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eラーニングの理論と実践('16)

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主任講師
青木 久美子 (放送大学教授)
放送メディア
オンライン
配信期間(2018年度)
第1学期:平成30(2018)年4月5日(木)~8月31日(金)

講義概要

インターネット等の情報コミュニケーション技術(ICT)を活用した遠隔学習の方法として国内外で普及しているeラーニングの様々な形態、その背景にある学習理論や遠隔教育理論、eラーニングの実施に関わる専門家の役割や理論、eラーニングに必要な技術的知識、学習成果の評価方法、等の知識と理論的枠組み・考え方を紹介し、eラーニングの現状を把握するとともに、今後のeラーニングの方向性を展望する。
※詳しくはシラバス

開設年度
2016年度
科目区分
情報学プログラム
科目コード
6970010
単位数
2単位
単位認定試験
試験日・時限
 
単位認定試験
平均点
 
備考
「eラーニングの理論と実践('12)」の単位修得者は履修不可
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授業の到達目標

学習者として、あるいは教育実践者・研究者として、更には、管理者として、eラーニングの分野に関わっていこうと考えている学習者が、様々な文献・論文を理解し、eラーニングについて専門家同士で語ることができる必要知識と理論的枠組みを身に付ける。

成績評価の方法

各回で、小テスト、ディスカッション、レポート提出等で採点し、それの合計を最終成績とする。評価方法は各回で異なる。全体の目安としては、ディスカッション(30%)、小テスト(40%)、レポート(30%)となる。
※オンライン上の学習で評価します。放送授業と異なり、通信指導や学習センターにおける単位認定試験は行いません。また、単位修得できなかった場合の再試験制度もありません。

履修上の留意点

「eラーニングの理論と実践('12)」の後継科目であり、同科目の単位修得者の再履修は不可。
※本科目の受講には、インターネットなどの受講環境が必要です。詳細は本学ホームページをご参照ください。

シラバス

テーマ 内容 担当講師名
(所属・職名)
1 eラーニングの形態 eラーニングの形態について、様々な観点から分類し、その多様性を紹介する。また、遠隔教育やICT活用教育といったより広い枠組みの中で、eラーニングをどのように捉えるべきなのかを議論する。

【キーワード】
eラーニングの定義、ブレンデッドラーニング、ハイブリッドラーニング、フルオンライン、オンライン授業、MOOCs、同期・非同期
青木久美子
(放送大学教授)
2 学習理論と遠隔教育理論 eラーニングの一般的な特性を考えるとともに、eラーニングを設計・実施・受講する際に前提となる学習理論について理解を深める。ここでは、学習理論を、行動主義論・認知主義論・構成主義論の3つに分類して、eラーニングにおける歴史的変遷を鑑みながら、それぞれの学習理論におけるeラーニングの特性について検討する。また、eラーニングは遠隔教育の一部であると捉え、幾つかの遠隔教育理論についても説明する。

【キーワード】
学習理論、行動主義、認知主義、構成主義、教育目標分類、遠隔教育理論
青木久美子
(放送大学教授)
3 動機づけと自己制御学習 eラーニングにおける学習への動機づけを高め維持する技法について、ケラーによって提唱されているARCSモデルとその活用例とを紹介する。あわせて、自己調整学習について学習方略との関係に注目しつつ言及する。

【キーワード】
動機づけ、ARCSモデル、自己制御学習、学習方略
高橋 秀明
(放送大学准教授)
4 マルチメディア学習 メイヤーによって提唱されているマルチメディア学習の理論と方法論とを紹介し、eラーニングの設計に応用可能な原理・原則を説明する。あわせて、その問題点や限界についても言及する。

【キーワード】
マルチメディア学習、ことば、絵、情報処理モデル
高橋 秀明
(放送大学准教授)
5 協調学習 近年、学習における社会的相互作用が重視されるようになってきているが、その背景には、学習の社会的側面を重視する立場の学習観が台頭してきたことがある。この回では、社会文化的な学習観の中から主要なものを紹介する。また、学習活動の中に、他者との社会的交流が取り入れられるようになってきているが、そういった場面で利用できるツールの事例を紹介する。

【キーワード】
社会文化的アプローチ、正統的周辺参加、実践コミュニティ、活動理論、社会構成主義、学習コミュニティ、CSCL
加藤 浩
(放送大学教授)
6 eラーニングを支える専門家 従来の学校教育では教師が計画から評価までを一貫して行うことが多いが、eラーニングでは教育内容以外の様々な専門性が必要となってくるために、専門性を持った人たちと協働で行われるのが普通である。この回では、eラーニングの企画・運営にはどのような役割を果たす専門家が必要で、そのためにどのような知識/技能が必要とされるかを解説する。

