授業科目一覧
プログラム
メニューここまで

臨床心理学研究法特論('12)

※印刷用にはシラバスPDF版新規ウィンドウ をご利用ください
主任講師
齋藤 高雅 (放送大学名誉教授)
元永 拓郎 (帝京大学大学院教授)
放送メディア
ラジオ
放送時間(平成29年度)
第1学期:(木曜)0時00分~0時45分
第2学期:(水曜)16時45分~17時30分

講義概要

臨床心理学領域における研究を行う上でのさまざまな方法論、量的研究と質的研究について解説する。具体的な研究法として、質的研究法、調査法、面接法・観察法、投映法、実験法、事例研究法、効果研究について説明し、さらに臨床心理学領域として、心理療法、アセスメント、家族研究、高齢者研究、コミュニティ・アプローチについて解説する。臨床心理学研究の特徴として、クライエントの利益を優先すること、プライバシーを含む倫理的な問題を常に念頭におくことが重要である。
※詳しくはシラバス

開設年度
平成24年度
科目区分
臨床心理学プログラム
科目コード
8950547
単位数
2単位
単位認定試験
試験日・時限
平成29年度 第1学期:平成29年7月21日(金曜)4時限(13時15分~14時05分)
平成29年度 第2学期:平成30年1月20日(土曜)5時限(14時25分~15時15分)
単位認定試験
平均点
(平成28年度 第1学期)65.1点
(平成28年度 第2学期)69.2点
備考
 
このページのトップへ本文ここまで

授業の目標

臨床心理学領域におけるさまざまな研究を行う上での方法論と、研究の重要性、および困難さを理解することを目標にする。臨床心理学においては、臨床実践や調査研究とプライバシーを含む倫理面の問題および研究から得られる公共性との両立と相克が重要なテーマとなるが、究極的には、クライエントの利益に還元されることが優先される。これらの点について留意しながら、臨床心理学研究法について解説する。

履修上の留意点

「臨床心理学特論('17)」は、本科目の全体的な基礎となるものである。各自の関心領域により、臨床心理学プログラムが開講している他の科目は研究を遂行する際の基礎知識となる。たとえば、量的研究を行う際には、「心理・教育統計法特論('15)」は履修の必要がある。

シラバス

テーマ 内容 執筆担当講師名
(所属・職名)
放送担当講師名
(所属・職名)
1 臨床心理学の領域と研究法 本特論では、臨床心理学の5領域、心理療法・アセスメント・家族・高齢者およびコミュニティを取り上げる。研究として重要なことは、研究目的を明確にすることである。それにより何をどのように達成するかという研究方法が自ずと絞られてくる。臨床心理学研究の特徴として、クライエントの利益を優先すること、プライバシーや倫理的な問題を常に念頭におくことを十分理解しておくことがあげられる。

【キーワード】
臨床心理学の研究領域、臨床研究
齋藤 高雅
(放送大学名誉教授)
齋藤 高雅
(放送大学名誉教授)
2 研究の基礎
-研究のプロセス
臨床現場で問題を感じ、その問題意識を研究として遂行していく研究のプロセスについて概説する。文献検索、文献レビュー、対象・方法の選定、特に研究計画の立案、作成などについて述べる。

【キーワード】
研究のプロセス、研究計画書、先行研究、文献検索、文献レビュー
齋藤 高雅
(放送大学名誉教授)
齋藤 高雅
(放送大学名誉教授)
3 研究法①
質的研究法
近年、研究対象の現象の背後にある重要な鍵概念を抽出したり、現象の構造的特徴を記述できるモデルや仮説を構築することに主眼をおいた「質的研究」への関心が高まっている。「質的研究」の方法論上の特徴を研究例を通して概説する。

【キーワード】
質的研究
名取 琢自
(京都文教大学教授)
名取 琢自
(京都文教大学教授)
4 研究法②
量的研究法-調査法
量的研究とは、単に数字を用いて記述し統計的に検定するものではない。現象の背後にある‘真実’に迫るための種々の取り組みに、普遍性や実証性を与えようとする手続きである。そのため量的研究においても、数字では示されない事象にも関心を持ち、時にその考察も行う。ここでは、量的研究の一例として、質問紙を用いた調査法による研究を取り上げ概説する。

【キーワード】
量的研究、数量化
元永 拓郎
(帝京大学大学院教授)
元永 拓郎
(帝京大学大学院教授)
5 研究法③
面接法・観察法
面接法、観察法による研究法を概説する。面接、あるいは観察することによってどのように臨床的な資料を収集することが可能であり、どのような研究があるのかについて概説する。

