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母性看護学('14)

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主任講師
齋藤 いずみ (神戸大学大学院教授)
放送メディア
テレビ
放送時間(平成29年度)
7月22日(土)~8月5日(土)7時30分~8時15分
〔再放送〕7月23日(日)~8月6日(日)14時30分~15時15分

講義概要

母性看護学は、妊産褥婦および新生児に関する基礎的知識と看護について学ぶマタニティサイクルと、女性の生涯にわたる性と生殖に関する健康を支援に関わるライフサイクルを主とした学習に大別される。周産期(妊娠・分娩・産褥・新生児期)を中心に、女性の一生においては思春期から更年期・老年期までの女性とそのパートナー、子供、家族を主な看護の対象とする。それらの人々に、社会・国内外の動向をたえず考慮しながら、科学的根拠に基づき、適切な看護を提供可能とするための知識を学ぶ。また母性看護学および関連分野の研究成果を充分に反映した内容とする。
※詳しくはシラバス

開設年度
平成26年度
科目区分
夏季集中科目(看護師資格取得に資する科目)
科目コード
1887254
単位数
2単位
単位認定試験
試験日・時限
単位認定試験
平均点
備考
 
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授業の目標

マタニティサイクル、およびライフサイクル各期の基礎的メカニズムとその看護について科学的根拠に基づき理解できること、およびウィメンズヘルスの視点からの女性の性と生殖に関する健康支援に関する方策を理解できること、さらに国際的視野からわが国の少子化および育児支援に関する社会システムや政策を考える機会となることを目標とする。

履修上の留意点

妊娠・出産・産褥・新生児期に関する医学的基礎知識を、参考書や市販の教科書で補完することにより、母性看護学本来の看護部分への理解が深まり、母性看護学の楽しさも一層味わえるものとなる。また受講生の皆様の居住する地域の自治体や職場の母子保健制度を調べることによって、一層身近な問題としてとらえることが可能となり、また市民として賢く制度を利用できると思われる。看護職以外の視聴者の皆さまにも、現代のあるいは将来の、妊娠・分娩・子育て期の人々に、役立ち楽しめる科目構成となることも一部念頭に置く。

シラバス

テーマ 内容 執筆担当講師名
(所属・職名)
放送担当講師名
(所属・職名)
1 母性看護学の概要 母性という基本的概念を学び、マタニティサイクル、ライフサイクル各期に関する考え方を理解する。母性看護学の学問としての成り立ちと変遷を学び、学問体系を理解する。セクシュアリティやジェンダーの視点について概観し、母性看護学に深く影響する理論について学ぶ。

【キーワード】
母性の概念、マタニティサイクル、ライフサイクル、ウィメンズヘルス、セクシュアリティ、ジェンダー、リプロダクティブヘルスアンドライツ、母性看護学、助産学
齋藤いずみ
(神戸大学大学院教授)
齋藤いずみ
(神戸大学大学院教授)
2 統計値から見る日本の母子保健水準 統計値を読み理解し、将来の政策や作戦を考える宝庫が、母子保健統計である。母子保健統計を読むために必要となる用語の定義を理解し、人口動態統計を概観する。ベビーブーム、 ひのえうま現象、人口減少局面にある日本の現状、周産期・新生児・乳児・妊産婦死亡率、 合計特殊出生率等から日本の母子保健水準の概要を理解する。

【キーワード】
人口動態、周産期・新生児・乳児・妊産婦死亡率、合計特殊出生率、ひのえうま現象
齋藤いずみ
(神戸大学大学院教授)
齋藤いずみ
(神戸大学大学院教授)
3 統計値から見る諸外国の母子保健水準 世界各国の母子統計統計値と日本の値を比較検討し、世界の中で日本の置かれている状況を理解する。各国の母子保健政策を学び、将来の日本の方向性を考える基礎的知識を学ぶ。視聴覚教材においては、後発開発途上国の母子保健の現状について学び、わが国の医療職の海外における活動について理解する。

【キーワード】
諸外国における周産期・新生児・乳児・妊産婦死亡率・合計特殊出生率、日本との比較、後発開発国の母子保健の現状
齋藤いずみ
(神戸大学大学院教授)
齋藤いずみ
(神戸大学大学院教授)
4 生殖のメカニズム 女性生殖器の構造、月経周期とホルモン調節の関わりを理解し、月経周期におけるホルモン分泌と子宮内膜の変化を学ぶ。射精、排卵、受精、着床、妊娠にいたる妊娠の成立にいたる過程を学ぶ。

【キーワード】
女性生殖器、性周期、女性ホルモン、卵子、精子、受精、着床、妊娠の成立
定方美恵子
(新潟大学大学院教授)
定方美恵子
(新潟大学大学院教授)
5 妊娠期 妊娠の進行に伴う全身の変化と胎児の成長、並びに胎児発育に関わる胎盤ホルモンの作用を理解し、妊娠各期に生ずる身体的、心理社会的変化を学ぶ。この時期の女性におこりやすい健康課題に対する看護の援助方法を学ぶ。

