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ソーシャルシティ('17)

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主任講師
川原 靖弘 (放送大学准教授)
斎藤 参郎 (福岡大学教授)
放送メディア
テレビ
放送時間(平成29年度)
第1学期:(土曜)12時00分~12時45分
第2学期:(月曜)11時15分~12時00分

講義概要

人のコミュニケーションによるまちの活性化に重点を置き計画されるまちづくりが注目されている。本講義では、まちの住民、来街者、運営者それぞれの視点からみた、このようなまちづくりの社会的意義について論じる。また、まちづくりにおいて、導入が進められているICT(情報通信技術)について解説し、消費者行動の把握、まち空間のソーシャルグラフの生成、環境情報の利用などについて、事例を交えながら紹介する。
※詳しくはシラバス

開設年度
平成29年度
科目区分
コース科目(生活と福祉コース(専門科目))※共用科目(心理と教育)
〔2009年度~2015年度〕専門科目(生活と福祉コース)※共用科目(心理と教育)
〔2008年度以前〕 専門科目(生活と福祉専攻)※共用科目(発達と教育)
科目コード
1519077
単位数
2単位
単位認定試験
試験日・時限
平成29年度 第1学期:平成29年7月27日(木曜)3時限(11時35分~12時25分)
平成29年度 第2学期:平成30年1月27日(土曜)7時限(16時45分~17時35分)
単位認定試験
平均点
備考
 
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授業の目標

コミュニケーションを重視したまちづくり及びその方法の変遷を概観し、近年、事例が増加しつつあるICTを利用したまちの形態について学び、まちの住民、運営者、来街者が共存するためのまちづくりの意義や仕掛けについて理解する。また、そのようなまちを実現させるための情報通信技術及び情報収集手法のまち空間への実装について、仕組みを理解することをねらいとする。

履修上の留意点

関連する科目として、「生活環境と情報認知('15)」「生活における地理空間情報の活用('16)」「環境の可視化('15)」「都市・建築の環境とエネルギー('14)」がある。

シラバス

テーマ 内容 執筆担当講師名
(所属・職名)
放送担当講師名
(所属・職名)
1 消費者行動とまちづくり ICT(情報通信技術)を活用した新しいまちづくりへの挑戦を「ソーシャルシティ」による新たな動きとしてとらえ、最新の事例を取り上げながら、まちやまちづくりを考える枠組みを概観する。とくに、まちと来街者とのかかわり、消費者行動とまちづくりとの関係、まちづくりの仕掛けとICT との関係にふれながら、本書の構成を概観する。

【キーワード】
まち、まちづくり、消費者行動、都市形成システム、ICT、ソーシャルメディア
川原 靖弘
(放送大学准教授)
斎藤 参郎
(福岡大学教授)
川原 靖弘
(放送大学准教授)
斎藤 参郎
(福岡大学教授)
2 まちの評価 まち(都市)を評価する視点として、これまで都市計画研究ではどのような考え方の枠組みでまちを評価してきたのかを理解するとともに、筆者らがこれまで行ってきた消費者の回遊行動研究について、なぜ消費者行動に着目するのか、まちの評価に消費者行動がどのように関わるのかを議論する。

【キーワード】
まちの評価、回遊行動、理想都市型評価図式、活動効果型評価図式、都市形成システム型評価図式、消費者行動アプローチ
斎藤 参郎
(福岡大学教授)
斎藤 参郎
(福岡大学教授)
3 まちづくりの目的 「都市エクイティ」の概念を導入し、まちづくりの目的を明確にする。都市エクイティを高めるには個々の来訪者の来訪価値を高める必要がある。そのためには、多様な消費者のニーズに応じた、モバイルICTによる現場での意思決定支援が重要となることを議論する。さらに、回遊行動研究を例に、まちづくり政策を科学的に評価する方法の理解を深める。

【キーワード】
都市エクイティ、来訪価値、まちの価値、まち歩きの情報展開、来街地ベース調査、Choice-basedサンプリングバイアス
斎藤 参郎
(福岡大学教授)
斎藤 参郎
(福岡大学教授)
4 マーケティングと消費者行動 ソーシャルシティに集う生活者を消費者としてとらえ、消費者の購買行動に影響を与えるマーケティングについて考えていく。マーケティング概念の基本や、マーケティングの手法、最近のマーケティング・リサーチの方法などを概観し、ソーシャルシティにおける消費者の行動について探求する。

【キーワード】
マーケティング、ブランド、マーケティング・リサーチ、消費者行動研究、口コミ
森 津太子
(放送大学教授)
森 津太子
(放送大学教授)
5 消費者の意思決定 製品・サービスの選択が、どのような意思決定のもとに行われているのかについて考える。特に、近年、発展を続けている心理学と経済学の融合分野(行動経済学)の観点から、消費者の意思決定の特徴を見ていく。

【キーワード】
意思決定の合理性、行動経済学、逸脱例(アノマリー)、経験の消費、ナッジ
森 津太子
(放送大学教授)
森 津太子
(放送大学教授)
6 ソーシャルグラフの活用とSNS SNSの特徴の一つであるインターネット上の人間の相関関係やそのつながり=「ソーシャルグラフ」を、まちづくりに応用しようとする動きがある。来街者がまちを有効利用することを目的とした、来街者に個別に適合するまちの情報提供システムについて解説する。

【キーワード】
ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)、インフルエンサー、ソーシャルグラフ、Web 2.0
鈴木 淳一
(電通国際情報サービスプロデューサー職)
鈴木 淳一
(電通国際情報サービスプロデューサー職)
7 モバイルコミュニケーション まちにおいて、人々の行動や状況を把握するために有効な手段として、モバイル通信の利用がある。このような目的で利用されるモバイル通信ネットワークの構成要素や通信形態について概説し、モバイルコミュニケーションを用いた日常行動の把握とその利用について、代表的なものを取り上げ、解説する。

