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歴史からみる中国('13)

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主任講師
吉澤 誠一郎 (東京大学大学院准教授)
放送メディア
テレビ
放送時間(平成29年度)
第1学期:(日曜)15時15分~16時00分
第2学期:(水曜)6時45分~7時30分

講義概要

古代から現代に至る中国史について、今日の日本人が知っておくべき事柄を時代順に紹介していく。その際には、中国社会の地域的・民族的な多様性が歴史にどのような影響を与えたかという視点を重視して、今日のナショナリズムに基づく歴史観から離れた柔軟な見方をもてるようしたい。
※詳しくはシラバス

開設年度
平成25年度
科目区分
コース科目(人間と文化コース(専門科目))
〔2009年度~2015年度〕専門科目(人間と文化コース)
〔2008年度以前〕専門科目(人間の探究専攻)
科目コード
1554662
単位数
2単位
単位認定試験
試験日・時限
平成29年度 第1学期:平成29年7月29日(土曜)3時限(11時35分~12時25分)
平成29年度 第2学期:平成30年1月28日(日曜)5時限(14時25分~15時15分)
単位認定試験
平均点
(平成28年度 第1学期)57.3点
(平成28年度 第2学期)66.0点
備考
 
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授業の目標

古代から現代に至る中国の歴史について全体像を把握することをめざしたい。中国の歴史的展開が、日本とはスケールの異なるというべき多様な要素にもとづいていることを、具体的に理解できるようにする。

履修上の留意点

特別な予備知識は必要はない。隣接する地域の歴史について、「韓国朝鮮の歴史('15)」も履修するとよい。

シラバス

テーマ 内容 執筆担当講師名
(所属・職名)
放送担当講師名
(所属・職名)
1 中国史について考える 今日では自明とみなされがちな中国史という考え方が、近代ナショナリズム史観のものであることを指摘したうえで、それでも中国史について考える意味は何かについて論じる。中国史を形作ってきた地域的・民族的な多様性についても、留意したい。

【キーワード】
中国史、ナショナリズム、漢民族、多様性と統一性
吉澤 誠一郎
(東京大学大学院准教授)
吉澤 誠一郎
(東京大学大学院准教授)
2 東部ユーラシアの環境と多様性 東部ユーラシアの多様な自然環境は、各地にさまざまな先史文化を育んだ。気候や社会・経済の変動に影響されながら、諸地域文化が交流や抗争を繰り返し、その中から新たな制度や思想が生まれてきたことを理解する。

【キーワード】
共工伝説、禹貢、甲骨文字、郢爰、諸子百家、都江堰
阿部 幸信
(中央大学教授)
阿部 幸信
(中央大学教授)
3 漢王朝の「海内一統」 東部ユーラシアにはじめて長期に亙る政治的安定をもたらしたのは、漢王朝である。東方諸侯との角逐や北方の匈奴との対峙を経て、漢の「海内一統」が実現され、地域性を越えた新しい「中国」が形成された過程について考える。

【キーワード】
皇帝信璽、諸侯王、匈奴、漢武帝、塩鉄官、三皇説
阿部 幸信
(中央大学教授)
阿部 幸信
(中央大学教授)
4 南北朝のもたらしたもの 漢王朝の崩壊に続く魏晋南北朝時代の動乱は、ユーラシア全体の民族移動と関係していた。大規模な人口移動を背景としながら、北朝・南朝において文化の融合が進行したことを把握する。
【キーワード】
公孫氏政権、長沙呉簡、法顕、?水の戦い、北魏太武帝
阿部 幸信
(中央大学教授)
阿部 幸信
(中央大学教授)
5 唐王朝とその世界性 遊牧民族と漢人の協働によって支えられた唐王朝は、東西を結ぶソグド人のネットワークに組み込まれ、都の長安では国際色豊かな文化が開花した。その具体的様相と、安史の乱によって生じた変化を理解する。

【キーワード】
拓跋国家、唐長安城、トゥルファン文書、阿倍仲麻呂、黄巣の乱
阿部 幸信
(中央大学教授)
阿部 幸信
(中央大学教授)
6 東アジアの大変容と宋王朝 唐の弱体化の中で勢力をのばした五代十国とキタイは、中国にその後3世紀続く分裂をもたらした。五代を継いだ宋は、遼・西夏・金と対峙するため、軍事・財政の仕組みを発達させる一方、官僚制度を整え、文化を飛躍的に発展させた。

