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心理・教育統計法特論('15)

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主任講師
小野寺 孝義 (広島国際大学教授)
放送メディア
ラジオ
放送時間(平成29年度)
第1学期:(土曜)12時00分~12時45分
第2学期:(月曜)22時15分~23時00分

講義概要

臨床心理学の代表的な研究法は事例研究法であるが、しかしながら、実験法や観察法、調査法などの一般心理学の研究法も臨床心理学の研究法としては無視できない。とりわけ、事例研究法の補完的方法として、また臨床例のモデルとしてのアナログ研究では、調査法が多く採用されている。本講では、教育や心理臨床の場でユーザーとして知っておくべき心理統計法の基本とともに、統計処理の実際について概説する。また、新たな心理統計学の考え方や手法についても紹介していく。
※詳しくはシラバス

開設年度
平成27年度
科目区分
人間発達科学プログラム
臨床心理学プログラム
科目コード
8950598
単位数
2単位
単位認定試験
試験日・時限
平成29年度 第1学期:平成29年7月22日(土曜)3時限(11時35分~12時25分)
平成29年度 第2学期:平成30年1月19日(金曜)4時限(13時15分~14時05分)
単位認定試験
平均点
(平成28年度 第1学期)81.4点
(平成28年度 第2学期)86.4点
備考
 
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授業の目標

基礎的な心理統計概念の理解と、それに基づいた統計処理を行うことができるようになることを目標とする。その際に、漠然とした概念として手法を理解するだけではなく、数学的な基礎に基づいた理解もできるようにする。なお、心理統計法は、本プログラムの目指している、臨床心理士受験資格の選択必修科目となっている。

履修上の留意点

特になし。

シラバス

テーマ 内容 執筆担当講師名
(所属・職名)
放送担当講師名
(所属・職名)
1 臨床心理学と統計学 臨床心理学研究を行うために、なぜ統計学の知識が必要なのか、統計学を使いこなすことで何が可能になるのかを理解するために、臨床心理学研究の歴史や課題に加え、数量的なデータを用いた心理学研究の基本的な考え方を解説する。

【キーワード】
臨床心理学的研究、心理学におけるエビデンスに基づく実践、量的研究と質的研究、心理学と数量化、仮説生成と仮説検証、統計学
岩佐 和典
(就実大学准教授)
岩佐 和典
(就実大学准教授)
2 数学的基礎 統計学が分かった気分になるから、本当に分かったへの橋渡しとなる数学的基礎を解説する。Σ記号や指数、対数、行列など数学に馴染みがなかった人も、過去に学んでも忘れてしまった人も、ここでやり直しができる内容となる。

【キーワード】
Σ、指数、対数、行列、微分・積分
小野寺 孝義
(広島国際大学教授)
小野寺 孝義
(広島国際大学教授)
3 記述統計 記述統計とは、取得したデータの特徴を、平均値や標準偏差等を用いて、数量的に要約する方法である。ここでは、数量的な臨床心理学研究で取り扱われるデータの性質と記述の方法、さらにデータを得るために用いられる心理測定法の基礎について学ぶ。

【キーワード】
母集団と標本、尺度水準、記述統計量、代表値、標準偏差、心理測定法、信頼性、妥当性
岩佐 和典
(就実大学准教授)
岩佐 和典
(就実大学准教授)
4 推測統計 推測統計とは、標本データから母集団について推定する方法である。ここでは推測統計の基礎に加え、統計的仮説検定のロジックや方法論について、特にt検定を題材として解説していく。

【キーワード】
母集団推定、信頼区間、標準化、正規分布、統計的仮説検定、第1種の過誤と第2種の過誤、t検定
岩佐 和典
(就実大学准教授)
岩佐 和典
(就実大学准教授)
5 分散分析 分散分析の基本的な考え方と使い方を説明する。まず実験・研究計画の種類や要因・水準について説明し、一要因の分散分析で計算の仕組みと結果の見方を学ぶ。さらに、二要因の分散分析と交互作用についても理解を深める。

【キーワード】
分散分析(ANOVA)、要因、水準、被験者間計画、被験者内計画、多重比較、交互作用
樫村 正美
(日本医科大学専任講師)
樫村 正美
(日本医科大学専任講師)
6 相関・回帰分析 散布図から相関係数、さらには単回帰分析までを解説する。回帰直線によるモデルの適合度指標も学ぶ。回帰分析の解釈の注意点についても述べる。

