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子ども・青年の文化と教育('17)

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主任講師
岩田 弘三 (武蔵野大学教授)
谷田川 ルミ (芝浦工業大学准教授)
放送メディア
ラジオ
放送時間(平成29年度)
第1学期:(水曜)21時30分~22時15分
第2学期:(土曜)6時45分~7時30分

講義概要

子どもや青年(若者)は、大人とは異なる独自の「子ども文化」・「青年文化」を作り上げている。そして、そういった文化のみならず、家庭や学校や友人など、さまざまな社会的エージェント(組織・集団)に影響を受け、社会化され一人前の大人に成長していく。それでは、そのような影響を受けながら、現代の子どもや青年(若者)は、どのように成長して一人前の大人になっていくのか。そして、そこにはいかなる問題、とくに現代的問題が存在するのか。さらに、そのような問題に対し、どのような支援が行なわれているのか。以上のような関心を軸に、この科目では、教育学・社会学・心理学・社会福祉学という学際的な視点から、子ども・青年の成長と教育について、社会的側面を中心にしながら総合的に考察する。
※詳しくはシラバス

開設年度
平成29年度
科目区分
コース科目(心理と教育コース(専門科目))
〔2009年度~2015年度〕専門科目(心理と教育コース)
〔2008年度以前〕 専門科目(発達と教育専攻)
科目コード
1529170
単位数
2単位
単位認定試験
試験日・時限
平成29年度 第1学期:平成29年7月27日(木曜)8時限(17時55分~18時45分)
平成29年度 第2学期:平成30年1月28日(日曜)2時限(10時25分~11時15分)
単位認定試験
平均点
備考
 
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授業の目標

現代の子ども・青年の成長を取り巻く状況はいかなるものであり、そこにはどのような問題が横たわっているのかといった点について、個別の専門学問領域の枠を超えて、社会的に広い視野に立ち、人間の成長と教育に関する客観的・総合的に考察する力を身につける。

履修上の留意点

・他の教育関連の科目、とりわけ教育学入門、教育社会学、発達心理学などの関連の科目も、あわせて履修することが望ましい。
・印刷教材を熟読したうえで、放送教材に取り組むこと。双方の教材をあわせて学習することで、この科目の学習目標が達成される。

シラバス

テーマ 内容 執筆担当講師名
(所属・職名)
放送担当講師名
(所属・職名)
1 子ども・青年の文化と教育をとりまく社会の現状 子どもや青年をとりまく環境は、近年大きく変動してきた。本章では、戦後の子ども・青年文化の変遷を追うとともに、社会的・物質的な環境の変化に伴う、現代の子どもや青年の特性を概説し、問題の諸相を明らかにする。

【キーワード】
子ども・青年文化、情報化社会、教育問題
谷田川 ルミ
(芝浦工業大学准教授)
谷田川 ルミ
(芝浦工業大学准教授)
2 現代社会における子ども・青年の友人関係 子どもや青年は、学校や大学という同年代が集まる空間で一日の大半を過ごしており、そこで独特の人間関係を形成しながら過ごしている。近年においては、子どもたちの人間関係も情報化社会の影響を受けて変容してきている。本章では、現代の中高生の友人関係と大学生の友人関係に着目し、現代の子ども・青年たちがどのような友人関係を形成しているのかを各種調査結果から概観し、その特徴と問題点を考察する。

【キーワード】
友人関係、情報化社会、スクールカースト、友だち地獄、コミュニケーション能力
谷田川 ルミ
(芝浦工業大学准教授)
谷田川 ルミ
(芝浦工業大学准教授)
3 子ども・青年の社会性の発達 現代の子どもたちは社会性を「自然に身につける」ことが難しくなったと言われる。最初に、児童期・思春期の仲間関係の発達について解説した後、子どもたちをとりまく環境の変化と仲間関係をめぐる問題について心理学の視点から解説する。

【キーワード】
社会性、ギャング・グループ、チャム・グループ、ピア・グループ、小1プロブレム
岡田 佳子
(芝浦工業大学准教授)
岡田 佳子
(芝浦工業大学准教授)
4 子ども・青年の社会性を育てる教育 子どもたちをとりまく環境の変化にともない、児童期・思春期に必要な仲間関係を十分に経験することのできない現代の子どもたちは、社会性を自然に身につけることが難しくなってきている。社会性を育てる教育の必要性、社会性としてどのような力を育てたらよいのか、どのようにして社会性を育てるのかについて解説する。

【キーワード】
ソーシャルスキル教育、体験学習
岡田 佳子
(芝浦工業大学准教授)
岡田 佳子
(芝浦工業大学准教授)
5 「特別の教科 道徳」と中学校教育 小中学校で週に1時間実施されている「道徳の時間」は、従来は教科ではなかったが、「特別の教科」という新たな枠組みで実施されることが決まった。この改革の経緯をふまえ、道徳教育の現状と課題を検討したうえで、これからの道徳教育はいかにあるべきかについて、考察する。

【キーワード】
「特別の教科 道徳」、内容項目、四つの視点、いのちの教育、キャリア教育
冨江 英俊
(関西学院大学准教授)
冨江 英俊
(関西学院大学准教授)
6 部活動と体罰問題
-なぜ体罰はなくならないのか-
中学・高校の運動部活動においては、指導の一環として、学校教育法で禁止されているはずの体罰が横行していることも少なくない。文部科学省による体罰の定義をおさえ、アンケート調査から体罰の実態を明らかにし、なぜ体罰は起こるのかを考察し、今後の展望について述べる。

