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日本語概説('15)

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主任講師
月本 雅幸 (東京大学大学院教授)
放送メディア
テレビ
放送時間(平成29年度)
第1学期:(月曜)15時15分~16時00分
第2学期:(金曜)10時30分~11時15分

講義概要

日本語に関するさまざまな意見は世に行われているが、案外に日本語に関する正確な知識は社会一般に共有されていない。このような現状に基づき、本科目では現代日本語を中心としながらも、それと対照する形で古典語にも言及することを通じ、幅広い日本語の重要事項を概説することとする。分野としては文法、音韻、文字・表記、語彙、文体など主要分野を網羅することとし、併せて近年急速に関心を集めている方言とそれをめぐる言語事象にも留意するものとする。全体として、高等学校までの学習内容を基盤としながらも、日本語の最新の見方に接近することができるように企図するものである。
※詳しくはシラバス

開設年度
平成27年度
科目区分
コース科目(人間と文化コース(専門科目))
〔2009年度~2015年度〕専門科目(人間と文化コース)
〔2008年度以前〕専門科目(人間の探究専攻)
科目コード
1554824
単位数
2単位
単位認定試験
試験日・時限
平成29年度 第1学期:平成29年7月27日(木曜)4時限(13時15分~14時05分)
平成29年度 第2学期:平成30年1月27日(土曜)1時限(9時15分~10時05分)
単位認定試験
平均点
(平成28年度 第1学期)77.4点
(平成28年度 第2学期)60.3点
備考
 
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授業の目標

第一には現代日本語に関する基本的な知識を習得することであり、第二には現代日本語の元となった古典語との対照により、現代日本語の成立過程について、ある程度の知識を得ることである。そして最終的には、上述のことを通じて日常の言語生活をより豊富なものにしたり、日本語のあるべき姿や将来像を考える際に、説得力を持つことができるようにする。

履修上の留意点

特になし。

シラバス

テーマ 内容 執筆担当講師名
(所属・職名)
放送担当講師名
(所属・職名)
1 日本語の特質 日本語は特殊な言語であると言われることがあるが、近年の研究の結果では必ずしもそうではないとする見方もある。日本語の特質に関する諸問題について述べる。

【キーワード】
日本語の特質、言語類型論、日本語系統論
月本 雅幸
(東京大学大学院教授)
月本 雅幸
(東京大学大学院教授)
2 現代日本語の音韻 国際音声字母(IPA)を使用する際の留意点を解説しつつ、現代日本語の音声(母音・子音・アクセント)について述べる。また、音声と音韻(音素)、音節とモーラ等、言語音を扱うための基本的な枠組みについても述べる。

【キーワード】
国際音声字母、音声、音素、音節、モーラ、アクセント
肥爪 周二
(東京大学大学院准教授)
肥爪 周二
(東京大学大学院准教授)
3 日本語の音韻の変遷 語彙や文法と同様に、発音も歴史的に変化するものである。日本語の発音(母音・子音・アクセント)は、現代の日本人が想像するよりもはるかに大きな変化を遂げてきたことが解明されている。古代から現在に至るまでの、日本語の音韻の変遷について述べる。

【キーワード】
音韻変化、上代特殊仮名遣い、音便、アクセント
肥爪 周二
(東京大学大学院准教授)
肥爪 周二
(東京大学大学院准教授)
4 日本語の音韻と外来語 語彙や文法などに比して、音韻は他言語の干渉を受けにくい要素であるとされる。しかし古代における中国語語彙、近現代における西欧語語彙の大量移入は、日本語の音韻にも影響を与えずにはいられなかった。それらの外来音の受け入れ方の特徴を中心に述べる。

【キーワード】
外来語、あきま、漢語、字音語、漢字音
肥爪 周二
(東京大学大学院准教授)
肥爪 周二
(東京大学大学院准教授)
5 日本語の文とその構造 日本語の文にはどのような種類があるか。また、日本語の文はどのように成り立っているか。主語、目的語、述語、主題などと呼ばれている要素のあり方について詳しく述べる。加えて、ヴォイスと呼ばれる文法カテゴリー(受身、使役、可能など)について説明する。

