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今日のメンタルヘルス('15)

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主任講師
石丸 昌彦 (放送大学教授)
放送メディア
テレビ
放送時間(平成29年度)
第1学期:(火曜)12時00分~12時45分
第2学期:(水曜)11時15分~12時00分

講義概要

メンタルヘルス(=人の心の健康)を支える力は、ライフサイクルの中で養われ、人と人とのネットワークの中で維持されるものである。この科目では、そのような健康な力を育むメカニズムを学ぶとともに、破綻の結果として生じる精神疾患のあらましを知り、生活の場において生じるさまざまな問題の現状と対策を考えていく。メンタルヘルスの危機が叫ばれている今日、喫緊のテーマを扱うものである。
※詳しくはシラバス

開設年度
平成27年度
科目区分
コース科目(生活と福祉コース(専門科目))
〔2009年度~2015年度〕専門科目(生活と福祉コース)
〔2008年度以前〕 専門科目(生活と福祉専攻)
科目コード
1518950
単位数
2単位
単位認定試験
試験日・時限
平成29年度 第1学期:平成29年7月25日(火曜)3時限(11時35分~12時25分)
平成29年度 第2学期:平成30年1月23日(火曜)5時限(14時25分~15時15分)
単位認定試験
平均点
(平成28年度 第1学期)79.5点
(平成28年度 第2学期)74.7点
備考
 
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授業の目標

メンタルヘルスの領域における基礎知識を身につけ、さまざまな問題にとりくむための基本的な能力を養うことを目的とする。

履修上の留意点

概説的な科目であるので、特にあらかじめ履修しておくべき科目はないが、関心に応じて精神医学や臨床心理学など関連分野について学習することを勧めたい。

シラバス

テーマ 内容 執筆担当講師名
(所属・職名)
放送担当講師名
(所属・職名)
1 メンタルヘルスとは何だろうか 全体の導入として、メンタルヘルスという概念の意味・内容について検討する。疾病構造の変化や最近の統計データを確認し、WHOの健康の定義やそこに現れている包括的な健康観を学びながら、今日におけるメンタルヘルスの意義について考える。

【キーワード】
メンタルヘルス、包括的な健康観、精神疾患、身体的健康、健康なパーソナリティ
石丸 昌彦
(放送大学教授)
石丸 昌彦
(放送大学教授)
2 ライフサイクルとメンタルヘルス(1)
- 周産期
周産期は妊娠・出産といった身体的変化に伴い、心理的にも不安定になりやすい時期である。この時期に生じる心の問題について、母親の症状、母子の関係性にみられる症状について紹介し、母親のメンタルヘルスを高めるための方法について考察する。

【キーワード】
妊娠、出産、愛着・愛着障害、認知療法、ソーシャルサポート
山口 創
(桜美林大学教授)
山口 創
(桜美林大学教授)
3 ライフサイクルとメンタルヘルス(2)
- 子ども時代
子どもは家庭と学校で多くの時間を過ごしているため、子どものメンタルヘルスに大きな影響を及ぼしている要因として家庭と学校、そしてコミュニティがある。本章では各々の領域における子どもの心の問題に焦点を当て、メンタルヘルスを高めるための方法について考察する。

【キーワード】
幼児期、学童期、コミュニティ、ストレス、対処
山口 創
(桜美林大学教授)
山口 創
(桜美林大学教授)
4 ライフサイクルとメンタルヘルス(3)
- 少年・少女・青年
思春期・青年期は劇的な成長の時期であり、第二次性徴の発現などの身体的変化と、これに支えられた心理的離乳の作業が進行する。それだけにリスクをもはらんでおり、メンタルヘルス上のさまざまな問題がこの時期に顕在化しやすい。

【キーワード】
思春期、青年期、第二次性徴、心理的離乳、アイデンティティ、モラトリアム
森 和代
(桜美林大学教授)
森 和代
(桜美林大学教授)
5 ライフサイクルとメンタルヘルス(4)
- おとなの男性と女性
今日の成人期はかつてと異なり、絶えず変化する社会環境に不断の再適応を迫られるストレスフルな時期である。男性と女性の生理的・心理的相違や社会的役割をめぐる葛藤が、それぞれの性に特有の問題をもたらすことも見逃せない。

【キーワード】
ストレス、ジェンダ-、暴力、役割期待、性周期
森 和代
(桜美林大学教授)
森 和代
(桜美林大学教授)
6 ライフサイクルとメンタルヘルス(5)
- 老年期と人生のしめくくり
超高齢社会を迎え、高齢者自身が人生で達成してきた事柄を肯定的に受け止め、それを次世代に受け継ぐことができれば、老年期のメンタルヘルスを保つことに大いに寄与する。また、「歳を取ったらさまざまな問題を抱えるのだから、多少、抑うつ的になっても当然だ」といった社会が抱く高齢者に対する偏見を是正していくことも重要な課題となる。

