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移動と定住の社会学('16)

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主任講師
北川 由紀彦 (放送大学准教授)
丹野 清人 (首都大学東京教授)
放送メディア
テレビ
放送時間(平成29年度)
第1学期:(金曜)16時00分~16時45分
第2学期:(月曜)7時30分~8時15分

講義概要

近代社会の特徴の一つは、人の「移動」である。本科目では、現代社会を、人の移動と定住という観点から社会学的に解読していく。具体的には、海外からの移住労働者、国内における都市移住・出稼ぎ者、「ホームレス」などの住居喪失者といった人々に注目し、そうした人びとが生み出される構造的な背景や彼ら・彼女らをとりまく諸問題について、社会学の研究成果等を参照しながら、論じていく。
※詳しくはシラバス

開設年度
平成28年度
科目区分
コース科目(社会と産業コース(専門科目))
〔2009年度~2015年度〕専門科目(社会と産業コース)
〔2008年度以前〕専門科目(社会と経済専攻)
科目コード
1639420
単位数
2単位
単位認定試験
試験日・時限
平成29年度 第1学期:平成29年7月27日(木曜)7時限(16時45分~17時35分)
平成29年度 第2学期:平成30年1月28日(日曜)7時限(16時45分~17時35分)
単位認定試験
平均点
(平成28年度 第1学期)72.2点
(平成28年度 第2学期)70.9点
備考
 
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授業の目標

国際移動・国内移動に関する理論や実証的な研究動向の理解を通じて、現代社会についてのより深い洞察力を獲得することを目標とする。

履修上の留意点

社会学の入門科目を履修するなどして社会学の基本的な概念を学んでいることが望ましい。

シラバス

テーマ 内容 執筆担当講師名
(所属・職名)
放送担当講師名
(所属・職名)
1 近代社会と移動 科目全体のイントロダクションとして、「移動」という概念が近代社会の中においてどのような意味を持つのか、また、社会学において「移動」がどのように論じられてきたのかを概観したうえで、各回の概要を紹介する。

【キーワード】
近代社会、社会的地位、社会移動と空間的移動
北川 由紀彦
(放送大学准教授)
北川 由紀彦
(放送大学准教授)
2 外国人から見る「移動」の意味 移動といっても、国民である日本人とそうではない外国人とでは全く意味が異なってくる。日本人と外国人の間に存在する移動をめぐる意味の違いを説明する。

【キーワード】
外国人労働者の受入れ、日系人、研修生(技能実習生)、国際労働力移動
丹野 清人
(首都大学東京教授)
丹野 清人
(首都大学東京教授)
3 労働市場の論理と外国人 資格外就労者を取り巻く環境は、日本で就労することがみとめられている日系人労働者とは大きく異なる。ネットワークとしてみたときの資格外就労者の労働市場を、筆者がこれまで調査してきたパキスタン、バングラデシュそしてイランからの労働者の例から考えてみたい。

【キーワード】
エスニックネット、職長ネット、エスニック・ブローカー、間接信用
丹野 清人
(首都大学東京教授)
丹野 清人
(首都大学東京教授)
4 日系人とは誰か 1990年の「出入国管理及び難民認定法」(入管法)改正を含めた日本の法体系のなかで、(1)なぜ日系人のみに就労制限が置かれなかったのか、(2)日系人にのみ特別な地位を与える根拠に相当する考え方はどこから生まれたのか、ということについて考える。

【キーワード】
日本人、出生地主義、血統主義、元祖日本人、日系人
丹野 清人
(首都大学東京教授)
丹野 清人
(首都大学東京教授)
5 日系人と労働市場(1)
-日系人が分配されるメカニズム-
日系ブラジル人を送り出す業務請負業および業者の実態、業務請負業のキャリアパスから見えてくる日系ブラジル人の労働市場の特徴、業務請負業の規模の違いによる様々な雇用形態、雇用規模による請負業務の違いなどについて考察する。

【キーワード】
業務請負業、切り離し装置、市場の階層化
丹野 清人
(首都大学東京教授)
丹野 清人
(首都大学東京教授)
6 日系人と労働市場(2)
-労働市場と共進化する滞在様式-
日系人や外国人労働者の雇用が広がってくると、その属性や市場は変化してくる。当初は男性の単身デカセギだったものが家族と一緒に住むようになり、あるいは日本人と結婚したりという状況も生まれてくる。それによって労働市場は複雑化していく。また、滞在が長期化すると日系人の目的や意識も変化し、生活や雇用の上でメリットもデメリットも生まれてくる。それらを労働市場の変遷とともに理論的に明らかにしていく。

