授業科目一覧
プログラム
メニューここまで

異言語との出会い('17)-言語を通して自他を知る-

※印刷用にはシラバスPDF版新規ウィンドウ をご利用ください
主任講師
滝浦 真人 (放送大学教授)
佐藤 良明 (放送大学教授)
放送メディア
ラジオ
放送時間(平成29年度)
第1学期:(水曜)0時00分~0時45分
第2学期:(火曜)9時00分~9時45分

講義概要

言語と文化に関わる営みは、しばしば異言語の存在を意識したり異言語の介在するものとなる。学問研究においても、異言語を通じてもたらされる“他なるもの”が促進剤となることはしばしばであり、異言語との相互参照を手法としたり、時に対象そのものとする領域や方法論が発展し成果が蓄積されてきた。
本講義では、そうした異言語との出会いを、対照言語論、言語学習・習得論、翻訳論、言語接触論、文法論、の諸領域に見ながら、学問的な事象の捉え方の一断面を浮かび上がらせたい。
※詳しくはシラバス

開設年度
平成29年度
科目区分
人文学プログラム(旧文化情報学プログラム)
科目コード
8980055
単位数
2単位
単位認定試験
試験日・時限
平成29年度 第1学期:平成29年7月22日(土曜)5時限(14時25分~15時15分)
平成29年度 第2学期:平成30年1月19日(金曜)6時限(15時35分~16時25分)
単位認定試験
平均点
備考
 
このページのトップへ本文ここまで

授業の目標

言語と文化を捉える水準の多様性と観点の有効性を理解する。

履修上の留意点

特になし。

シラバス

テーマ 内容 執筆担当講師名
(所属・職名)
放送担当講師名
(所属・職名)
1 異言語としての英語(1)
-英語と日本語の音韻論-
日本語と英語の音節の長短の違いを基に、アクセントと韻律について体系的に比較する。日本語アクセントの新しいとらえ方を踏まえつつ、言葉の韻律と歌のリズム取りの関係を、20世紀のヒット曲を例に検討する。

【キーワード】
音節、モーラ、高低アクセント、韻律、拍(ビート)、ピョンコ節
佐藤 良明
(放送大学教授)
佐藤 良明
(放送大学教授)
2 異言語としての英語(2)
-英語と日本語の品詞論-
形容詞と形容作用について大きな見取り図を提示し、品詞ごとに特定の語尾と接続形をもつ日本語と、構文の中で品詞を決定する英語との体系的な違いを感じ取る。

【キーワード】
形容詞、原シニフィアン、オノマトペ、連用と連体、連結詞
佐藤 良明
(放送大学教授)
佐藤 良明
(放送大学教授)
3 異言語としての英語(3)
-英語と日本語の構文論-
日本語と英語の組み立ての違いを対照的に把握し、ミクロな文法構造とマクロな世界観との間につながりが認められる理由について考察する。

【キーワード】
言と文、SVX構造、主語、ネクサス、サピア=ウォーフ仮説
佐藤 良明
(放送大学教授)
佐藤 良明
(放送大学教授)
4 異言語との接点(1)
-第二言語という異言語-
外国語の学習は難しいとよく言われるが、本来外国語とは自分にとって最も使い易い言語ではない。言語を学ぶというのはどういうことなのかという点を含めて、外国語を学ぶ際の様々な側面を第二言語の習得という面から考察する。

【キーワード】
母語、第二言語、外国語、言語習得、第二言語習得
大橋 理枝
(放送大学准教授)
大橋 理枝
(放送大学准教授)
5 異言語との接点(2)
-異言語との向き合い方-
異言語との向き合い方は国や地域によって異なる。そもそも何を「異言語」であると捉えるかということ自体が、国や地域によって違う。異言語と向き合うための枠組みについて、日本・ヨーロッパ・アメリカを例に比較してみる。

【キーワード】
学習指導要領、CEFR、SFLL、英語、複言語主義、継承言語
大橋 理枝
(放送大学准教授)
大橋 理枝
(放送大学准教授)
6 異言語との接点(3)
-異言語との接触の帰結-
異なるもの同士が接触した場合、その結果として考えられるのは、両者の融合か、両者の併存か、若しくは両者どちらとも異なる第三の形への変容だろう。言語同士が接触した帰結としての在り方を、個人的な観点と社会的な観点から考える。

