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人的資源管理('14)

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主任講師
原田 順子 (放送大学教授)
奥林 康司 (大阪国際大学教授)
放送メディア
テレビ
放送時間(平成29年度)
第1学期:(月曜)6時00分~6時45分
第2学期:(月曜)10時30分~11時15分

講義概要

人的資源管理とは、継続的事業体(going concern, Betrieb(ドイツ語))において、人を対象とした管理の仕組みを総称した概念である。市場において営利を目的として事業を営む企業の経営においては、この人的資源管理がいち早く発達し、経営学の中でも多くの知識が蓄積されてきた。人的資源管理の変遷、役割等について、企業経営の基本的概念とともに説明していく。また、関連する現代的トピックも採りあげて多面的に学習する。
※詳しくはシラバス

開設年度
平成26年度
科目区分
社会経営科学プログラム
科目コード
8930660
単位数
2単位
単位認定試験
試験日・時限
平成29年度 第1学期:平成29年7月22日(土曜)1時限(9時15分~10時05分)
平成29年度 第2学期:平成30年1月19日(金曜)2時限(10時25分~11時15分)
単位認定試験
平均点
(平成28年度 第1学期)79.1点
(平成28年度 第2学期)78.0点
備考
 
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授業の目標

この授業は、Ⅰ.人的資源管理の基礎知識(第1-3回)、Ⅱ.人的資源管理の制度と機能(第4-10回)、Ⅲ.多様な労働者たち(第11-15回)、の3部構成となっている。「基礎」から「応用」まで段階をおって学習し、人的資源管理の全体像を理解することを目標とする。

履修上の留意点

人的資源管理に対する真摯な関心と基礎的知識を有する方に履修を薦めたい。放送教材からも多くを学んでいただきたい。また、印刷教材の各章末に参考文献を示したので、それらを手掛かりにさらに学習を深めることが望ましい。

シラバス

テーマ 内容 執筆担当講師名
(所属・職名)
放送担当講師名
(所属・職名)
1 企業経営と人的資源管理 人的資源管理の諸制度や活動の総体が企業の経営の中で果たしている役割を示すことを目指す。同時に、人的資源管理の諸制度や実態を明らかにするに当たり、その前提となる企業経営のとらえ方や企業経営のモデルを示し、人的資源管理を理解するうえでの前提やその基本的な視点を明らかにする。

【キーワード】
経営資源、継続的事業体のシステム、基本的組織構造、自律性
奥林康司
(大阪国際大学教授)
奥林康司
(大阪国際大学教授)
2 日本的人的資源管理の変遷 高度経済成長期に原型がつくられ、安定成長期に全面的展開を遂げた日本企業の正社員の人的資源管理の「日本的」なる特質を論ずる。次に、日本的人的資源管理を特徴づけるさまざまな人事施策の束が、どのような補完性を発揮し、経営パフォーマンスに良好に作動したのかを組織モードの双対原理を用いて検討する。続いて、平成雇用不況期に入り、これまでの人的資源管理の補完性は失われてしまったのか、あるいは新しい補完性を見出したのかについて検討し、日本的人的資源管理の変遷を跡付ける。

【キーワード】
知的熟練、組織モード、双対原理、補完性、人事部
平野光俊
(神戸大学教授)
平野光俊
(神戸大学教授)
3 組織構造と職務内容 企業経営では、事業の性質、市場・経営環境に対応して、組織構造が工夫される。そして組織構造は職務内容、働き方、能力開発と関連する重要なものである。組織構造、職務内容、人的資源管理の諸制度への影響等を学習する。

【キーワード】
官僚制組織、野球型組織、サッカー型組織、チーム作業、職務設計原理、自律的従業員、労働の人間化
奥林康司
(大阪国際大学教授)
奥林康司
(大阪国際大学教授)
4 採用について 採用の対象者、雇用形態、採用時期、採用職種、就労条件を決めることは、企業にとって極めて重要な活動である。伝統的採用管理、新卒採用の重視、採用管理の潮流等のトピックを採りあげて、我が国の採用管理の概要を学習する。

【キーワード】
採用管理、新卒採用、中途採用、就職協定、倫理憲章
原田順子
(放送大学教授)
原田順子
(放送大学教授)
5 人事等級制度 人事管理の基本システムである人事等級制度の設計原理を能力主義、職務主義、役割主義の比較から解説する。次に最近の日本企業の人事等級制度の実態を確認し、キャリア発達との適合性を条件としたときの人事等級制度設計のあり方の検討を通じて人的資源管理に対する理解を深める。

【キーワード】
職能資格制度、職務等級制度、役割等級制度、人事等級制度のキャリア発達条件適合モデル
平野光俊
(神戸大学教授)
平野光俊
(神戸大学教授)
6 人事考課制度 人事考課は、従業員の仕事ぶりを評価し、それを処遇やキャリアに直接反映させる重要なものである。本章では、日本の人事考課制度が能力主義から成果主義へと変化した過程をみたうえで、その意義や問題点について、評価の公正さや従業員に与えるインセンティブなどの視点から論じていく。

