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乳幼児・児童の心理臨床('17)

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主任講師
小林 真理子 (放送大学准教授)
塩﨑 尚美 (日本女子大学教授)
放送メディア
テレビ
放送時間(平成29年度)
第1学期:(水曜)7時30分~8時15分
第2学期:(火曜)13時00分~13時45分
〔再放送〕(金曜) 6時00分~6時45分

講義概要

子どもを取り巻く厳しい現状の中で、子どもを対象として援助活動をしている臨床心理士は多く、その領域は拡大している。
本科目では、前半に総論として、子どもの心の発達および子どもの心理療法の理論と方法について概説する。後半に各論として、保健・保育、教育、医療、福祉のさまざまな領域における子どもと家族への心理的支援の実際を紹介する。また、児童虐待、発達障害、離婚・ひとり親家庭の子ども、震災後の心理支援等のトピックスについても取り上げ、臨床心理士の果たす役割について論じる。
※詳しくはシラバス

開設年度
平成29年度
科目区分
コース科目(心理と教育コース(専門科目))
〔2009年度~2015年度〕専門科目(心理と教育コース)
〔2008年度以前〕 専門科目(発達と教育専攻)
科目コード
1529218
単位数
2単位
単位認定試験
試験日・時限
平成29年度 第1学期:平成29年7月27日(木曜)6時限(15時35分~16時25分)
平成29年度 第2学期:平成30年1月28日(日曜)1時限(9時15分~10時05分)
単位認定試験
平均点
備考
 
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授業の目標

乳幼児期・児童期の子どもと家族に対する心理臨床について、さまざまな支援の考え方や支援の実際についての理解を深める。

履修上の留意点

「心理臨床の基礎('14)」を履修しておくことが望ましい。

シラバス

テーマ 内容 執筆担当講師名
(所属・職名)
放送担当講師名
(所属・職名)
1 子どもを取り巻く現状と心理臨床 子どもを取り巻く状況は、虐待や貧困、いじめや不登校、災害によるトラウマなどさまざまな問題が山積し厳しいものとなっている。そのような社会に生きる子どもを対象とした心理臨床の領域を紹介するとともに、子どもの援助者として大切な視点や姿勢について考える。

【キーワード】
不登校、いじめ、生物-心理-社会モデル、心理臨床の視点
小林 真理子
(放送大学准教授)
小林 真理子
(放送大学准教授)
塩﨑 尚美
(日本女子大学教授)
2 乳幼児期・児童期の心の発達 乳幼児期から児童期の子どもを対象とした臨床実践においては、心の発達についての理解が必要不可欠である。ここでは心理臨床を実践する上で理解しておくべき、心の発達の諸理論を概説する。

【キーワード】
アタッチメント(愛着)理論、分離-個体化理論、自己感の発達、心理・社会的発達、発達課題
塩﨑 尚美
(日本女子大学教授)
塩﨑 尚美
(日本女子大学教授)
3 子どもの心理療法1
遊戯療法
遊戯療法の意義と目的、および、遊戯療法の中で行われるアセスメント、遊戯療法の重要な構成要素である、場所、時間的枠組み、心理的枠組み、用いられる遊具、セラピストの対応について解説する。

【キーワード】
遊戯療法の意義と目的、アセスメント、遊戯療法の構成要素、セラピストの対応
吉田 弘道
(専修大学教授)
吉田 弘道
(専修大学教授)
4 子どもの心理療法2
親面接
親面接の目的、親面接の進行過程、子どものアセスメントを行うための情報の収集項目および話の聴き方、親面接を行う場合のセラピストの基本的態度、親のアセスメントのポイントについて解説する。

【キーワード】
親面接の目的、情報の収集、セラピストの基本的態度、親のアセスメントのポイント
吉田 弘道
(専修大学教授)
吉田 弘道
(専修大学教授)
5 子どもの心理療法3
認知行動療法
子どものための認知行動療法について、その理論と実践における工夫、ケースフォーミュレーションについて学ぶ。また、子どもの認知行動療法の実際として、不安と怒りへの個別のアプローチとグループプログラムを紹介する。

【キーワード】
認知行動療法、思考(認知)・感情・行動、ケースフォーミュレーション、心理教育、予防プログラム
小林 真理子
(放送大学准教授)
小林 真理子
(放送大学准教授)
ゲスト:松丸 未来(東京認知行動療法センター)
6 子どもの心理療法4
グループアプローチ
グループアプローチは、個人への支援とともに重要な臨床実践である。しかし、グループならではの心性が生じることがあり、グループダイナミクスを意識したかかわりが求められる。さまざまなグループアプローチがあることを知り、システム的見地など、グループ理解を深める。

【キーワード】
グループの治療的要因、グループの発達、グループダイナミクス、グループとしての家族と家族療法
村松 健司
(首都大学東京教授)
村松 健司
(首都大学東京教授)
ゲスト:塩谷 隼平(東洋学園大学教授)
7 トピックス1
児童虐待
児童虐待への対応では、子どものトラウマと心身の発達を見据えた支援が必要になる。子どもとの関係づくりを行いながら、同時に長期的に子どもをサポートする視点を身に付けたい。虐待を受けた子どもの心理的サポートとともに、彼らが自己を成長させうる環境要因について解説する。

