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教育心理学特論('12)

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主任講師
三宅 芳雄 (放送大学客員教授)
放送メディア
ラジオ
放送時間(平成29年度)
第1学期:(水曜)6時45分~7時30分
第2学期:(月曜)17時30分~18時15分

講義概要

教育心理学研究の中心的な課題は学習の心理過程を解明し、よりよい教育の実現に資することである。この科目では学習過程の深い理解に基づいて、自ら教授学習の研究を行うための実力を養う。特に、学習を広く文化、社会の中で捉え、意識的、無意識的な認知過程が引き起こすさまざまな相互作用の解明を基軸にして、教育心理学の研究が現実社会の中で起きている学習に関わる諸問題の解決にどのように寄与するのかを取り上げる。例えば、学習の困難が協調的な学習活動でどのように乗り越えられるかなど、実際の問題の解決にどのように学習研究の知見が生かされるのかを学んでいく。
※詳しくはシラバス

開設年度
平成24年度
科目区分
人間発達科学プログラム
臨床心理学プログラム
科目コード
8920630
単位数
2単位
単位認定試験
試験日・時限
平成29年度 第1学期:平成29年7月22日(土曜)6時限(15時35分~16時25分)
平成29年度 第2学期:平成30年1月19日(金曜)7時限(16時45分~17時35分)
単位認定試験
平均点
(平成28年度 第1学期)75.2点
(平成28年度 第2学期)79.2点
備考
 
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授業の目標

学習過程の解明に関するこれまでの研究成果を学ぶことで、現実生活の中での複雑な学習の実態を把握し、適切な教育に繋げる力を養う。また、学習過程の解明とそれに基づく教育の研究を学ぶことで、教育心理学の研究を自ら構築し遂行するための基礎を身につける。

履修上の留意点

心理学、教育学の素養があることが講義を効果的に履修する上で役に立つが、特定の予備知識を前提としない。

シラバス

テーマ 内容 執筆担当講師名
(所属・職名)
放送担当講師名
(所属・職名)
1 学習と認知過程 教育心理学研究の中心的な課題は学習の過程を解明し、よりよい教育の実現に資することである。第一回目の講義では、学習過程を認知過程として捉える際の中心的な概念である表象の概念を取り上げ、認知過程を捉える理論的な枠組みで理解するための準備をする。特に、イメージや音声表象などの表象が認知過程にどのように関わるのかを現実の学習事例で検討する。 

【キーワード】
認知過程、表象
三宅芳雄
(放送大学客員教授)
三宅芳雄
(放送大学客員教授)
三宅なほみ
(元東京大学教授、平成27年5月ご逝去)
2 表象と認知過程 学習の諸問題を検討するための基礎として、人の活動を実現している認知過程をどのように捉えて行けばよいのかを論じる。特に、表象の概念を中心にして、多様な認知過程がどのように構成されていくのかを明らかにするための基本的な枠組みの準備をする。

【キーワード】
認知過程、表象、活動
三宅芳雄
(放送大学客員教授)
三宅芳雄
(放送大学客員教授)
三宅なほみ
(元東京大学教授)
3 問題解決 学習は問題解決の積み上げの上に成立していく。ここでは、問題解決の事例を取り上げ、その認知過程を発話記録を基に分析し、学習の過程を明らかにするために、問題解決の過程を認知過程としてどのように捉えて行くのかを検討する。

【キーワード】
問題解決、認知過程
三宅芳雄
(放送大学客員教授)
三宅芳雄
(放送大学客員教授)
三宅なほみ
(元東京大学教授)
4 理解 理解とはどのような認知過程なのか、特に学習という活動の中で理解がどのような認知過程として成立しているのか、理解の事例の検討を中心に取り上げ、学習と理解の関わりの実態を捉え、多様な学習の過程がどのようにして成立するのかを検討していく。

【キーワード】
理解
三宅芳雄
(放送大学客員教授)
三宅芳雄
(放送大学客員教授)
三宅なほみ
(元東京大学教授)
5 長期に渡る学習 熟達者の高い能力の特徴を論じ、それがどのような長期に渡る日々の学習の積み重ねによって実現するのかをとりあげる。

【キーワード】
三宅芳雄
(放送大学客員教授)
三宅芳雄
(放送大学客員教授)
三宅なほみ
(元東京大学教授)
6 発達の過程 最近の発達研究では、小さな子どもの持つ「本質的な」世界の見方、わかり方についての知見、子どもが経験を積んで「できること」を先行させ、そこから「説明できること(わかっていることの表出)」を作り出す仕組みなど、示唆に富む研究成果が生まれている。その一部を紹介する。

