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博物館資料論('12)

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主任講師
佐々木 利和 (北海道大学客員教授)
湯山 賢一 (神奈川県立金沢文庫文庫長)
放送メディア
テレビ
放送時間(平成29年度)
第1学期:(月曜)21時30分~22時15分
第2学期:(日曜)6時45分~7時30分

講義概要

博物館には、博物館法によって資料を保管し、後世に伝えることが決められている。いってみれば博物館の基本は収蔵している資料にあるといっていい。そしてそれは博物館が拠って立つ所以ともなる重要な存在である。資料はまた「モノ」ともいい、「文化財」でもある。「モノ」を見失った博物館は博物館ではなく、単なる人寄せの場でしかない。こうした観点にたって、博物館について考えていく。ここでは「博物館学」という講義の場ではない。「モノ」から離反したアームチェア・ムゼオロジーではなく、実態に即した資料のあり方について考える。
※詳しくはシラバス

開設年度
平成24年度
科目区分
コース科目(人間と文化コース(専門科目))
〔2009年度~2015年度〕専門科目(人間と文化コース)
〔2008年度以前〕専門科目(人間の探究専攻)
科目コード
1554590
単位数
2単位
単位認定試験
試験日・時限
平成29年度 第1学期:平成29年7月29日(土曜)7時限(16時45分~17時35分)
平成29年度 第2学期:平成30年1月24日(水曜)1時限(9時15分~10時05分)
単位認定試験
平均点
(平成28年度 第1学期)85.9点
(平成28年度 第2学期)95.0点
備考
※この科目は「博物館資料論('08)」を一部改訂しています。
「博物館資料論('00)」「博物館資料論('04)」「博物館資料論('08)」単位修得者に対する履修制限はありません。
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授業の目標

資料とは博物館の根幹を成す存在で「モノ」と称され、近年では「文化財」と呼称される場合が多い。「文化財」は宝物であったり骨董、珍物であったりもするが、博物館ではこれらのほかに実際の生活に根ざした品々も「文化財」である。こうした観点から博物館の資料について考えていく。講義にあたってはそれぞれの博物館・研究所の学芸員、研究者の先生方をゲストにお招きしお話をうかがう。

シラバス

テーマ 内容 執筆担当講師名
(所属・職名)
放送担当講師名
(所属・職名)
1 博物館における資料とは 博物館における資料の多様性について考える。
各地の特色ある博物館の例で考える。第一回目は日銀貨幣博物館が所蔵する貨幣関係資料と旧大塚盲学校が保管する近世・近代の視覚障害者教育資料について考察する。

佐々木利和
(北海道大学客員教授)
佐々木利和
(北海道大学客員教授)
2 博物館資料を展示する
※改訂回
沖縄県立博物館は2007年11月に開館。開館前に撮影した旧来の資料をいかに陳列するかなどの取材を含めて、博物館のその後の展開を追う。

【キーワード】
資料の整理と公開、アクセス権、調査研究活動
佐々木利和
(北海道大学客員教授)
佐々木利和
(北海道大学客員教授)
3 博物館資料の修復 博物館で収蔵する資料は損傷があるものが少なくない。装師(そうこうし)連盟関西支部にお邪魔して修理の実態に触れ、資料にとっての修理とはいかなることかを学ぶ。

【キーワード】
資料の修復と保存、修復の技術と技法
佐々木利和
(北海道大学客員教授)
佐々木利和
(北海道大学客員教授)
4 大学における博物館 近年旧帝国大学系を中心に大学博物館が設立されている。大学博物館はその教育の中で蒐集された資料類が多くある。それらはどのように整理され、博物館教育に役立てているか、京都大学綜合博物館の例で学ぶ

【キーワード】
博物館資料の収集・整理・活用、調査活動の意義と内容
佐々木利和
(北海道大学客員教授)
佐々木利和
(北海道大学客員教授)
5 博物館資料としての古文書 古文書をいかに調べ、展示するかは大きな課題である。ここでは京都・醍醐寺における資料調査の実態に触れ、あわせて古代・中世の文書について考える。

