授業科目一覧
基盤科目
コース科目
卒業研究(全科履修生のみ)
夏季集中科目
メニューここまで

舞台芸術の魅力('17)

※印刷用にはシラバスPDF版新規ウィンドウ をご利用ください
主任講師
青山 昌文 (放送大学教授)
放送メディア
テレビ
放送時間(平成29年度)
第1学期:(土曜)21時30分~22時15分
〔再放送〕(水曜) 1時30分~2時15分
第2学期:(月曜)6時45分~7時30分

講義概要

舞台芸術には、オペラ・バレエ・ダンス・ミュージカル・演劇などがありますが、この講義では、近年日本において大いに成熟してきたオペラ・バレエに一つの力点を置いて、その魅力の根源を探り、更にオペラ・バレエと深い関わりをもつダンス・ミュージカルについても考察します。また、演劇についても、日本や諸外国の古典演劇や現代演劇について、その魅力の根源を探ります。講義では、現代日本において代表的な演出家だった方への詳しいインタヴューもお見せして、芸術創造の奥義の一端を具体的に明らかにして行きます。
※詳しくはシラバス

開設年度
平成29年度
科目区分
コース科目(人間と文化コース(専門科目))
〔2009年度~2015年度〕専門科目(人間と文化コース)
〔2008年度以前〕専門科目(人間の探究専攻)
科目コード
1554891
単位数
2単位
単位認定試験
試験日・時限
平成29年度 第1学期:平成29年7月26日(水曜)5時限(14時25分~15時15分)
平成29年度 第2学期:平成30年1月25日(木曜)6時限(15時35分~16時25分)
単位認定試験
平均点
備考
「舞台芸術への招待('11)」の単位修得者は履修不可
このページのトップへ本文ここまで

授業の目標

舞台芸術は、演出家・指揮者・歌手・ダンサー・俳優・衣装係・照明係等の多数の芸術実践者が集団で作り上げる芸術であり、極めて社会的な芸術です。また、その時その場に観客が居合わせることも根本的な条件であって、芸術実践者と観客の双方で作り上げて行くという面をもっています。このような、総合的かつ一期一会的な舞台芸術の醍醐味を、単に楽しむだけのレベルではなく、深くその魅力の根源に迫って行くことが、この講義のめざしていることです。

履修上の留意点

演劇芸術と音楽芸術は、言うまでもなく、極めて重要な芸術です。この「舞台芸術の魅力('17)」は、演劇芸術と音楽芸術の双方に亘る講義ですので、これらの芸術に関心をお持ちの方は、是非履修してください。また、「西洋芸術の歴史と理論('16)」は、芸術そのものについての様々な解明を行っていますから、この科目も、是非お採りになってみて下さい。なお、この「舞台芸術の魅力('17)」は、以前の「舞台芸術への招待(’11)」の改訂版ですので、講義内容・テーマは、相当程度重複しており、「舞台芸術への招待(’11)」の単位を既に取得された方は、この「舞台芸術の魅力('17)」は履修出来ませんので、ご注意下さい。

シラバス

テーマ 内容 執筆担当講師名
(所属・職名)
放送担当講師名
(所属・職名)
1 舞台芸術の魅力
-その原理的・歴史的根源-
生身の人間が歌い、演じ、踊り、それを同じ場で見聞きする観客がいる舞台芸術の独特の魅力を明らかにします。演出家・役者と観客の双方が作り上げる現場性の芸術哲学的意味の解明が考察のめざすところです。歴史的考察も行います。演出家へのインタヴューもお見せします。

【キーワード】
舞台、場、現場性、上演芸術、<つながり>、一体性
青山 昌文
(放送大学教授)
青山 昌文
(放送大学教授)
2 オペラの古典
-社会との深い関わり-
フィレンツェのカメラータグループが生み出したオペラという芸術が、いかにその時々の社会と深く結びついていたか、ということをフランスの歴史的オペラハウスの現場に立って、具体的に明らかにします。複数のオペラハウスでロケを行います。

