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情報のセキュリティと倫理('14)

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主任講師
山田 恒夫 (放送大学教授)
放送メディア
テレビ
放送時間(平成29年度)
第1学期:(月曜)17時30分~18時15分
第2学期:(木曜)6時45分~7時30分

講義概要

情報化は社会のさまざまな側面で進行し、多くの利便性を人類社会に提供する一方、コンピュータやインターネットを使った犯罪が増加するなど、「影」の部分への対応が日々必要になっている。また、情報化が広範に、そして基幹的な部分に拡大するほど、それが機能しなくなった場合のリスク管理は不可欠となる。そして、情報技術と情報リテラシーの高度化にともない、ユーザひとりひとりが被害者にも、そして意図せず加害者になる可能性も増している。本科目では、情報セキュリティの問題を、システム開発運用および利用者(ユーザ)教育の2つの観点から解説し、その全体像を明らかにする。
※詳しくはシラバス

開設年度
平成26年度
科目区分
コース科目(情報コース(専門科目))
〔2009年度~2015年度〕専門科目(情報コース)
〔2008年度以前〕専門科目(情報コース)
科目コード
1570080
単位数
2単位
単位認定試験
試験日・時限
平成29年度 第1学期:平成29年7月27日(木曜)5時限(14時25分~15時15分)
平成29年度 第2学期:平成30年1月27日(土曜)2時限(10時25分~11時15分)
単位認定試験
平均点
(平成28年度 第1学期)69.8点
(平成28年度 第2学期)78.5点
備考
 
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授業の目標

・情報セキュリティのシステム的・運用的な課題を理解する。
・情報リテラシー(フルーエンシー)教育における情報倫理の課題を理解する。
・社会における一利用者として必要な、情報倫理を身につける。
・本分野は、技術革新の著しい分野であり、その表現型は短期間で変化する。このため、最新の動向を、継続的に学習できるためのコンピテンシー(能力)を身につける。

履修上の留意点

パソコンとインターネットを利活用できるリテラシーを有することがのぞましい。特に、パソコンやインターネットの未経験者は、面接授業、基盤科目「新・初歩からのパソコン」を履修しておくことがのぞましい(ただし、履修の要件とはしない)。

シラバス

テーマ 内容 執筆担当講師名
(所属・職名)
放送担当講師名
(所属・職名)
1 情報化社会における光と影2014 高度情報化社会の進展とともに、情報のセキュリティと倫理に関して、どのような問題が生じているか、概観を得る。こうした現象を理解するための基本的な概念と事例を学ぶ。本科目の構成および発展学習の指針を知る。

【キーワード】
情報化社会、情報セキュリティ、情報倫理、リスク、脅威、脆弱性、情報セキュリティマネジメントシステム、情報モラル教育、本科目の学び方
山田 恒夫
(放送大学教授)
山田 恒夫
(放送大学教授)
2 サイバー犯罪の諸相と問題解決1:利用者の視点から インターネットの一般利用者の立場から、サイバー犯罪とは何かを学ぶ。次にそれらの犯罪から身を守るために、マルウェアの種類や感染経路を学習し、パソコンやネットワークを利用・管理する際の注意点を確認する。

【キーワード】
パスワード管理、コンピュータウイルス、ワーム、不正アクセス、マルウェア、パソコンや記憶媒体の廃棄、無線LANの管理
中西 通雄
(大阪工業大学教授)
中西 通雄
(大阪工業大学教授)
3 サイバー犯罪の諸相と問題解決2:子どもに対する視点から ネット詐欺以外のネットワーク利用犯罪と、インターネットの利用者間で生じる様々なトラブルについて学ぶ。この回で紹介する事件やトラブルでは、子どもが被害者や加害者になることが多く、情報社会が抱えた大きな問題といえる。事例を示しながら、問題解決のために、その社会的背景と問題の所在について検討を加える。

【キーワード】
ネットワーク利用犯罪、出会い系サイト、ネット犯行予告、著作権、ネットいじめ、セクスティング、炎上
村田 育也
(福岡教育大学大学院教授)
村田 育也
(福岡教育大学大学院教授)
4 サイバー犯罪の諸相と問題解決3:管理者の視点から サーバクライアントモデル、サーバー管理の立場から、スパイウェアやインジェクションなどのサーバを攻撃する手法、サイバー犯罪などについて学ぶ。また、ハクティビズムについても理解を深める。

【キーワード】
サーバ管理、インジェクション、クロスサイトスクリプティング、サーバOS、ファイアウォール、アクセス制限、サイバー犯罪、ハッカー、ハクティビズム
辰己 丈夫
(放送大学教授)
辰己 丈夫
(放送大学教授)
5 情報セキュリティの基盤技術1:暗号と認証の基礎 情報セキュリテイの基盤技術としての暗号と認証について学ぶ。暗号と認証の基本的な考え方および両者の関係、古典暗号と現代暗号の違い、現代暗号の標準化プロセス、暗号の危殆化、代表的現代暗号について知る。

【キーワード】
暗号、認証、古典暗号、現代暗号、暗号の危殆化
上原 哲太郎
(立命館大学教授)
上原 哲太郎
(立命館大学教授)
6 情報セキュリティの基盤技術2:公開鍵暗号系 暗号応用として最も重要な公開鍵暗号系について学ぶ。共通鍵暗号と公開鍵暗号の違い、中間者攻撃、DH鍵交換の仕組み、公開鍵暗号と電子署名、公開鍵認証基盤(PKI)の仕組み、PKIの運用について知る。

