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市民生活と裁判('12)

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主任講師
來生 新 (放送大学長)
川島 清嘉 (川島法律事務所弁護士)
放送メディア
テレビ
放送時間(平成29年度)
第1学期:(火曜)9時00分~9時45分

講義概要

本講義は、(法曹を志すのではない)一般市民を対象として、一般市民が広く遭遇する可能性のある代表的な紛争を取り上げて、紛争の発生からその解決に至るまでのプロセスを具体的に説明し、裁判の機能、裁判の基本構造、手続の特徴等についてわかりやすく解説する。
※詳しくはシラバス

開設年度
平成24年度
科目区分
コース科目(社会と産業コース(専門科目))
〔2009年度~2015年度〕専門科目(社会と産業コース)
〔2008年度以前〕専門科目(社会と経済専攻)
科目コード
1639153
単位数
2単位
単位認定試験
試験日・時限
平成28年度 第2学期:平成29年1月29日(日曜)2時限(10時25分~11時15分)
平成29年度 第1学期:平成29年7月29日(土曜)3時限(11時35分~12時25分)
単位認定試験
平均点
(平成27年度 第2学期)90.0点
(平成28年度 第1学期)86.8点
備考
 
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授業の目標

一般市民が広く遭遇する可能性のある代表的な紛争について、その予防や解決のために必要とされる基本的な法律知識を修得させて、受講者が実際に何らかの紛争に遭遇した場合に、その紛争を法的枠組みによる解決の土俵に乗せることができる能力を身につけさせることを目標とする。また、授業を通じて、紛争とは何か、法律とは何か、法律による紛争解決とは何か、裁判とは何か、実体的正義と手続的正義の区別、法的なものの考え方、日本社会の法的な特徴などについて、受講生の理解を深めることができれば望ましい。

履修上の留意点

予備知識や他の科目の事前履修は不要である。

シラバス

テーマ 内容 執筆担当講師名
(所属・職名)
放送担当講師名
(所属・職名)
1 市民生活と裁判へのいざない 「市民生活と裁判」という授業が、何をねらいにして、どのような内容の授業を、誰が、どのように進めるかを説明します。また、それに合わせて、この授業の各章に共通の関心である「紛争とその解決」について、皆さんの理解を深めるための一般的な解説を施す。

【キーワード】
裁判員、訴訟法、市民生活、裁判、紛争解決、手続的正義、実体的正義、法曹三者、ADR(Alternative Dipute Resolution)
來生 新
(放送大学長)
來生 新
(放送大学長)
川島 清嘉
(川島法律事務所弁護士)
徳江 義典
(徳江法律事務所弁護士)
川島 志保
(川島法律事務所弁護士)
岡本 吉平
(鴨川ひまわり基金法律事務所弁護士)
2 司法への市民の参加 一般市民が参加する制度として、新しくスタートした裁判員制度について、裁判の基本的仕組を理解したうえで、裁判員制度の仕組や裁判員が関与する内容などについて考察する。

【キーワード】
裁判員制度、裁判員が参加する対象の事件、裁判員選任手続、裁判員の権限、裁判員の保護
徳江 義典
(徳江法律事務所弁護士)
徳江 義典
(徳江法律事務所弁護士)
3 刑事事件に関する問題  刑事事件の被疑者及び被告人の立場から、刑事事件の手続の流れについて説明するとともに、弁護人の活動を説明する。

【キーワード】
司法警察員、検察官、弁護人、被害者、勾留、接見、保釈、冒頭陳述、論告、弁論
徳江 義典
(徳江法律事務所弁護士)
徳江 義典
(徳江法律事務所弁護士)
4 家族間の紛争とその解決(その1)
離婚にかかわる問題
夫婦関係の解消に伴い、夫婦間、親子間における身分及び財産について、様々な法律問題が生じること、夫婦間の紛争が、どのように解決されているのか、法律の仕組みや家庭裁判所の役割について説明する。

