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疾病の回復を促進する薬('17)

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主任講師
櫻井 隆 (順天堂大学大学院教授)
服部 信孝 (順天堂大学大学院教授)
放送メディア
テレビ
放送時間(平成29年度)
第1学期:(土曜)13時45分~14時30分
〔再放送〕:(日曜)1時30分~2時15分
第2学期:(木曜)20時00分~20時45分

講義概要

病気は身体の機能が正常範囲をはずれて亢進または低下した状態と言える。その治療の一つとして使用される薬物は、いろいろなメカニズムで作用をあらわし、身体の機能を正常に近づけるように働く。しかしながら、場合によっては身体に有害な作用をもたらすこともある。この講義では、臨床で用いられている代表的な薬の作用メカニズム、副作用(有害反応)、使用上の注意点を学んでいく。特に各論においては、臨床に携わる医師が薬物治療の経験をもとに講義を行うことを特徴としている。さらに、薬が医療の中でどのような役割を担っているか、薬が有効かつ安全に使われるために、 医師・看護師・薬剤師などがどのように協力していくべきかを理解する。この授業は、看護師学校養成所2年課程 (通信制) に対応可能な科目としても作成されている。
※詳しくはシラバス

開設年度
平成29年度
科目区分
コース科目(生活と福祉コース(導入科目))
〔2009年度~2015年度〕共通科目(一般科目)
〔2008年度以前〕 共通科目(一般科目)
科目コード
1710052
単位数
2単位
単位認定試験
試験日・時限
平成29年度 第1学期:平成29年7月27日(木曜)3時限(11時35分~12時25分)
平成29年度 第2学期:平成30年1月27日(土曜)7時限(16時45分~17時35分)
単位認定試験
平均点
備考
 
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授業の目標

薬物を用いた疾病の治療、予防や検査を行うために必要となる基礎的な知識を修得する。薬を用いた有効な治療を進め、有害反応を防ぐために必要な基礎知識を身につけるとともに、薬に関する法令や薬の管理についても理解する。

履修上の留意点

「人体の構造と機能」「疾病の成立と回復促進」などの科目とあわせて履修することが望ましい。

シラバス

テーマ 内容 執筆担当講師名
(所属・職名)
放送担当講師名
(所属・職名)
1 薬理学総論(1) 薬は病気の予防、診断、治療に用いられる化学物質であり、薬理学は薬と生体との間に起こる相互作用を明らかにする学問である。薬が有益な効果をあらわす一方で、有害な反応も生じる仕組みについて基本的な考え方を理解する。薬の基本的な分類や法律による規制などについても学ぶ。

【キーワード】
薬物受容体、用量-反応曲線、副作用、有害反応、新薬の開発、法規制
櫻井 隆
(順天堂大学大学院教授)
櫻井 隆
(順天堂大学大学院教授)
2 薬理学総論(2) 投与された薬物は、吸収、血液から組織への分布、代謝、体外への排泄という経過をたどる。また、薬の作用は用量だけでなく、遺伝的背景、年齢、性別、基礎疾患、併用薬物などにより大きく変化する。目的の部位で効果を発揮し、有害反応を避けるために理解しておくべき薬の体内動態の基礎および薬効の個人差に影響を与える因子について学ぶ。

【キーワード】
投与経路、薬物動態、薬物相互作用、個別化医療
櫻井 隆
(順天堂大学大学院教授)
櫻井 隆
(順天堂大学大学院教授)
3 末梢神経に作用する薬 末梢神経は、交感神経系・副交感神経系からなる自律神経系と感覚神経・運動神経からなる体性神経系に分けられる。内臓の機能、血管、分泌などの調節を介して体内の恒常性の維持に重要な役割を果たしている自律神経系に作用する薬について学ぶ。また、運動神経の機能抑制により骨格筋弛緩をもたらす筋弛緩薬、感覚神経の抑制により知覚の消失をもたらす局所麻酔薬について学ぶ。

【キーワード】
自律神経系、交感神経作用薬、副交感神経作用薬、筋弛緩薬、局所麻酔薬
服部 信孝
(順天堂大学大学院教授)
服部 信孝
(順天堂大学大学院教授)
4 中枢神経系に作用する薬(1) 中枢神経系は脳と脊髄から構成されており、外界からの情報の受容、記憶や学習を含む情報処理や判断を司る。中枢神経系の機能を抑制することで効果をあらわす全身麻酔薬、催眠薬、抗不安薬、抗てんかん薬および麻薬性鎮痛薬について、作用する仕組み、適応および副作用など臨床上の注意点について学ぶ。

【キーワード】
全身麻酔薬、催眠薬、抗不安薬、抗てんかん薬、麻薬性鎮痛薬
服部 信孝
(順天堂大学大学院教授)
服部 信孝
(順天堂大学大学院教授)
5 中枢神経系に作用する薬(2) 本講義では、前回に引き続き中枢神経系に作用する薬物として、パーキンソン病および認知症の治療に使用される薬物、向精神薬として重要な統合失調症治療薬と抗うつ薬について、作用する仕組み、適応および副作用など臨床上の注意点について学ぶ。

