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地域社会の教育的再編('12)

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主任講師
岡崎 友典 (放送大学客員准教授)
夏秋 英房 (國學院大學教授)
放送メディア
テレビ
放送時間(平成29年度)
第1学期:(木曜)14時30分~15時15分
第2学期:(土曜)13時00分~13時45分

講義概要

本科目は、人間の成長・発達といった、社会的な作用(教育)を中心的に担う家庭と学校が、人間の共同生活の場としての「地域社会」とどのように関連しているかを「地域教育」および「コミュニティ教育」といった視点から明らかにすることにある。学校、家庭、地域の「運携・融合」の必要性が叫ばれているが、これは子どもだけではなくおとなを含め、人間形成に果たす地域社会の教育力が極端に弱体化した、というよりも、地域社会そのものが成立しなくなるなかで、日常生活の場としての地域社会がこれまで保有する「教育機能」を再生させることの必要性についてについて明らかにする。
※詳しくはシラバス

開設年度
平成24年度
科目区分
コース科目(心理と教育コース(専門科目))
〔2009年度~2015年度〕専門科目(心理と教育コース)
〔2008年度以前〕 専門科目(発達と教育専攻)
科目コード
1528831
単位数
2単位
単位認定試験
試験日・時限
平成29年度 第1学期:平成29年7月23日(日曜)7時限(16時45分~17時35分)
平成29年度 第2学期:平成30年1月21日(日曜)1時限(9時15分~10時05分)
単位認定試験
平均点
(平成28年度 第1学期)72.7点
(平成28年度 第2学期)65.1点
備考
 
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授業の目標

家庭での子育てや学校教育をめぐり、様々な問題が提示されているが、「家庭崩壊」や「学校崩壊」などセンセーショナルな表現で指摘される教育問題は、家庭や学校単独で起きる現象ではない。 本科目のねらいは、人間の成長・発達といった社会的な作用(教育)を中心的に担う家庭・学校と人間の共同生活の場面としての「地域社会」との関係を、生涯学習・教育の視点から明らかにすることにある。とくに家庭と学校が地域住民の諸組織や機関との連携協力により、地域社会を教育の視点から再生・創造させるための条件について、全国各地の具体的な事例をとおして、現代日本の教育課題として提示することを目的とする。

履修上の留意点

履修者が、身近な地域社会(出身地や現住地)での生活体験、とくに教育・学習体験を「対象化」してとらえることにより、そこに内在する社会的な課題・問題を認識し、その解決の方策を探求するための、「基本的知識」と「実践力」をつけることを目指す。そのためには、以下の関連科目をも、並行して学習することを勧める。
「発達科学の先人たち('16)」「現代社会の児童生徒指導('17)」「道徳教育の方法('15)」

シラバス

テーマ 内容 執筆担当講師名
(所属・職名)
放送担当講師名
(所属・職名)
1 教育環境としての地域社会(導入)
~教育環境の類型~
第二次世界大戦後のわが国の地域開発政策の展開過程に即して、地域社会と教育の関係について、地域社会の教育環境を類型化することによって、そこに内在する学習上の課題について提起する。家庭、学校と地域社会の構造的特質について提示する。

【キーワード】
地域社会、都市化、地域開発、教育環境の構造、環境要因
岡崎 友典
(放送大学客員准教授)
岡崎 友典
(放送大学客員准教授)
夏秋 英房
(國學院大學教授)
2 地域教育の創造と展開(1)
~近代学校の成立と通学区~
教育の中心的な役割を担う学校が、家庭と地域社会と一体となって、次世代を育成するうえで、地域社会の有する人間形成機能を「地域教育」といった新たな教育概念で捉え、近代学校の成立以降の学校と地域社会の基本的な関係について具体的な事例に沿って明らかにする。