【キーワード】
労働市場の複雑化、共進化、賃金ゲーム、滞在ゲーム、権利ゲーム、戦略的相互補完性
丹野 清人
(首都大学東京教授)
丹野 清人
(首都大学東京教授)
7 顔の見えない定住化 外国人住民が近隣に住んでいることに無自覚になっている日本住民は決して少なくない一方で、日本に外国人労働者問題があることについての共通認識は存在している。なぜ、社会問題としての外国人の存在を知りつつも、身近な問題としては捉えられないのか。この回ではこのことについて考える。

【キーワード】
顔の見えない定住化、強制されたフリーライダー
丹野 清人
(首都大学東京教授)
丹野 清人
(首都大学東京教授)
8 「行政からの顔の見える化」と「顔の見えない定住化」の並存 外国籍住民の定住化の現在を考えることで、リーマンショックとその後の世界同時不況がいかに外国人の行動に影響を与えたのかを、制度の社会学の観点から捉える。そして、制度の社会学の観点からみることで、外国人の移動と定住を考える際には、一国内・一地域内に閉じない視点が必要になることを示す。

【キーワード】
制度の社会学、編入様式、上からの顔の見える化
丹野 清人
(首都大学東京教授)
丹野 清人
(首都大学東京教授)
9 都市移住と過疎 日本社会は急激な人口移動を経験してきたが、そうした移動の内実としては、村落から都市への移住の比重が大きい。この回では、国内における村落部から都市部への人口移動について概観するとともに、その結果として生じてきた過疎という現象について論じる。

【キーワード】
都市移住、過疎、「限界集落」論、家族の世代間地域住み分け
北川 由紀彦
(放送大学准教授)
北川 由紀彦
(放送大学准教授)
10 都市移住と同郷団体 都市での生活は人々の親密な絆を衰退させる、としばしば考えられてきたが、必ずしもそうではない。この回では、村落から都市への移住者達が「同郷」であることを契機として結成してきた同郷団体が果たしてきた機能とその意味について論じる。

【キーワード】
親密な絆、同郷団体、手段的機能/表出的機能
北川 由紀彦
(放送大学准教授)
北川 由紀彦
(放送大学准教授)
11 「出稼ぎ」という移動 日本社会においては、村落部や「地方」からその外部への「出稼ぎ」という移動の形態が存在してきた。ただし、「出稼ぎ」という移動はいくつかのヴァリエーションを含みつつ、大きく変容してきた。この回では、「出稼ぎ」という移動形態の多様性と趨勢、変容の背景などについて論じる。

【キーワード】
賃労働型出稼ぎと伝統型出稼ぎ、女性の出稼ぎ
北川 由紀彦
(放送大学准教授)
北川 由紀彦
(放送大学准教授)
12 流動的日雇労働者の世界 都市で暮らし働きつつも定住することなく流動的な生活を余儀なくされてきた日雇労働者に注目し、その生活と労働の過程、労働市場の中での位置について論じる。

【キーワード】
寄せ場、日雇労働者、建設業、流動性、匿名性
北川 由紀彦
(放送大学准教授)
北川 由紀彦
(放送大学准教授)
13 「ホームレス問題」の背景 1990年代以降に日本社会において社会問題として広く取り沙汰されるようになった野宿者、いわゆる「ホームレス」の人々をとりあげ、その基本的な社会的属性、析出過程と構造的背景について論じる。

【キーワード】
野宿者と「ホームレス」、職住一体型住居、路上生活、生き抜き戦略
北川 由紀彦
(放送大学准教授)
北川 由紀彦
(放送大学准教授)
14 「ホームレス対策」が問いかけるもの 日本社会で展開されてきたホームレス対策の基本的性質と、その中でも大きな位置を占める「自立支援策」の実施状況について検討を行ったうえで、住居を喪失した人々を社会的に(再度)包摂していくためには何が課題であるのかについて考えていく。

【キーワード】
「ホームレス対策」、自立支援策、社会的包摂
北川 由紀彦
(放送大学准教授)
北川 由紀彦
(放送大学准教授)
15 流動性の高まりの中で 各回で論じてきた内容のいくつかをピックアップして振り返りながら、それらの関係について考える。

【キーワード】
「年越し派遣村」、帰国支援事業
北川 由紀彦
(放送大学准教授)
北川 由紀彦
(放送大学准教授)
丹野 清人
(首都大学東京教授)
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