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社会技術概論('12)

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主任講師
小林 信一 (放送大学客員教授)
放送メディア
テレビ
放送時間(平成29年度)
第1学期:(月曜)6時45分~7時30分
第2学期:(土曜)11時15分~12時00分

講義概要

科学技術は、真理の探究や新技術の開発など、社会とはあまり関係のない活動のように思われがちである。だが、今日の高度に発展した科学技術は社会に多大な影響を及ぼしている。今後は、科学技術と人間生活が調和しつつ、ともに発展していく必要がある。本講義では、真理探究ための科学技術や産業のための科学技術とは異なる「社会の中の科学技術、社会のための科学技術」という観点から、科学技術と社会の相互関係について考える。
※詳しくはシラバス

開設年度
平成24年度
科目区分
コース科目(社会と産業コース(専門科目))
〔2009年度~2015年度〕専門科目(社会と産業コース)
〔2008年度以前〕専門科目(産業と技術専攻)
科目コード
1548441
単位数
2単位
単位認定試験
試験日・時限
平成29年度 第1学期:平成29年7月25日(火曜)5時限(14時25分~15時15分)
平成29年度 第2学期:平成30年1月24日(水曜)7時限(16時45分~17時35分)
単位認定試験
平均点
(平成28年度 第1学期)76.5点
(平成28年度 第2学期)70.3点
備考
※この科目は「社会技術概論('07)」を一部改訂しています。
「社会技術概論('07)」の単位修得者は履修不可
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授業の目標

いくつかの事例や歴史の理解を通じて「社会のための科学技術」の考え方を学ぶとともに、科学技術コミュニケーション、科学技術リテラシー、科学技術と市民参加、科学技術と倫理などの横軸となる視点を理解する。また、これらの基盤となる理論側面についても理解を促す。これらのテーマを通じて、社会技術の基本的事項について理解することを目標とする。

履修上の留意点

必要となる予備知識はとくにない。

シラバス

テーマ 内容 執筆担当講師名
(所属・職名)
放送担当講師名
(所属・職名)
1 社会の中の技術、社会のための技術
※改訂回
科学技術は人々に利便性をもたらすと同時に、生活や環境に悪影響を及ぼす可能性もある。また、社会的問題の解決に科学技術の貢献が求められる場合も少なくない。ここに「社会の中の科学技術、社会のための科学技術」が登場する。

【キーワード】
社会技術、科学技術、社会の中の技術、社会のための技術、公共
小林 信一
(放送大学客員教授)
小林 信一
(放送大学客員教授)
2 BSEの経験 科学技術と社会の相互関係の事例として、1990年代にイギリスで発生したBSE問題を取り上げる。BSE問題において科学者・行政はどのような役割を演じたのであろうか。また、その後、日本で発生したBSEについての対応にも触れることにする。

【キーワード】
不確実性、リスク、対話、政策決定、予防原則
小林 傳司
(大阪大学理事・副学長)
小林 傳司
(大阪大学理事・副学長)
3 安全な社会をデザインする
※改訂回
人々が安全に生活する上で、食品、医薬品、化学物質の安全、交通安全、災害対策、感染症対策など多様な安全対策のためのシステムが必要である。これらのシステムを構築するために科学技術はどのような形で貢献しているのだろうか。

【キーワード】
安全、リスク評価、規制、レギュラトリ・サイエンス、リサーチ・サイエンス
小林 信一
(放送大学客員教授)
小林 信一
(放送大学客員教授)
4 先端科学技術と社会 先端的な科学技術は、ときとして人々の価値観とのあいだで葛藤を引き起こす。ナノテク、バイオ、脳科学、ユビキタス技術などの分野で危惧されていることは何か。それらの問題に対して科学技術自身、社会はいかに対処すべきか。遺伝子組換え食品、ナノテクノロジーを例に考える。

【キーワード】
NIMBY問題、テクノロジー・アセスメント、ELSI、技術と社会の共進化ィング
小林 信一
(放送大学客員教授)
小林 信一
(放送大学客員教授)
5 社会のための科学技術
-その歴史
冷戦の終焉により、社会における科学技術の位置づけは大きく変わった。1999年の世界科学会議では科学技術者自身が「社会の中の/社会のための科学」を提唱するにいたった。社会技術の考え方を歴史的に捉える。

【キーワード】
冷戦型科学技術、環境問題、リスク社会、世界科学会議
小林 信一
(放送大学客員教授)
小林 信一
(放送大学客員教授)
6 科学技術と社会のコミュニケーション・デザイン
※改訂回
科学技術は高度な研究活動であるが、同時に多くの人々の生活に大きな影響を与える。専門家は社会とどのようなコミュニケーションを図っていくべきであろうか。日本で始まったいくつかの取り組みを具体的に紹介する。

