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生涯学習の新たな動向と課題('18)

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主任講師
立田 慶裕 (神戸学院大学教授)
放送メディア
ラジオ
放送時間(2018年度)
第1学期:(火曜)16時00分~16時45分

講義概要

世界の生涯学習は21世紀に入り大きく発展しており、本講義ではその新たな理論と実践の動向を整理して検討しつつ、問題点や克服すべき課題などの新たなテーマを体系的に論じる。学部レベルの「生涯学習論」や「生涯学習の理論と実践」「現代の生涯学習」が概論や総論といった位置付けであるとすれば、本講義は生涯学習の理論の先端的テーマを取り扱い、世界の実践的な取り組みを紹介しながら、社会的課題の解決に向けた生涯学習への問題関心を喚起する。生涯学習支援・社会教育・学校教育に携わる教育関係者、行政担当者、地域のリーダー、学習コーディネーターや生涯学習に関する大学院レベルの学生を対象とする。
※詳しくはシラバス

開設年度
2018年度
科目区分
人間発達科学プログラム
科目コード
8920753
単位数
2単位
単位認定試験
試験日・時限
2018年度 第1学期:2018年7月28日(土曜)4時限(13時15分~14時05分)
単位認定試験
平均点
備考
 
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授業の目標

生涯学習の基礎理念あるいは基礎概念の理解を前提としながら、目指される生涯学習社会に対して、実際に世界で生じている多様な現実的課題を提起し、その課題解決を行うにはどのような学習が必要とされているか、国際社会で新たに提起されている生涯学習の目標と課題などの発展的内容を理解する。

履修上の留意点

本科目では、学部開設科目として、生涯学習についての基礎を学ぶ諸科目(「生涯学習を考える('17)」等)や、教育と社会の関連について学ぶ諸科目(「教育の社会学('15)」等)を履修していることが望ましいが、特に生涯学習について初めて学ぶ履修者にも対応できる内容となっている。

シラバス

テーマ 内容 執筆担当講師名
(所属・職名)
放送担当講師名
(所属・職名)
1 知識基盤社会と学習組織論 テクノロジーの進歩によって生じた20世紀の後半の知識と情報の加速度的増加は、経済や社会における知識と情報の社会的・産業的価値を高め、21世紀は知識基盤社会と呼ばれるようになってきた。21世紀で学ぶ私たちにとって、まず、知識の意味を押さえ、知識基盤社会とはどのような社会なのかを知ることは、学習の持つ意義と価値、そしてスキルを理解する基盤となる。その社会で生まれてきた学習する組織論を紹介する。

【キーワード】
知識、知識基盤社会、暗黙知、ナレッジ・マネジメント、学習する組織、実践共同体、知識の創造
立田 慶裕
(神戸学院大学教授)
立田 慶裕
(神戸学院大学教授)
2 21世紀を生きる力 21世紀に入って今後の生涯学習社会をよりよく生きるために必要な基本的人間力概念の検討が始まった。生きる力や3つのキー・コンピテンシー、21世紀型コンピテンシーと呼ばれる今後の教育目標について解説する。

【キーワード】
キー・コンピテンシー、21世紀型コンピテンシー、生きる力
立田 慶裕
(神戸学院大学教授)
立田 慶裕
(神戸学院大学教授)
3 リテラシーの高度化 キー・コンピテンシーの中でも長く測定が続けられてきたリテラシー、読解力について論じる。言葉の力は学習の基礎である。読解力についての国際調査の結果とその課題について論じる。

【キーワード】
リテラシー、言語力、読解力、デジタル読解力
立田 慶裕
(神戸学院大学教授)
立田 慶裕
(神戸学院大学教授)
4 物語り的思考 言葉が情報として体系化されていくと知識となる。知識の体系化を支えるエビデンスに基づく科学的思考法に対し、ストーリーで考える物語り的思考法を中心に、新たな計画法としてのシナリオ・プランニングを紹介する。

【キーワード】
自律性、物語、ストーリー、ナラティヴ、シナリオ・プランニング
立田 慶裕
(神戸学院大学教授)
立田 慶裕
(神戸学院大学教授)
5 科学的思考 新たな学力の視点では、科学的に考えることが非常に重視されている。読解力の一つとして科学的な思考法とは何かを明らかにする。

【キーワード】
科学的リテラシー、科学的思考、知識のマネジメント、エビデンスに基づく政策、研究の社会的評価
立田 慶裕
(神戸学院大学教授)
立田 慶裕
(神戸学院大学教授)
ゲスト:岩崎 久美子(放送大学教授)
6 テクノロジーの学習 20世紀後半に高度な発展を遂げたテクノロジーは、教育や学習の現場を大きく変えている。とりわけ、電子化した情報や知識を読むデジタル読解力という概念や情報検索による探求型学習、知識の蓄積の電子化が進んでいる。テクノロジーそのものの学習が21世紀型学習に不可欠となってきたのである。

