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社会心理学('14)

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主任講師
森 津太子 (放送大学教授)
放送メディア
ラジオ
放送時間(平成29年度)
第1学期:(月曜)21時30分~22時15分

講義概要

人間は「社会的動物である」と言われるように、有史以来、人間は他者との関係性の中で生活をしてきたし、また他者の存在は常に人間の関心事だった。本科目では、著名な社会心理学の書籍とその中に記されている研究を、古典から最新のものまで幅広く紹介しながら、社会的動物である人間の行動や認知、他者と共に生活することの意味やその影響について考えていく。
※詳しくはシラバス

開設年度
平成26年度
科目区分
コース科目(心理と教育コース(専門科目))
〔2009年度~2015年度〕専門科目(心理と教育コース)
〔2008年度以前〕 専門科目(発達と教育専攻)
科目コード
1528955
単位数
2単位
単位認定試験
試験日・時限
平成28年度 第2学期:平成29年1月24日(火曜)3時限(11時35分~12時25分)
平成29年度 第1学期:平成29年7月26日(水曜)7時限(16時45分~17時35分)
単位認定試験
平均点
(平成27年度 第2学期)75.0点
(平成28年度 第1学期)69.2点
備考
 
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授業の目標

社会心理学の主要な知見を、知識として習得するとともに、それを日常生活に応用し、日々の問題解決に社会心理学を利用できるスキルを身につける。

履修上の留意点

「心理と教育を学ぶために('12)」「心理学概論('12)」「発達科学の先人たち('16)」を履修していることが望ましい。

シラバス

テーマ 内容 執筆担当講師名
(所属・職名)
放送担当講師名
(所属・職名)
1 社会心理学とは何か 社会心理学という学問の定義、特徴、成り立ちなど、社会心理学という学問の概略をつかみ、今後、学習を進めていく上での基盤となる知識を身につける。

【キーワード】
心理学的社会心理学、社会的動物(ザ・ソーシャル・アニマル)、現実世界との結びつき、実証性、多様性
森 津太子
(放送大学教授)
森 津太子
(放送大学教授)
田中 知恵
(明治学院大学教授)
高比良 美詠子
(中部大学教授)
大江 朋子
(帝京大学准教授)
2 服従の心理 スタンレー・ミルグラムによる社会心理学の古典的名著『服従の心理』を紹介し、私たちが権威を持つ者に対してどのような振る舞いをする傾向があるかを考えていくとともに、人間行動に及ぼす状況の力の強さについて学ぶ。また、“服従実験”を通じて、社会心理学的研究の特徴やそれがはらむ問題についても理解する。

【キーワード】
服従実験、権威への服従、状況の力、監獄実験、基本的な帰属のエラー、倫理的問題
森 津太子
(放送大学教授)
森 津太子
(放送大学教授)
大江 朋子
(帝京大学准教授)
3 冷淡な傍観者 ビブ・ラタネとジョン・ダーリーによる『冷淡な傍観者』を紹介し、緊急事態に居合わせた人がその事態に介入して援助するまでの心理過程、あるいは、援助しない心理過程について学ぶ。人が容易に気づくことのできない状況要因の力と、それを実証的に検討する社会心理学の重要性を学ぶ。

【キーワード】
援助行動、傍観者効果、責任の分散、集合的無知、利他的動機、利己的動機、共感性
大江 朋子
(帝京大学准教授)
大江 朋子
(帝京大学准教授)
森 津太子
(放送大学教授)
4 予言がはずれるとき レオン・フェスティンガーらによる『予言がはずれるとき』の概要を知ることで、ある宗教集団の予言がはずれたとき、信者たちに一見すると不可思議な現象が起きた背景を、「認知的不協和理論」を手がかりに考察する。加えてこのような現象は決して特別なものではなく、私たちの生活の中には、類似の現象が多数見られることを、さまざまな実験例を通じて知ることを目指す。

【キーワード】
認知的不協和理論、不協和、認知の重要性、不十分な正当化、入会儀礼
森 津太子
(放送大学教授)
森 津太子
(放送大学教授)
大江 朋子
(帝京大学准教授)
5 影響力の武器 ロバート・チャルディーニ著の『影響力の武器』を紹介し、態度と説得の問題を考える。特に人間行動を導く基本的な心理の原理、すなわち返報性、一貫性、社会的証明、好意、権威、希少性のメカニズムに関する具体的研究事例を学ぶ。またこうした原理が働きやすい状況に関して考察する。

【キーワード】
社会的影響力、説得、承諾、二重過程モデル、自動的処理、統制的処理
田中 知恵
(明治学院大学教授)
田中 知恵
(明治学院大学教授)
森 津太子
(放送大学教授)
6 偏見の心理 ゴードン・オルポート著の『偏見の心理』を手がかりとして、社会心理学において大きな位置を占める偏見の問題について考える。個人のなかで生じる認知や感情、他者との相互作用、法や教育や慣習は、いずれも偏見を生成、維持、発達させる力をもち、同時に、偏見を抑え、調和を導く力をもつ。この問題を通して、個人と社会との連動的な作用とそのあり方を考える。