【キーワード】
キタイ、徽宗、士大夫、科挙、朱子学、宋銭
櫻井 智美
(明治大学准教授)
櫻井 智美
(明治大学准教授)
7 モンゴル時代の中国 モンゴル帝国はユーラシアに広大な支配域を広げ、中国にも多大な影響を及ぼした。大都を中心とする帝国の交通圏に組み込まれた中国の様相を、繁栄する商業と元朝の財政、そして後代の中国に与えた影響を中心に解説する。

【キーワード】
大都、クビライ、ケシク、ジャムチ、マルコ=ポーロ、「商業指南」
櫻井 智美
(明治大学准教授)
櫻井 智美
(明治大学准教授)
8 明朝と東アジア 明朝初期は、元の制度を受け継ぎながらも、農村社会を安定化させるための里甲制、対外貿易の統制など新施策をとった。しかし、16世紀の国際的経済変動は、明朝にも大きな刺激を与え、その体制を動揺させていく過程を把握する。

【キーワード】
里甲制、北虜南倭、銀、農村手工業、足利義満
吉澤 誠一郎
(東京大学大学院准教授)
吉澤 誠一郎
(東京大学大学院准教授)
9 清朝の覇権 清朝は、女真の人々に由来する国家である。17世紀に明朝が反乱によって滅亡したあと、清朝は明朝の版図をおさえるとともに、次第にモンゴル・新疆なども支配下にいれていった。清朝の対外姿勢や文化の特徴についても理解を深めたい。

【キーワード】
女真、八旗、ジューンガル、新疆、乾隆帝
吉澤 誠一郎
(東京大学大学院准教授)
吉澤 誠一郎
(東京大学大学院准教授)
10 近代世界のなかの清朝

19世紀はじめ清朝は統治の再建のため積極的施策を試みた。19世紀半ばには清朝は連鎖的におこる反乱に苦しめられたが、結局は地方の紳士たちの支持と海外貿易にもとづく財源によって体制を立て直した。

【キーワード】
アヘン戦争、太平天国、曽国藩、ムスリム反乱、海関

吉澤 誠一郎
(東京大学大学院准教授)
吉澤 誠一郎
(東京大学大学院准教授)
11 中国ナショナリズムの形成 康有為らの変法運動は1898年にピークに達したが、挫折した。彼らと孫文は複雑な対抗関係をもちながら、欧米・日本の近代国家観を受け止め、中国ナショナリズムの考えを作っていった。清朝は立憲制導入によってこれに対抗した。

【キーワード】
康有為、梁啓超、孫文、科挙の廃止、日本留学、辛亥革命
吉澤 誠一郎
(東京大学大学院准教授)
吉澤 誠一郎
(東京大学大学院准教授)
12 模索する中華民国 中華民国は、豊かな可能性をもつ模索の時代を提供した。前半は軍人が各地に政権を築く不安定な政権のもとで、知識人たちは思索の試みを続けた。南京に国民政府が成立してから、意欲的な政権運営のもとで国家統合・国権回復が試みられた。

【キーワード】
五四運動、蔣介石、関税自主権の回復、貨幣の統一
吉澤 誠一郎
(東京大学大学院准教授)
吉澤 誠一郎
(東京大学大学院准教授)
13 国民政府と日中戦争 南京国民政府の施策は、日本の侵略によって阻止された。国民政府は重慶に移転して抗戦を進めるとともに、英米と協力しつつ戦時体制を構築した。戦後になると国民党と共産党の内戦が始まり、最終的には共産党を中心とする新国家が成立した。

【キーワード】
日中戦争、重慶、延安、中華民国憲法、台湾
吉澤 誠一郎
(東京大学大学院准教授)
吉澤 誠一郎
(東京大学大学院准教授)
14 中国社会主義の展開 1949年に成立した中華人民共和国は、朝鮮戦争でアメリカとの敵対を余儀なくされ、社会主義建設の急進化の道を選んだ。しかし、共産党内にも、安定した統制経済をめざす方針と大衆運動を重視する方針との対立があり、社会主義建設は紆余曲折を経た。

【キーワード】
毛沢東、劉少奇、朝鮮戦争、大躍進、文化大革命
吉澤 誠一郎
(東京大学大学院准教授)
吉澤 誠一郎
(東京大学大学院准教授)
15 現代中国をみる 1972年代から中国は社会主義圏以外とも交渉を深めていった。1990年代以降には、大胆な市場経済原理の導入によって急激な経済発展を果たしてきたが、国家の統合・安定のもとでいかに人々の多様な願いを実現させるか、大きな課題に直面している。

【キーワード】
国際連合、鄧小平、社会主義市場経済、北京オリンピック
吉澤 誠一郎
(東京大学大学院准教授)
吉澤 誠一郎
(東京大学大学院准教授)
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