【キーワード】
婚姻費用、算定表、家庭裁判所、調停委員、家庭裁判所調査官、調停前置主義、DV、子の奪い合い、離婚、親権、養育費、財産分与、慰謝料、調停、家事審判官、人事訴訟
川島 志保
(川島法律事務所弁護士)
川島 志保
(川島法律事務所弁護士)
5 家族間の紛争とその解決(その2)
DVと離婚訴訟
深刻なドメスティックバイオレンス(DV)の実態を統計資料を基に明らかにし、DV等が原因で夫婦が離婚にいたるケースの多くが離婚訴訟を経ることから、離婚訴訟について、その手続きや、訴訟の内容等について明らかにする。

【キーワード】
DV、モラル・ハラスメント、DV防止法、保護命令、離婚理由、破綻主義、有責配偶者、証拠、財産分与、特有財産、年金分割
川島 志保
(川島法律事務所弁護士)
川島 志保
(川島法律事務所弁護士)
6 家族間の紛争とその解決(3)
相続にかかわる問題
人が亡くなった場合、その人の財産がどのように引き継がれていくのかについて考える。

【キーワード】
遺産分割、相続人、法定相続、非嫡出子の相続分、特別受益、寄与分、遺産分割協議、遺産分割調停、遺言、自筆証書遺言、公正証書遺言、検認
川島 志保
(川島法律事務所弁護士)
川島 志保
(川島法律事務所弁護士)
7 家族の紛争とその解決(4)
高齢者を巡る紛争
高齢化に伴い判断能力が不十分になったお年寄りが、不必要なものを大量に買わされたり、家中のリフォームをしたり、投機性の高い株に投資したりする等の被害を受けることが後を絶たない。判断能力が不十分な人について、民法には、成年後見の規定がある。どのような制度なのか概観し、実際の事例についても検討する。

【キーワード】
判断能力、成年後見制度、補助、保佐、後見、鑑定、高齢者虐待、財産管理、身上配慮義務、任意後見契約、任意後見監督人、代理権、同意権 
川島 志保
(川島法律事務所弁護士)
川島 志保
(川島法律事務所弁護士)
8 住まいに関する紛争とその解決  新築住宅の雨漏りに関する事例を素材として、契約書で合意した事項と新築住宅の品質に関する法律の定め(強行法規)との関係について検討した上で、法律上認められた権利を実現するための方法やプロセスについて理解する。

【キーワード】
売買、契約書、任意法規、強行法規、隠れた瑕疵(かし)、瑕疵担保(かしたんぽ)責任、損害賠償、期間制限、一級建築士、宅地建物取引業者、証拠、訴訟、調停、支払督促、建築紛争審査会
川島 清嘉
(川島法律事務所弁護士)
川島 清嘉
(川島法律事務所弁護士)
9 日常生活で生じる事故による紛争とその解決
-交通事故を例として
交通事故で重大な後遺障害が生じた被害者の事例を素材として、誰に対し、どのような内容の損害賠償請求ができるかを検討する。また、交通事故が原因で生じる損害について、これを補償するための保険の種類やその機能について理解する。

【キーワード】
自動車、交通事故、症状固定、後遺障害、後遺障害等級、高次脳機能障害、飲酒、少年、損害賠償、自動車損害賠償保障法(自賠法)、運行供用者、過失、過失割合、責任無能力、人身事故、強制保険、自動車保険(任意保険)、賠償責任保険、対人賠償保険、人身傷害保険、支払限度額(保険金額)、訴訟、民事調停、交通事故紛争処理センター、通勤災害
川島 清嘉
(川島法律事務所弁護士)
川島 清嘉
(川島法律事務所弁護士)
10 消費者倒産 クレジット・サラ金問題、住宅ローンの滞納による抵当権の実行などの市民を当事者とする金融取引から生じる問題について、紛争処理の方法について検討する。任意整理と法的整理の違い、法的整理の諸制度(自己破産、民事再生)、過払金の返還請求、ブラックリストの問題等についても説明の対象とする。