【キーワード】
メディア、テクノロジー、ICTを活用した問題解決力、テクノロジーを活用した学習
立田 慶裕
(神戸学院大学教授)
立田 慶裕
(神戸学院大学教授)
ゲスト:福本 徹(国立教育政策研究所)
7 身体知の学習 近年、認知的学習だけでなく情動的で感性的な学習をいかに行うかが国際的に問われている。脳科学の進展の一方、身体全体に知が宿るという視点で行われる演劇教育に焦点を当て、身体が持つ知恵を引き出す実践的な学習を検討する。

【キーワード】
身体知、直感、エンボディメント、身体化された学習、インブロ、ホリスティック
立田 慶裕
(神戸学院大学教授)
立田 慶裕
(神戸学院大学教授)
ゲスト:園部 友里恵(三重大学講師)
8 人間関係の力とソーシャル・キャピタル 自分の生きる集団だけでなく異質な集団でも交流できる力は、人間関係の力といえる。家族や職場、地域、世界で生きる時、人と関わり、つながりを持つ力は生涯にわたる学習や健康に大きく影響する。人間関係の力を育てる社会的な資本、ソーシャル・キャピタルが家族や職場、地域の中にあるという考え方に迫る。

【キーワード】
ソーシャル・キャピタル、ハビトゥス、信頼、ヒューマン・キャピタル、学習の効果、ネットワーク、発達資産
立田 慶裕
(神戸学院大学教授)
立田 慶裕
(神戸学院大学教授)
ゲスト:佐藤 智子(東北大学准教授)
9 生涯学習と社会的課題の解決 20世紀以降、世界は大きな変化を遂げた。その変化の加速度の激しさに対応する方法として生涯学習の活動や政策が生まれてきた。21世紀に入り、その変化の加速度がさらに増す中、多様な社会的課題と生涯学習の関係に注目し、多様な課題とは何か、をまず学ぶ。

【キーワード】
教育のトレンド、高齢化、グローバル化、課題解決学習
立田 慶裕
(神戸学院大学教授)
立田 慶裕
(神戸学院大学教授)
ゲスト:角田 尚子(ERIC国際理解教育センター代表)
10 家庭の教育と読書 人は子ども時代とは異なり、成人になる時代には大きな社会変化を経験する。社会の基本的構成集団である家族も大きな変化の時代を迎えている。本講では、その家族形態の変化と家庭における親と子の学習として、読書の重要性について考える。

【キーワード】
ひとり親、家族形態の変化、家庭の教育力、家庭教育支援、家庭内読書
立田 慶裕
(神戸学院大学教授)
立田 慶裕
(神戸学院大学教授)
11 変化する仕事の学習 21世紀の急激なテクノロジーの進展やグローバル化、そして知識基盤社会への移行は仕事の内容や方法を急激に変え、人材として求められる知識とスキルを変えつつある。仕事に対する価値観や将来展望をどのように持ち、何を学んでいく必要があるかを考える。

【キーワード】
退職後の人生、職業学習の機会、非正規雇用者、学習の条件、学習意欲、職業人のリテラシー、マタイ効果
立田 慶裕
(神戸学院大学教授)
立田 慶裕
(神戸学院大学教授)
ゲスト:下村 英雄(労働政策研究・研修機構)
12 市民参加とボランティア 20世紀以降の民主主義の発展は、高度な情報社会の進展やグローバル化の中で新たな局面を迎えつつある。市民一人ひとりがいかに社会に参加し社会を作るか、活動的な市民としての力、シティズンシップを学校時代から育むことを考える。

【キーワード】
ボランティア、市民参加、関わり、エンゲージメント、シティズンシップ
立田 慶裕
(神戸学院大学教授)
立田 慶裕
(神戸学院大学教授)
ゲスト:荻野 亮吾(東京大学助教)
13 ネットワーク社会の学習 20世紀後半から増加した多様な市民組織、NGOやNPOは、企業や行政と連携・協働しながら、社会的課題の多様な解決策を提示してきている。NPOや行政、企業がどのようなパートナーシップを取ることで社会的課題を解決に導くことができるか、を検討する。

【キーワード】
ネットワーク、協働、パートナーシップ、中間支援組織、学習支援
立田 慶裕
(神戸学院大学教授)
立田 慶裕
(神戸学院大学教授)
ゲスト:堀野 亘求(大阪NPOセンター事務局長)
14 高度化する知識と学習環境の形成 21世紀に入って展開され始めた国際的な学力調査を含め、世界では、高度化する知識に応じたイノベーティヴな学習環境が形成されつつある。本講では、この学習環境の本質をなす要素と、多様な学習の戦略について紹介する。

【キーワード】
学習環境、共同学習、調べ学習、学習のマネジメント、適応的熟達化、サービス・ラーニング
立田 慶裕
(神戸学院大学教授)
立田 慶裕
(神戸学院大学教授)
15 イノベーティブな学習環境の創出 本講では、新たな学習環境を作り出す海外事例を最後に紹介し、多様な教育のイノベーションがもたらす社会的効果や教育効果を考え、新たな学習環境の創出に必要な今後の課題を論じる。

【キーワード】
コミュニティ・ラーニング・キャンパス、ラーニング・マップ、探求学習、調べる学習、二重単位制、学習コミュニティ
立田 慶裕
(神戸学院大学教授)
立田 慶裕
(神戸学院大学教授)
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