【キーワード】
本質主義、表象書き換え理論
三宅なほみ
(元東京大学教授)
三宅芳雄
(放送大学客員教授)
三宅なほみ
(元東京大学教授)
7 概念の発達 子どもは小さい頃から、周りの世界に働きかけながら素朴理論を作り上げる。素朴理論とはどのようなものか、また素朴理論がどのようにして抽象的な科学的理論に変化するのかを解説する。

【キーワード】
生物学素朴理論、天体の理解に関する概念変化、概念発達の枠組み
三宅なほみ
(元東京大学教授)
三宅なほみ
(元東京大学教授)
三宅芳雄
(放送大学客員教授)
8 日常的な概念発達 人は、日常経験の中から、経験則に基づくだけではない「科学的」概念変化のための考え方を抽象する。その様子を、動物の飼育を通して生物概念を発達させる例、日常計算における有能性の限界と可能性について解説する。

【キーワード】
日常経験による生物概念の発達、日常計算、ストリート・マス
三宅なほみ
(元東京大学教授)
三宅なほみ
(元東京大学教授)
三宅芳雄
(放送大学客員教授)
9 文化と制約 文化によって思考の仕方は違うのだろうか? この問いに答えようとしたさまざまな研究を振り返り、文化に埋め込まれた思考の実態を探ることの難しさを浮き彫りにする。

【キーワード】
三宅なほみ
(元東京大学教授)
三宅なほみ
(元東京大学教授)
三宅芳雄
(放送大学客員教授)
10 状況と学習 人は、置かれた状況の判断によって、できることが異なる。この事実を、主に計算能力の状況依存性を扱った研究によって解説し、状況をうまく使うことによって学習がうまく進むことを示す。

【キーワード】
三宅なほみ
(元東京大学教授)
三宅なほみ
(元東京大学教授)
三宅芳雄
(放送大学客員教授)
11 学習への動機付け 学習がうまく進むための要因として、知的好奇心、内発的動機付けを取り上げ、外発的動機付けの働きと対比した上で、内発的動機付けが社会的な起源を持つことを示す。

【キーワード】
三宅なほみ
(元東京大学教授)
三宅なほみ
(元東京大学教授)
三宅芳雄
(放送大学客員教授)
12 協調的な学習 文化の中での学習過程の形として不可欠な協調学習を取り上げ、その背後にある複雑な認知過程の分析を通して、協調学習過程がどのように学習を促進するのか、特に学習の多様性から検討する。

【キーワード】
三宅なほみ
(元東京大学教授)
三宅なほみ
(元東京大学教授)
13 評価 学習評価を、学習者に内在する認知過程をうまく観察し、そこで観察されたものを解釈する過程と捉える見方を紹介する。このような視点に立つと、学習評価が本質的に形成的な特徴を持っていることが明らかになる。

【キーワード】
三宅なほみ
(元東京大学教授)
三宅なほみ
(元東京大学教授)
三宅芳雄
(放送大学客員教授)
14 学校と社会の連携
-ITの活用
学習者中心型の学びでは、話合いなど学習経過が外化されやすい。協調的な学習を促進するためにこのような学習経過の記録を取り、活用する方法を解説する。このような学習支援のためには、ITが活用される。このような基盤の上で教室で起きる学習成果は、日常生活や学校を卒業してからの生活に役立つことが望ましい。そのためのITを使った新しい学習方法とその成果を紹介する。

【キーワード】
学校の情報化、認知過程の記録と分析
三宅なほみ
(元東京大学教授)
三宅なほみ
(元東京大学教授)
三宅芳雄
(放送大学客員教授)
15 教育心理学の研究方法
-21世紀の教育へ向けて
最近の学習研究の特徴として、デザイン研究を紹介する。学習プロセスの分析を重視する具体的な取り組み方についても解説し、教育実践研究を論文としてまとめるための留意点を解説する。OECD PISAなど国際的な学力比較では、21世紀型スキルの活用に向けた教育の必要性が重視される。今回の講義全体を振り返り、学習の認知過程を重視する立場から21世紀の教育と教育研究を論じ全体のまとめとする。

【キーワード】
21世紀型スキルを含む新しい学習ゴール
三宅芳雄
(放送大学客員教授)
三宅なほみ
(元東京大学教授)
三宅芳雄
(放送大学客員教授)
三宅なほみ
(元東京大学教授)
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