【キーワード】
ガルニエ、ヴェルサイユ、バロック、ロココ、馬蹄形劇場
青山 昌文
(放送大学教授)
青山 昌文
(放送大学教授)
3 オペラの現在
-ヴァーグナーの現代性-
ヴァーグナーの《ニーベルングの指環》を例にとって、古典的なオペラ作品を、現代において上演することの、現代的意味を、演出の観点を主にして、芸術論的かつ社会論的に考察します。ヴァーグナーの音楽美学の現代的意義についても考察します。《ニーベルングの指環》の音楽もお聴かせします。

【キーワード】
ヴァーグナー、トーキョーリング、バイロイト、現代、演出、社会
青山 昌文
(放送大学教授)
青山 昌文
(放送大学教授)
4 バレエの古典 バレエとはいったいどのような芸術なのかを、具体的な作品に沿って考察します。また、バレエはヨーロッパで生まれ育った芸術ですが、そのバレエがどのような社会から生まれたのか、他の芸術(たとえばオペラ)との関係はどうだったのか、などについて歴史的に考察します。

【キーワード】
舞踊、舞台芸術、ヨーロッパ社会、ロマンティック・バレエ、クラシック・バレエ
鈴木 晶
(法政大学教授)
鈴木 晶
(法政大学教授)
5 バレエの現在 19世紀に生まれたいわゆる近代バレエは20世紀に大きく変貌を遂げましたが、具体的にどのように進化・変貌したのかを振り返り、21世紀初頭における現状について世界的な視野で考察します。

【キーワード】
20世紀芸術、現代芸術、現代バレエ
鈴木 晶
(法政大学教授)
鈴木 晶
(法政大学教授)
6 ダンスの現在
-モダンダンスからコンテンポラリー・ダンスへ-
「ダンス」という言葉が名指す範囲は現在とても広くなっています。20世紀に身体芸術の可能性を探る試みが各国で行われたからです。それはまるで大航海時代の冒険家たちが未知の領土を求めて七つの海へ散って行ったようでした。この授業では、その中から現在のダンスに大きな影響を及ぼしたアメリカ・ヨーロッパ・日本の舞踊家を紹介します。

【キーワード】
現代芸術、前衛芸術、身体芸術、コンテンポラリーダンス、舞踏
尼ヶ崎 彬
(学習院女子大学教授)
尼ヶ崎 彬
(学習院女子大学教授)
7 ミュージカル
-その社会性と人間性-
アンドリュー・ロイド=ウェッバーの諸作品等を例にとって、ミュージカルが、如何に時代と社会の本質を、現代的かつ大衆文化的に表現するものであるか、ということを明らかにします。特に《オペラ座の怪人》について、詳しく論じます。《オペラ座の怪人》の音楽等もお聴かせします。

【キーワード】
アンドリュー・ロイド=ウェッバー、《オペラ座の怪人》、社会
青山 昌文
(放送大学教授)
青山 昌文
(放送大学教授)
8 世界の現代演劇
-演劇における「20世紀」の意味-
20世紀における世界の現代演劇の展開が、何を問題とし、どのように展開していったのかを、具体的な作品の映像資料なども参照しながら考察します。ヨーロッパの19世紀半ば以降における「演劇」それ自体への根源的な問いかけが、どのように表現の質を変え、「現代」にふさわしいドラマトゥルギー(作劇法)の変革やテクノロジーの刷新をもたらしたのかを歴史的な視点から検証していきます。

【キーワード】
20世紀、演出、戯曲、前衛、1960年代
森山 直人
(京都造形芸術大学教授)
森山 直人
(京都造形芸術大学教授)
9 日本の現代演劇
-「近代化」の彼方へ-
日本における演劇と社会の「近代化」のプロセス(新劇等の誕生)をふまえつつ、1960年代の前衛演劇を経た日本の「現代演劇」が、どのような地平を獲得したのかを、具体的な作品の映像資料なども参照しながら分析します。テント劇場、市街劇など、既存の劇場空間を離れた上演のもつ社会的意味にも言及します。

