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学校と法('16)

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主任講師
坂田 仰 (日本女子大学教授)
放送メディア
ラジオ
放送時間(平成29年度)
第1学期:(金曜)15時15分~16時00分

講義概要

日本社会の価値観の多様化を受けて、学校教育の在り方、教員の言動等に対する法的視点からの異議の申立てが増加する傾向にある。「教育実践は全人格的な営みであり、法を媒介とした権利・義務的関係には馴染まない」という考え方は、少なくない保護者や地域住民にとっては既に過去のものとなり、教育紛争を司法の場において解決しようとする傾向も勢いを増している。だがその一方で、教育現場を中心に、「学校運営に法は不要である」とする旧態依然とした考え方が依然として存在していることも事実である。本講義では、法的視点から学校教育の「現在」を分析することに主眼を置く。学校事故等、現実の裁判例を取り上げ、学校(教員)、保護者、地域住民という教育主体間の関係について、「法」というプリズムを通して分析を進めていく。
※詳しくはシラバス

開設年度
平成28年度
科目区分
コース科目(心理と教育コース(専門科目))
〔2009年度~2015年度〕専門科目(心理と教育コース)
〔2008年度以前〕 専門科目(発達と教育専攻)
科目コード
1529064
単位数
2単位
単位認定試験
試験日・時限
平成28年度 第2学期:平成29年1月22日(日曜)3時限(11時35分~12時25分)
平成29年度 第1学期:平成29年7月23日(日曜)5時限(14時25分~15時15分)
単位認定試験
平均点
(平成28年度 第1学期)71.7点
備考
※この科目は「学校と法('12)」を一部改訂しています。
「学校と法('12)」単位修得者に対する履修制限はありません。
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授業の目標

全15回の講義を通じて、学校現場で生じる可能性の高い事件、事故等について、法的視点から理解するために必要な基本的知識を習得することを目標とする。教育紛争やスクール・コンプライアンス(法令遵守)に関心をもつ教育関係者(現職の教職員、行政職員)、保護者、市民等を主たる受講対象者に想定し、具体的な事例の分析を通して、メディアが報道する学校教育に関わる事件や事故等を理解し、整理する際に必要となる基本的な事項を学べるものとしたい。

履修上の留意点

学校教育の現状という意味において、「日本の教育改革」(2015年開講科目 ラジオ)とは関連する部分が少なくない。

シラバス

テーマ 内容 執筆担当講師名
(所属・職名)
放送担当講師名
(所属・職名)
1 学校教育の法化現象と教育訴訟の構造転換 学校教育の法化現象の現状を把握し、その影響を受けて教育訴訟の構造転換が生じていることを論じる。

【キーワード】
信頼関係論、学校教育の法化現象、教育訴訟の構造転換、権利・義務的学校運営
坂田 仰
(日本女子大学教授)
坂田 仰
(日本女子大学教授)
2 学校教育と子ども・保護者の権利 子どもの権利ブーム、モンスターペアレントといった現代的状況について、憲法学からみた学校教育の存在意義という視点から考える。

【キーワード】
親の教育権、国民統合、教育の私事化、教育の公共性
坂田 仰
(日本女子大学教授)
坂田 仰
(日本女子大学教授)
3 教育権論争と学習指導要領の法的拘束力 戦後の教育法学において中心的テーマを形成してきた教育権論争について、最高裁判所の動向に留意しつつ論じる。

【キーワード】
教育権論争、国家の教育権、国民の教育権、教師の教育の自由、旭川学力テスト訴訟
坂田 仰
(日本女子大学教授)
坂田 仰
(日本女子大学教授)
4 学校教育における平等と法 男女共同参画社会、特別支援教育等、学校教育に関係する平等問題について、日本国憲法等、法的視点から検討する。

【キーワード】
平等、教育の機会均等、マイノリティの教育権、男女別学、障害児教育
坂田 仰
(日本女子大学教授)
坂田 仰
(日本女子大学教授)
5 学校教育における信教の自由・政教分離と法 日本国憲法の政教分離条項が適用される公立学校を中心に、学校教育における宗教を巡る問題を考える。

