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情報社会の法と倫理('14)

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主任講師
尾崎 史郎 (放送大学客員教授)
児玉 晴男 (放送大学教授)
放送メディア
ラジオ
放送時間(平成29年度)
第1学期:(土曜)13時45分~14時30分
第2学期:(金曜)18時15分~19時00分

講義概要

インターネットの普及した今日の情報社会においては、画像、音声等の様々なコンテンツをはじめとする大量の情報を誰でも容易に発信できるようになっている。大量の情報発信が一部の専門家にゆだねられていた時代にはそれなりの秩序が保たれていたが、誰でも大量の情報発信が可能な時代を迎え、不適切な情報発信も数多く見受けられるようになっている。この講義では、コンテンツと密接に関係する著作権をはじめとする知的財産権や個人情報の保護等について学び、情報社会の一員として持つべき法と倫理についての基本的な理解と認識を身につける。
※詳しくはシラバス

開設年度
平成26年度
科目区分
コース科目(情報コース(導入科目))
〔2009年度~2015年度〕共通科目(一般科目)
〔2008年度以前〕共通科目(一般科目)
科目コード
1234196
単位数
2単位
単位認定試験
試験日・時限
平成29年度 第1学期:平成29年7月29日(土曜)4時限(13時15分~14時05分)
平成29年度 第2学期:平成30年1月28日(日曜)6時限(15時35分~16時25分)
単位認定試験
平均点
(平成28年度 第1学期)76.3点
(平成28年度 第2学期)74.0点
備考
 
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授業の目標

誰でも容易に大量の情報が発信できる情報社会において、それぞれの立場の者がどのような権利を有しているのかについて理解し、自己の権利を適切に守るとともに、適切な情報発信と情報活用ができるようにするための基本的な知識を身につける。

履修上の留意点

情報社会と情報技術(情報通信技術)との関わりからは、さらに「情報のセキュリティと倫理('14)」「進化する情報社会('15)」を履修することが好ましい。この科目は、人文・社会科学系の履修者も対象としています。

シラバス

テーマ 内容 執筆担当講師名
(所属・職名)
放送担当講師名
(所属・職名)
1 情報社会の法のしくみ 情報通信技術の発達・普及は、各種の情報に接する機会を増加させている。それら情報を合理的に利活用するうえで、各種の情報がどのように保護されているかを知っておく必要がある。本講は、情報の創造・保護・活用に関する著作権法と知的財産法および情報法に関する基本的な知識とそれらに関連する情報倫理について概観する。

【キーワード】
高度情報通信ネットワーク社会、著作権法、産業財産権法、不正競争防止法、情報公開法・個人情報保護法、不正アクセス禁止法、プロバイダ責任制限法、情報倫理
児玉 晴男
(放送大学教授)
児玉 晴男
(放送大学教授)
2 情報倫理 コンピュータ、インターネット、モバイル通信に関する規範と価値に関する考え方の変遷を中心にして、2010年代における情報技術の活用がもたらすライフスタイルとそれを律する価値と規範の特徴について概観する。

【キーワード】
新技術受容の4段階説、政策と概念の真空地帯、専門家の倫理、万人の情報倫理、著作権、プライバシー
土屋 俊
(大学改革支援・学位授与機構教授)
土屋 俊
(大学改革支援・学位授与機構教授)
3 コンテンツの保護1
(保護対象)
デジタル化、ネットワーク化の進展に伴い、様々なコンテンツが多様な形態で流通しているが、その多くは著作権法により保護を受ける著作物と考えられる。そのため、どのようなものが著作物で、誰がその著作物の権利主体である著作者となるかについて解説する。

【キーワード】
著作物、著作物の種類、編集著作物、二次的著作物、著作者、法人著作
尾崎 史郎
(放送大学客員教授)
尾崎 史郎
(放送大学客員教授)
4 コンテンツの保護2
(創作者の権利)
コンテンツ(著作物)の創作者である著作者は、自ら創作した著作物について、著作者の人格的利益を保護するための著作者人格権と経済的利益を保護するための著作権を有している。なかでも著作権についてはコピーする権利、放送やインターネットで送信する権利等利用態様に応じ様々な権利が定められている。そのため、著作者の有する権利とその保護期間について解説する。

【キーワード】
著作者人格権、著作権、無方式主義、複製権、公衆送信権、保護期間
尾崎 史郎
(放送大学客員教授)
尾崎 史郎
(放送大学客員教授)
5 コンテンツの伝達者の保護 著作権法では、コンテンツ(著作物)の伝達に重要な役割を果たす実演家、レコード製作者、放送事業者等にも、著作者に準じた権利が与えられている。実演家等の権利について、著作者の権利と比較しつつ解説する。

【キーワード】
実演、実演家、レコード、レコード製作者、放送、放送事業者、実演家人格権、著作隣接権
尾崎 史郎
(放送大学客員教授)
尾崎 史郎
(放送大学客員教授)
6 コンテンツ利用の許容範囲 著作物等を利用する場合は権利者の許諾を得るのが原則だが、著作権法では、一定の条件を満たす場合は、権利者の許諾なしに著作物等を利用することを認める規定が設けられている。そのため、どのような場合に権利者の許諾なしに著作物等を利用できるか解説する。

【キーワード】
著作権等の制限規定、私的使用のための複製、送信の障害の防止等のための複製、図書館等における複製、引用、教育機関における複製、営利を目的としない上演等
尾崎 史郎
(放送大学客員教授)
尾崎 史郎
(放送大学客員教授)
7 コンテンツの利用と管理 コンテンツ(著作物等)を利用する場合は、原則として権利者の許諾が必要となる。しかし、著作者等によっては、自由に利用することを認め、その旨を明示してコンテンツを公開する場合がある。また、著作物等は多様に利用されることから、個人で適切に管理することが困難な場合があるため、多数の権利者から権利を預かり管理する著作権等管理事業が発達している。そのため、コンテンツの利用と管理の観点から、利用する際の基本的な考え方、利用を容認するためのライセンス、著作権等管理事業について解説する。