【キーワード】
臨床的面接、調査面接、構造化面接、半構造化面接、仮説生成、仮説検証、参与観察
齋藤 高雅
(放送大学名誉教授)
齋藤 高雅
(放送大学名誉教授)
6 研究法④
投映法(投影法)
投映法の特徴を、質問紙法や面接法など他の方法と比較しながら説明し、その意義について考察する。代表的な投映法を用いた研究(ロールシャッハ法と描画法など)、また投映法自体に関する研究について紹介する。

【キーワード】
投映法(投影法)、ロールシャッハ法
小川 俊樹
(放送大学客員教授)
小川 俊樹
(放送大学客員教授)
7 研究法⑤
実験法
臨床心理学においても、実験による研究は重要である。実験研究を実施する際の基本概念(実験群・統制群など)についても説明する。

【キーワード】
実験法、実験計画法、仮説、検定
小川 俊樹
(放送大学客員教授)
小川 俊樹
(放送大学客員教授)
8 研究法⑥
事例研究法
事例研究法は臨床心理学において最も重要な研究法の1つである。本講では、知識伝達と技術習得のちがい、概念的知識と手続き的知識のちがいに注目しながら、臨床の場において人間を統合的にとらえる実践的方法として洗練されてきたこの事例研究法の意義と限界について検討したい。

【キーワード】
事例研究、臨床の知、事例検討
名取 琢自
(京都文教大学教授)
名取 琢自
(京都文教大学教授)
9 研究法⑦
評価(効果)研究
心理療法の効果を明らかにすることは、臨床心理学にとって重要な課題の一つである。心理療法の効果研究、メタ分析について概説するとともに、心理療法も含めたより包括的な心理学的支援について、プログラム評価の観点から評価研究を論じる。

【キーワード】
メタ分析、無作為化比較臨床試験(RCT)、ケースコントロール研究、EBM、プログラム評価、プロセス研究
元永 拓郎
(帝京大学大学院教授)
元永 拓郎
(帝京大学大学院教授)
10 領域と研究法①
心理療法
心理療法における研究のトピックスとして、治療の場における治療構造の問題、見立てにおける異常心理学の役割、セラピスト-クライエント関係、プロセス研究、スーパービジョン・教育、などについて概説する。

【キーワード】
心理療法、治療構造、異常心理学、プロセス研究、セラピスト-クライエント関係、スーパービジョン・教育
齋藤 高雅
(放送大学名誉教授)
齋藤 高雅
(放送大学名誉教授)
11 領域と研究法②
アセスメント
臨床心理学におけるアセスメントについて説明し、その必要性を述べる。アセスメントの諸方法を紹介したうえで、それらの信頼性・妥当性について考える。

【キーワード】
アセスメント、評価尺度
小川 俊樹
(放送大学客員教授)
小川 俊樹
(放送大学客員教授)
12 領域と研究法③
家族研究
本格的高齢社会の到来とともに、高齢者と家族をめぐる様々な問題が起こっている。特に、介護ストレスや虐待など、高齢者を介護する家族の心理的ストレスをめぐる問題は大きな社会問題となっている。こうした現状を鑑み、本章のねらいは、要介護高齢者と家族介護をめぐる諸問題に関する臨床心理学研究の現状と課題について考える。

【キーワード】
高齢社会、家族システム、要介護高齢者、家族のストレス、介護ストレス
松田 修
(上智大学教授)
松田 修
(上智大学教授)
13 領域と研究法④
高齢者研究
本格的高齢社会の到来に伴い、高齢者の心の健康とその支援に関する臨床心理学的研究の重要性が高まっている。しかしながら、臨床心理学における高齢者研究は、いまだ十分とはいえず、取組みねばならない研究課題は依然として多い。こうした現状を踏まえ、本章では高齢者を取り巻く臨床心理学研究の現状と課題について考える。

【キーワード】
認知症、非薬物療法、横断的研究、縦断的研究、準実験
松田 修
(上智大学教授)
松田 修
(上智大学教授)
14 領域と研究法⑤
コミュニティ・アプローチ
近年、学校や地域社会における心の問題が社会的に関心を集めている。臨床心理学はこの領域に様々な接近を試みている。実際にそのコミュニティに介入し、その実践活動と並行して研究を行う場合もある。それらの接近法から明らかにされる諸側面を概説する。

【キーワード】
コミュニティ・アプローチ、介入研究
元永 拓郎
(帝京大学大学院教授)
元永 拓郎
(帝京大学大学院教授)
15 臨床心理学研究の倫理
-まとめにかえて
臨床心理学研究法のまとめとして、倫理問題について述べる。臨床心理学研究の難しさは、しばしばクライエントのプライバシーや利益など研究において二律背反性に直面することがあげられる。これらの点について考える。

【キーワード】
倫理、インフォームド・コンセント、プライバシー保護
齋藤 高雅
(放送大学名誉教授)
齋藤 高雅
(放送大学名誉教授)
このページのトップへ本文ここまで
授業科目案内 大学院 放送大学