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日本文学概論('12)

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主任講師
島内 裕子 (放送大学教授)
放送メディア
ラジオ
放送時間(平成29年度)
第1学期:(日曜)6時00分~6時45分
第2学期:(金曜)15時15分~16時00分

講義概要

1300年以上にわたる長い射程を持つ日本文学を一望のもとに把握し、日本文学生成のダイナミズムを実感するための明確な視点を提供する。文学者と作品を絞り込んで、何が日本文学を力強く推進し、変容させる原動力となったかを見極める。これにより、日本文化における文学の広汎な影響力と、文学の果たした役割の大きさが再認識できる。それが、21世紀の日本文化を考える契機となる。従って、この「日本文学概論」では、刻々と新たに生まれ出る文学作品が、誰によってどのように集約され、再生されて、現代まで読み継がれてきたのかという具体的な視点に立って、「日本文学とは何か」という文学概論を展開する。
※詳しくはシラバス

開設年度
平成24年度
科目区分
コース科目(人間と文化コース(導入科目))
〔2009年度~2015年度〕共通科目(一般科目)
〔2008年度以前〕共通科目(一般科目)
科目コード
1118080
単位数
2単位
単位認定試験
試験日・時限
平成29年度 第1学期:平成29年7月29日(土曜)2時限(10時25分~11時15分)
平成29年度 第2学期:平成30年1月28日(日曜)4時限(13時15分~14時05分)
単位認定試験
平均点
(平成28年度 第1学期)84.7点
(平成28年度 第2学期)75.5点
備考
 
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授業の目標

第一に、日本文学の生成と展開を、トータルに把握し、日本文学の全体像を明確に理解する。第二に、各時代における日本文学の新展開のダイナミズムが、いつ、どのようにして生まれ、どのように伝播、波及して現代に至ったかを、具体的な文学者や作品に即して、深く理解する。第三に、日本文学が、日本文化全体の中において果たしてきた役割を理解する。本学における科目群履修認証制度の「日本の文化と社会」の重要構成科目とする。

履修上の留意点

日本文学や日本語関連の他の科目を、合わせて受講すれば、相互補完的に幅広く学習できるので、それらの履修をぜひとも勧めたい。具体的には、「和歌文学の世界('14)」や「日本文学の名作を読む('17)」などである。また、外国文学、哲学、思想、美学、歴史なども、日本文学と直接的あるいは間接的に関わるので、これらの科目を広く学ぶことが望ましい。

シラバス

テーマ 内容 執筆担当講師名
(所属・職名)
放送担当講師名
(所属・職名)
1 日本文学をどう捉えるか 日本文学を概観し、文学潮流に大きな足跡を残した文学者たちに注目することの意味や、日本文学にみる生成と展開の法則性などを考える。

【キーワード】
日本文学、文学史、文学概論、法則性
島内裕子
(放送大学教授)
島内裕子
(放送大学教授)
2 紀貫之
-文化基盤としての和歌と散文
『古今和歌集』や『土佐日記』などを通して、和歌と散文の双方を日本文学の基盤に据えた、紀貫之の役割を認識する。

【キーワード】
紀貫之、『古今和歌集』、仮名序、『大堰川行幸和歌』、『土佐日記』
島内裕子
(放送大学教授)
島内裕子
(放送大学教授)
3 藤原公任
-傑出したアンソロジスト
和歌、漢詩、有職故実を視野に収めた、藤原公任の文化的役割と影響力を考える。

【キーワード】
藤原公任、『和漢朗詠集』、アンソロジー、『新撰髄脳』
島内裕子
(放送大学教授)
島内裕子
(放送大学教授)
4 清少納言と紫式部
-ライバル誕生
日本文学を代表する『枕草子』と『源氏物語』という二つの傑作が、同時代に出現したことの文化的意義を把握する。

【キーワード】
清少納言、『枕草子』、紫式部、『源氏物語』
島内裕子
(放送大学教授)
島内裕子
(放送大学教授)
5 藤原定家
-本歌取り文化圏の成立
藤原定家が、「本歌取り」という技法によって多様な文学世界を集約することに成功し、『小倉百人一首』によって膨大な和歌の世界を集約できたことを認識する。

