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情報化社会とボランティア活動('18)

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主任講師
山田 恒夫 (放送大学教授)
放送メディア
オンライン
配信期間(2018年度)
第1学期:平成30(2018)年4月5日(木)~8月31日(金)

講義概要

情報通信技術(ICT)によってサイバー空間がもたらされ、人間の営みが仮想的に拡大している。こうした新たなフロンティアにおいても、さまざまな格差が生じ、それを解消するための方策が必要となっている。現実空間において社会的に認知されたボランティア活動は、こうした仮想空間においても一定の役割を果たすことが期待される。一方、現実空間におけるボランティア活動においても、ICTは積極的に活用され、さまざまな状況でその可能性と効用が報告されるに至っている 。
前半(1-8回)の理論編では、ボランティア論および情報社会論から、ボランティア活動とICT(特にインターネット)の関連性(ボランティア活動とICTの関わり、「ボランティア活動×ICT」)を読み解くとともに、ICTを活用したボランティア活動の実践(ケース)を、要素技術、持続可能性とビジネスモデル、コンピテンシーの観点から整理する。
後半の実践編(9-15回)では、オンライン上でのグループ学習の形式をとり、少人数のグループを構成、課題を提示し課題解決型の遠隔実習を実施する。
※詳しくはシラバス

開設年度
2018年度
科目区分
情報学プログラム
科目コード
6970052
単位数
2単位
単位認定試験
試験日・時限
 
単位認定試験
平均点
 
備考
 
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授業の到達目標

・インターネットのもたらすサイバー社会の特徴とボランティア活動の関わりについて、典型的な事例を知り、それを分析整理するための理論的枠組みを身に着ける。
・現実空間のボランティア活動におけるICT活用の、さまざまな事例を知り、その実践事例を分析・評価する能力を身に着ける。
・国内外のボランティア活動が直面する具体的な課題について、ICT活用で新たな解決策を提示できるか、グループで取り組むことにより、実践的な課題解決能力を身に着ける。

成績評価の方法

成績評価は、小テスト(50%)、ディスカッション及びレポートを含む演習(50%) の評価により行う。
※オンライン上の学習で評価します。放送授業と異なり、通信指導や学習センターにおける単位認定試験は行いません。また、単位修得できなかった場合の再試験制度もありません。

履修上の留意点

・講義は日本語で行う。しかし、レポートや質問は英語でも受け付ける。
・後半の実践編はグループ学習であり、定期的に(2週間単位で)課題をこなす必要があるので、毎週学習活動ができる方に限る。また、本科目はオンライン科目であり、オンライン学習に必要な基本的スキルにくわえ、オンラインでの発表用スキル(パワーポイントなどのプレゼンテーションソフトでスライド作成ができること)も必須である。本科目ではこうしたスキルの補講はしないので、必ず登録前に習得しておくこと。
※本科目の受講には、インターネットなどの受講環境が必要です。詳細は本学ホームページをご参照ください。

シラバス


テーマ 内容 担当講師名
(所属・職名)
1 情報化社会のボランティア活動2018 サイバー空間におけるボランティア活動やボランティア活動におけるICT活用の最新事例、サイバーボランティアの定義と特徴、本科目の目標、学習方法、発展学習の位置づけについて概略を述べる。

【キーワード】
ボランティア、ボランティア活動、サイバー社会、サイバーボランティア、情報通信技術、生涯学習
山田 恒夫
(放送大学教授)
2 ボランティア論 ボランティアやボランティア活動と考えられる現象は、利他的行動とも関係し、その歴史は長い。しかしながら、学術の対象として、科学的なアプローチが始まったのは近年である。ボランティア活動を理解するための、基本的な理論や文献を紹介し、発展学習の礎とする。

【キーワード】
ボランティア論、自発性、オペラント、マズローの欲求段階説、トランスパーソナル論、国際開発論、地域開発論、NPO論、NGO論
山田 恒夫
(放送大学教授)
ゲスト:川嶋 辰彦(学習院大学名誉教授)
3 情報社会論 インターネット社会(高度情報化社会)の特徴を俯瞰し、それを成立させている基本理念やインターネットを牽引する哲学・思想を知る。

【キーワード】
情報化社会、知識基盤社会、サイバー空間、M. マクルーハン、批判的公共圏、ハクティビズム、人工知能、IoT、シンギュラリティ、オープンソース
山田 恒夫
(放送大学教授)
4 ボランティアのコンピテンシーモデル OECDのキーコンピテンシーは、今後どう進化をとげるのか、情報フルーエンシーやITスキルと、ボランティアのスキルアップはどう関係するのか、「ボランティア活動×ICT」をボランティアの能力開発の観点から考える。

【キーワード】
コンピテンシーモデル、キーコンピテンシー、ITスキル、情報フルーエンシー、ライフヒストリー、プロボノ、キャリアパス
山田 恒夫
(放送大学教授)
5 ケーススタディ:地域開発とボランティア 地域開発を目的とするボランティア活動は、援助活動を必要とする現地に身を置き、必要とする人々と時空を共有することで、的確な対応が可能となる。しかしながら、海外など遠隔地や紛争地域では、条件の醸成を待っていたのでは時機を失することもある。こうした事態に、ICTはどのような解決策を提示するのかを知る。

