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人格心理学('15)

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主任講師
大山 泰宏 (放送大学教授)
放送メディア
テレビ
放送時間(平成29年度)
第1学期:(土曜)20時45分~21時30分
第2学期:(木曜)9時00分~9時45分

講義概要

人格(personality)は、臨床心理学のほか、発達心理学、社会心理学など、心理学の諸分野に深く関わる概念である。この講義では、「人格」という概念が、心理学でどのように措定され、どのように探求されているのか、また、その変容と生成に対してどのように関わっているのかを、総括的に論じる。さらには、人格の生成と変容に関する社会・文化的な背景に関しても探究をおこなう。
このように人格の諸理論に関して探求することを通して、心理学的な人間理解の発想や方法ということに関しても、深い理解を醸成していくことをめざしている。
※詳しくはシラバス

開設年度
平成27年度
科目区分
コース科目(心理と教育コース(導入科目))
〔2009年度~2015年度〕共通科目(一般科目)
〔2008年度以前〕 共通科目(一般科目)
科目コード
1118153
単位数
2単位
単位認定試験
試験日・時限
平成29年度 第1学期:平成29年7月29日(土曜)2時限(10時25分~11時15分)
平成29年度 第2学期:平成30年1月28日(日曜)4時限(13時15分~14時05分)
単位認定試験
平均点
(平成28年度 第1学期)68.0点
(平成28年度 第2学期)71.6点
備考
 
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授業の目標

1.人格という概念に関する基本的な知識の習得と、この概念を生み出すに至った心理学の発想法を理解する。
2.人格の成立と発達に関わるさまざまな事柄を、心理学的に理解する。
3.人格という概念をもとにした、心理学(とりわけ臨床心理学)の理論や技法について理解する。
4.社会・文化的背景の中での人格概念の成り立ち(構造)に関して自分なりに理解できるようになる。

履修上の留意点

特になし。

シラバス

テーマ 内容 執筆担当講師名
(所属・職名)
放送担当講師名
(所属・職名)
1 人格心理学をはじめるにあたって 人格という概念が心理学で用いられるのはなぜか。とりわけ19世紀以降の心理学をとりまく歴史的背景を辿り、人格概念が重要となった経緯を論じる。あわせて、その流れの中で、本講座の目的を概観する。(1.人格という概念の定義、2.人格という概念の歴史的背景、3.この科目の目的と概観)

【キーワード】
人格、性格、気質、個人差心理学
大山 泰宏
(放送大学教授)
大山 泰宏
(放送大学教授)
2 人格を理解する観点と理論 人格というものに対して、私たちはどのように接近していくのか。人格を把握するための私たちの認識の特徴を省察することをもとに、類型論的発想、特性論的発想の特徴とその限界を明らかにする。(1.人格理解の方法、2.類型論、3.特性論)

【キーワード】
類型論、特性論、力動論、ビッグ・ファイブ
大山 泰宏
(放送大学教授)
大山 泰宏
(放送大学教授)
3 人格を映し出す
-心理査定
他者の人格を知るため、あるいは自己自身の人格を知るために、心理査定がおこなわれる。質問紙法、投映法のそれぞれの仕組みを知ることで、心理学において人格がどのように考えられているのかをより深く理解する。あわせて、心理査定の意義と範囲について論じる。(1.観察法、2.人格検査法、3.人格は理解できるのか)

【キーワード】
観察法、質問紙法、投映法、アセスメント
大山 泰宏
(放送大学教授)
大山 泰宏
(放送大学教授)
4 人格理論の多様性 個人差を前提とした人格理論以外に、どのような人格に対する考え方があるのか。状況を重視する考え方、脳科学からみた人格、社会構成主義などの多様な理論を概観する。(1.人-状況論争、2.脳からみた人格、3.ジェンダーと人格)

【キーワード】
人-状況論争、脳の局在論、社会構成主義、ジェンダー
大山 泰宏
(放送大学教授)
大山 泰宏
(放送大学教授)
5 人格と集団の心理 人は集団となったとき、一人のときとは異なった行動や態度をとる。社会心理学の知見を参照しつつ、人格と集団との関係を考える。(1.対人スキーマ、2.意見や態度の形成、3.人が理性を失うとき)

【キーワード】
対人認知、認知的不協和、同調行動
大山 泰宏
(放送大学教授)
大山 泰宏
(放送大学教授)
6 人格のはじまり ヒトが誕生して成長していくとき、どのような要因が人格形成に影響を与えているのであろうか。遺伝と環境をめぐるこれまでの研究、また、最近の乳幼児と養育者の交流の研究等を通して考察する。(1.遺伝と環境、2.情動と調律、3.愛着の理論)