【キーワード】
信教の自由、政教分離、教育基本法、剣道拒否訴訟、日曜参観欠席訴訟
坂田 仰
(日本女子大学教授)
坂田 仰
(日本女子大学教授)
6 学校事故と法Ⅰ 法化現象の進展が特に顕著な分野である学校事故について、基本的な法制度と学校側が責任を負うべき範囲について検討する。

【キーワード】
学校事故、国家賠償法1条、国家賠償法2条、公権力の行使、設置管理の瑕疵
岩橋 健定
(岩橋総合法律事務所弁護士)
岩橋 健定
(岩橋総合法律事務所弁護士)
7 学校事故と法Ⅱ 学校事故について、教育現場での場面や事故の類型ごとに、裁判例を踏まえて、学校側が責任を負うべき範囲について検討する。

【キーワード】
学校事故、事故類型、注意義務、予見可能性、回避可能性
岩橋 健定
(岩橋総合法律事務所弁護士)
岩橋 健定
(岩橋総合法律事務所弁護士)
8 学校における体罰と法 明治期以来一貫して法令によって禁止されながらも、依然として深刻な状況にある体罰について、法的視点から検討する。

【キーワード】
体罰禁止法制、有形力の行使、許される体罰、体罰判例、アメリカ合衆国
坂田 仰
(日本女子大学教授)
坂田 仰
(日本女子大学教授)
9 児童・生徒の懲戒と法 新しい荒れといわれる少年非行第4の波、児童・生徒の問題行動の増加とともに再びクローズアップされつつある性行不良による出席停止、懲戒処分の在り方について考える。

【キーワード】
児童・生徒の問題行動、新しい荒れ、児童・生徒に対する懲戒処分、法的な懲戒、事実上の懲戒、出席停止措置
黒川 雅子
(淑徳大学准教授)
黒川 雅子
(淑徳大学准教授)
10 いじめ問題と法 いじめ防止対策推進法が制定されるなど、学校におけるいじめ問題に対する社会的関心が高まる中、いじめの防止等に果たす学校、教職員、教育委員会等の役割を考える。

【キーワード】
いじめ防止対策推進法、いじめ防止基本方針、いじめ判例、生徒指導、ネットいじめ
坂田 仰
(日本女子大学教授)
坂田 仰
(日本女子大学教授)
11 学校と児童虐待防止法 児童虐待の防止等に関する法律(児童虐待防止法)の改正を受けて重要性が増している学校、教職員の役割について考える。

【キーワード】
児童虐待の防止等に関する法律、早期発見、通告、予防教育と啓発活動、親権者の懲戒権
黒川 雅子
(淑徳大学准教授)
黒川 雅子
(淑徳大学准教授)
12 学校教育と情報法制 近年注目されつつある学校において収集・生産・保有されている情報の管理と開示のあり方について、法的視点から検討する。

【キーワード】
学校情報、個人情報、情報公開、個人情報保護制度、情報公開制度
岩橋 健定
(岩橋総合法律事務所弁護士)
岩橋 健定
(岩橋総合法律事務所弁護士)
13 教員の非違行為と法Ⅰ 近年、社会的批判が高まっている教員の非違行為、懲戒処分等について、裁判例を織り交ぜながら、法に基づく学校運営、法令遵守という視点から論じる。

【キーワード】
非違行為、懲戒処分、地方公務員法、懲戒処分の処分基準
山田 知代
(帝京科学大学専任講師)
山田 知代
(帝京科学大学専任講師)
14 教員の非違行為と法Ⅱ 第13回に引き続き、社会的批判が高まっている教員の非違行為について、裁判例を織り交ぜながら、法に基づく学校運営、法令遵守という視点から論じる。

【キーワード】
信用失墜行為の禁止、守秘義務、職務命令、飲酒運転、国旗・国歌
山田 知代
(帝京科学大学専任講師)
坂田 仰
(日本女子大学教授)
山田 知代
(帝京科学大学専任講師)
15 学校・法・社会 「公共性」という言葉に着目し、学校と社会の関係、学校という存在そのものについて再検討する。

【キーワード】
学校の公共性、公立学校、私立学校、特区学校、教育の公共性、教育の私事性
坂田 仰
(日本女子大学教授)
坂田 仰
(日本女子大学教授)
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