【キーワード】
資料の種類、古文書の扱い方、古文書の保存と展示
湯山賢一
(神奈川県立金沢文庫文庫長)
湯山賢一
(神奈川県立金沢文庫文庫長)
6 博物館資料としての絵画 絵画資料から何を読み取るか、そしてそれを展示にいかに生かしていくかを考える。

【キーワード】
資料の種類、絵画資料の整理と展示、絵画資料の意義
湊信幸
(東京国立博物館名誉館員)
湊信幸
(東京国立博物館名誉館員)
7 博物館資料としての個人収集品 幕末の蝦夷地探検家である松浦武四郎が収集した資料と同じ幕末の鷹見泉石収集の資料を中心に個人の収集品と博物館について考える。

【キーワード】
個人資料の収集理念と方法、個人資料の整理、個人資料の展示の課題、資料の登録、受け入れ手続き
佐々木利和
(北海道大学客員教授)
佐々木利和
(北海道大学客員教授)
8 博物館資料としての「近代文化遺産」
※改訂回
近年、大きな問題となりつつある近代化遺産の資料性、保存の問題を国立科学博物館の例に考えてみる。

【キーワード】
近代産業資料とは、巨大な資料の展示、資料に関する研究
鈴木一義
(国立科学博物館科学技術史グループ長)
佐々木利和
(北海道大学客員教授)
鈴木一義
(国立科学博物館科学技術史グループ長)
9 博物館資料としての考古遺物
-小規模展示施設の模型作り-
考古遺物は発掘されたままか、それを復元した形での展示が多いが、羅臼町立郷土資料館は非常にユニークな展示法を試みている。その方法について学ぶ。

【キーワード】
考古資料とは、考古資料の整理と保存、考古資料の修復、考古資料の展示
涌坂周一
(元羅臼町郷土資料館長)
佐々木利和
(北海道大学客員教授)
涌坂周一
(元羅臼町郷土資料館長)
10 博物館資料としての写真 博物館には古い写真類を収蔵するところが少なくない。それの保存、複写、展示等の方法について学ぶ。

【キーワード】
写真資料の整理と保存、写真資料の展示、写真の肖像権と課題
岡塚章子
(江戸東京博物館学芸員)
佐々木利和
(北海道大学客員教授)
岡塚章子
(江戸東京博物館学芸員)
11 デジタル写真撮影法
※改訂回
博物館資料は多岐におよぶ。そしてそれぞれにあった撮影の方法について学ぶ。
博物館における資料整理とコンピュータの関係について学ぶ。

【キーワード】
写真撮影の技術、写真撮影機材、写真撮影・資料の分類・整理
城野誠治
(東京文化財研究所職員、写真家)
佐々木利和
(北海道大学客員教授)
城野誠治
(東京文化財研究所職員、写真家)
12 博物館資料と展示ケース論
※改訂回
博物館資料は多くの場合、露出展示することはなく、ケースに収めて観客に供するのが通例である。そのケースも近年いろいろな場合を想定して設計されている。モノに合わせてのケースの使用法を学ぶ。

【キーワード】
展示の歴史的変化、ケースの設計と設置、資料の保存
湯山賢一
(神奈川県立金沢文庫文庫長)
内藤栄
(奈良国立博物館学芸部長補佐)
湯山賢一
(神奈川県立金沢文庫文庫長)
内藤栄
(奈良国立博物館学芸部長補佐)
13 博物館資料の調査 日本国内におけるアイヌ民族資料の調査法および近世資料の調査法について学ぶ。

【キーワード】
調査研究活動の意義と内容、調査研究成果の整理と還元
佐々木利和
(北海道大学客員教授)
佐々木利和
(北海道大学客員教授)
14 博物館資料としての民俗 民俗資料は種類や数が多いだけにその整理や保存法は多岐にわたる。各地の民俗資料の特徴について学ぶ。

【キーワード】
民俗資料の整理と保存、民俗資料の展示、目録作成
佐々木利和
(北海道大学客員教授)
佐々木利和
(北海道大学客員教授)
15 民族資料論
-博物館における民族表象-
博物館とは
1.ものを展示する→イメージを醸し出す
2.アイヌ民族をめぐる展示を中心に講義を進める

【キーワード】
資料公開の理念と方法、展示の方法、展示の目的、展示が伝えるもの
本多俊和
(放送大学客員教授)
本多俊和
(放送大学客員教授)
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