解だけでは不十分であり、自ら史料を読解し理解することが求められる。本科目では、史料とは何かという基本的な知識を学習するとともに、史料を正確に読解し理解するための方法の基礎を習得することを目標とする。

履修上の留意点

大学院の歴史学科目である 「東アジア近世近代史研究('17)」「アフリカ世界の歴史と文化('13)-ヨーロッパ世界との関わり-」を履修し、幅広く歴史学を学んでいただきたい。また学部の日本史科目である「日本の古代中世('17)」「日本近世史('13)」「日本の近現代('15)」も、あわせて学習することを勧めたい。

シラバス

テーマ 内容 執筆担当講師名
(所属・職名)
放送担当講師名
(所属・職名)
1 日本史研究と史料 日本史研究と史料との関係について、総括的に論じる。史料についての基本的な考え方に始まり、史料の種類とその性格に見合った使い方、史料の取り扱い方などを考え、海外史料の見方などにも触れる。

【キーワード】
史料学、文書、記録、歴史書、海外史料
五味 文彦
(放送大学名誉教授)
五味 文彦
(放送大学名誉教授)
2 古代の史料(1)
-六国史と古記録-
古代史料のうち、六国史と古記録について論じる。日本では律令制度が整備される時代に、中国で各王朝が前王朝の歴史をまとめた史書を作成したことにならって、『日本書紀』を筆頭に6つの史書が編纂された。これらの史書の特徴と、読み解くにあたって留意すべき点について論じる。また六国史の後の時代を研究する上で有用な、平安時代の貴族の日記について論じる。

【キーワード】
律令国家、歴史書、平安貴族、日記
鐘江 宏之
(学習院大学教授)
鐘江 宏之
(学習院大学教授)
3 古代の史料(2)
-律令法と儀式書-
古代史料のうち、法制史料などについて論じる。編纂された成文法である律令法典は、古代社会を考える上で重要な法制史料である。律令法の体系を紹介するとともに、関連する史料を利用する上での留意点と、その読解によってわかる歴史像について論じる。また、平安時代に編纂された儀式書についても取り上げ、貴族社会について理解する上での利用について論じたい。

【キーワード】
法制史料、律令格式、政務、年中行事
鐘江 宏之
(学習院大学教授)
鐘江 宏之
(学習院大学教授)
4 古代の史料(3)
-文書-
古代史料のうち、文書について論じる。古代社会の実像にアプローチする上で、奈良の正倉院宝庫に伝世した正倉院文書や、寺院などに伝わる文書、さらには各地の遺跡から出土した漆紙文書は有用な史料である。これらの実例を紹介しながら、その利用について論じる。

【キーワード】
正倉院文書、漆紙文書、帳簿、売券
鐘江 宏之
(学習院大学教授)
鐘江 宏之
(学習院大学教授)
5 古代の史料(4)
-木簡と金石文-
古代史料のうち、木簡と金石文などについて論じる。各地の遺跡から出土した木簡の実例を紹介し、その分析方法やそこから得られる歴史像について論じる。また、碑文、金属製品の銘文、墨書土器などについて概要を解説し、史料としての特性について論じる。

【キーワード】
出土文字資料、木簡、金石文、墨書土器
鐘江 宏之
(学習院大学教授)
鐘江 宏之
(学習院大学教授)
6 中世の史料(1)
-文書-
中世史料のうち、古文書について論じる。中世史料のうち古文書はそれ自体学問として独自な発展を見てきたところから、古文書の様式に始まり、その機能や保管、利用方法に至るまで多岐にわたって解説する。

【キーワード】
古文書、文書様式論、文書機能論、紙背文書
五味 文彦
(放送大学名誉教授)
五味 文彦
(放送大学名誉教授)
7 中世の史料(2)
-古記録-
中世史料のうち、古記録について論じる。中世には日記が広く書かれるようになり、日記史料に基づいて歴史書が編まれ、また歴史書として読まれた。その日記をはじめとする古記録からいかに歴史情報を探ってゆくのかを考える。

【キーワード】
日記、『吾妻鏡』、『明月記』、歴史書
五味 文彦
(放送大学名誉教授)
五味 文彦
(放送大学名誉教授)
8 中世の史料(3)
-文学・絵画史料-
中世史料のうち、文学・絵画について論じる。中世には多様な史料が存在し、その多角的な扱いにより、歴史の内実に迫ることが可能である。そこで絵巻などの絵画史料や枕草子などの文学史料と文書・記録とを結びつけて歴史を探る方法について考える。