【キーワード】
能力考課、成績考課、情意考課、目標による管理、コンピテンシー
三輪卓己
(京都産業大学教授)
三輪卓己
(京都産業大学教授)
7 報酬制度 日本の報酬(賃金)制度は、生活保障給を中心とした年功主義の制度から、職能給を中心とした能力主義の制度へ、そして職務給や役割給を中心とした成果主義の制度へと変化してきた。それぞれの制度の特徴や意義を整理したうえで、これからの企業や組織に求められる賃金、報酬について展望していく。

【キーワード】
職能給、年齢給、職務給、役割給、業績連動型賞与
三輪卓己
(京都産業大学教授)
三輪卓己
(京都産業大学教授)
8 キャリア開発 誰もが長い職業人生のなかで役割、人間関係、日常生活、ものの見方や考え方などさまざまな領域で大きな変化に見舞われ、能力不足の自覚や新しい環境への不適応などキャリアの危機に遭遇する可能性がある。本章では、発達心理学やカウンセリング心理学をベースとするキャリア研究の知見の人的資源管理への応用と展開を学ぶとともに、働く人びとの適応的なキャリア開発のあり方を検討する。

【キーワード】
組織内キャリア、キャリア・アンカー、トランジション、非連続な異動、キャリア・ドメイン
平野光俊
(神戸大学教授)
平野光俊
(神戸大学教授)
9 労使コミュニケーション 企業は多くの利害関係者に囲まれた存在である。なかでも労働者との関係は重要である。円滑な労使関係を築くことは経営を安定させるための必須条件であると言えよう。その前提となる労使コミュニケ―ションと現代的な課題を解説する。

【キーワード】
経営資源、離脱・発言・忠誠、労働組合、労使協議制、労使紛争
原田順子
(放送大学教授)
原田順子
(放送大学教授)
10 雇用区分の多元化と人材ポートフォリオ 多元化する雇用区分とその組み合わせを最適化する人材ポートフォリオという考え方を学ぶ。人材ポートフォリオはどのような基準で構築したらよいのか、また雇用区分間の転換制度をどのように設計すべきかという問題を、内部労働市場論と取引費用の経済学の知見を援用しながら理論的に検討する。そのうえで、日本の企業内労働市場で起こっている変化とそれに伴う人的資源管理の新たな課題を整理する。

【キーワード】
基幹化非正規、限定正社員、ホールド・アップ問題、モラル・ハザード、三層労働市場モデル
平野光俊
(神戸大学教授)
平野光俊
(神戸大学教授)
11 女性労働者と雇用 現代社会における女性労働者は男性労働者と異なる特徴がある。例をあげると、雇用形態、就業時間、労働力率、管理職比率等の点で、男性と差異がみられる。雇用面における女性労働者の現状と課題を学習する。

【キーワード】
年齢階級別労働力率、M字の谷、機会/結果の均等、ポジティブアクション、コース別人事管理、ワークライフバランス
原田順子
(放送大学教授)
原田順子
(放送大学教授)
12 知識労働者 これからの社会や組織では、創造的な仕事や複雑な問題解決に従事する知識労働者が重要になってくる。ここで取り上げる技術者や新興専門職は、その代表的なものだといえるだろう。彼(彼女)らは従来の組織人とは異なる特性を持っているため、そのマネジメントはそれに配慮したものが必要になる。知識労働者の人的資源管理について、彼(彼女)らの多様性にも着目しながら議論していく。

【キーワード】
コスモポリタン、ローカル、自律性、人的交流、柔軟なキャリア
三輪卓己
(京都産業大学教授)
三輪卓己
(京都産業大学教授)
13 グローバル人材 近年、グローバル人材という言葉が流行している。グローバル人材とはいったい、どのような人材なのであろうか、本章ではグローバル人材の特徴について、具体的に明らかにすることを目的としている。グローバル人材とは本来、国籍を問わないものであるが、一般的に、日本企業でグローバル人材というと、日本人海外派遣者をイメージすることが多い。そこで、本章では、まず、日本人海外派遣者の特徴や働き方について説明し、次に、外国人の活用について明らかにする。

【キーワード】
多国籍企業、人材の現地化、海外派遣者、外国人の活用
中村志保
(立命館大学准教授)
中村志保
(立命館大学准教授)
14 グローバル人材の育成 1985年のプラザ合意以降、円高の影響により、多くの日本企業が海外へ進出している。2000年以降、日本企業の海外展開はますます拡大する傾向にある。そのような中、日本企業ではどのようなグローバル人材が求められているのか、また現実にはどのような課題に直面しているのだろうか、そしてそのギャップを埋めるために、企業はどのような人材育成の取り組みを行っているのであろうか、このような点について明らかにする。

【キーワード】
日本企業の海外進出、人材についての課題、グローバル人材、育成プログラム
中村志保
(立命館大学准教授)
中村志保
(立命館大学准教授)
15 共的セクターの人々 私的セクター(企業)、公的セクター(行政)に加え、共的セクター(例:ボランティア団体)の存在感が増している。組織のミッション(使命)と戦略は、組織構造と人的資源管理に影響を与える重要な要素である。では、ミッションの異なる組織では、その人的重管理の様相はどのように異なり、どのような特徴がみられるのか。ボランティア団体を例に共的セクターについて考える。

【キーワード】
組織ミッション(使命)、共的セクター、ボランティア活動、アソシエーション(組合、協会)
原田順子
(放送大学教授)
原田順子
(放送大学教授)
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