【キーワード】
体罰の定義、勝利至上主義、努力志向
冨江 英俊
(関西学院大学准教授)
冨江 英俊
(関西学院大学准教授)
7 学校と地域社会
-コミュニティ概念からの理論的考察-
学校と地域社会の関係を、コミュニティという概念をとおして、理論的な面を中心に探っていく。戦後日本においてのその関係の推移を概観し、近年増えてきているコミュニティ・スクールについて、その先駆的な事例を考察し、これからの地域社会と学校の連携のあり方について検討する。

【キーワード】
地域社会、コミュニティ、「コミュニティ・スクール」、公立小中学校の学校選択制
冨江 英俊
(関西学院大学准教授)
冨江 英俊
(関西学院大学准教授)
8 子ども・青年とジェンダー 以前の時代に比べ、現代社会においては、男女平等の意識が高まり、女性の社会進出や家庭内での家事育児の分担も進んでいると言われている。本章では、現代の子ども・青年のジェンダー意識の様相を各種調査の結果から概観し、現代的な特性を明らかにする。

【キーワード】
ジェンダー、性別役割分業意識、キャリア教育
谷田川 ルミ
(芝浦工業大学准教授)
谷田川 ルミ
(芝浦工業大学准教授)
9 家庭~学校~大学への勉学文化の連続性 我々が身につけている文化的な嗜好や傾向は一朝一夕に獲得したものではなく、子どもの頃の家庭環境のあり方や学校生活の送り方に大きな影響を受けたものである。本章では、大学生を例にとり、彼らが身につけている文化が、子ども時代から高校生活を経て大学生に至るまで、どのように連続しているかといったメカニズムを明らかにする。

【キーワード】
文化資本、大学生文化、文化の連続性
谷田川 ルミ
(芝浦工業大学准教授)
谷田川 ルミ
(芝浦工業大学准教授)
10 近年キャンパス文化事情
-まじめ化する大学生と学生の「生徒化」・大学の「学校化」
とくにバブル経済崩壊を転機として日本では、大学生のあいだには勉強志向が強まり、「まじめ・勉強」キャンパス文化が、主流をしめるようになったといわれる。そのような傾向が進展した原因を、就職状況、および「大学の学校化」、大学生の「生徒化」などといった要因をもとに検討する。なお、放送教材では、就職問題の専門家をゲストとして招き、とくに就職問題について、印刷教材で触れることのできなかった内容を、大幅に補足する形で解説・検討する。

【キーワード】
キャンパス文化、まじめ・勉強文化、大学生の生徒化、大学の「学校化」、就職
岩田 弘三
(武蔵野大学教授)
岩田 弘三
(武蔵野大学教授)
11 アメリカの大学におけるキャンパス文化の歴史①:カレッジの時代 キャンパス・ライフの歴史は、遊びたがる学生と教えたがる教師の葛藤の歴史であったとされる。現在のアメリカの大学生は、よく勉強するといわれる。しかし、そうなったのは、それほど昔の話ではない。アメリカの大学でも「遊びたがる学生」たちが、さまざまな課外活動文化に熱中していた時代があった。そこで、本章では、アメリカの大学がカレッジであった時代に焦点を当て、当時のキャンパス文化の状況を紹介・検討し、それとの比較をとおして、現在の日本におけるキャンパス文化の状況を考える参考とする。

【キーワード】
アメリカの大学、カレッジとユニバーシティ、遊び文化、勉強文化
岩田 弘三
(武蔵野大学教授)
岩田 弘三
(武蔵野大学教授)
12 アメリカの大学におけるキャンパス文化の歴史②:ユニバーシティの登場以降の時代 前章にひきつづき、本章では、アメリカにユニバーシティと呼ばれる大学が登場して以降の、キャンパス文化の進展について検討する。そして、遊び文化が全盛期を迎えたときの状況と、そこにいたる歴史を追う。さらに、その後アメリカの大学で、なぜ勉強文化が遊び文化に取って代わるようになったのかについても検討する。

【キーワード】
アメリカの大学、遊び文化、勉強文化
岩田 弘三
(武蔵野大学教授)
岩田 弘三
(武蔵野大学教授)
13 青年の社会貢献活動 青年が社会貢献活動に取り組む意義を確認した後、その具体的な形態であるボランティア活動やNPO(Non-Profit Organization)の定義を踏まえた上で、青年の社会貢献活動の歴史や意識を明らかにする。次に青年の社会貢献を支援する2つのNPO団体の取り組みを踏まえながら、青年が社会貢献をする意味や課題について検討する。

【キーワード】
社会貢献活動、ボランティア、NPO、居場所、青年の成長
熊田 博喜
(武蔵野大学教授)
熊田 博喜
(武蔵野大学教授)
14 青年に対する社会的排除と支援 現在、青年を取り巻く諸環境の変化が青年の生活や雇用に大きな影響を及ぼしている。このような情勢を受け、国の若者支援施策と共に青年の生活や雇用の支援を目的としたNPOが多く台頭し、その支援に大きな役割を果たしている。青年が現在抱える課題である「社会的排除」の現状とその支援を行うNPOの実際について検討を行う。

【キーワード】
社会的排除、社会的包摂、居場所、就労支援
熊田 博喜
(武蔵野大学教授)
熊田 博喜
(武蔵野大学教授)
15 子ども・青年の文化・教育をめぐる問題と支援 子ども・青年の発達・成長には、どのような人やものが、いかなる形で影響を与えているのか。また、そこには現在、どのような問題が生じているのか。以上に関して、「社会化」という概念を中心に総合的に考察する。そして、そのなかに、これまでの講義を位置づけ、整理する形でまとめを行う。

【キーワード】
社会化のエージェント、家庭の教育力・しつけ、コンサマトリー化する学校、生徒のパートタイマー化・学校離れ、まじめ・勉強キャンパス文化
岩田 弘三
(武蔵野大学教授)
岩田 弘三
(武蔵野大学教授)
谷田川 ルミ
(芝浦工業大学准教授)
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