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小児看護学('16)

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主任講師
江本 リナ (日本赤十字看護大学教授)
放送メディア
テレビ
放送時間(平成29年度)
7月22日(土)~8月5日(土)6時45分~7時30分
〔再放送〕7月23日(日)~8月6日(日)13時45分~14時30分

講義概要

近年の子どもと家族を取り巻く社会は、子どもの貧困、児童虐待、いじめや自殺、災害による子どもの生活変化などの厳しい局面にさらされている。また、小児医療においては、高度医療に伴い子どもの疾病は複雑で重症化し、医療依存度の高い子どもや成人期に持ち越される慢性疾患をわずらう子どもが増加するなどの課題も多い。このような状況にある子どもが、最善の利益が守られ健やかに成長・発達できるよう、個々の発達段階と健康レベルに応じた援助を学び、子どもと家族に対する看護の役割を考える。
※詳しくはシラバス

開設年度
平成28年度
科目区分
夏季集中科目(看護師資格取得に資する科目)
科目コード
1887289
単位数
2単位
単位認定試験
試験日・時限
単位認定試験
平均点
備考
 
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授業の目標

本科目では、変化する社会で生きる子どもと家族の背景を捉え、子どもの最善の利益を守る看護の役割を考えることを目標としている。

履修上の留意点

社会状況は常に変化しているため、出生率、死亡率、死亡順位、受療率などの統計数値は、最新のものを各自確認すること。
また、予防接種、小児特定慢性疾患治療研究事業の対象となっている疾患群、児童虐待、障がいなどに関する法律は、最新情報を各自確認すること。

シラバス

テーマ 内容 執筆担当講師名
(所属・職名)
放送担当講師名
(所属・職名)
1 小児看護の役割 近年の社会・医療事情を踏まえ、子どもと家族が置かれている状況を踏まえ、子どもと家族の最善の利益を目指した小児看護の役割を考える。

【キーワード】
母子保健施策、子どもの最善の利益、子どもの権利、子どもへの説明、小児看護の役割
江本 リナ
(日本赤十字看護大学教授)
江本 リナ
(日本赤十字看護大学教授)
2 乳児期の子どもと家族 乳児は生理的適応課程にあり、身体機能が著しく成長・発達しながら栄養・睡眠・排泄のリズムや言語を獲得し、基本的信頼関係を築くという過程にある。そこで、実際の乳児の生活を示す映像を通して、成長・発達の実際、成長・発達を育む家族の役割、子どもと家族への支援について学ぶ。

【キーワード】
成長・発達の原則、乳児期の心身の成長・発達、家族の役割、乳児と家族への支援
江本 リナ
(日本赤十字看護大学教授)
江本 リナ
(日本赤十字看護大学教授)
3 幼児期の子どもと家族 幼児期は心身の成長・発達が著しく、基本的生活行動を確立させていく過程にある。運動機能の発達により行動範囲が広がり、認知や言語の発達によりコミュニケーション能力が向上する。そこで、実際の幼児の生活を示す映像を通して、この発達過程と子どもを育むための家族の役割、子どもと家族への支援について学ぶ。

【キーワード】
幼児の心身の成長・発達、生活習慣の自立、コミュニケーション、家族の役割、幼児と家族への支援
川名 るり
(日本赤十字看護大学准教授)
川名 るり
(日本赤十字看護大学准教授)
4 学童期・思春期の子どもと家族 学童期は学校生活を中心として友達との関わりの中で達成感や有能感を獲得していく時期である。また、思春期は身体の劇的な成長や性的な変化を体験し、精神的な動揺の大きい時期であるが、その中で自我同一性を模索し、獲得していく。そこで、実際の学童期・思春期の子どもの生活を示す映像を通して、このような子どもの成長発達の特徴と家族関係の変化について学ぶ。また、それぞれの発達の過程に特徴的な問題行動や逸脱行動について説明し、健康教育について考える。

【キーワード】
第二次性徴、学校生活、子どもと家族関係の変化、学童・思春期の子どもへの支援
川名 るり
(日本赤十字看護大学准教授)
川名 るり
(日本赤十字看護大学准教授)
5 病気や入院などが子どもと家族に与える影響 病気や入院などが子どもと家族に与える影響は大きく、様々な因子によって変化する。そこで、実際の病棟および外来の映像を通して、病院の環境を考える。また、子どもの発達段階別、入院形態別などによる援助、および面会や付き添いについて学ぶ。

【キーワード】
病気・入院・病棟環境の影響と看護、面会、付き添い
筒井 真優美
(日本赤十字看護大学名誉教授)
筒井 真優美
(日本赤十字看護大学名誉教授)
6 急性期症状のある子どもと家族(1) 急性期疾患を抱える子どもの場合、症状の悪化を防ぎ、安定した状態になることを目指す。そこで、子どもに多く見られる急性期症状を示す、発熱・嘔吐・下痢・脱水・呼吸困難・けいれん・てんかんを取り上げ、病態、観察ポイント、症状緩和に対する援助、家族への支援を学ぶ。

【キーワード】
発熱、脱水、呼吸困難、けいれん、てんかん、症状緩和と家族への支援
江本 リナ
(日本赤十字看護大学教授)
江本 リナ
(日本赤十字看護大学教授)
7 急性期症状のある子どもと家族(2) 急性期症状を示す感染症の予防と伝播を防ぐ予防接種、乳幼児突然死症候群、児童虐待を取り上げ、子どもが健やかに育つために必要な子どもと家族への支援を学ぶ。