【キーワード】
利用許諾、譲渡、裁定、GPL、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス、著作権等管理事業
尾崎 史郎
(放送大学客員教授)
尾崎 史郎
(放送大学客員教授)
8 肖像とパブリシティの保護 人はみだりに自己の容ぼう等を撮影・公表されない権利や、肖像や氏名のもつ顧客吸引力を利用する権利を有している。これらの権利は、法令上明記はされていないが判例上認められており、肖像権やパブリシティ権と呼ばれている。そのため、これまでの判例を中心に、これらの権利について解説する。

【キーワード】
肖像権、パブリシティ権
尾崎 史郎
(放送大学客員教授)
尾崎 史郎
(放送大学客員教授)
9 ソフトウェアの保護 ソフトウェアは、コンピュータ・プログラムの著作物として著作権法で保護される対象である。そのソフトウェアは、物の発明として特許法で保護される対象でもある。また、ソフトウェア特許としてビジネスモデル特許やシステム特許などがある。本講は、ソフトウェアの保護の変遷の経緯から、ソフトウェアが発明でどのように保護されているかについて概観する。

【キーワード】
発明、ネットワーク型特許、システム特許、ビジネスモデル特許、エコ・パテントコモンズ、特許法
児玉 晴男
(放送大学教授)
児玉 晴男
(放送大学教授)
10 デザインの保護 パソコンや携帯端末は、著作物や発明で保護されるソフトウェアを内蔵するハードウェアである。そして、発明として保護ざれるハードウェアの形態は、デザインとして意匠法で保護される対象になる。また、操作画面のデザインも意匠法の保護対象になる。本講は、情報端末自体とその操作画面、そしてそれらを形成する要素がデザインとしてどのように保護されるかを概観する。

【キーワード】
デザイン、審美性・機能性、意匠法、タイプフェイス、マスク面、半導体集積回路配置法
児玉 晴男
(放送大学教授)
児玉 晴男
(放送大学教授)
11 トレードマーク(サービスマーク)の保護 著作物や発明として保護されるソフトウェアまたは発明やデザインとして保護される情報関連機器は、現実の世界でも情報の世界でも、商品またはサービスとして商標(標章)が付されて流通している。その商標(標章)と商品またはサービスが一体となった形態は、商標法で保護される対象である。本講は、トレードマーク(サービスマーク)が登録商標としてどのように保護されているかを概観する。

【キーワード】
トレードマーク、サービスマーク、商品、役務(サービス)、登録商標、商標法
児玉 晴男
(放送大学教授)
児玉 晴男
(放送大学教授)
12 営業秘密の保護 営業秘密その他の事業活動に有用な技術上または営業上の情報は、著作権法と産業財産権法とは別な不正競争防止法で保護される。知的財産法の中で、営業秘密は公表・公開を前提としない保護の形態であり、また著作権法と産業財産権法で保護しえない対象も不正競争防止法の保護対象になる。本講は、営業秘密の保護と技術的保護(制限)手段など不正競争防止法に関する事項および独占禁止法との関わりについて考える。

【キーワード】
営業秘密、トレード・シークレット、ソースコード、オープンソース、技術的保護(制限)手段、不正競争防止法、独占禁止法
児玉 晴男
(放送大学教授)
児玉 晴男
(放送大学教授)
13 プロバイダの責任とセキュリティの保護 インターネットの普及に伴い、匿名性を利用した違法情報の発信や他人のID・パスワード等を悪用した不正なアクセスも増加している。そのため、プロバイダによる情報の削除や発信者情報の開示、不正アクセス行為の禁止について規定した法令が制定されている。これらは、今日のインターネット社会を象徴する法令であるため、その内容を概説する。

【キーワード】
プロバイダ責任制限法、不正アクセス禁止法
尾崎 史郎
(放送大学客員教授)
尾崎 史郎
(放送大学客員教授)
14 プライバシーの保護 高度情報通信社会における、個人情報とプライバシーの保護はどうあるべきか。民間部門を対象にする個人情報保護法、公的部門を対象にする行政機関個人情報保護法、住民基本台帳法に基づく住民基本台帳ネットワークシステム、さらに政府が検討中の「社会保障と税の共通番号制」などの内容について説明しながら、個人情報保護の過剰反応、プライバシーの権利の再構成についても、検討する。

【キーワード】
プライバシー、高度情報通信社会、個人情報、本人情報を知る権利、住基ネット、共通番号制、個人情報保護の過剰反応
三宅 弘
(獨協大学法科大学院特任教授)
三宅 弘
(獨協大学法科大学院特任教授)
15 情報社会の法と倫理を考える 情報通信技術が描く社会では、今日の法律の理解とは異なる見解が示されていた。倫理についても、情報ネットワークとネット環境において言語表記の一元化がすすむ一方で、文化的な多様性の保持が求められる。たとえば情報教育においては、著作権と情報倫理が主要なテーマになっている。本講は、情報教育における著作権と情報倫理との関わりから情報社会の法と倫理を考える。

【キーワード】
情報の所有、情報の共有、倫理、リテラシー、オラリティ
児玉 晴男
(放送大学教授)
尾崎 史郎
(放送大学客員教授)
児玉 晴男
(放送大学教授)
土屋 俊
(大学改革支援・学位授与機構教授)
三宅 弘
(獨協大学法科大学院特任教授)
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