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公共政策研究法「政治学・国際政治学研究法」

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担当教員名
高橋和夫、山岡龍一、原武史

授業の概要

公共政策研究における基礎的な方法について、理論と実践の両方に関して研究指導を行う。各教員が定めたテキストを学生が読み、それに基づいた討論や発表をするといった作業を中心にすえた指導をすることで、歴史学(思想史)、政治理論、国際政治の研究における基本的方法と理論を学生が習得するようにする。公共政策研究を自主的に進めていくために必要な、問題設定や研究法の選択に関する知識、先行研究の調査・検討法、文献収集や資料整理等の方法等もあわせて教授する。公共的な問題の研究を、専門的な学問性と社会的意義の、両方の妥当性がある方法で遂行することの意味を、学生に理解させる。
※詳しくは授業計画

開設年度
2015年度
科目の種類
基盤研究科目
科目コード
9330070
開講時期
履修年次
1・2 ※「履修の手引き」参照
授業の形式
演習
単位数
2単位
備考
 

実施方法

実施期間
10月~1月の期間に、原則1週毎に1コマとする。ただし、学生の状況に応じて集中講義等により対応することも可能とする。
実施場所及び実施方法
幕張本部及び学習センター等にて行う。
直接対面指導、Web会議システムによる間接対面指導及びメール等による指導を行う。
課題
各講義実施後、必要に応じてレポート課題を与える。
放送教材・印刷教材の活用
レポート課題の出題にあたっては、指定の放送教材・印刷教材をレポート作成の素材として利用させる。その際、放送教材・印刷教材は単に知識の伝達手段として用いるのではなく、今後の研究遂行及び学位論文執筆のためのモデルとして利用させる。
評価方法
提出された各レポートをもとに、総合的に評価する。
評価配分:レポート(100%)
評価責任者:山岡龍一
教科書
 
参考書
放送大学大学院放送教材『公共哲学』2010年、『行政裁量論』2011年(放送大学教育振興会)など授業の中で、適宜指示する。
備考
 
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到達目標

歴史学(思想史)、政治理論、国際政治の研究における基本的な研究方法と、公共政策研究を自主的に進めていくために必要な、問題設定と研究法の選択に関する知識、先行研究の調査・検討法、文献収集や資料整理等の方法を習得すること。

授業計画

テーマ 担当教員名
第1部 課題図書:
ベネディクト・アンダーソン『増補 想像の共同体 ナショナリズムの起源と流行』(白石さや、白石隆訳、NTT出版、1997年)、原武史『増補版 可視化された帝国』(みすず書房、2011年)

概要:
日本政治思想史の重要テーマである近代天皇制の研究方法を、ナショナリズムの古典的著作およびそれを批判した著作を通して多角的に学ぶことを目標とする。
第1回 『増補 想像の共同体』のⅠ章からⅤ章までを読み、ここで示されたナショナリズム論が明治以前の日本にどれだけ適用可能かを考える。 原武史
第2回 『増補 想像の共同体』のⅥ章からⅪ章までを読み、ここで示されたナショナリズム論が明治以降の日本にどれだけ適用可能かを考える。 原武史
第3回 『増補版 可視化された帝国』の1,2,3章を読み、アンダーソンを批判する著者の近代天皇制論の方法について学ぶ。 原武史
第4回 『増補版 可視化された帝国』の4,5章を読み、大正、昭和期の天皇制の思想的構造をとらえるための視座について学ぶ。 原武史
第5回 『増補版 可視化された帝国』の補論1と補論2を読み、「可視化された帝国」モデルの「満洲国」への応用の適否および「時間支配」という仮説の適否について考える。 原武史
第2部 課題図書:
デイヴィッド・レオポルド、マーク・スティアーズ編著『政治理論入門 方法とアプローチ』山岡龍一、松元雅和監訳、慶應義塾大学出版会、2011年