【キーワード】
偏見、差別、ステレオタイプ、カテゴリ化、認知バイアス、接触仮説、集団間関係
大江 朋子
(帝京大学准教授)
大江 朋子
(帝京大学准教授)
森 津太子
(放送大学教授)
7 スヌープ サム・ゴズリング著の『スヌープ! -あの人の心ののぞき方-』を取り上げ、持ち物から意味を読み取ってパーソナリティを知る方法(スヌーポロジー)の紹介を通じてパーソナリティの問題を考える。さらにパーソナリティ研究の知見と、他者認知におけるバイアスのひとつとして検討されてきた仮説検証の概念との関連など、提示された問題に関して考察する。

【キーワード】
パーソナリティ、ビッグ・ファイブ、人-状況論争、自己呈示、確証バイアス
田中 知恵
(明治学院大学教授)
田中 知恵
(明治学院大学教授)
森 津太子
(放送大学教授)
8 後悔を好機に変える ニール・ローズ著の『後悔を好機に変える -イフ・オンリーの心理学』を紹介し、過去の事実と反する状況を思考すること、すなわち反実思考から生じる後悔感情とその感情が導く行動について考える。さらに後悔というネガティブ感情の適応的意味や反実思考の活かし方に関して考察する。

【キーワード】
反実思考、後悔感情、後知恵バイアス、認知的再解釈、意思決定
田中 知恵
(明治学院大学教授)
田中 知恵
(明治学院大学教授)
森 津太子
(放送大学教授)
9 自分を知り、自分を変える ティモシー・ウィルソンによる『自分を知り、自分を変える』を紹介し、社会心理学における自己研究の現状と、適応的無意識と呼ばれる心の働きについて学ぶ。あわせて自己理解、自己啓発という観点から、意識や無意識の問題について考える。

【キーワード】
自己、適応的無意識、進化心理学、心理的免疫システム、二重過程モデル
森 津太子
(放送大学教授)
森 津太子
(放送大学教授)
田中 知恵
(明治学院大学教授)
10 それでも人は楽天的な方がいい シェリー・テイラー著の『それでも人は楽天的な方がいい』の概要を知ることで、私たちの日常的な思考方法と心身の健康との関係について考える。また、社会心理学の基礎的な知見を利用することで、心身の健康問題に新しい角度からアプローチしているポジティブ心理学や健康心理学の動向についても学ぶ。

【キーワード】
ポジティブ・イリュージョン、自己イメージ、コントロール能力、楽観性、心身の健康、クオリティー・オブ・ライフ
高比良 美詠子
(中部大学教授)
高比良 美詠子
(中部大学教授)
森 津太子
(放送大学教授)
11 オープニングアップ ジェームズ・ペネベーカー著の『オープニングアップ:秘密の告白と心身の健康』を読むことで、個人的な情報を打ち明ける自己開示が、心身の健康や社会適応に及ぼす影響について学ぶ。また、自己開示と、さまざまな研究領域との関係を知ることで、領域横断的なアプローチの重要性について理解する。

【キーワード】
自己開示、抑制、ストレス対処、コミュニケーション、心身の健康、社会適応
高比良 美詠子
(中部大学教授)
高比良 美詠子
(中部大学教授)
森 津太子
(放送大学教授)
12 木を見る西洋人、森を見る東洋人 リチャード・ニスベット著の『木を見る西洋人、森を見る東洋人』を紹介し、西洋人と東洋人の思考様式や自己観の違いについて、さらには、「人間の心のしくみは文化を通じて普遍的である」とする、これまでの社会心理学の前提について、批判的に考察する。また、心と文化の相互作用に着目する文化心理学的アプローチについて学んでいく。

【キーワード】
心のしくみの普遍性、分析的思考、包括的思考、相互独立的自己観、相互協調的自己観、文化心理学
森 津太子
(放送大学教授)
森 津太子
(放送大学教授)
高比良 美詠子
(中部大学教授)
13 信頼の構造 山岸俊男による『信頼の構造』を紹介し、人間が社会的生活を営む上で欠くことができない「信頼」が、アメリカと日本ではどのように異なるかを考察するとともに、そのような違いを生み出す社会構造について理解を深める。

【キーワード】
信頼、安心、社会的不確実性、信頼の解き放ち理論、社会的知性、進化心理学
森 津太子
(放送大学教授)
森 津太子
(放送大学教授)
高比良 美詠子
(中部大学教授)
14 インターネットにおける行動と心理 アダム・ジョインソン著の『インターネットにおける行動と心理』について学ぶことで、インターネット・コミュニケーションの特徴を明らかにし、インターネットの利用が人の社会行動や心理に及ぼす影響を理解する。また、学際的な視点から、人とコミュニケーション・メディアの関係を考えるときの注意点について考察する。

【キーワード】
インターネット、メディア、コミュニケーション、つながり、対人行動、自己、情報収集、クオリティー・オブ・ライフ
高比良 美詠子
(中部大学教授)
高比良 美詠子
(中部大学教授)
森 津太子
(放送大学教授)
15 これからの社会心理学 社会心理学の特徴を改めて振り返るとともに、その将来的展望について、近年興隆しつつある3つの研究アプローチを通じて考える。また、社会心理学は、どのような「知」を私たちに提供しているかについて議論していく。

【キーワード】
メタ理論、社会的認知アプローチ、進化論的アプローチ、脳神経科学的アプローチ、実践知、人間観
森 津太子
(放送大学教授)
森 津太子
(放送大学教授)
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