【キーワード】
近代学校、公教育、番組小学校、住民の自治組織、町組
岡崎 友典
(放送大学客員准教授)
岡崎 友典
(放送大学客員准教授)
夏秋 英房
(國學院大學教授)
3 地域教育の創造と展開(2)
~学校統合と通学区の再編~
人口の地域分布変動、とくに都市中心市街地の人口の急激な減少に伴い、義務教育学校(小中学校)統廃合が各地で行われている。子どもたちの通学区域の変更による地域コミュニティの変容過程について具体的な事例をもとに考察する。

【キーワード】
学校教育、学習社会、地域教育、コミュニティ・スクール
岡崎 友典
(放送大学客員准教授)
岡崎 友典
(放送大学客員准教授)
夏秋 英房
(國學院大學教授)
4 地域社会と学校
~「開かれた学校」の動向と展望~
学校教育制度は近代化のための社会的装置として地域社会と密接に関わりつつ、地域社会の差異を超えて平準化した教育を実現してきた。しかし、国際化や情報化に対応し個性化を進めるために、「開かれた学校」が臨時教育審議会で求められた。学校と地域社会が施設や資源を共有することから、学校の運営に地域住民が参画することへと移行してきた過程と現状を考える。

【キーワード】
社会化空間、学校開放、学校支援地域本部、学校運営協議会制度
夏秋 英房
(國學院大學教授)
岡崎 友典
(放送大学客員准教授)
夏秋 英房
(國學院大學教授)
5 少子社会における家族と子どもの地域生活 産業構造の転換により、家族のあり方と生活様式(ライフスタイル)が大きく変容し、子育てに係わる不安や教育の格差が広がり、多様な子育て支援が必要である。また、地域との関わりの低下や仲間集団の変化によって子どもの生活体験の不足が指摘され、その影響の大きさが懸念されている。現状と対策について考察する。

【キーワード】
家族、子ども・子育て支援、PTA、仲間集団、放課後子ども教室
夏秋 英房
(國學院大學教授)
岡崎 友典
(放送大学客員准教授)
夏秋 英房
(國學院大學教授)
6 地域福祉と教育(1)
~家族の教育機能の変容~
地域の福祉と教育の関係について、家族の教育機能の視点から考察する。とくに大都市地域における保育所や児童養護施設、自立支援設、高齢者介護施設などの具体的な実践事例に即して分析し、教育と福祉の境界領域における課題を探る。

【キーワード】
子育て支援、児童福祉、保育所、児童養護施設
岡崎 友典
(放送大学客員准教授)
岡崎 友典
(放送大学客員准教授)
夏秋 英房
(國學院大學教授)
7 地域福祉と教育(2)
~誰もが住みやすい地域づくり~
現代社会は「共生」を原則としている。高齢者福祉、障害者福祉など日常生活に支援を必要とする人々が、地域社会のなかで「共生」するためには、どのような施策と教育が必要か。誰もがより豊かな生活を送れる地域創りの条件について具体的な事例をとおして明らかにする。

【キーワード】
共生、高齢者福祉、障害者福祉、グループホーム
夏秋 英房
(國學院大學教授)
岡崎 友典
(放送大学客員准教授)
夏秋 英房
(國學院大學教授)
8 地域社会の活性化と教育事業
~都市と農山村の交流~
地域社会がその自然的・社会的条件を生かして、自治体としてその活性化を目指して、全国各地でさまざまな実践を行っている。とくに「生涯学習とまちづくり」、「都市と農山村の交流事業」などが、地域社会の教育機能を生かして行われている。地域社会の活性化に際して、地域の各種行事が果たす役割について考察。

【キーワード】
まちづくり、山村留学、地域間交流
岡崎 友典
(放送大学客員准教授)
岡崎 友典
(放送大学客員准教授)
夏秋 英房
(國學院大學教授)
9 地域文化の継承と創造(1)
~「伝統と文化」の継承~
教育基本法第2条は「伝統と文化を尊重」すると定め、平成20年の学習指導要領も「伝統を大切」にすると定めている。(1)では、地域生活のなかから生み出されてきた地域文化のなかでも、祭礼行事や郷土芸能などの継承と教育の関係について、具体的な事例に即して考察する。