【キーワード】
予防接種、乳幼児突然死症候群、児童虐待、子どもと家族への支援
江本 リナ
(日本赤十字看護大学教授)
江本 リナ
(日本赤十字看護大学教授)
8 先天性疾患のある子どもと家族 子どもの先天性の疾患は、成因の違いによって、単一遺伝子病、染色体異常症、多因子遺伝病、そして、外因による先天異常とに分類される。それぞれの代表的な疾患を挙げ、病態、治療、予後、子どもと家族への援助について学ぶ。

【キーワード】
先天性疾患、マス・スクリーニング、心疾患、治療と予後、子どもと家族への援助、Drotar
川名 るり
(日本赤十字看護大学准教授)
川名 るり
(日本赤十字看護大学准教授)
9 手術を受ける子どもと家族 子どもの手術の特徴と手術を必要とする代表的な疾患を挙げ、病態、治療、予後、子どもと家族への援助について学ぶ。また、近年増加している日帰り手術について説明する。

【キーワード】
子どもの手術の特徴、手術が必要な疾患、手術の決定、治療と予後、日帰り手術、子どもと家族への援助
川名 るり
(日本赤十字看護大学准教授)
川名 るり
(日本赤十字看護大学准教授)
10 感染症と隔離/活動制限が必要な子どもと家族 小児期特有の感染症の特徴、観察ポイントについて説明し、子ども自身や周囲の人を感染から防ぐための隔離と隔離された子どもへの援助について学ぶ。
また、治療・検査のために一時的に体動が制限される場合の子どもへの影響と、子どもと家族への支援について学ぶ。

【キーワード】
小児期に特有な感染症、隔離、活動制限、子どもへの影響
江本 リナ
(日本赤十字看護大学教授)
江本 リナ
(日本赤十字看護大学教授)
11 慢性期にある子どもと家族/外来における看護 慢性疾患を抱えながら学校や幼稚園・保育園に通い、地域で生活している子どもと家族に対して必要とされる継続的な援助について学ぶ。さらに、地域医療を担うクリニックの実際の映像を通して、小児科外来の特徴と看護の役割(日常的な疾患への対応、継続的なケアを必要とする子どもへの援助、健康増進活動)について学ぶ。

【キーワード】
小児慢性特定疾患治療研究事業、慢性疾患を持つ子どもと家族の生活、子どものセルフケア、子どもと家族への援助、小児科外来の特徴と看護
川名 るり
(日本赤十字看護大学准教授)
川名 るり
(日本赤十字看護大学准教授)
12 小児がんを患う子どもと家族 小児がんの代表的な疾患を取り上げ、小児がんの特徴、病態、治療法、治療によって生じる影響、予後、子どもと家族への援助について学ぶ。また、子どもが体験する痛み、影響する要因、痛みの客観的評価、痛みの緩和への援助について説明する。

【キーワード】
小児がん、小児がんを患う子どもと家族、子どもと家族への援助、子どもの痛み、痛みの緩和援助
江本 リナ
(日本赤十字看護大学教授)
江本 リナ
(日本赤十字看護大学教授)
13 子どもの死と家族 死にゆく子どもとその子どもを看取る家族にどのような援助が必要かを考える。死に対する子どもの反応や、他人の死を子どもにどのように伝えるかなど、死をめぐる課題を説明する。また、災害(自然災害及び人為的災害)時の子どもと家族への援助について学ぶ。

【キーワード】
死にゆく子ども、死の概念、他人の死、災害、子どもと家族への援助
筒井 真優美
(日本赤十字看護大学名誉教授)
筒井 真優美
(日本赤十字看護大学名誉教授)
14 障害のある子どもと家族 医療依存度の高い身体障害児とその家族の生活場所に対する意思決定と移行支援、および、子どもが成長発達に応じた通常の生活をするために必要な在宅ケアにおける看護師の役割を説明する。また、発達障害児にも焦点をあて、子どもと家族への支援について説明する。これらについて、在宅ケアの実際や、発達障害トレーニングの様子など、現場の映像や当事者の話を通して学ぶ。

【キーワード】
障害と障害受容、発達障害、障害のある子どもと家族、重症心身障害児、超重症児、医療的なケア、長期入院、療養場所の選択と意思決定、在宅への移行支援、在宅療養、在宅ケア、訪問看護
鈴木 真知子
(京都大学大学院教授)
鈴木 真知子
(京都大学大学院教授)
15 子どもの事故とその対応 不慮の事故は常に乳幼児死亡の原因の上位を占めている。発達段階によって異なる子どもの事故の特徴、虐待との鑑別、事故の予防策について、実際の映像を交えて学ぶ。また、気管内異物、誤飲、溺水、熱傷などの事故に対する救急処置について、実演を交えて学ぶ。そして、子どもが健やかに成長・発達するための看護の役割を改めて考える。

【キーワード】
子どもの事故、事故防止、気道内異物、誤飲、熱傷、救急処置
江本 リナ
(日本赤十字看護大学教授)
江本 リナ
(日本赤十字看護大学教授)
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