【キーワード】
老年期、高齢者に対する偏見、英知と絶望、回想法
高橋 祥友
(筑波大学教授)  
高橋 祥友
(筑波大学教授)   
7 ストレスの理論 ストレス理論の歴史と現状について学ぶ。セリエからラザルスを経て今日に至る歴史的な流れを展望した後、現時点での代表的な考え方を紹介し、メンタルヘルスにおけるストレス理論の重要性を論じる。

【キーワード】
ストレス、ストレッサー、セリエ、ラザルス
種市 康太郎
(桜美林大学教授)
種市 康太郎
(桜美林大学教授)
8 職場とストレス 近年、職場における勤労者のストレスがメンタルヘルス維持にとって重要な問題となっている。職場ストレスの現状について学ぶとともに対策を検討する。最後に、復職支援の現状についても触れる。

【キーワード】
職場ストレス、安全配慮義務、労働災害、職場ストレスモデル、職場復帰支援
種市 康太郎
(桜美林大学教授)
種市 康太郎
(桜美林大学教授)
9 ストレス・コーピングの実践 前章まで学んだ理論的基礎を踏まえ、自分自身のストレスに適切に対処していくための実践的な方略について学ぶ。自らのストレスの原因を整理すること、ストレス対処には幅広い方法があることを意識していることが大切である。

【キーワード】
ストレス・コーピング、認知的評価
種市 康太郎
(桜美林大学教授)
種市 康太郎
(桜美林大学教授)
10 精神疾患(1)
- 心の病とはどんなものか
精神疾患はメンタルヘルスが破綻した結果として起きるものである。本章では精神疾患全般を広く見渡し、精神医療の現状や精神疾患の診断・治療・原因論などについて学ぶ。精神疾患の発症に対する遺伝や環境の影響についても正しく理解したい。

【キーワード】
精神疾患、DSM、遺伝と環境、薬物療法、精神療法
石丸 昌彦
(放送大学教授)
石丸 昌彦
(放送大学教授)
11 精神疾患(2)
- 脳の機能変調と精神疾患
脳の機能変調にもとづく精神疾患として、統合失調症と躁うつ病をとりあげ、その症状・発病機序・疫学・治療・経過などについて学ぶ。両者はかつて二大精神病と呼ばれた代表的な精神疾患であり、基本的なことがらについてよく理解しておきたい。

【キーワード】
統合失調症、躁うつ病、気分障害、脳の機能変調
石丸 昌彦
(放送大学教授)
石丸 昌彦
(放送大学教授)
12 精神疾患(3)
- 不安とその周辺
 「不安」は主要な精神症状であり多くの精神疾患に伴って認められるが、その表れ方や処理メカニズムは疾患によって異なり多様である。神経症やパーソナリティに注目しながら、その概要を学ぶ。

【キーワード】
不安、恐怖、神経症、パニック障害、境界性パーソナリティ障害
石丸 昌彦
(放送大学教授)
石丸 昌彦
(放送大学教授)
13 精神疾患(4)
- ストレスとストレス反応
強いストレッサーに起因する精神障害として、適応障害、急性ストレス障害、外傷後ストレス障害(PTSD)などが挙げられる。心身症や摂食障害もストレスとの関連が深い。これらの疾患について、ストレスと精神症状との関連を学ぶ。

【キーワード】
ストレス、適応障害、PTSD、心身症、摂食障害
石丸 昌彦
(放送大学教授)
石丸 昌彦
(放送大学教授)
14 精神疾患(5)
- アルコール依存と薬物乱用
アルコール依存症や、覚醒剤その他の物質乱用は、今日の大きな健康問題となっており、その裾野は大きく広がっている。これら有害な物質に対する依存・乱用によって生じる症状や、そこから派生する問題などを広く展望する。

【キーワード】
アルコール関連問題、アルコール依存症、心理的依存、身体的依存、覚醒剤
石丸 昌彦
(放送大学教授)
石丸 昌彦
(放送大学教授)
15 自殺とその予防 わが国の年間自殺者数は約3万人であり、交通事故死者数の6倍以上となっている(2013年現在)。2006年には自殺対策基本法が成立し、自殺予防は社会全体の課題であると宣言された。自殺予防のために、その現状、予防のための基本概念、対応の原則について解説する。早期の段階で問題に気づき、適切な対応を取ることで、自殺予防の余地は十分に残されている。

【キーワード】
自殺、自殺予防、事前予防、危機対応、事後対応
高橋 祥友
(筑波大学教授)
高橋 祥友
(筑波大学教授)
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