【キーワード】
郷土教育、地域社会の歴史・伝統・文化
夏秋 英房
(國學院大學教授)
岡崎 友典
(放送大学客員准教授)
夏秋 英房
(國學院大學教授)
10 地域文化の継承と創造(2)
~新たな文化の創造~
(2)では、急激に変動する地域社会のなかで、新たに創造される地域文化の果たす役割を、文化の基本的な概念をふまえ、文学や地域の産業(地場産業や観光)などの具体的な事例に即して考察。

【キーワード】
生活文化、社会規範、郷土カルタ、文化変容、地場産業
岡崎 友典
(放送大学客員准教授)
岡崎 友典
(放送大学客員准教授)
夏秋 英房
(國學院大學教授)
11 アートとスポーツによるまちづくり
~市民主体の芸術とスポーツ活動をとおして~
本質的には遊びの要素を持つアートとスポーツが、地域住民の自主的な活動として行政や経済活動と連携しながら展開されることにより、新たな地域社会の創造に寄与する過程を考察する。地域文化を創造する営みとしてアートを取り上げ、つぎに地域スポーツの普及啓発活動について考えてゆく。

【キーワード】
地域文化、アート、生涯スポーツ、マネジメント
夏秋 英房
(國學院大學教授)
岡崎 友典
(放送大学客員准教授)
夏秋 英房
(國學院大學教授)
12 地域文化による地域おこし
~地域資源の発見とグリーンツーリズム~
都市化が急速に進んだ現代社会にあって農山村における自然・社会体験が、子どもだけでなく大人の教育・学習にとって重要な役割を果たしている。そのようなニーズは地域資源の発見・利用による都市-農村間の交流人口の増加と雇用の創出・集落再生につながるとともに、場所それ自体を視覚的消費の対象としてゆく。

【キーワード】
交流人口、自然・社会体験、地域資源、グリーンツーリズム
夏秋 英房
(國學院大學教授)
岡崎 友典
(放送大学客員准教授)
夏秋 英房
(國學院大學教授)
13 人材の養成と移動
~職能形成の過程~
社会人としての能力とくに職業人としての能力(職能)形成が、学校教育を土台としてどのような過程を経て行われるかについて、義務教育終了後の個人のライフコースに沿って具体的な形態・内容について明らかにするとともに、人口の地域間移動にともなう異文化体験について考察。

【キーワード】
人口の地域分布変動、新規学卒者、移動と定住、U・J・Iターン
岡崎 友典
(放送大学客員准教授)
岡崎 友典
(放送大学客員准教授)
夏秋 英房
(國學院大學教授)
14 多文化共生と地域教育
~国際化する地域社会~
グローバリゼーションが急激に進展するなかで、地域住民にはローカリティの再発見が求められている。学校における「国際理解教育」、また自治体や民間の手によるさまざまな「交際交流事業」の実践を検討することによって、教育上の課題を明らかにする。 地域住民の国際化、異文化間交流・文化変容の過程と多文化共生について考察する。

【キーワード】
国際化、国際交流、異文化間教育、多文化共生
夏秋 英房
(國學院大學教授)
岡崎 友典
(放送大学客員准教授)
夏秋 英房
(國學院大學教授)
15 学習社会の教育課題(まとめ)
~地域社会に果たす教育の役割~
地域社会の教育が、学校と家庭そして地域住民との共同作業・営みによって続けられることの必要性を、各回で学習した内容をもとに、「地域教育の創造」と「学習社会」における「地域社会の教育的再編」といった視点から「教育の課題」として提示する。社会における地域教育の役割と可能性について提示。

【キーワード】
学習社会、生涯教育、教育の再生、教育改革
岡崎 友典
(放送大学客員准教授)
岡崎 友典
(放送大学客員准教授)
夏秋 英房
(國學院大學教授)
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