【キーワード】
ピジン、クレオール、バイリンガリズム、ダイグロシア、高位言語、低位言語
大橋 理枝
(放送大学准教授)
大橋 理枝
(放送大学准教授)
7 翻訳という営み(1)
-キリシタン版「イソップ」をめぐって-
日本で最初に翻訳・出版されたヨーロッパ文学は、イソップの寓話集である。「キリシタン版」として日本語に訳され、活字化されたイソップとはいかなるテクストであったのか? 「翻字」を試みる。

【キーワード】
キリシタン版、『エソポのハブラス』、翻字、国字本、狂言
宮下 志朗
(放送大学特任教授)
宮下 志朗
(放送大学特任教授)
8 翻訳という営み(2)
-日本文学を横文字で読む-
前章と同じく一ひねりして、川端、芥川、谷崎といった日本文学の名作の英訳や仏訳などを紹介して、具体的に検証し、「反訳」してみる。

【キーワード】
反訳、意訳、川端康成、芥川龍之介、谷崎潤一郎
宮下 志朗
(放送大学特任教授)
宮下 志朗
(放送大学特任教授)
9 言語接触と音韻史(1)
-「漢児」たちの言語-
北方遊牧民族との長期にわたる接触によって漢人の言語(漢語)は大きな影響を受けたが、そこには胡化した漢人(漢児)が重要な役割を果たした。彼らの言語(漢児言語)を通して漢語史を俯瞰する。

【キーワード】
漢語、漢児言語、北方遊牧民族、胡化、『老乞大』
宮本 徹
(放送大学准教授)
宮本 徹
(放送大学准教授)
10 言語接触と音韻史(2)
-「北雑夷虜」と漢児言語-
漢語、北方遊牧民族語、そして漢児言語はどのように接触したのか。中国が大きく南北に分断された南北朝時代の言語を取り上げ、漢児たちの果たした役割を跡づける。

【キーワード】
『顔氏家訓』音辞篇、『切韻』序、金陵と洛下、北魏、北斉
宮本 徹
(放送大学准教授)
宮本 徹
(放送大学准教授)
11 言語接触と音韻史(3)
-北京語の形成をめぐって-
現代中国の共通語たる北京語は、漢語と北方遊牧民族語との接触が生み出したものに他ならない。北京語形成の歴史的過程から、そこに含まれる音韻的特徴を読み解く。

【キーワード】
女真語、満州語、北京方言、旗人、京腔
宮本 徹
(放送大学准教授)
宮本 徹
(放送大学准教授)
12 異言語としての日本語(1)
-西洋と出会う・“国語”をつくる-
明治における日本の開国は欧米の圧倒的な文明・文化を育んだ異言語との出会いでもあった。そのインパクトによって日本語に生じた変化や採られた言語政策を振り返り、その意味を考察する。とりわけ、最初の本格的日本語文法を書き、近代的辞書を編纂した大槻文彦の業績を考える。

【キーワード】
翻訳語、『言海』、国語調査委員会、言文一致、標準語
滝浦 真人
(放送大学教授)
滝浦 真人
(放送大学教授)
13 異言語としての日本語(2)
-日本語の文法をつくる-
明治以降、日本語の文法がどのように作られたかを眺め、それが異言語との出会いという側面を持っていたことを論じる。西洋語と相違の大きい言語に文法家たちは苦闘した。その跡をたどりながら“文法をつくる”ことの意味を考える。

【キーワード】
品詞、文法範疇、文成立論、明治の文法家(松下大三郎、山田孝雄)
滝浦 真人
(放送大学教授)
滝浦 真人
(放送大学教授)
14 異言語としての日本語(3)
-何を言うか/言わないか-
何かを言うときの基本的な事態把握と言語化の仕方は言語によって異なる。とりわけ、自分が知覚した何かを言うとき、話し手が自分自身をどう扱うかの問題は大きい。日本語で「わたし」や「あなた」を言わない傾向もそうした“物言う構え”と関係していることを、英語と対比させながら論じる。

【キーワード】
主語か主題か、認知的アプローチ、英語、日本語
滝浦 真人
(放送大学教授)
滝浦 真人
(放送大学教授)
15 異言語との出会いがもたらすもの 異言語との出会いは、人に何をもたらし、自言語に何をもたらすだろうか? これまでの全体を振り返り、異言語との出会いを通して見えてくるものを再確認する。

【キーワード】
異言語とは何か?
滝浦 真人
(放送大学教授)
佐藤 良明
(放送大学教授)
大橋 理枝
(放送大学准教授)
宮下 志朗
(放送大学特任教授)
宮本 徹
(放送大学准教授)
滝浦 真人
(放送大学教授)
このページのトップへ本文ここまで
授業科目案内 大学院 放送大学