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学校と社会を考える('17)

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主任講師
田中 統治 (放送大学教授)
放送メディア
オンライン
放送時間(平成29年度)
第1学期:平成29(2017)年4月5日~8月31日
第2学期:平成29(2017)年10月5日~平成30(2018)年2月28日

講義概要

教育学が研究対象としてきた学校はこれまで多様な理論的視点から考察されてきており、その研究成果は教育学の初心者にとって自らの体験を相対化して考える上で格好の題材である。この授業では戦後日本の学校と社会の関係を中心に教育内容と方法の側面から具体的に検討して、専門科目への関心を広げていくことを目指す。オンライン授業の利点を生かせるよう実践家や専門家を招きゲストのコメントを参考にして考察を深め、また受講者世代による学校経験の違いを交流することによって、学校が社会の在り様を反映すると同時に変化の方向を示していることを明らかにする。
※詳しくはシラバス

開設年度
平成29年度
科目区分
コース科目(心理と教育コース(導入科目))
〔2009年度~2015年度〕共通科目(一般科目)
〔2008年度以前〕 共通科目(一般科目)
科目コード
5720010
単位数
2単位
単位認定試験
試験日・時限
単位認定試験
平均点
備考
 
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授業の到達目標

学校教育学の基礎知識を身に付けることによってひとの学校経験を枠づける社会構造の特質について理解を深める。とくに学校と社会の構造的な連関に注目して、その理論と学説の基礎を学び、専門家のコメントをもとに学校教育をめぐる争点を社会的文脈から理解し、そして戦後日本社会の変動と関連づけて学校教育の変化の事例を具体的に説明し考察することができるようになることを目指す。

成績評価の方法

成績評価は、レポート(70%)、小テスト(30%)の評価により行う。
※オンライン上の学習で評価します。放送授業と異なり、通信指導や学習センターにおける単位認定試験は行いません。また、単位修得できなかった場合の再試験制度もありません。

履修上の留意点

この科目を履修した後に「日本の教育改革('15)」などに進んでいくことが望ましい。
※本科目の受講には、インターネットなどの受講環境が必要です。詳細は本学ホームページをご参照ください。

シラバス

テーマ 内容 担当講師名
(所属・職名)
1 授業の概要と考える視点 私たちの学校経験を相対化して考えるための視点を学び、その視点から戦後社会において学校が果たしてきた役割を検討する。とくに戦後から高度経済成長期までを中心に学校に課された社会からの要請の特徴を産業化・都市化・大衆化等の文脈で考察する。

【キーワード】
社会的機能、東西対立、産業化、都市化、大衆化
田中 統治
(放送大学教授)
ゲスト:岩永 雅也(放送大学教授)
2 戦後教育史から考える 70年代から現代までの低成長時代において学校が果たす役割はどう変化してきたのか、そして学校と社会はその変化に十分に対応できたのか、学校での人間形成の問題をカリキュラムの側面から考える。

【キーワード】
低成長社会、意図的・計画的社会化、カリキュラム、生涯学習社会
田中 統治
(放送大学教授)
ゲスト:岩永 雅也(放送大学教授)
3 学校教育の目標 教育目標の類型の中で、学校教育がめざす目標の特徴を把握する。学校教育が掲げる教育目標の内容を校種別に調べて検討し、教育法規が規定する学校教育の目的・目標の現代的な意味や問題点を考える。

【キーワード】
教育の目的と目標、憲法、教育基本法、学校教育法、学校教育計画
田中 統治
(放送大学教授)
ゲスト:小川 正人(放送大学教授)
4 学校体系と教育機会 学校制度を学校体系として捉える視点を学び、その開放性が教育を受ける機会にどう影響するかを考える。子どもの貧困や学力の格差が指摘される今日、学校体系と教育機会の保障の問題を考える。

【キーワード】
学校体系、公教育、教育権、義務教育、教育機会
田中 統治
(放送大学教授)
ゲスト:小川 正人(放送大学教授)
5 幼稚園教育を考える 学校種別に学校教育のかかえる問題を個別に考えていく。幼稚園は学校教育法上の学校であり保育所は児童福祉法上の児童福祉施設である。幼保一体化の動きの中で保育の内容と方法の問題を考える。

【キーワード】
幼稚園、保育所、幼保一体化、認定子ども園、就学前教育
田中 統治
(放送大学教授)
ゲスト:藤井 穂高(筑波大学教授)
6 小学校教育を考える 日本の小学校教育は世界から賞賛されモデルとされてきた。その理由は何か、評価は現在も変わらないのか、そして幼小や小中間の連携・一貫教育が必要とされる理由は何か、カリキュラムの視点から具体的に考える。