【キーワード】
地域開発論、発展途上地域、過疎地域、被災地域、村落支援、周縁化、フェアトレード
山田 恒夫
(放送大学教授)
ゲスト:川嶋 辰彦(学習院大学名誉教授)
6 ケーススタディ:大規模災害とボランティア 災害は人智をこえて突然に、ときとして大規模に発生する。こうした緊急時の対応にICTはどのような成果をあげたか、一方その限界はどこにあるのか知る。災害の予測や対処法など、減災におけるICTの効用についても考える。

【キーワード】
大規模災害、緊急支援、阪神・淡路大震災、東日本大震災、減災
山田 恒夫
(放送大学教授)
ゲスト:中村 安秀(甲南女子大学教授)
7 ケーススタディ:サイバー犯罪・ネットトラブルへの対応 サイバー空間では、さまざまな犯罪やネットトラブルが生じ、実空間に大きな影響を及ぼしている。それに対する予防行動や救済行動も、ときとしてボランティア活動として実施されている。その典型として、「サイバー防犯ボランティア」の活動をとりあげる。

【キーワード】
サイバー犯罪、コンピュータウイルス、不正アクセス、ネット詐欺、マルウエア、ネットトラブル、ネットいじめ、炎上、サイバー防犯パトロール、情報倫理
山田 恒夫
(放送大学教授)
8 ケーススタディ:オープン教育 公開大学をふくむオープン教育や公開教育資源(OER)は国や地域の重要な政策であるが、その実施にあたっては関係者の自発的な貢献が不可欠であった。一方、インターネットの発展とともに、特にインフォーマル教育の分野で、無償の講座提供を行う非営利活動が出現した。しかし、こうした分野において、当事者のボランティア意識はさまざまである。教育におけるボランティア活動について考える。

【キーワード】
オープン教育、公開教育資源(OER)、公開大学、オープンコースウエア、MOOC、UNESCO OER宣言、SDG4
山田 恒夫
(放送大学教授)
ゲスト:福原 美三(明治大学特任教授)
9 グループ学習の目的と方法の理解 後半の実践編の主たる学習活動である、グループ学習およびプロジェクト学習に関する学習理論と技法について学ぶ。
【講義】グループ学習とプロジェクト学習に関する学習理論
【講義】プロジェクト学習の技法
【学習活動】各自の興味関心をレポートにまとめ、グループ分け(ホームグループ)を行う。

【キーワード】
グループ学習、プロジェクト学習
山田 恒夫
(放送大学教授)
10 グループ学習1:プロジェクトの目標と解決策の検討 【講義】オープンデータを利用したニーズ分析
【学習活動】グループに分かれ、各グループの扱うプロジェクトを決定し、各自の役割分担とプロジェクト実施方法を検討する。権利保護および学習過程把握の必要性から、科目で指定するツールを使用する。

【キーワード】
プロジェクト学習の実践、オープンデータ
山田 恒夫
(放送大学教授)
11 グループ学習2:プロジェクト解決策と形成的評価 【講義】農業eLearningの最新動向
【学習活動】プロジェクト学習で使用するツールの使用方法を知るとともに、グループごとに、目標の明確化とそれを実現する手段、特にICTの活用とその効用について具体化する。その際、1)技術、2)ニーズ調査、3)資金と人的資源、4)広報、5)進捗管理とプロジェクト評価などの役割分担を決め、各メンバーを、それぞれの内容について責任を持った回答ができる専門家として位置付ける。

【キーワード】
プロジェクト学習の実践、ジグソー法、農業eLearning
山田 恒夫
(放送大学教授)
12 グループ学習3:グループ間での情報共有 【講義】母子手帳のデジタル化
【学習活動】グループとは別に、グループ横断的な、専門家別のディスカッショングループを作成し、各グループの発表を行いコメントを得る。得られた知見はレポートにまとめ、各グループで共有する。

【キーワード】
プロジェクト学習の実践、母子手帳、母子保健
山田 恒夫
(放送大学教授)
ゲスト:萩原 明子(国際協力機構、国際協力専門員)
13 グループ学習4:広報と資金集め 【講義】クラウドファンディング
【学習活動】役割分担(エキスパート)としての自学自習とホームグループでの情報共有、各プロジェクトを実現可能性(feasibility)の観点から検証する。

【キーワード】
プロジェクト学習の実践、クラウドファンディング
山田 恒夫
(放送大学教授)
14 グループ学習5:プロジェクト評価とプレゼンテーション資料作成 【講義】ボランティア活動の評価基準
【学習活動】「プロジェクト提案書」の完成とプレゼンテーション資料の作成

【キーワード】
プロジェクト学習の実践、ボランティア活動の評価基準
山田 恒夫
(放送大学教授)
ゲスト:中村 安秀(甲南女子大学教授)
15 グループ学習6:成果プレゼンテーションと全体総括 【学習活動】各グループの研究発表(パワーポイント形式)と各エキスパートの視点からの観点別評価、およびプロジェクトに対する全体的評価(全員)を行う。

【キーワード】
プロジェクト学習の実践
山田 恒夫
(放送大学教授)
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