【キーワード】
パーキンソン病治療薬、認知症治療薬、統合失調症治療薬、抗うつ薬、薬物依存
服部 信孝
(順天堂大学大学院教授)
服部 信孝
(順天堂大学大学院教授)
6 循環器系に作用する薬(1) 心血管系は心臓のポンプ機能により血液を全身に送り、組織に酸素や栄養を供給する重要な役割を担っている。高血圧は血管のダメージを介して動脈硬化を引き起こしうる。冠動脈狭窄による血流低下のため心筋の酸素需要を満たせなくなると狭心症が発生する。高血圧症、脂質異常症は動脈硬化の重要な危険因子であり、その治療は、虚血性心疾患の予防に重要である。虚血性心疾患の治療薬は、冠動脈拡張薬、心負荷の軽減、血栓予防など多彩であり、これらの病態生理を理解する必要がある。この講義では、代表的治療薬について作用する仕組み、適応および副作用など臨床上の注意点について学ぶ。

【キーワード】
高血圧治療薬、狭心症治療薬、抗凝固薬、脂質異常症治療薬
代田 浩之
(順天堂大学大学院教授)
代田 浩之
(順天堂大学大学院教授)
7 循環器系に作用する薬(2) 本講義では、心臓のポンプ機能が低下して組織・臓器の需要に見合う血液を送り出せなくなった状態である心不全、心筋細胞の電気活動の異常による不整脈の病態生理を理解する。代表的な治療薬について作用する仕組み、適応および副作用など臨床上の注意点について学ぶ。

【キーワード】
心不全治療薬、抗不整脈薬
代田 浩之
(順天堂大学大学院教授)
代田 浩之
(順天堂大学大学院教授)
8 呼吸器・消化器系に作用する薬 本講義では、呼吸器・消化器系における代表的疾患を取りあげる。その病態生理を理解するとともに、代表的な治療薬について作用する仕組み、適応および副作用など臨床上の注意点について学ぶ。

【キーワード】
喘息治療薬、消化性潰瘍治療薬、潰瘍性大腸炎・クローン病治療薬、肝疾患治療薬
小川 薫
(順天堂大学教授)
小川 薫
(順天堂大学教授)
9 代謝・内分泌系に作用する薬 内分泌器官から血中に分泌されるホルモンは外部環境の変化に対応して、体内の恒常性を維持する役割を担っている。代表的疾患として、糖代謝を調節するホルモンであるインスリンの分泌・機能異常による糖尿病、全身の代謝を調節する甲状腺ホルモンの分泌異常、骨代謝異常による骨粗鬆症を取りあげる。病態生理を理解するとともに代表的治療薬について作用する仕組み、適応および副作用など臨床上の注意点について学ぶ。

【キーワード】
糖尿病治療薬、甲状腺疾患治療薬、骨粗鬆症治療薬
小川 薫
(順天堂大学教授)
小川 薫
(順天堂大学教授)
10 抗感染症薬と消毒薬 病原性を持つ細菌、真菌、ウイルスに対して用いられる薬物が作用する仕組み、適応および副作用など臨床上の注意点について学ぶ。また、感染防止のために用いられる消毒薬の種類と特徴、使用上の注意点を理解する。

【キーワード】
抗菌薬、薬物耐性、院内感染、抗ウイルス薬、消毒薬
内藤 俊夫
(順天堂大学大学院教授)
内藤 俊夫
(順天堂大学大学院教授)
11 抗アレルギー薬、抗炎症薬、免疫調整薬 人の身体に異物が侵入すると身体を防御する免疫系が働く。免疫応答が過剰に起こった場合などに用いられる免疫応答を調節する薬について学ぶ。また、ステロイド・非ステロイド性抗炎症薬の作用の仕組み、適応および副作用など臨床上の注意点について学ぶ。

【キーワード】
抗アレルギー薬、非ステロイド性抗炎症薬、ステロイド性抗炎症薬、免疫抑制薬、免疫増強薬・予防接種薬
内藤 俊夫
(順天堂大学大学院教授)
内藤 俊夫
(順天堂大学大学院教授)
12 抗がん薬 がん化学療法薬の種類、適応および副作用など臨床上の注意点について理解する。近年、進歩が著しい分子標的薬について学ぶ。

【キーワード】
アルキル化薬、代謝拮抗薬、抗腫瘍性抗生物質、分子標的薬
小松 則夫
(順天堂大学大学院教授)
小松 則夫
(順天堂大学大学院教授)
13 救急領域で用いられる薬 生命の危機にある患者を治療する救急医療の場で用いられる薬物について学ぶ。あわせて、医薬品・農薬などによる中毒に対する処置、解毒薬について学ぶ。

【キーワード】
ショック、血栓症、中毒、輸液
射場 敏明
(順天堂大学大学院教授)
射場 敏明
(順天堂大学大学院教授)
14 妊娠・授乳中、小児への薬の使用 薬物の効果には大きな個人差があり、同じ患者であっても効果に変化が生じることがある。安全に薬物を使用するためには薬に対して感受性の高い時期、薬の体内動態の変化について理解することが重要である。特に注意が必要な妊娠・授乳中と小児における薬の使用について学ぶ。

【キーワード】
催奇形性、胎児毒性、小児の薬物動態
​坂口 佐知
(元順天堂大学助教)
​坂口 佐知
(元順天堂大学助教)
15 チーム医療と薬の安全な使用 病院内、在宅ケアなどの場における医薬品使用のプロセスと医師・看護師・薬剤師などの医療スタッフの関わりについて学び、薬の安全な使用について考える。また、高齢者の服薬の特徴について考える。

【キーワード】
副反応、チーム医療、多剤併用(polypharmacy)、多職種連携、在宅医療
田城 孝雄
(放送大学教授)
田城 孝雄
(放送大学教授)
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