【キーワード】
児童虐待の予防、アタッチメント、ソーシャルサポート、トラウマ、教育支援と特別支援級
村松 健司
(首都大学東京教授)
村松 健司
(首都大学東京教授)
ゲスト:井上 真(横浜いずみ学園園長)
8 トピックス2
発達障害
発達障害という概念はこれまで変遷を重ねてきているが、ここでは、2013年に改訂されたDSM-5における新たな診断基準に基づき、発達障害の基本的障害を概観する。また、発達障害を抱える子どもの生きにくさや困難、二次的に生じる問題を理解し支援する重要性を学び、支援の現場におけるアプローチを紹介する。

【キーワード】
発達障害、DSM-5、自閉症スペクトラム(ASD)、注意欠如/多動性障害(AD/HD)、限局性学習障害(SLD)
塩﨑 尚美
(日本女子大学教授)
塩﨑 尚美
(日本女子大学教授)
9 トピックス3
ひとり親・再婚家庭の子ども
近年離婚数の増加に伴い、ひとり親家庭や再婚家庭も増加している。そうした家庭で育つ子どもの抱える心理社会的問題についての検討は十分になされているとはいいがたい。ここでは、離婚とその後の家族形態への変化が子どもの発達に与える影響を理解するとともに、その支援についていくつかの実践活動を紹介し、今後求められる支援を考えていく。

【キーワード】
ひとり親家庭、再婚家庭、面会交流、離婚・再婚の子どもへの影響
塩﨑 尚美
(日本女子大学教授)
塩﨑 尚美
(日本女子大学教授)
ゲスト:福丸 由佳(白梅学園大学教授)
10 トピックス4
災害後の子どもの心理支援
災害で大切な人やもの(住み慣れた環境、安全感)を失った子どもへの支援について考える。特に東日本大震災後に行われてきた様々な心理的支援について、実際に関わってこられた支援者の方々からの活動報告も含めて紹介する。

【キーワード】
サイコロジカル・ファーストエイド(PFA)、こころのサポート授業、集団遊戯療法、グリーフサポート
小林 真理子
(放送大学准教授)
小林 真理子
(放送大学准教授)
ゲスト:冨永 良喜(兵庫教育大学教授)
11 臨床現場から1
子育て支援・保育カウンセリング
子どもの心理的問題は、乳幼児期からの微細な問題の蓄積によって生じるものも多い。そうした問題を予防することも、心理臨床の役割の一つになってきている。そのためには、早期にその兆候を発見し対応することが必要である。ここでは、早期発見のために重要な役割を果たしている、乳幼児健診や地域の子育て支援・保育カウンセリングについて概観し、それぞれの現場の臨床心理士の役割について学ぶ。

【キーワード】
乳幼児健診、子育て支援、保育カウンセリング、早期発見、予防的介入
塩﨑 尚美
(日本女子大学教授)
塩﨑 尚美
(日本女子大学教授)
12 臨床現場から2
教育センター・教育相談室
不登校やいじめへの対応、発達障害の可能性のある子どもへの特別支援など、教育センターや教育相談室など教育領域における心理臨床について学ぶ。臨床現場の紹介を通して、乳幼児期・児童期における子どもと保護者への支援、多職種との協働、他部署機関との連携について考える。

【キーワード】
不登校、いじめ、教育相談、就学相談、特別支援教育、ネットワーク支援
小林 真理子
(放送大学准教授)
小林 真理子
(放送大学准教授)
ゲスト:波田野 茂幸(国際医療福祉大学大学院准教授)
13 臨床現場から3
児童福祉施設・児童相談所
施設における心理職は新たに加わった専門職であり、児童福祉臨床において社会的養護の仕組みを知ることは必須事項である。施設における心理職の働き方については、現在いくつかの立場がある。実際にどういった立ち位置を取るかは、施設の状況もあり簡単ではないが、「共同養育」の視点をもとに、他職種(多職種)協働における専門職としての心理職の貢献について理解を深める。

【キーワード】
社会的養護、児童養護施設、施設における心理支援、連携・協働
村松 健司
(首都大学東京教授)
村松 健司
(首都大学東京教授)
14 臨床現場から4
小児科・児童精神科
身体の病気や発達上の問題、心身症、精神疾患など、小児科や児童精神科における子どもと家族への心理臨床の実際について学ぶ。臨床現場として、大学附属の子ども医療センターを紹介しながら、多職種によるチーム医療の中での心理士の姿勢や果たす役割について理解を深める。

【キーワード】
小児科、児童精神科(心の診療科)、チーム医療
小林 真理子
(放送大学准教授)
小林 真理子
(放送大学准教授)
15 子どもの心理臨床のこれから 今日の日本社会は、所得格差や家族の価値観の多様化など、早いテンポで激しい変化が起きている。そうした変化は、子どもの発達にどのような影響を及ぼしているのかを考え、それに伴い多様化する子どもの心理臨床の新たな役割と方向性を探っていく。

【キーワード】
心理臨床の社会的役割、予防的介入、チーム支援、他職種との連携と協同、コミュニティ支援
塩﨑 尚美
(日本女子大学教授)
小林 真理子
(放送大学准教授)
塩﨑 尚美
(日本女子大学教授)
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