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教育学研究法(2)「教育社会学研究法」

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担当教員名
岩永雅也

授業の概要

本講の前半では、教育社会学研究の基礎概念と基本課題について体系的に理解した上で、社会的な営みとしての教育の意味を教育段階に沿いつつ理解していくとともに、最近の教育状況とそれを巡る環境の変化および今後の課題や展望について検討する。
本講の後半では、教育社会学に特有な客観的現実認識の手法としての教育調査について理解することを目的に、多様な課題と形状およびプロセスを持つ教育事象から、定量的あるいは定性的な変数を抽出し、その値や形状を測定してそれら相互の関係性を解釈する一連のプロセスを学ぶ。正確で正当な手続きに基づく教育調査は、教育の分野での科学的、実証的な研究を的確なエビデンスを基に進めていくにあたっては必要不可欠の要素である。したがって、本講では、調査票作成、サンプリングの試行といった実践的メソッドに関して理解した上で、調査の結果得られた種々のデータを実際に解析し、そこからどのような法則性や定律を導き出すか、あるいはどのように既存の理論に基づく仮説を検証していくか、主に量的データに関して、その分析・解析と意味内容の解釈について学ぶ。
※詳しくは授業計画

開設年度
2015年度
科目の種類
基盤研究科目
科目コード
9320024
開講時期
履修年次
1・2 ※「履修の手引き」参照
授業の形式
演習
単位数
2単位
備考
 

実施方法

実施期間
10月~1月の期間に、原則1週毎に1コマとする。ただし、学生の状況に応じて集中講義等により対応することも可能とする。
実施場所及び実施方法
幕張本部及び学習センター等にて行う。
直接対面指導、Web会議システムによる間接対面指導及びメール等による指導を行う。
課題
各講義実施後、必要に応じてレポート課題を与える。
放送教材・印刷教材の活用
レポート課題の出題にあたっては、指定の放送教材・印刷教材をレポート作成の素材として利用させる。その際、放送教材・印刷教材は単に知識の伝達手段として用いるのではなく、今後の研究遂行及び学位論文執筆のためのモデルとして利用させる。
評価方法
提出された各レポートとスクーリング時の報告をもとに、総合的に評価する。
評価配分:レポートⅠおよびⅡ(50%)、スクーリング時の報告(50%)
評価責任者:岩永雅也
教科書
バランタイン・ハマック著、牧野暢男他訳『教育社会学-現代教育のシステム分析』東信堂、2011年
大谷信介他編著『新・社会調査へのアプローチ』ミネルヴァ書房、2013年
参考書
ハルゼー他編、住田正樹他訳『教育社会学―第三のソリューション―』九州大学出版会、2005年
福田周・卯月研次『心理・教育統計法特論』放送大学教育振興会、2009年
宮脇典彦・阪井悟・和田和男著『SPSSによるデータ解析』培風館、2005年
備考
 
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到達目標

①教育事象に関する高度に社会学的な視座を習得する。
②現実の教育問題を題材として、教育社会学的な観点から検討と考察を進める。
③研究における適切なエビデンスを得るための量的・質的な実証研究の方法を身につけ、実際にサンプルデータを用いた解析を行って、教育調査とその結果分析の技法を習得する。

授業計画

本講は、教育社会学研究に必要不可欠な社会や文化の理解と実証的解析の方法の習得を目的としている。その上で、最終的な成果として、それぞれの研究対象を科学的実証的に把握し理解する社会学的な視座と方法を身に付け、博士論文の視点の確かさとエビデンスの客観性をさらに精緻化することを目指す。そのため、基本的に特定研究による学位論文執筆が本格化する前の1年次の後期に履修することが望ましい。各講の授業計画は以下のとおりである。なお、2回のスクーリングは、幕張本部(セミナーハウス、カンファレンス)または東京文京学習センターにおいて実施する。

テーマ
第1回 教育社会学の基礎概念(バランタイン『教育社会学』第1~2章精読)
第2回 階層化と機会の平等(バランタイン『教育社会学』第3~4章精読)
第3回 学校教育の社会学的考察(バランタイン『教育社会学』第5~7章精読)
<第1~3回についての課題レポートⅠ提出と添削指導>
第4回 隠れたカリキュラムと社会環境(バランタイン『教育社会学』第8~9章)に基づく報告とディスカッション(スクーリング・1時限・90分)
第5回 高等教育システム(バランタイン『教育社会学』第10章)に基づく報告とディスカッション(スクーリング・2時限・90分)
第6回 教育システムの国際比較(バランタイン『教育社会学』第11~12章)に基づく報告とディスカッション(スクーリング・3時限・90分)
第7回 教育改革(バランタイン『教育社会学』第13章)に基づく報告とディスカッション(スクーリング・4時限・90分)
第8回 社会調査としての教育調査(大谷他『新・社会調査へのアプローチ』第1~3章精読)
第9回 調査票とサンプリング(大谷他『新・社会調査へのアプローチ』第4~5章精読)
第10回 量的データの解析(大谷他『新・社会調査へのアプローチ』第6~7章精読)(Webによりサンプルデータ送付)
第11回 質的データの分析と解釈(大谷他『新・社会調査へのアプローチ』第8~9章精読)
<第8~11講についての課題レポートⅡ提出と添削指導>
第12回 SPSSによるデータ解析の実際(相関分析と分散分析)(スクーリング・1時限・90分)
第13回 SPSSによるデータ解析の実際(重回帰分析)(スクーリング・2時限・90分)
第14回 SPSSによるデータ解析の実際(因子分析と主成分分析)(スクーリング・3時限・90分)
第15回 教育調査の結果分析に関する報告とディスカッション(スクーリング・4時限・90分)
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