【キーワード】
小学校、学級担任制、特別活動、カリキュラム、小中連携・一貫教育
田中 統治
(放送大学教授)
ゲスト:古川 善久(茨城県つくば市立豊里学園沼崎小学校校長)
7 中学校教育を考える 日本の中学校3年間は初等と中等の間に挟まれた制度的矛盾をかかえてきた。高校受験と学校不適応や校内暴力等のストレスに揺らいできた中学生活の変化を振り返り、思春期としての中学校教育の特徴を考える。また教師集団の役割についても考える。

【キーワード】
中学校、教科担任制、自主的活動、非行、不登校、思春期教育
田中 統治
(放送大学教授)
ゲスト:岡野 和夫(茨城県つくば市立竹園学園長竹園東中学校校長)
8 高等学校教育を考える 「多様化」の改革路線を歩んできた高等学校は70年代半ばに「ほぼ全入」状態に達した。少子化により高校入試の方式も多様化した結果、生徒の学習意欲の低下に直面する高校も少なくない。多様化と共通化の調和を「制度設計」によってどう実現すればよいかを考える。

【キーワード】
高等学校、多様化、新しいタイプの高校、カリキュラム・マネジメント
田中 統治
(放送大学教授)
ゲスト:今井 裕一(文部科学省初等中等教育局高校教育改革プロジェクトチームリーダー・教育制度改革室長)
9 高大接続を考える 専門学校等を含む高等教育への進学率が50%を超えて、高大接続システム改革が進められている。学力の3要素と3つの方針、アクティブラーニング、教学マネジメントの導入は大学教育をどう変えうるのかについて考える。あわせて日中比較により入試や大学生活の違いを考える。

【キーワード】
高等教育、高大接続改革、大学改革、3つの方針、教学マネジメント
田中 統治
(放送大学教授)
ゲスト:苑 復傑(放送大学教授)
10 生涯学習と学校教育 80年代後半の臨時教育審議会答申から教育改革の柱の一つとされた「生涯学習体系への移行」は学校教育の役割を見直す契機となったが、しかしその移行は十分でないと言われる。学校教育を生涯学習につなぐための課題と実践について考える。

【キーワード】
生涯学習、臨時教育審議会答申、社会教育、学力の3要素、生きる力
田中 統治
(放送大学教授)
ゲスト:岩崎 久美子(放送大学教授)
11 日本の学校教育への評価 海外から高い評価を受ける日本の学校教育だが、どこがなぜ注目されるのかという問題を中心に比較教育と国際調査の視点から検討する。OECDや国立教育政策研究所の調査報告等をもとに日本の学校教育の成果を調査しさらに評価するための視点についても考える。

【キーワード】
比較教育、国際教育調査、OECD、PIAAC、PISA、教育政策モデル
田中 統治
(放送大学教授)
ゲスト:岩崎 久美子(放送大学教授)
12 「力のある学校」とは 学校教育の効果研究から導出された「力のある学校」の特徴を示しながら学校教育をその内部から改善するために必要な対策と支援を具体的に検討する。またスクールバス・モデルについても考える。

【キーワード】
学力問題、 「力のある学校」、学校効果、学校改善、事例研究
田中 統治
(放送大学教授)
ゲスト:志水 宏吉(大阪大学教授)
13 教師集団と学校経営 学校の力を左右するのは教師集団のチームワークであると言われる。その組織力はどのように形成され、それは企業の場合と違うのか、また学校長のリーダーシップはそこにどう関係するのかといった組織の問題を具体例をもとに考える。

【キーワード】
教師集団、学校組織、チームワーク、学校長、リーダーシップ
田中 統治
(放送大学教授)
ゲスト:木岡 一明(名城大学教授)
14 PTAを考える 戦後のPTAが曲がり角を迎えていると言われるが、ではPTAの何が問題とされているのか、任意加入を求める声などの社会的背景とその克服策について考える。

【キーワード】
保護者、PTA、子ども会、校外活動、地域社会
田中 統治
(放送大学教授)
ゲスト:木岡 一明(名城大学教授)
15 まとめ これまでの授業内容を振り返りながら、論点の整理とまとめを行う。あわせてこれからの学校教育に期待される役割と研究テーマについても検討する。

【キーワード】
学校改革、ハイテク化、ネット社会、共生、アクションリサーチ
田中 統治
(放送大学教授)
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