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パレスチナ問題('16)

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主任講師
高橋 和夫 (放送大学教授)
放送メディア
テレビ
放送時間(平成29年度)
第1学期:(金曜)22時15分~23時00分
第2学期:(日曜)14時30分~15時15分

講義概要

パレスチナ問題の起源から説き起こし現状を解説し、この問題の展開を跡付ける。そして、その将来を展望する。パレスチナ地域の情勢の記述を縦糸に、周辺諸国や地域外の大国の動きを横糸にして、陰影の深いパレスチナ問題のタペストリーを編み上げる。
※詳しくはシラバス

開設年度
平成28年度
科目区分
コース科目(社会と産業コース(専門科目))
〔2009年度~2015年度〕専門科目(社会と産業コース)
〔2008年度以前〕専門科目(社会と経済専攻)
科目コード
1639447
単位数
2単位
単位認定試験
試験日・時限
平成29年度 第1学期:平成29年7月23日(日曜)5時限(14時25分~15時15分)
平成29年度 第2学期:平成30年1月21日(日曜)7時限(16時45分~17時35分)
単位認定試験
平均点
(平成28年度 第1学期)71.4点
(平成28年度 第2学期)73.3点
備考
 
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授業の目標

この問題の基本的な構図を把握しマスコミ報道などに批判的に接する態度を養う。

履修上の留意点

「現代の国際政治('13)」や「国際理解のために('13)」などの関連科目にも目配りしつつ勉強していただきたい。

シラバス

テーマ 内容 執筆担当講師名
(所属・職名)
放送担当講師名
(所属・職名)
1 パレスチナ問題以前のパレスチナ パレスチナ問題はイスラムとユダヤの二千年の対立として語られる例が多いが、それは事実に反している。なぜならばイスラムには1400年ほどの歴史しかないからだ。そのイスラムが二千年も争っているはずがない。またパレスチナ人にはキリスト教徒も多い。こうした基礎的な事実を踏まえながら、パレスチナ問題が起こる以前のパレスチナの歴史を概観する。

【キーワード】
バビロン捕囚、十字軍、オスマン帝国、キリスト教、イスラム教、アラブ人、パレスチナ人
高橋 和夫
(放送大学教授)
高橋 和夫
(放送大学教授)
2 ポグロムとシオニズム ヨーロッパにおける民族主義の高揚がポグロムの背景にあった。そして、それがシオニズムを生みだすことになった。シオニズムの背景にあった帝国主義的な発想や社会主義の思潮にも言及しつつ、パレスチナをめぐる国際情勢を紹介する。

【キーワード】
民族主義、ポグロム、ヘルツル、ユダヤ人国家、シオニズム、フセイン・マクマホン書簡、バルフォア宣言、委任統治
高橋 和夫
(放送大学教授)
高橋 和夫
(放送大学教授)
3 夢と悪夢 イスラエルの成立時に発生したパレスチナ難民の問題をめぐる議論を振り返る。また大国の関与について語る。

【キーワード】
イスラエルの成立、ナクバ、豊穣なる記憶、元兵士たちの証言、11分後の承認、トルーマン大統領
高橋 和夫
(放送大学教授)
高橋 和夫
(放送大学教授)
4 スエズのかなたへ スエズ運河をめぐる国際政治を振り返る。1956年戦争とアラブ民族主義の高まり、そして1967年戦争のアラブ統一運動の挫折が、そのテーマとなる。

【キーワード】
スエズ運河、ムスリム同胞団、スエズ動乱、ハンガリー動乱、アイゼンハワーの決断、6日戦争
高橋 和夫
(放送大学教授)
高橋 和夫
(放送大学教授)
5 アラブ世界の反撃 1967年の戦争での敗北が、パレスチナ解放闘争の指導者アラファトの台頭を準備した。そしてエジプトとシリアは1973年10月イスラエルを奇襲して、中東情勢に新しい局面を開いた。

【キーワード】
カラメの戦い、ファタハ、サダト、ミサイルの森、石油危機、キャンプ・デービッド合意
高橋 和夫
(放送大学教授)
高橋 和夫
(放送大学教授)
6 変わるイスラエル イスラエルは、中東系の人々の流入により、ヨーロッパ的な国家から中東的な雰囲気の国家へと変貌しつつある。また経済的に豊かになったイスラエルは、世界各地からの「ユダヤ教徒」の流入に直面している。変化するイスラエルの姿を描く。

