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投影査定心理学特論('15)

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主任講師
小川 俊樹 (放送大学客員教授)
伊藤 宗親 (岐阜大学教授)
放送メディア
ラジオ
放送時間(2018年度)
第1学期:(土曜)14時30分~15時15分

講義概要

心理査定と心理面接は、心理臨床活動の両輪と目されている。とりわけ、心理査定は伝統的に臨床心理士の主要な業務とみなされている。心理査定にはいくつかの形式があるが、日本の心理臨床の場では、投影法形式の人格検査がもっともよく採用されている。投影法とは、心理検査の一形式であるが、本講では、投影法心理査定について、まず総論として投影法に関する理論を概説し、各論として臨床心理士として必須の各種投影法検査を紹介するとともに、心理臨床の現場でどのように用いられているかを紹介する。
※詳しくはシラバス

開設年度
2015年度
科目区分
臨床心理学プログラム
科目コード
8950580
単位数
2単位
単位認定試験
試験日・時限
2017年度 第2学期:2018年1月19日(金曜)2時限(10時25分~11時15分)
2018年度 第1学期:2018年7月28日(土曜)3時限(11時35分~12時25分)
単位認定試験
平均点
(2016年度 第2学期)56.3点
(2017年度 第1学期)69.5点
備考
 
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授業の目標

投影法の理論や中心的概念を理解し、各種投影法検査の実施法や解釈法を学習して、実地にそれらの検査を実施できるようになることを目標とする。なお、投影査定心理学特論は、本プログラムの目指している、臨床心理士受験資格の選択必修科目(E群)となっている。

履修上の留意点

・「臨床心理学特論('17)」「臨床心理面接特論('13)」を履修しておくことが望ましい。
・臨床心理学プログラム本講では各種投影法による心理査定を紹介するが、実地にあたっては、特にその解釈に際しては、臨床心理士などの有資格者ないし心理臨床経験を有する者のスーパーバイズを受けること。安易に心理査定を行うことは好ましくない。

シラバス

テーマ 内容 執筆担当講師名
(所属・職名)
放送担当講師名
(所属・職名)
1 総論① 
投影法とは何か
心理臨床の場で広く採用されている心理査定法である投影法について、同じパーソナリティ査定である質問紙との違いや投影法検査の理論的基盤、また「投影」概念の変遷について学ぶ。

【キーワード】
投影法、質問紙法、投射、投影、精神分析学、防衛機制、ニュールック心理学
小川 俊樹
(放送大学客員教授)
小川 俊樹
(放送大学客員教授)
2 総論② 
投影法とパーソナリティ理論
投影法には多くの種類が存在するが、それらの解釈にはそれぞれ依って立つパーソナリティ理論が必要とされる。本章ではさまざまなパーソナリティ理論を歴史的に概観した上で、投影法とパーソナリティ理論との結びつきを学び、投影法によるパーソナリティ把握の特徴を検討する。

【キーワード】
気質、性格、特性論、類型論
伊藤 宗親
(岐阜大学教授)
伊藤 宗親
(岐阜大学教授)
3 総論③ 
心理臨床における投影法
本章ではパーソナリティ検査としての投影法の特質を質問紙法と対照しながら明らかにする。また、投影法に関してはさまざまな分類が提唱されており、本書の各論で紹介する投影法の分類について解説する。

【キーワード】
投影法、評定者間信頼性、虚偽回答、解釈のゲシュタルト性、投影法の分類
小川 俊樹
(放送大学客員教授)
小川 俊樹
(放送大学客員教授)
4 総論④ 
心理学における投影法と関連領域
投影法が影響を受けた関連領域や投影法との結びつきが強い隣接領域について概観する。また、一般心理学における相対的な位置づけについても検討する。

【キーワード】
絵画、セザンヌ、洞窟、文化人類学、発達心理学、認知心理学、バウムテスト、風景構成法
伊藤 宗親
(岐阜大学教授)
伊藤 宗親
(岐阜大学教授)
5 総論⑤ 
投影法の可能性
本章ではアンケート調査を基に、日本での心理臨床の現場における投影法の実態を理解し、投影法による心理査定と心理療法との関係についても学び、心理アセスメントとしての役割以上の貢献の可能性をさぐる。

【キーワード】
採用頻度、検査の目的、力動的心理療法、明確化、直面化、PDD、効果判定
小川 俊樹
(放送大学客員教授)
小川 俊樹
(放送大学客員教授)
6 各論① 
視覚連想法1
もっとも代表的な投影法検査であるロールシャッハ法について、その実施法、スコアリング法、解釈法について学ぶ。また、比較的簡便な視覚連想法である、手の絵を刺激としたハンドテストについて学ぶ。