【キーワード】
インストラクショナルデザイナー、チュータ、メンター、システム管理者、スキル、コンピテンシー
加藤 浩
(放送大学教授)
7 インストラクショナルデザイン ここでは、インストラクショナルデザインの歴史的背景、そしてインストラクショナルデザインの理論であるローバート・ガニェの教授理論とデービッド・メリルのインストラクションの第一原理、そしてインストラクショナルデザインの2つのプロセスモデルであるADDIEモデルとディックとケリーのモデルについて説明する。また、これらのモデルの限界についても考察する。

【キーワード】
インストラクショナルデザイン、ローバート・ガニェ、デービッド・メリル、ADDIEモデル、ディックとケリーのモデル
青木久美子
(放送大学教授)
8 ラーニングデザイン インストラクショナルデザインが主に米国で盛んに謳われたのに対し、欧州や豪州で始まったラーニングデザインの理論と実践について論じる。ラーニングデザインの分野での研究アプローチや開発されたツールを紹介するとともに、ラーニングデザインを活用した教育実践を紹介する。

【キーワード】
ラーニングデザイン、アフォーダンス、IMS-LD、デザインベースの研究、教育パターン
青木久美子
(放送大学教授)
9 学習スタイルと学習支援 eラーニングを設計するにあたって考慮すべき要因の一つとして学習スタイルがある。また、eラーニングにおいては、学習支援が学習者のモチベーションの維持や向上に不可欠であると考えられている。ここでは、eラーニングに関連する学習スタイル理論、学習支援におけるメンター・チューターの役割、スキャホールディングの在り方、学習コミュニティの創出、それらを支える組織体制、また、ツールを活用した学習支援を紹介する。

【キーワード】
学習スタイル、チュータ、メンター、スキャホールディング、学習支援、学習コミュニティ
青木久美子
(放送大学教授)
10 eラーニングの技術:ICTツールと学習管理システム eラーニングで用いられるICTツールについて、大学における利用状況と共に俯瞰的に整理する。また、eラーニングで用いられることが多い学習管理システム(LMS)を取り上げ,LMSの機能をMoodleを例に取り解説する。さらにLMSの理解のために、Moodleを用いた授業における成績や学習ログ管理機能について取り上げる。

【キーワード】
ICTツール、学習管理システム(LMS)、Moodle
靖彦
(放送大学准教授)
11 eラーニングの技術:教材制作ツール eラーニングでは実際にどのような形式の教材が用いられているのか、また、用いられている教材にはどのような技術が用いられているのかについて説明を行う。教材の形式としては、ビデオ形式、スライド形式など一連の教材のタイプを概観する。さらに、学習者の進捗履歴状況や点数などを扱う標準化技術であるSCORMについて、教材制作ツールの具体例を交えながら説明を行う。

【キーワード】
eラーニング教材、SCORM
靖彦
(放送大学准教授)
12 学習履歴とラーニングアナリティクス eラーニングでLMSを活用することにより、学習者の様々な行動履歴を記録することができる。学習者が自ら提供する学習履歴からシステムが自動的に収集する学習履歴まで、学習履歴について解説する。また、そういった学習履歴をビックデータとして分析して様々な学習の側面を理解しようとする試みであるラーニングアナリティクスについても概説する。

【キーワード】
学習履歴、ラーニングアナリティクス
青木久美子
(放送大学教授)
13 eラーニングにおける学習評価 eラーニングや遠隔教育において、学習活動や内容の基本的な評価法が大きく異なるわけではない。しかし、遠隔で個別に、自律的に行われるという特徴から、いくつかの留意すべきポイントがある。eラーニングの特長を引き出すものとして、形成的評価、eポートフォリオ、コンピテンシーモデル、 eラーニングにおける固有の問題として、個人認証、コンピュータ適応型テストについて概説する。

【キーワード】
eテスティング、総括的評価、形成的評価、eポートフォリオ、コンピュータ適応型テスト、項目反応理論、個人認証
山田 恒夫
(放送大学教授)
14 eラーニングとコンピテンシーに基づいた教育 ここでは、授業時間や学修時間によらない単位や資格認定の考え方や実施であるコンピテンシーに基づく教育について、その考え方と実践を類型化、そして海外にある事例等を紹介する。また、コンピテンシーに基づく教育が今後どのように実施されるようになるのかを展望する。

【キーワード】
コンピテンシーに基づく教育(CBE)、コンピテンシー、バッジ
青木久美子
(放送大学教授)
15 学習のオープン化 eラーニングによって促進された新たな学習・教育の形態に、学習あるいは教育のオープン化がある。オープン教育を支える主要概念とその実践事例、公開性(Openness)を志向する技術動向との関連について論じる。

【キーワード】
公開教育資源(OER)、MOOCs、OCW、オープンソース、国際標準化
山田 恒夫
(放送大学教授)
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