【キーワード】
語順、省略、文の種類、主語、格、目的語、主題、自動詞、他動詞、動態叙述、静態叙述、従属節、主節、南の四段階説、ヴォイス
金水 敏
(大阪大学大学院教授)
金水 敏
(大阪大学大学院教授)
6 日本語文法の諸相:時間表現 日本語の過去、現在、未来の表現はどのようになされるか、また「~ている」のような表現(アスペクト)について述べる。単独の文だけでなく、文章表現や複文における時間関係についても考察する。

【キーワード】
テンス、アスペクト、過去、非過去、完成相、結果、進行、パーフェクト、タクシス
金水 敏
(大阪大学大学院教授)
金水 敏
(大阪大学大学院教授)
7 日本語文法の諸相:モダリティ 日本語の文の成分で話し手・書き手の主観性や、聞き手・読み手に対する態度を反映するものをモダリティと呼ぶ。伝統的に「推量」と呼ばれるものもこれに含まれる。モダリティのさまざまなあり方について考察する。

【キーワード】
疑似モダリティ、真性モダリティ、推量、必然性、妥当性、可能性、時制節、言語行為、終助詞
金水 敏
(大阪大学大学院教授)
金水 敏
(大阪大学大学院教授)
8 日本語文法の変遷 日本語の古典語と現代語では種々の点で文法現象が異なる。この両者の違いを流れとしてとらえ、古典語から現代語に至る日本語文法の変遷について、学校文法をふまえつつ述べる。

【キーワード】
文法、現代日本語、古典日本語、活用、係り結び
山本 真吾
(白百合女子大学教授)
山本 真吾
(白百合女子大学教授)
9 日本語の語彙 語と語彙の定義を踏まえて、和語・漢語・外来語といった語種、そして、意味記述の方法、語源といった話題を順次取り上げ、日本語の語彙の主要な問題について述べる。

【キーワード】
語、語彙、和語、漢語、外来語、意味、語源
山本 真吾
(白百合女子大学教授)
山本 真吾
(白百合女子大学教授)
10 日本語の文字と表記 日本語の文字とそれを使って行われる表記の実態について、古典語と現代語の両方にわたって詳しく述べる。

【キーワード】
漢字、平仮名、片仮名、表記
月本 雅幸
(東京大学大学院教授)
月本 雅幸
(東京大学大学院教授)
11 日本語の文体 日本語の文体の種類について述べ、古典語から現代語へとどのように変遷したかについて詳しく述べる。

【キーワード】
文体、和文体、漢文訓読体、和漢混淆文、言文一致
山本 真吾
(白百合女子大学教授)
山本 真吾
(白百合女子大学教授)
12 日本語研究の歴史 日本語の研究は意外に古い時代から行われて来た面がある。各時代の日本人が日本語をどのようにとらえて来たか、その実態に迫る。

【キーワード】
日本語研究史、国語学史
月本 雅幸
(東京大学大学院教授)
月本 雅幸
(東京大学大学院教授)
13 方言の形成 方言の形成過程について概説した上で、方言とは何かを捉える。

【キーワード】
共通語、標準語、方言周圏論
篠崎 晃一
(東京女子大学教授)
篠崎 晃一
(東京女子大学教授)
14 方言の多様性 方言の実態を捉えるとともに、方言の変化過程を分析する方法について述べる。

【キーワード】
方言史、方言地理学、比較方言学
篠崎 晃一
(東京女子大学教授)
篠崎 晃一
(東京女子大学教授)
15 現代の方言 21世紀の日本語の方言には種々の新たな現象が発生している。変容する方言の動態を把握し、そこに関わる意識や背景について述べる。

【キーワード】
新しい方言、方言意識、言語行動
篠崎 晃一
(東京女子大学教授)
篠崎 晃一
(東京女子大学教授)
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