【キーワード】
日本、近代化、戯曲、劇場、演出、前衛
森山 直人
(京都造形芸術大学教授)
森山 直人
(京都造形芸術大学教授)
10 日本の伝統芸能
-歌舞伎-
歌舞伎は踊りではじまりました。出雲のお国が京都の四条河原で「かぶき躍り」を踊ったその年に、京都の伏見城では徳川家康が将軍宣下を受け、江戸に幕府が開かれました。享保年間には、江戸の大芝居が確立、それは「定芝居(常芝居)」と位置付けられることになりました。舞台と見物席がひとつとなる、歌舞伎の特色はそこから生まれたものでした。

【キーワード】
女形、立役と敵役、下座音楽、所作事、『忠臣蔵』、『助六』、『娘道成寺』
古井戸 秀夫
(東京大学特任教授)
古井戸 秀夫
(東京大学特任教授)
11 日本の伝統芸能
-能-
能は世阿弥により大成されました。庇護したのは足利三代将軍義満でした。花の御所と称えられた室町殿で生まれた芸能でした。世阿弥の幼名は鬼夜叉、鬼に扮する一族の子でした。世阿弥は、怖ろしい鬼の中に人の心を発見、さらに人の心の中に棲む鬼に光を当てたのです。恋慕の鬼と修羅の鬼、時空を超えて立ち現われた幽霊が人と出逢う、夢幻的な劇空間の誕生でした。

【キーワード】
能面、直面物、鬘物、修羅物、狂女物、『清経』、『井筒』、『隅田川』
古井戸 秀夫
(東京大学特任教授)
古井戸 秀夫
(東京大学特任教授)
12 日本の伝統芸能
-人形浄るり文楽-
「浄瑠璃」は牛若丸に恋をした、幼い姫の名でした。その物語が人形と結びついて人形浄るりが誕生しました。近松門左衛門はその人形に人間の魂を吹き込もうとしました。それに応えて竹本義太夫は人の肉声で語り始めたのです。苦しみや悲しみを訴える人形には人形遣いがそっと寄り添う、出遣いの演出が誕生しました。

【キーワード】
三人遣いの人形、義太夫節の浄るりと三味線、『曽根崎心中』、『国性爺合戦』、『菅原伝授手習鑑』、『妹背山婦女庭訓』
古井戸 秀夫
(東京大学特任教授)
古井戸 秀夫
(東京大学特任教授)
13 世界の古典演劇
-シェイクスピアはなぜ「古典」なのか-
ヨーロッパの演劇史において「古典」とされているテクストが、なぜ今日でも世界的に「古典」としての意義を保ちつづけているのかをめぐって、主としてシェイクスピアの諸作品を中心に考察します。テクストの紹介だけでなく、エリザベス朝演劇を成立させていた社会構造や劇場構造も射程に入れながら、それらが19世紀、20世紀においても多様な解釈のもとに上演されつづけていることを、さまざまな資料や映像等を参照しながら検討していきます。

【キーワード】
シェイクスピア、エリザベス朝演劇、ロマン主義、古典、劇場と社会
森山 直人
(京都造形芸術大学教授)
森山 直人
(京都造形芸術大学教授)
14 世界の古典演劇
-フランス古典主義とディドロ演劇美学-
フランス古典主義演劇美学を見てみた後、ラシーヌの作品を採り上げて、フランス古典主義演劇の魅力の根源を考察します。また、そのあとを受けて、市民劇の理念を掲げたディドロの演劇美学に着目して、ディドロの演技論が、現代にも通じる有益なものであることを明らかにします。

【キーワード】
古典主義、ラシーヌ、《フェードル》、ディドロ、演技、逆説
青山 昌文
(放送大学教授)
青山 昌文
(放送大学教授)
15 世界の古典演劇
-ギリシア悲劇とアリストテレス演劇美学-
アリストテレスの演劇美学の諸概念を考察します。また、具体例として、ソフォクレスの作品《オイディプス王》を採り上げて、ギリシア悲劇の魅力の根源についても考察し、更に、ギリシア悲劇の哲学的普遍性についても考察して行きます。複数のギリシア野外劇場でのロケも行います。

【キーワード】
悲劇、ソフォクレス、アリストテレス、カタルシス、普遍性
青山 昌文
(放送大学教授)
青山 昌文
(放送大学教授)
このページのトップへ本文ここまで
授業科目案内 教養学部 放送大学