【キーワード】
妊娠初期・中期・末期、妊娠期の健康診査、保健指導、育児・出産準備
定方美恵子
(新潟大学大学院教授)
定方美恵子
(新潟大学大学院教授)
6 分娩期 分娩開始と分娩経過を理解し、分娩進行に伴う産婦の身体的・心理社会的変化と胎児に対する看護の援助方法を学ぶ。また、分娩に伴い起こりやすいリスクと医療による対応について解説する。

【キーワード】
分娩経過、分娩の三要素(娩出力・産道・娩出物)、産痛緩和、周産期医療システム
定方美恵子
(新潟大学大学院教授)
定方美恵子
(新潟大学大学院教授)
7 産褥期 産褥0日から7日までの母体の正常な進行性・退行性変化について理解し、その時期の女性が抱えやすい健康問題や不安とそれに対する看護の援助方法を学ぶ。また退院後1か月健診までの経過についても概観する。

【キーワード】
進行性変化、母乳、乳汁分泌、ポジショニング、ラッチオン、退行性変化、子宮復古、悪露、親役割
三隅順子
(東京医科歯科大学講師)
三隅順子
(東京医科歯科大学講師)
8 新生児期 出生直後、および生後0日から生後7日未満までを中心に新生児の正常な生理的・身体的変化を理解する。正常からの逸脱の予防や早期対処としての看護の援助方法を学ぶ。また生後28日未満までの変化についても概観する。

【キーワード】
出生時体重、週数相当、低出生体重児、アプガール・スコア、成熟兆候、肺サーファクタント、胎児循環、生理的体重減少
三隅順子
(東京医科歯科大学講師)
三隅順子
(東京医科歯科大学講師)
9 ハイリスク妊娠・分娩・産褥・新生児 妊娠・分娩・産褥期、新生児期の代表的異常事例を学ぶ。
また、身体的ハイリスクのみならず、母親や子どもの社会的ハイリスクについても理解し対応を学ぶ。

【キーワード】
周産期、身体的異常、心理的ハイリスク、社会的ハイリスク
三隅順子
(東京医科歯科大学講師)
三隅順子
(東京医科歯科大学講師)
10 ハイリスク妊娠・分娩・産褥期の事例 既往疾患、精神疾患などを合併し妊娠・分娩・産褥期を経過する複雑な困難事例に対する母性看護専門看護師のアプローチの実際を学ぶ。

【キーワード】
母性看護専門看護師、他分野の専門看護師・認定看護師との協働
佐藤陽子
(昭和大学・昭和大学病院講師、母性看護専門看護師)
佐藤陽子
(昭和大学・昭和大学病院講師、母性看護専門看護師)
11 周産期の安全と質の保証 医療事故、医療の安全と質に関する基礎的知識を学び、周産期における医療の安全と質に関する理解を深める。また助産外来と院内助産の概要を学び、産婦人科医師が減少した状況下における、安全と質について考察する。分娩期の看護事例を基に、分娩曜日、時刻、疾患のグレードの違いなどの視点から、安全な分娩時の看護体制についてデータから導き出す方法を学ぶ。

【キーワード】
医療事故、医療の安全と質、産婦人科診療ガイドライン、周産期の安全と質に関する研究事例
齋藤いずみ
(神戸大学大学院教授)
齋藤いずみ
(神戸大学大学院教授)
12 母性看護学における倫理的諸問題 母性看護学分野の実践において、かかわることが多い倫理的課題について理解し、医療倫理と看護倫理の視点からの検討について学ぶ。生殖にかかわる生命倫理の話題として不妊治療の場面を通して看護倫理の在り方を学ぶ。

【キーワード】
不妊治療、生命倫理、出生前診断、看護倫理
定方美恵子
(新潟大学大学院教授)
定方美恵子
(新潟大学大学院教授)
13 ライフサイクル思春期 思春期における心身の変化と特徴について理解する。思春期に起こりやすい心身の異常や性の問題について学び、健全な成長への支援について考える。

【キーワード】
第二次性徴、月経異常、ボディイメージ、やせ・肥満、人工妊娠中絶、学校保健
千場直美
(神戸大学大学院准教授)
千場直美
(神戸大学大学院准教授)
14 ライフサイクル更年期・老年期 更年期における女性の心身の変化と特徴を理解する。更年期女性に起こりやすい様々な症状や疾患を理解し、予防法、健康維持方法、及び治療法等について学ぶ。

【キーワード】
更年期、閉経、更年期症状、ホルモン補充療法、健康寿命
千場直美
(神戸大学大学院准教授)
千場直美
(神戸大学大学院准教授)
15 世界の周産期医療システムと日本の課題 世界の医療システム・周産期医療システムについて概観し、各国の周産期に関わる看護職の果たす役割について学ぶ。アメリカ、イギリス、オランダ、フランス、カナダなどと日本のシステムの比較検討を行う。院内助産システムなどを例に、日本の周産期を中心に母子保健における課題と対策を考察する。

【キーワード】
世界の医療・周産期医療システム、周産期に関わる看護職の活動、アメリカ・イギリス・オランダ・フランス・カナダ、日本の現状と課題
齋藤いずみ
(神戸大学大学院教授)
齋藤いずみ
(神戸大学大学院教授)
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