【キーワード】
絵巻、『枕草子』、『徒然草』、『一遍聖絵』
五味 文彦
(放送大学名誉教授)
五味 文彦
(放送大学名誉教授)
9 近世の史料(1)
-武家史料-
近世史料のうち、武家史料について論じる。武家史料を作成・保管する主体は、幕府や藩の政庁、将軍や大名から下級の武士まで、広範囲に及ぶ。この回では、寛文4年(1664)から翌年にかけて実施された寛文印知において、将軍から大名に発給された領知判物と領知目録を取り上げる。あわせて『徳川実紀』などの幕府史料から、その実施過程についても検討する。

【キーワード】
武家史料、寛文印知、領知判物、領知目録、『徳川実紀』
杉森 哲也
(放送大学教授)
杉森 哲也
(放送大学教授)
10 近世の史料(2)
-町方史料-
近世史料のうち、町方史料について論じる。町方史料は、江戸・京都・大坂の三都や城下町などの都市の町人地において、作成・保管される史料である。この回では、町で作成・保管される町有文書を取り上げ、その中の借屋関係の史料である「借屋借り請一件文書」について検討する。

【キーワード】
町方史料、町、町中、町有文書、借屋借り請一件文書
杉森 哲也
(放送大学教授)
杉森 哲也
(放送大学教授)
11 近世の史料(3)
-仲間史料-
近世史料のうち、仲間史料について論じる。仲間史料は、商人や職人が形成している仲間で作成・保管される史料である。商人や職人の仲間の種類は多種多様で、その数も非常に多かった。この回では、京都・西陣の縮ミ縮緬織屋仲間の史料を取り上げ、織屋の家の史料とあわせて検討する。

【キーワード】
仲間史料、京都・西陣、織屋、織屋仲間、縮ミ縮緬織屋仲間
杉森 哲也
(放送大学教授)
杉森 哲也
(放送大学教授)
12 近代の史料(1)
-公文書-
近代史料のうち、公文書について論じる。公文書はどのように管理・保存・公開されるのか。公文書の様式にはどのようなものがあるのか。どの史料保存機関にどのような公文書が所蔵されているのかなどを学ぶ。

【キーワード】
近代史料学・近代文書学、国立公文書館、外務省外交史料館、防衛省防衛研究所、アジア歴史資料センター
土田 宏成
(神田外語大学教授)
土田 宏成
(神田外語大学教授)
13 近代の史料(2)
-政府の編纂記録-
近代史料のうち、政府の編纂記録について論じる。明治政府は歴史書の編纂を企画したが、それは挫折し、史料集の編纂となった。その他、明治天皇の伝記である『明治天皇紀』、法令等をまとめた『法令全書』・『法規分類大全』、外務省による『日本外交文書』などを取り上げ、その編纂の意図や過程を知り、その性格を理解する。

【キーワード】
修史事業、復古記、明治天皇紀、法令全書、法規分類大全、日本外交文書
土田 宏成
(神田外語大学教授)
土田 宏成
(神田外語大学教授)
14 近代の史料(3)
-政治に関わる史料-
近代史料のうち、政治に関わる史料について論じる。政治家の日記・書簡、帝国議会会議録、オーラル・ヒストリーを取り上げ、それらを活用して、政治家の思想と行動、政治的意思決定の過程を考察する方法を学ぶ。

【キーワード】
日記と書簡、斎藤隆夫、鳩山一郎、芦田均、山県有朋、桂太郎、帝国議会会議録、オーラル・ヒストリー
土田 宏成
(神田外語大学教授)
土田 宏成
(神田外語大学教授)
15 近代の史料(4)
-新聞・写真・地図-
近代史料のうち、新聞、写真、地図・空中写真について論じる。近代におけるテクノロジーの発達により、新たなメディアや記録技術が誕生した。近年のデジタル化、データベース化の進展は、これら史料の利用可能性をさらに高めている。近代特有の史料をどのように活用するかについて考える。

【キーワード】
新聞、写真、地図、空中写真
土田 宏成
(神田外語大学教授)
土田 宏成
(神田外語大学教授)
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