【キーワード】
藤原定家、本歌取り、『詠歌之大概』、『新古今和歌集』、『小倉百人一首』
島内裕子
(放送大学教授)
島内裕子
(放送大学教授)
6 兼好と頓阿
-散文と和歌の再構築
「誰でも書ける散文」のスタイルを提起した兼好と、「誰でも詠める和歌」のスタイルを提起した頓阿が果たした、文化的意義を対比しつつ、把握する。

【キーワード】
兼好、『徒然草』、頓阿、『草庵集』
島内裕子
(放送大学教授)
島内裕子
(放送大学教授)
7 転換期の文学(1)
-その継承と変容
中世後期から近世初期にかけて、激動する時代の変化の中で、文学概念が継承と変容の両面性を保持してきたことを概観する。

【キーワード】
今川了俊、正徹、三条西実隆、細川幽斎、松永貞徳、北村季吟
島内裕子
(放送大学教授)
島内裕子
(放送大学教授)
8 松尾芭蕉
-生き方としての文学
芭蕉の樹立した文学世界が、後世に広く浸透したのはなぜか。芭蕉が集約した文学観に着目して、再考する。

【キーワード】
松尾芭蕉、俳諧、俳文、『笈の小文』、『おくのほそ道』、『芭蕉七部集』
島内裕子
(放送大学教授)
島内裕子
(放送大学教授)
9 上田秋成と大田南畝
-言葉の活用
言葉を自在に操ることができることは、文学世界に何をもたらしたのか。上田秋成と大田南畝の二人を通して考える。

【キーワード】
上田秋成、『藤簍冊子』、『春雨物語』、大田南畝、『四方のあか』
島内裕子
(放送大学教授)
島内裕子
(放送大学教授)
10 香川景樹と橘守部
-和歌から短歌へ
香川景樹の歌学と、橘守部の歌論書『心の種』を中心に、近代への過渡期の韻文文芸を考察する。

【キーワード】
香川景樹、桂園派、橘守部、『心の種』
島内裕子
(放送大学教授)
島内裕子
(放送大学教授)
11 転換期の文学(2)
-西欧文学との葛藤
森鷗外・夏目漱石・上田敏を中心に、西欧文学との出会いが、どのような新たな文学を生み出したかを考える。

【キーワード】
森鷗外、夏目漱石、上田敏、翻訳文学
島内裕子
(放送大学教授)
島内裕子
(放送大学教授)
12 幸田露伴
-江戸と東京
幸田露伴の膨大な作品群を、日本文学史の中で位置づけ直すために有効な視点を考察する。

【キーワード】
幸田露伴、『普通文章論』、『文章講義』、『評釈芭蕉七部集』
島内裕子
(放送大学教授)
島内裕子
(放送大学教授)
13 高浜虚子
-近代俳句の確立
近代文学の中で、「俳句」というジャンルの地位を確定するのに重要な役割を果たした高浜虚子について、考察する。

【キーワード】
高浜虚子、花鳥諷詠、有季定型、『ホトトギス』
島内裕子
(放送大学教授)
島内裕子
(放送大学教授)
14 永井荷風と谷崎潤一郎
-文体の創造
永井荷風と谷崎潤一郎の二人を、「古典と近代」、文体への意識などの視点から捉え直し、位置づけ直す。

【キーワード】
永井荷風、『珊瑚集』、『麻布襍記』、谷崎潤一郎、『細雪』、『夢の浮橋』
島内裕子
(放送大学教授)
島内裕子
(放送大学教授)
15 日本文学の本質 外国文学の咀嚼と選択、同時代の文学者たちとの交流、時代を超えた文学精神の継承などを通して、日本文学の本質を考える。

【キーワード】
外国文学、移入と浸透、相互補完性、日本文学
島内裕子
(放送大学教授)
島内裕子
(放送大学教授)
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