概要:
この著作は、英国オックスフォード大学政治・国際関係学部において政治理論専攻の大学院生のためになされた、方法論をめぐる連続講義に基づくものである。規範的政治理論の研究法を、この著作を通じて学ぶことが目標となる。
第6回 「序論」を読み、現代の規範的政治理論、特に、分析的アプローチの政治理論の方法について、概説的な理解を得る。 山岡龍一
第7回 第1章「分析的政治哲学」を読み、科学的アプローチとして理解される、政治理論における狭義の分析的アプローチについて、批判的な理解を得る。 山岡龍一
第8回 第2章「地球人のための政治哲学」を読み、政治理論研究における「規範」と「事実」の関係について、批判的な理解を得る。 山岡龍一
第9回 第3章「政治理論、社会科学、そして現実政治」を読み、規範的政治理論研究と、他の社会科学や、現実政治との関係について、批判的な理解を得る。 山岡龍一
第10回 第7章「政治理論と歴史」を読み、政治理論研究と政治思想史研究との関係について、批判的な理解を得る。 山岡龍一
第3部 課題図書:
それぞれの回で、課題論文を課す。

概要:
国際政治研究のために必要な、基本的な方法や概念について、理解と習得を目指す。
第11回 「理論、哲学、方法論」 高橋和夫
• Christian Reus‐Smit and Duncan Snidal,“Between Utopia and Reality: The Practical Discourses of International Relations,” in Reus‐Smit and Snidal, editors, The Oxford Handbook of International Relations (New York: Oxford University Press, 2008), 3‐40;
• Brian Schmidt, “On the History and Historiography of International Relations”, in Walter Carlsnaes, Thomas Risse and Beth Simmons, editors, Handbook of International Relations (London: Sage, 2002), 3‐22;• Colin Wight, “Philosophy of Social Science and International Relations,” in Carlsnaes, Risse, and Simmons, editors, Handbook of International Relations (London: Sage, 2002), 23‐51;
以上の論考を読み、国際関係の理論、哲学、方法論についての概説的な理解を得る。
第12回 「リアリズム」 高橋和夫
• Kenneth Waltz, Theory of International Politics (New York: McGraw‐Hill, 1979), 60‐128;• Charles Glaser, “Realists as Optimists: Cooperation as Self‐Help,” International Security, Vol. 19 (1994/95): 50‐90;
• John Mearsheimer, “Structural Realism,” in Dunne, Kurki, and Smith, editors, International Relations Theories: Discipline and Diversity (Oxford: Oxford University Press, 2006), 71‐88;• Robert Jervis, “Realism in the Study of World Politics,” International Organization, Vol. 52 (1998): 971‐992.
以上の議論を読み、リアリズムを理解する知的な枠組みを得る。
第13回 「リベラリズム」 高橋和夫
• Andrew Moravcsik, “Taking Preferences Seriously: A Liberal Theory of International Relations,” International Organization, Vol. 51 (1997): 513‐553;
• Jeffrey A. Frieden, “Actors and Preferences in International Relations,” in Lake and Powell, editors, Strategic Choice and International Relations (Princeton: Princeton University Press,1999), 39‐76;• Christian Reus‐Smit, “The Strange Death of Liberal IR Theory,” European Journal of International Law, Vol. 12 (2001): 573‐593.
• Michael Doyle, “Kant, Liberal Legacies, and Foreign Affairs, Part I,” Philosophy and Public Affairs,Vol. 12 (1983): 205‐235;• John Owen, “How Liberalism Produces Democratic Peace,” International Security, Vol. 19 (1994): 87‐125;
以上の考察を読み、リベラリズムの知的な枠組みを把握する。
第14回 「ネオリアリズム」 高橋和夫
• Randall Schweller, “Neorealism's status‐quo bias: What security dilemma?” Security Studies, Vol.5 (1996 ): 90 ‐ 121;• Colin Elman, “Horses for Courses: Why Not Neorealist Theories of Foreign Policy?" Security Studies, vol. 6 (1996): 7‐53;
• Jeffrey Legro and Andrew Moravcsik, “Is Anybody Still a Realist?” International Security Vol. 24(1999): 5‐55 and the correspondence, “Brother Can You Spare a Paradigm? (Or was Anybody Ever a Realist,” International Security Vol. 25 (2000): 165‐193.
以上の論文を読みネオリアリズムのネオ(新し)さを理解する。
第15回 「構造主義」 高橋和夫
• James Fearon and Alexander Wendt, “Rationalism v. Constructivism: A Skeptical View,” in Carlsnaes, Risse, and Simmons, editors, Handbook of International Relations (London: Sage,2002), 52‐72.
以上の論文を読み、構造主義のアプローチについての概念を理解する。
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