【キーワード】
散布図、共分散、偏相関、最小二乗法、回帰係数、適合度、当てはまりの悪さ
小野寺 孝義
(広島国際大学教授)
小野寺 孝義
(広島国際大学教授)
7 重回帰分析 複数の独立変数がある場合の回帰分析について解説する。変数選択の方法や外れ値の影響についても述べる。

【キーワード】
重相関係数、変数選択、決定指数、標準偏回帰係数、多重共線性
小野寺 孝義
(広島国際大学教授)
小野寺 孝義
(広島国際大学教授)
8 多変量分散分析 多変量分散分析(MANOVA)とは、同じ独立変数に対して従属変数が複数ある場合、複数の従属変数を同時に分析し、グループ間の平均値差を調べ、主効果・相互作用を探る分析手法である。ここでは、研究事例を基に多変量分散分析の基本的な考え方、使い方について解説する。

【キーワード】
多変量分散分析(MANOVA)、多変量正規性、分散共行列の等質性、第1種の過誤の増大、反復測定データ
樫村 正美
(日本医科大学専任講師)
樫村 正美
(日本医科大学専任講師)
9 主成分分析と因子分析 主成分分析とは多くの変数を縮約し、新しい合成変数を作り出すための手法であり、因子分析は複数の観測された変数の背後にある共通の要因を探る手法である。心理学研究では頻繁に使用される多変量解析の一つであり、例えば心理尺度作成の手法としても使用される。ここでは、各分析の研究例を紹介した上でその基本的な考え方、分析の手順、各分析の差異について解説する。

【キーワード】
合成変数、主成分、主成分負荷量、固有ベクトル、主成分得点、潜在変数、共通/独自因子、因子負荷量、単純構造、因子得点
樫村 正美
(日本医科大学専任講師)
樫村 正美
(日本医科大学専任講師)
10 共分散構造分析 パス解析からはじめて共分散構造分析の考え方について述べる。分析自体は専用ソフトで簡単にできるが、プログラムがどのようなことを行っているかを理解できる内容としたい。また、実施上の注意点についても述べる。

【キーワード】
パス解析、因果関係、潜在変数、適合度指標
小野寺 孝義
(広島国際大学教授)
小野寺 孝義
(広島国際大学教授)
11 カテゴリカル・データの分析 心理学では、あるカテゴリーにあてはまる人数など、名義尺度として取り扱わなければならないデータも多い。そのようなデータの取り扱いや検定について取り上げる。

【キーワード】
順序尺度、クロス表、カイ二乗検定、対数線形モデル
大久保 街亜
(専修大学教授)
大久保 街亜
(専修大学教授)
12 ノンパラメトリック検定 臨床心理学研究のデータを常に特定の分布に当てはめられるとは限らない。ノンパラメトリック検定とは、特定の母集団分布を前提としない、汎用的な検定方法の総称である。ここでは、パラメトリックとノンパラメトリックの区別を学んだ後、個々の検定方法の詳細に併せて、どのような時に、どのような検定を用いれば良いか解説する。

【キーワード】
ノンパラメトリック、Mann-WhitneyのU検定、メディアン検定、Wilcoxonの符号付順位和検定、Kruskal-WallisのH検定、Friedman検定
岩佐 和典
(就実大学准教授)
岩佐 和典
(就実大学准教授)
13 効果量 実験結果や調査結果を吟味する際、差や効果の有無だけでなく、それらの大きさ、すなわち効果量を評価することはきわめて重要である。近年になって特に重視されるようになってきた統計解析における効果量の算出とその評価方法について学習する。

【キーワード】
心理統計の新しい流れ、効果量、d族の効果量、r族の効果量、信頼区間
大久保 街亜
(専修大学教授)
大久保 街亜
(専修大学教授)
14 検定力 検定力とは差や効果があるときに、正しく「差がある」、「効果がある」と判断できる確率である。実験や調査の計画や結果の評価を正しく行うために必要な検定力に関する知識を学習する。

【キーワード】
検定力、事前の検定力、事後の検定力、信頼区間
大久保 街亜
(専修大学教授)
大久保 街亜
(専修大学教授)
15 メタ分析 心理学の研究は数多く行われる。メタ分析は、同一のテーマに関して行われた複数の研究結果を系統的に評価する手法である。この講義ではその基本的方法論と統計的手続きについて学習する。

【キーワード】
文献検索、コーディング、メタ分析の効果量
大久保 街亜
(専修大学教授)
大久保 街亜
(専修大学教授)
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