【キーワード】
強制執行、担保不動産の競売、所有権留保特約、預金債権、差押、倒産、任意整理、私的整理、清算型手続、再建型手続、破産、民事再生、任意整理、債権者平等の原則、清算価値補償原則、過払金、ブラックリスト
岡本 吉平
(鴨川ひまわり基金法律事務所弁護士)
岡本 吉平
(鴨川ひまわり基金法律事務所弁護士)
11 雇用をめぐる紛争とその解決  従業員が会社を解雇された事例を取り上げ、従業員と会社とが、それぞれの弁護士に相談をする場面を設定して、弁護士が依頼者に対して助言を行う場合のプロセスを紹介するとともに、各当事者が置かれた立場によって、物事の理解や判断に違いが生じることを理解する。新しく始まった裁判所の労働審判において、紛争がどのように解決されるかの過程についても説明する。

【キーワード】
正社員、雇用契約、就業規則、懲戒処分、停職処分、人事異動、懲戒解雇、労働契約法、権利の濫用、労働審判、顧問弁護士、解決金、調停案
川島 清嘉
(川島法律事務所弁護士)
川島 清嘉
(川島法律事務所弁護士)
12 会社の支配を巡る紛争とその解決 老舗のイタリアンレストランの経営方針を巡る紛争を素材として、取締役会や株主総会などの仕組みと役割りについて学習し、会社の経営方針は、最終的には多数決による株主の意思により決定されることを理解する。

【キーワード】
株式会社、株式、定款、取締役、監査役、取締役会、新株、株主総会、経営方針、出資者、フランチャイズ、弁護士倫理、利益相反、株主構成、発行済株式、議決権、取締役の解任、株主総会の招集、少数株主、過半数、3分の2、経営権、株主名簿、委任状争奪戦
川島 清嘉
(川島法律事務所弁護士)
川島 清嘉
(川島法律事務所弁護士)
13 市民と行政の紛争とその解決 市民と行政(国または地方公共団体)との間で利益対立や紛争が生じ、その解決手段として、行政に対する不服の申立てや裁判が用いられることがあることを説明する。

【キーワード】
行政救済法、行政争訟、行政事件訴訟法、行政不服審査法、適法・違法、妥当(当)・不当、行政訴訟、主観訴訟、法律上の利益、客観訴訟、民衆訴訟、国家補償、国家賠償、損失補償、国家補償の谷間、苦情処理、オンブズマン
來生 新
(放送大学長)
來生 新
(放送大学長)
14 弁護士へのアクセス、法律扶助、過疎地における弁護士の実情  弁護士へのアクセス、法律扶助、過疎地における弁護士の活動などについて紹介し、市民が紛争解決のための手段として弁護士や司法の利用をしやすくするための取り組みが行われていることを紹介し、弁護士の利用方法について説明する。さらに、過疎地のひまわり事務所等で奮闘する弁護士の活躍ぶりを紹介する。

【キーワード】
司法アクセス、市民と司法との距離、司法制度改革、法律相談センター、ひまわり基金法律事務所、弁護士偏在解消のための経済的支援、都市型公設事務所、法テラス(日本司法支援センター)、民事法律扶助、関係各機関との連携
岡本 吉平
(鴨川ひまわり基金法律事務所弁護士)
岡本 吉平
(鴨川ひまわり基金法律事務所弁護士)
15 市民生活と裁判の過去、現在、未来 過去14回のテーマを振り返り、この授業の目的について再度確認する。また、司法改革による弁護士数の急増や市民の司法への参加によって弁護士や裁判所の置かれた環境に変化が生じていることを説明した上で、弁護士の上手な利用法についても解説する。

【キーワード】
ひまわり基金法律事務所、法テラス(日本司法支援センター)、弁護士の広告、プロフェッション、弁護士人口、競争原理、法科大学院、弁護士報酬、司法制度改革審議会、国民の社会生活上の医師、利息制限法、事件の依頼、守秘義務、客観的な視点
川島 清嘉
(川島法律事務所弁護士)
來生 新
(放送大学長)
川島 清嘉
(川島法律事務所弁護士)
徳江 義典
(徳江法律事務所弁護士)
川島 志保
(川島法律事務所弁護士)
岡本 吉平
(鴨川ひまわり基金法律事務所弁護士)
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