【キーワード】
ロールシャッハ法、ハンドテスト、スコアリング、体験型、運動反応、色彩反応、対人反応
佐々木 裕子
(聖徳大学准教授)
佐々木 裕子
(聖徳大学准教授)
7 各論② 
視覚連想法2
具体的な日常場面を描いた視覚刺激の提示であるP-Fスタディは、欲求不満が生じる場面で人間がどのような反応をするかに注目したパーソナリティ検査であり、「制限付きの半投影法」と呼ばれている。本章では、P-Fスタディの理論背景、施行法、結果解釈の仕方について学ぶ。

【キーワード】
P-Fスタディ、半投影法、欲求不満理論
青木 佐奈枝
(筑波大学准教授)
青木 佐奈枝
(筑波大学准教授)
8 各論③ 
物語作成法
絵画から連想されるストーリーを作成させ、その内容から被検者の葛藤や欲求の在り様を解釈する主題統覚検査(TAT)と、児童版CAT、高年者版SATについて学ぶ。また、精神分析的な視点から分析されるブラッキー・テストについても理解を深める。

【キーワード】
TAT(主題統覚検査)、児童版CAT、高年者版SAT、ブラッキー・テスト
佐々木 裕子
(聖徳大学准教授)
佐々木 裕子
(聖徳大学准教授)
9 各論④ 
描画法1
描画からその人の性格などを理解する技法である描画法には様々な種類がある。その中でもバウムテストやDAPは心理臨床の現場での使用頻度が高い。ここでは、これらの描画法の理論背景、施行法、結果解釈について学び、描画法の長所や短所を理解する。

【キーワード】
描画法、表現と創造、バウムテスト、DAP、象徴と記号、木のテスト、PDI、ゲシュタルト的理解
佐藤 秀行
(立正大学准教授)
佐藤 秀行
(立正大学准教授)
10 各論⑤ 
描画法2
描画法には様々な種類があるが、H-T-P、家族画法、風景構成法などは臨床現場で広く活用されている描画法である。風景構成法、家族画法、風景構成法などの理論背景、施行法、結果解釈の仕方について学ぶ。

【キーワード】
H-T-P、家族画法、風景構成法、描画順序、家族力動、構成、描き手と見守り手、客観性と事例性
佐藤 秀行
(立正大学准教授)
小川 俊樹
(放送大学客員教授)
佐藤 秀行
(立正大学准教授)
11 各論⑥ 
言語連想法
視覚刺激を用いることが多い投影法にあって、言語刺激を用いる方法も存在する。なかでも、文章完成法(SCT)はその使用頻度が高い。また、ユングの言語連想検査はコンプレックス概念との関連が深い。本章ではこの両検査について、その理論背景、施行法、結果解釈の仕方について学ぶ。

【キーワード】
文章完成法(SCT)、言語連想検査、ユング、コンプレックス
青木 佐奈枝
(筑波大学准教授)
青木 佐奈枝
(筑波大学准教授)
12 各論⑦ 
その他の投影法
ソンディ・テスト、MAPS、カラー・ピラミッド・テストなどの投影法について、理論背景、実施法、結果の整理などを学び、これらの投影法についての理解を深める。

【キーワード】
ソンディ・テスト、運命分析、家族的無意識、MAPS、カラー・ピラミッド・テスト
伊藤 宗親
(岐阜大学教授)
伊藤 宗親
(岐阜大学教授)
13 現状① 
医療・保健臨床における投影法
医療・保健施設における投影法利用の歴史や今日的課題について学び、この領域における投影法の現状を理解する。ラジオでは、ゲストを招いて、病院臨床における投影法の現状について紹介する。

【キーワード】
エビデンス・ベースト・メディスン、医療観察法、描画
伊藤 宗親
(岐阜大学教授)
伊藤 宗親
(岐阜大学教授)
14 現状② 
発達・教育臨床における投影法
児童福祉や発達臨床、教育相談といった発達・教育臨床領域で果たしている投影法の役割と、子どもを対象とした心理アセスメントのあり方について理解を深める。ラジオでは、ゲストを招いて、教育・発達分野における投影法について紹介する。

【キーワード】
児童福祉、発達臨床、教育相談、児童相談所、児童養護施設、情緒障害者施設、教育相談所、スクール・カウンセラー
佐々木 裕子
(聖徳大学准教授)
佐々木 裕子
(聖徳大学准教授)
15 現状③ 
司法・矯正臨床における投影法
司法領域、特に精神鑑定において、そして少年鑑別所や刑務所などの矯正施設において鑑別業務で用いられている投影法について学び、司法・矯正領域における投影法の現状を理解する。ラジオでは、ゲストを招いて、矯正分野における投影法の現状について紹介する。

【キーワード】
少年鑑別所、鑑別業務、家庭裁判所、保護観察、プロファイリング、審判、精神鑑定、心神喪失
青木 佐奈枝
(筑波大学准教授)
小川 俊樹
(放送大学客員教授)
小川 俊樹
(放送大学客員教授)
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