【キーワード】
アシュケナジム、セファルディム、イスラエル市民権を持つアラブ人、三階建ての家、ユダヤ人の定義問題
高橋 和夫
(放送大学教授)
高橋 和夫
(放送大学教授)
7 レバノン戦争 平和条約によってエジプトからの圧力から解放されたイスラエルは、その軍事力をレバノンに拠点を置いていたPLOへの攻撃に向けた。イスラエル史上初の「選択による戦争」であった。

【キーワード】
生きた宗教の博物館、レバノン内戦、選択による戦争、チュニスへ、サブラとシャティーラ
高橋 和夫
(放送大学教授)
高橋 和夫
(放送大学教授)
8 ペレストロイカと冷戦の終結 1985年3月にゴルバチョフがソ連の最高権力者になると冷戦が終わり始めた。それは国際政治における地殻変動を意味していた。対米関係の改善を目指したゴルバチョフはユダヤ人のソ連からの出国を認めた。洪水のように移民がソ連からイスラエルに押し寄せ中東情勢に大きな影響を与えた。

【キーワード】
ゴルバチョフ、ペレストロイカ、新思考、ユダヤ人出国問題
高橋 和夫
(放送大学教授)
高橋 和夫
(放送大学教授)
9 インティファーダ 1987年パレスチナのヨルダン川西岸とガザ地区で民衆のインティファーダ(一斉蜂起)が開始された。武器を使わずに石を投げたりタイヤを燃やしたりの抗議行動がイスラエルの占領政策を揺さぶった。

【キーワード】
石の戦い、「腕を折れ」、折れないパレスチナ人、ハマスの登場
高橋 和夫
(放送大学教授)
高橋 和夫
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10 オスロ合意 冷戦の終結と湾岸戦争でのイラクの敗北が、PLOを決定的に不利な状況に追い込んだ。その状況下でノルウェーがイスラエルとPLOの間のオスロ合意で大きな役割を果たしたのは、中立的であったからではない。それは親イスラエル的であったからだ。30年以上の時の流れの後に、この合意の意味を考える。

【キーワード】
湾岸危機、湾岸戦争、アラファト金脈の構図、ノルウェーという国、ガザ・エリコ先行自治、アラファトの足元と手の内、ノルウェーの森
高橋 和夫
(放送大学教授)
高橋 和夫
(放送大学教授)
11 ラビン/その栄光と暗殺 オスロ合意以降の情勢を動かした中心人物はラビンであった。その栄光に満ちた経歴を振り返る。また、その暗殺が中東和平プロセスに与えた意味を考える。

【キーワード】
ネクタイを締められなかった男、1967年戦争の勝利、イスラエルの「ドゴール」、中東和平プロセス、暗殺
高橋 和夫
(放送大学教授)
高橋 和夫
(放送大学教授)
12 ネタニヤフとバラク ラビンの死亡以降の情勢をネタニヤフとバラクというイスラエルの二人のライバル政治家に焦点をあてながら跡付ける。そして2期8年を務めたアメリカのビル・クリントン大統領の中東和平を仲介への努力を歴史的な文脈に位置付ける。

【キーワード】
エンテベの軌跡、恐怖と希望、「ピアノを弾くゴルゴ13」、クリントンの中東和平
高橋 和夫
(放送大学教授)
高橋 和夫
(放送大学教授)
13 揺らぐシリアのアサド体制 イスラエルと一貫して対立してきたシリアでは、1970年代より二代にわたるアサド家の支配が続いている。両国間の懸案はイスラエル占領下にあるシリア領土のゴラン高原である。しかし、アサド体制が揺らいでいる現在、交渉は期待できない。アサド家の支配を揺るがしているのは、シリア内戦である。内戦の混乱はイラク情勢と連動して「イスラム国」という異物を生み出した。混迷するシリア情勢の地域政治への意味を考える。

【キーワード】
ダマスカスのスフィンクス、眼科医、ゴラン高原、アラブの春とシリア内戦、アラウィー派、「イスラム国」、シリアという地名
高橋 和夫
(放送大学教授)
高橋 和夫
(放送大学教授)
14 アメリカの中東政策 アメリカの中東政策を特徴づけているのは、イスラエルへの強い支持である。なぜアメリカはイスラエルを支持するのだろうか。その背景を考えたい。

【キーワード】
AIPAC、キリスト教原理主義、Jストリート、変わるアメリカのユダヤ社会
高橋 和夫
(放送大学教授)
高橋 和夫
(放送大学教授)
15 残された課題 クリントンの和平努力の挫折後の情勢を概観する。その特徴はアラファトの逝去とハマースの台頭である。そして最後に和平実現のために越えなければならない残された課題を語る。

【キーワード】
キャンプ・デービッド、ハマース、国境、入植地、エルサレム、帰還権
高橋 和夫
(放送大学教授)
高橋 和夫
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