【キーワード】
公開鍵暗号、電子署名、中間者攻撃、DH鍵交換、公開鍵認証基盤(PKI)
上原 哲太郎
(立命館大学教授)
上原 哲太郎
(立命館大学教授)
7 情報セキュリティの基盤技術3:さまざまな認証技術 ID管理、パスワード、生体認証、機器認証などの認証技術について、その運用もあわせ学ぶ。また、不正アクセスを防ぐためのファイアォール技術や、IDSなどの攻撃検出技術について知る。

【キーワード】
ID管理、パスワード、生体認証、機器認証、IDS
上原 哲太郎
(立命館大学教授)
上原 哲太郎
(立命館大学教授)
8 情報セキュリティマネジメント 情報セキュリティを維持するために必要となる危機管理の考え方、情報セキュリティポリシー、情報セキュリティ管理者、情報セキュリティ教育などについて学ぶ。また、情報セキュリティを評価する方法について理解する。

【キーワード】
情報セキュリティポリシー、機密性、完全性、可用性、情報セキュリティ担当者、監査、法令
辰己 丈夫
(放送大学教授)
辰己 丈夫
(放送大学教授)
9 情報通信技術とプライバシー 情報通信技術の進展に伴い、その意味が変化したプライバシーについて学ぶ。プライバシー観の歴史的変遷、情報通信技術がプライバシーに及ぼした影響および行動トラッキングや固定IDに代表される新しいプライバシー問題について考える。

【キーワード】
プライバシー、個人情報保護法、行動トラッキング、固定ID問題
上原 哲太郎
(立命館大学教授)
上原 哲太郎
(立命館大学教授)
10 セキュリティと法 情報セキュリティで守られる対象となる知的財産権や個人情報などに関する法令について、その内容と目的、法令の存在意義、ジレンマ状況などについて学習する。また、サイバー犯罪などと関連する法令については、具体的に理解を深める。

【キーワード】
著作権法、個人情報保護法、出会い系サイト規制法、不正アクセス禁止法、プロバイダ責任法、迷惑メール防止法、ジレンマ
辰己 丈夫
(放送大学教授)
辰己 丈夫
(放送大学教授)
11 インターネットの特性と子どもによるインターネット使用の問題 インターネットには高い匿名性があり、それを理解して適切に利用するには、豊かな人生経験に裏付けられた社会性が必要である。また、インターネットを利用する際に用いるパソコンや携帯電話などのインターネット端末には高い個人性があり、利用者は一人で判断して操作する必要がある。今回は、これらのインターネットの特性に関する内容を学び、その後、子どもによるインターネット使用の問題について考える。

【キーワード】
匿名性、個人性、子ども、責任能力、社会性、匿名でのコミュニケーション
村田 育也
(福岡教育大学大学院教授)
村田 育也
(福岡教育大学大学院教授)
12 初等中等教育における情報倫理教育 初等中等教育における情報倫理教育は、情報社会で適正な活動を行うための基になる考え方と態度を育成する情報モラル教育として位置づけられている。情報モラル教育を考えるために必要不可欠な子どもの社会性と責任能力の発達過程を充分に考慮した上で、その内容と方法について考え、インターネットを適正に利用するには情報モラルと責任能力と社会性が必要であることと、そのため情報モラル教育とともに年齢に応じた情報メディアの使用制限が必要であることを学ぶ。

【キーワード】
初等中等教育、子ども、社会性、責任能力、情報モラル、使わせ方の4段階
村田 育也
(福岡教育大学大学院教授)
村田 育也
(福岡教育大学大学院教授)
13 生涯学習における情報倫理教育 初等中等教育における情報教育の普及によって、若い世代では問題が高度化する一方、高等教育以降の情報倫理教育のあり方が問われている。教育の国際化にともない、既習内容そして文化的背景も多様な留学生に向けた教育も必要になっている。海外の状況も視野に入れながら、生涯学習における情報倫理教育の主要なトピックについて学ぶ。

【キーワード】
高等教育、生涯学習、情報倫理教育、情報セキュリティ教育、教育の国際化、留学生教育
山田 恒夫
(放送大学教授)
山田 恒夫
(放送大学教授)
14 技術者倫理と情報セキュリティ人材育成 情報技術者は情報通信技術に直接関わらない問題にも直面する。技術者として倫理的な考察が必要となったときどのような段階を踏んで考えればよいか、内部告発の問題点は何か、倫理綱領には何が定められているかを学ぶ。これらを踏まえ、情報通信技術に関わるいくつかの間題を見ることで、技術者としてのアプローチ方法を考える。最後に、セキュリティ人材の育成についても動向を見る。

【キーワード】
技術者倫理、内部告発、倫理綱領、情報セキュリティ人材育成
中西 通雄
(大阪工業大学教授)
中西 通雄
(大阪工業大学教授)
15 まとめと展望 インターネット依存症(インターネット中毒)など、高度情報通信社会の近未来を左右しかねない社会的現象を学びながら、今後の学問分野としての展望と、継続学習のポイントを考察する。ICTやインターネット技術の将来を占うことは大変困難なことであるが、近未来の情報セキュリティや情報倫理の分野において顕著になるであろう課題を検討する。

【キーワード】
インターネット依存症、ネットいじめ、個人情報保護、サイバー社会、仮想社会、批判的公共圏、ビッグデータ、プライバシー、情報フルーエンシー、ハッカー、クラッカー
山田 恒夫
(放送大学教授)
山田 恒夫
(放送大学教授)
中西 通雄
(大阪工業大学教授)
村田 育也
(福岡教育大学大学院教授)
辰己 丈夫
(放送大学教授)
上原 哲太郎
(立命館大学教授)
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