【キーワード】
携帯情報通信端末、モバイルセンシング、ライフログ、SNS、レコメンデーション
川原 靖弘
(放送大学准教授)
川原 靖弘
(放送大学准教授)
8 移動体センシングと行動認識 日常生活における行動を把握するための要素技術に、移動体センシングがある。動いている人やもの(移動体)のセンシングを行うために、どのようなセンサをどのように用いる方法があるのかを理解する。また、これらの手法の日常生活やまち空間における応用について考える。

【キーワード】
移動体センシング、ウェアラブル、ユビキタス、センサ、測位、実空間レコメンデーション
川原 靖弘
(放送大学准教授)
川原 靖弘
(放送大学准教授)
9 赤外線放射カメラでまちの熱環境をとらえる まち環境の構成要素である景観と同様、まちにはそのまち特有の熱環境が形成される。景観のように直接目には見えないが、日常生活に大きな影響を及ぼしている。本章では赤外線放射カメラによってこれを可視化し、まちの空間形態とそこに使われている材料のちがいによって、どのような熱環境が形成されるかを議論する。

【キーワード】
まち、生活空間、熱環境、赤外線放射カメラ、熱画像、表面温度、全球熱画像、平均放射温度(MRT)、熱的快適性
梅干野 晁
(放送大学客員教授、東京工業大学名誉教授)
梅干野 晁
(放送大学客員教授、東京工業大学名誉教授)
10 熱収支シミュレーションでまちの熱環境を予測・評価する 快適なそして環境負荷の小さいまちづくりには、まちの熱環境を把握することが重要である。対象とするまちの3D-CADを入力して、熱収支シミュレーションを行い、その結果を可視化することによって、まちにはどのような熱環境が形成されるか、まちのあり方が議論できる手法を紹介する。

【キーワード】
まち、熱環境、クールスポット、3D-CAD、熱収支シミュレーション、表面温度、平均放射温度(MRT)、まちづくり
梅干野 晁
(放送大学客員教授、東京工業大学名誉教授)
梅干野 晁
(放送大学客員教授、東京工業大学名誉教授)
11 快適空間とヒューマンファクタ 快適な環境を評価するための環境因子の例を紹介し、ヒューマンファクタを考慮した快適空間の創出方法について紹介する。また、まちにおける快適空間評価について、物理環境因子、ヒューマンファクタ、社会環境因子の利用の観点から論じる。

【キーワード】
温熱環境、音環境、ヒューマンファクタ、個人差、生理指標、快適性、QOL
川原 靖弘
(放送大学准教授)
川原 靖弘
(放送大学准教授)
12 新しい消費者の登場と来街者UX 若年層を中心に百貨店や複合商業施設、近場の商店街といった実店舗での消費機会が減少、買い物は専らインターネットでという消費者は増加傾向にある。来街者一人ひとりにとって滞在価値の高い空間をつくることでまちのロイヤルティを高め、ファン形成を促そうとするアプローチについて、まち空間におけるUX評価の手法とともに紹介する。

【キーワード】
ショールーミング、人間中心設計(HCD)、デザイン思考、ユーザエクスペリエンス(UX)、ロイヤルティ、ファン形成
鈴木 淳一
(電通国際情報サービスプロデューサー職)
川原 靖弘
(放送大学准教授)
鈴木 淳一
(電通国際情報サービスプロデューサー職)
13 実空間マーケティングの未来 先進のICT技術を用いた、まちの滞在価値向上やリピート来訪率向上に向けた取り組みは、都心部のみならず地方創生の試みの場でも活用されはじめてきている。消費者の行動情報や生理情報のマーケティングへの応用事例や未来のまち空間における来街者行動に合わせたインタフェースのあり方について解説する。

【キーワード】
実空間マーケティング、CRM、快適度、ユーザインタフェース、実空間インタフェース
鈴木 淳一
(電通国際情報サービスプロデューサー職)
川原 靖弘
(放送大学准教授)
鈴木 淳一
(電通国際情報サービスプロデューサー職)
14 各国で進む都市開発 インバウンド市場の拡大を見据えた取り組み事例として、多言語対応、個人認証、決済の簡便化などをテーマに日仏共同で行われた実証実験の内容を解説するとともに、都市のICT化、SNSの普及により個人が街の運営事業者や企業と対等な関係性を築くなか各国で進むICT技術に根ざしたソーシャルシティの開発動向について解説する。

【キーワード】
インバウンド市場、多言語対応、個人認証、決済の簡便化、都市緑化
鈴木 淳一
(電通国際情報サービスプロデューサー職)
鈴木 淳一
(電通国際情報サービスプロデューサー職)
15 ソーシャルシティとまちづくり 「ソーシャルシティ」によるセンシングやICTを活用した新たなまちづくりへの挑戦として、さまざまな研究事例や技術の仕組みをみてきた。まちの環境の快適性ばかりではなく、まちづくりには、さまざまな主体とどのような社会的関係性や都市形成システムを築くかが問われてくる。ICTを利用しコミュニティ形成をねらったまちづくりの例を取り上げ、ソーシャルシティによる新たな都市形成システムの可能性について論ずる。

【キーワード】
まち、まちづくり、消費者行動、ICT、都市形成システム、ソーシャルシティ、情報インタフェース、行動コンテクスト
斎藤 参郎
(福岡大学教授)
川原 靖弘
(放送大学准教授)
斎藤 参郎
(福岡大学教授)
川原 靖弘
(放送大学准教授)
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