【キーワード】
双生児研究、情動調律、愛着のワーキングモデル
大山 泰宏
(放送大学教授)
大山 泰宏
(放送大学教授)
7 人格の育ち やがて人は「わたし」という意識をもち、それを核として人格が形成されていく。その際、エディプス期での大きな人格変化、また、前思春期における「わたし」の目覚めなどを通して、私が「わたし」になっていくプロセスを考察する。(1.エディプスコンプレックス、2.自我体験と前思春期・思春期、3.ライフサイクル)

【キーワード】
エディプス期、自我体験、ライフサイクル
大山 泰宏
(放送大学教授)
大山 泰宏
(放送大学教授)
8 人格が閉じるとき 人生の後半において、人は自分の人生をどのように閉じていくのかということが大きな課題となってくる。中年期の危機、そして老年期のテーマ等に関して述べるとともに、死に直面する人々の心のあり方について述べる。(1.中年期の課題、2.老年期、3.死の準備)

【キーワード】
ライフサイクル、中年期の危機、老年期
大山 泰宏
(放送大学教授)
大山 泰宏
(放送大学教授)
9 人格とかたり 人は自分自身の物語をかたることで、自分の歴史を、あるいは自分自身を構成していく。そうした語られる内容ばかりでなく、私が「わたし」として語り出でることに、人格を構成する根本がある。発話に関する理論等を参考にしつつ、かたりの意義について述べる。(1.語られる人格、2.発話行為としての人格、3.かたりとあいだ)

【キーワード】
ナラティヴ、かたり、発話、心理療法
大山 泰宏
(放送大学教授)
大山 泰宏
(放送大学教授)
10 人格が病み傷つくということ 人格のまとまりというものを崩し開いていく、さまざまな出来事。私たちの誰もが必ず多かれ少なかれ抱えたり直面したりする心の課題を、私たちはどう理解し、どのように取り組んでいくべきなのか、臨床心理学の観点から論じていく。(1.心の課題と防衛機制、2.精神疾患、3.トラウマ)

【キーワード】
防衛機制、神経症、精神病、PTSD
大山 泰宏
(放送大学教授)
大山 泰宏
(放送大学教授)
11 人格の探求と文化 人格を、そして自分自身を探求するために、臨床心理学ではどのような考え方が用いられるのか。自己認識の学としての、その手法や発想に関して、先人たちの仕事に言及しつつ論じていく。(1.精神分析のはじまり、2.分析的心理学、3.臨床心理学の発展)

【キーワード】
催眠、精神分析、夢、フロイト、ユング
大山 泰宏
(放送大学教授)
大山 泰宏
(放送大学教授)
12 人格の変容と心理療法 私の人格の今のあり方に行き詰まったとき、カウンセリングや心理療法がおこなわれることがある。こうした営みにおいては、人格はどのように捉えられ、またどのように変容や人格の十全な発現が促されていくのか。その理論ばかりでなく事例を引きつつ論じる。(1.カウンセリング、2.心理療法の過程、3.非言語療法)

【キーワード】
心理療法、来談者中心療法、プレイセラピー、表現療法
大山 泰宏
(放送大学教授)
大山 泰宏
(放送大学教授)
13 物語にみる人格の変容 人格の成長と変容は、誰もが体験することである。これまで先人たちが語り伝えたり創作したりした物語の中にも、そのテーマは多くみられる。いくつかの物語を臨床心理学的に読み解くことで、臨床心理学や心理療法における人格理解と変容に関して深めたい。(1.童話とファンタジー、2.教養小説、3.神秘主義と錬金術)

【キーワード】
物語、ファンタジー、人格陶冶、錬金術
大山 泰宏
(放送大学教授)
大山 泰宏
(放送大学教授)
14 人格と存在 テロや戦争、ジェノサイド。人間自身によって人格が否定される不幸は、現代でもあとをたたない。その中で、人は人格の尊厳を保ち、祈りと希望を失わないでいることができるだろうか。実存主義的な人格理論を概観し、このことを論じたい。(1.人格の否定と祈り、2.実存主義的人格、3.未来へ向かう人格)

【キーワード】
ナチズム、ジェノサイド、実存、希望、人間の尊厳
大山 泰宏
(放送大学教授)
大山 泰宏
(放送大学教授)
15 人格心理学の展望 電子メディアに囲まれた現代社会において、人格のあり方は変わっていくのであろうか。それに対して心理学も、新たな視点と理論を持つべきなのだろうか。こうした問題に言及しつつ、本講義のこれまでの過程を、省察する。(1.現代社会と人格、2.人格に関する私たちの課題、3.展望)

【キーワード】
電子メディア、解離、抑圧
大山 泰宏
(放送大学教授)
大山 泰宏
(放送大学教授)
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