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医療安全学特論('16)

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主任講師
橋本 廸生 (横浜市立大学名誉教授)
山本 武志 (札幌医科大学准教授)
放送メディア
オンライン
配信期間(2018年度)
第1学期:平成30(2018)年4月5日(木)~8月31日(金)

講義概要

安全で質の高い医療の提供は医療専門職の責務である。本講義では、看護師が特定行為を行う場合に必要とされる実践能力の基礎となる知識・技能の向上を図るために、医療安全に関する理論・原則、医療安全の推進に関わる制度・システム、医療施設における組織的な取り組みや実践例、患者との関わりについて具体的に学ぶ。看護師の特定行為研修制度の対応科目のひとつであり、指定の以下の内容を含むものとする。
1.医療倫理の理論
2.医療倫理の事例検討
3.医療管理の理論
4.医療管理の事例検討
5.医療安全の法的側面
6.医療安全の事例検討・実習
7.ケアの質保証の理論
8.ケアの質保証の事例検討
※詳しくはシラバス

開設年度
2016年度 ※第2学期開設
科目区分
生活健康科学プログラム
科目コード
6910017
単位数
1単位
単位認定試験
試験日・時限
 
単位認定試験
平均点
 
備考
 
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授業の到達目標

・医療安全の原理・原則を理解し、実践につなげることができる
・医療安全に関わる法、倫理、制度、システムを理解する
・医療事故事例を分析し、対策を検討することができる

成績評価の方法

成績評価と単位認定は、小テスト(50%)および最終テスト(50%)の評価により行う。
※オンライン上の学習で評価します。放送授業と異なり、通信指導や学習センターにおける単位認定試験は行いません。また、単位修得できなかった場合の再試験制度もありません。

履修上の留意点

※本科目の受講には、インターネットなどの受講環境が必要です。詳細は本学ホームページをご参照ください。

シラバス

テーマ 内容 担当講師名
(所属・職名)
1 医療の質と安全:その原理・原則について 医療は患者とその治療・ケアに携わる医療者の存在によって成立する。両者の意思決定は完璧ではないし誤りもある。医療は社会分業によって成り立っており、医療行為には多くの医療専門職が関わりを持っている。安全な医療を提供するには、errorが起こりやすい医療の本質を理解することがまず重要である。

【キーワード】
安全学、科学技術と安全、ヒューマンファクター、社会的分業、多職種連携
山本 武志
(札幌医科大学准教授)
橋本 廸生
(横浜市立大学名誉教授)
2 医療安全確保のための政策展開 医療安全の推進は個々の医療専門職や医療施設の取り組みだけではなく、国家レベルでの政策展開が重要となる。診療報酬による政策誘導、医薬品・医療機器の標準化の推進、安全文化の提唱、保証制度の推進など、様々な取り組みについて学ぶ。

【キーワード】
医療事故調査制度、医療事故情報収集等事業、医薬品医療機器総合機構、産科医療補償制度
後 信
(九州大学病院医療安全管理部教授、日本医療機能評価機構理事)
3 医療安全の組織展開 医療施設における医療安全は、組織的な管理の対象と位置づけられ、トップダウンだけではなく様々なレベルでの取り組みが推進されることが期待される。また、表層的なイメージの発信ではなく、医療が市民社会に認知され、信頼されるための情報提供や公開もまた医療専門職集団の職務である。

【キーワード】
医療安全管理指針、医療安全管理委員会、コンフリクトマネジメント
橋本 廸生
(横浜市立大学名誉教授)
4 医療の質評価と安全管理 医療機関における質改善活動は職種別かつ小集団での活動が主たるものであった。しかし、近年では、QI(医療の質指標)やビッグデータを活用した医療の質管理及び安全管理の職種横断的、病院全体での取り組みが広まりつつある。第4回は医療の質評価の方法論とその実践について学ぶ。

【キーワード】
構造・過程・結果、Quality Indicator(QI)、エビデンス、ビッグデータ
鮎澤 純子
(九州大学大学院准教授)
5 患者から見た医療安全・医療事故 医療の主体は患者である。しかし、医療者の臨床推論や医療行為は患者からは見えにくく理解しがたい部分がある。また、患者には患者の医療者とは異なる観点や推論が存在する(Insider perspective)ため、それを共有・理解することが医療専門職に求められる。医療行為においてもその安全を確保するために患者が担うことのできる役割がある。

【キーワード】
リスク・コミュニケーション、医療メディエーター、レイ・セオリー
山本 武志
(札幌医科大学准教授)
6 医療安全と倫理 患者の安全を守ることは医療を提供する上で第一義とすべきである。しかし、患者やその家族の希望を優先しながら、一定のリスクを負わなくてはならない場面もある。医療技術の開発の現場においても同様のことが言える。第6回は、医療における安全と患者中心主義との関係について、倫理原則の観点から、また実践の立場から考える。

【キーワード】
インフォームド・コンセント、医療倫理、患者中心の医療、医療技術の開発、安全文化の構築
船木 祝
(札幌医科大学准教授)
7 病院における医療安全 第6回までに医療安全に関わる基本的な考え方や基礎知識について学んできた。第7回と第8回は医療施設での医療安全管理の実際について学ぶ。第7回は病院での医療安全の実際について、職場環境の整備、教育・研修、アクシデントやインシデントの分析、医療事故発生時の対応など、実例をまじえて紹介する。

【キーワード】
医療安全管理者、リスクマネジメント、インシデント・アクシデントレポート
栗原 博之
(NTT東日本関東病院治験事務局長)
橋本 廸生
(横浜市立大学名誉教授)
8 在宅における医療安全 在宅での治療・療養は、施設での医療と異なり、空間的にまた設備や物品の使用に関する制限がある。またその管理も恒常的に家族や患者本人の関わりが重要となる。第8回は在宅医療の実例をもとに、その安全管理の考え方、実践を学ぶ。

【キーワード】
在宅医療、訪問看護、在宅介護、人工呼吸器、医療廃棄物、患者教育
土畠 智幸
(生涯医療クリニックさっぽろ院長)
山本 武志
(札幌医科大学准教授)
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