【キーワード】
公衆の科学理解、市民参加、コーステップ、サイエンス・カフェ、社会リテラシー、科学技術コミュニケーション
小林 傳司
(大阪大学理事・副学長)
小林 傳司
(大阪大学理事・副学長)
7 これからの科学技術リテラシー
※改訂回
科学技術が生活に浸透した社会で一般市民にはどのような科学技術リテラシーが求められるだろうか。それは従来のリテラシー観とどこが異なるのか。これからの科学技術リテラシーを考えることは、どのような市民社会を標榜するかということと強い関係があることも含めて考える。

【キーワード】
リテラシー、スローガン、意思決定、市民参加
小川 正賢
(東京理科大学教授)
小川 正賢
(東京理科大学教授)
8 科学技術への市民参加 科学技術が社会で利用される際に、市民はどのような関わり方をすべきであろうか。日本で行われたコンセンサス会議や市民と専門家の間のさまざまな対話の試みを紹介し、その現状と課題を考える。

【キーワード】
市民参加、トランスサイエンス、テクノロジーアセスメント、コンセンサス会議
小林 傳司
(大阪大学理事・副学長)
小林 傳司
(大阪大学理事・副学長)
9 科学技術と民主主義 科学および技術と民主主義がそもそもどのような関係にあるのかを理論的に考えてみる。さまざまな利害関係者によって構築される「公共空間」の考え方を示し、第8回の授業で扱った「市民参加」の意味をもう一度とらえ直す。

【キーワード】
民主主義、社会的意思決定、グレーゾーン、公共空間、市民参加
藤垣 裕子
(東京大学大学院教授)
藤垣 裕子
(東京大学大学院教授)
10 知識・権力・政治 科学者にとっても解明途中であり、科学者にも長期影響が予測できないようなグレーゾーンで、何らかの公共的意思決定を行う必要がでてきている。知識が権力として作用することの意味、知識政治学について概説する。

【キーワード】
知識政治学、フレーミング、妥当性協会、状況依存性、変数結節、ローカル・ノレッジ、科学に対するイメージ
藤垣 裕子
(東京大学大学院教授)
藤垣 裕子
(東京大学大学院教授)
11 社会に役立つ知識とは グレーゾーンにおける社会の意思決定において役立つ知識とは、どのようなものなのか。モード論、社会的に頑強な知識、サービス科学、規制科学、といったいくつかの概念を紹介しながら考え、これら知識のもつ責任についても考察する。

【キーワード】
社会的に頑強な知識、モード論、意思決定において信頼できる知識、PAモデル、PUSモデル
藤垣 裕子
(東京大学大学院教授)
藤垣 裕子
(東京大学大学院教授)
12 科学技術と公共政策 社会技術と政策との関係について検討する。社会技術の実現のためには、従来の科学技術振興政策とは別に、「政策のための科学技術」の振興や「社会の中の/社会のための科学技術」そのものの振興が必要になってくる。

【キーワード】
科学のための政策、政策のための科学、ミッション指向研究、科学技術公共政策
小林 信一
(放送大学客員教授)
小林 信一
(放送大学客員教授)
13 海外の社会技術 「社会の中の/社会のための科学技術」を指向したさまざまな活動が世界中で展開されている。それらを紹介しながら、「社会の中の/社会のための科学技術」の意味を再評価する。

【キーワード】
参加型TA、市民陪審、市民フォーサイト、シナリオ・ワークショップ、サイエンス・カフェ、サイエンス・ショップ
藤垣 裕子
(東京大学大学院教授)
藤垣 裕子
(東京大学大学院教授)
14 科学技術と倫理の新次元 科学技術の発展と人々の価値観や倫理観とのあいだの葛藤は科学技術の発展に抑制的に働くこともあれば、新しい倫理観の構築が必要になる場合もある。科学技術と社会の調整過程に出現する新しいタイプの倫理問題とその実現のための方策について考える。

【キーワード】
脳科学、消費者の権利、倫理観の共有、道徳的想像力、専門家倫理、コンプライアンス
小林 信一
(放送大学客員教授)
小林 信一
(放送大学客員教授)
15 社会技術のこれから
※改訂回
これまでに紹介されなかった論点について概観するほか、「科学技術は誰のものか」「誰が専門家か」といった、社会技術が既存の科学技術活動、社会経済活動に投げかける問題について総合的に論ずる。あわせて残された課題を指摘する。

【キーワード】
学際性、イノベーション、媒介の専門家、専門家の責任、市民の責任
小林 信一
(放送大学客員教授)
小林 信一
(放送大学客員教授)
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