授業科目一覧
プログラム
メニューここまで

生活変動と社会福祉('18)-福祉研究の道標-

※印刷用にはシラバスPDF版新規ウィンドウ をご利用ください
主任講師
山田 知子 (放送大学教授)
放送メディア
ラジオ
放送時間(2018年度)
第1学期:(火曜)6時45分~7時30分

講義概要

本講義は社会福祉の研究を志す人のためのものである。現代社会は大きく変動していて、我々の生活は不安定になる可能性を常にはらんでいる。社会福祉の制度政策、実践は生活の安定のために欠くことのできないものになっている。研究者がどのようなスタンスで、何を研究するか、問われている。社会福祉の研究は歴史、国際比較、実態調査、実践研究など多岐にわたる。また、分野も子どもや女性、障害のある人々、高齢期にある人々、低所得や社会的に疎外されている人々など、バリエーションに富む。すべてを網羅することはできないが、基本的な研究視点と方法を紹介しながら、社会福祉研究の今と明日を見つめたい。
※詳しくはシラバス

開設年度
2018年度
科目区分
生活健康科学プログラム
科目コード
8910731
単位数
2単位
単位認定試験
試験日・時限
2018年度 第1学期:2018年7月27日(金曜)2時限(10時25分~11時15分)
単位認定試験
平均点
備考
 
このページのトップへ本文ここまで

授業の目標

社会福祉のさまざまなテーマについて深く知り、多面的にアプローチできる。先行研究を踏まえてオリジナルな視点、研究にとりかかるための適切な研究方法について考えることができる。社会福祉研究をすすめるため、必要な資料が準備できる。

履修上の留意点

本講義は大学院科目である。学部の「社会福祉への招待」「社会福祉実践の理論と実際」「高齢期の生活と福祉」等、社会福祉関連科目は履修済みであることが望ましい。社会福祉の制度、政策、実践についてすでにある程度知っていることが前提である。本講義で取り上げるもののみならず、社会福祉に関するさまざまな論文については、内外のものを自ら収集し、読んでおくことをお勧めしたい。

シラバス

テーマ 内容 執筆担当講師名
(所属・職名)
放送担当講師名
(所属・職名)
1 社会福祉研究をはじめる 本講義の目的、全体構成、各回の内容について簡単に紹介する。社会福祉研究の動向について、日本社会福祉学会学会誌『社会福祉学』を素材に説明する。研究テーマ、研究方法をどう定めるかなど、社会福祉研究の基本視点について述べる。

【キーワード】
生活変動、生活問題、社会的方策、日本社会福祉学会
山田 知子
(放送大学教授)
山田 知子
(放送大学教授)
2 生活を内側から捉え、生活問題を析出する
-生活調査の源流
生活調査および貧困研究の源流をたどる。COSやセツルメントで行われていた生活調査やC.ブースのロンドン調査などを素材に生活調査の基本について考える。

【キーワード】
生活調査、COS、セツルメント運動
山田 知子
(放送大学教授)
山田 知子
(放送大学教授)
3 生活調査をどう政策構築へつなげるか 生活調査および貧困研究の代表的な文献としてラウントリーのヨーク調査を取り上げ、その方法について説明する。調査研究は何をめざすべきか考える。

【キーワード】
チャールズブースのロンドン調査、シーボームラウントリーのヨーク調査
山田 知子
(放送大学教授)
山田 知子
(放送大学教授)
4 子どもの生活と福祉 現代における子どもの暮らしの実態、子育てに関する問題を明らかにし、解決のための児童福祉研究の方法および可能性について述べる。

【キーワード】
子ども支援、子育て支援、子どもの貧困、子どもの権利
森田 明美
(東洋大学教授)
森田 明美
(東洋大学教授)
5 ひとり親家庭と生活支援 社会福祉政策の対象者として考えられているひとり親が、対象として位置づく過程、その理解や根拠の変遷、方法の変化を明らかにする。

【キーワード】
ひとり親家庭、相対的貧困、当事者主体
森田 明美
(東洋大学教授)
森田 明美
(東洋大学教授)
6 災害と子ども支援 東日本大震災における子ども支援に焦点をあてる。どのような復興支援が行われているか、公的、市民的な支援の両面からみる。子どもが育っていく過程をたどり、支援のあり方について考える。

【キーワード】
東日本大震災、子ども支援、学習支援、中高生
森田 明美
(東洋大学教授)
森田 明美
(東洋大学教授)
7 障害者権利条約と「意思決定支援」 障害者権利条約は「羅針盤」などと称され、障害者福祉の方向性を示すとされる。国際基準である条約の意義を確認し、地域生活支援やその前提となる意思決定支援の研究動向や重要性について考える。

【キーワード】
障害者権利条約、当事者主体、合理的配慮、自己決定、意思決定支援
石渡 和実
(東洋英和女学院大学教授)
石渡 和実
(東洋英和女学院大学教授)
8 発達障害児・者への支援 発達障害者支援法の制定を機に、「谷間の障害」「グレーゾーンの子ども」などと呼ばれてきた発達障害児・者への支援が大きく進展している。発達障害児・者に関わる動向を整理し、自らが主張する「当事者研究」にも注目し、専門職や社会のあり方に検討を加える。

【キーワード】
発達障害児、発達障害者、インクルーシィブ教育、生きづらさ、当事者研究
石渡 和実
(東洋英和女学院大学教授)
石渡 和実
(東洋英和女学院大学教授)
9 障害者の権利擁護と地域生活支援 権利擁護の歴史と関連法制定に至る障害当事者の活躍に注目する。2016年7月に起こった相模原殺傷事件も踏まえ、地域生活支援の視点から権利擁護の到達点と課題について考える。

【キーワード】
権利擁護、人権擁護、障害者虐待防止法、障害者差別解消法、優生思想
石渡 和実
(東洋英和女学院大学教授)
石渡 和実
(東洋英和女学院大学教授)
10 社会福祉における歴史研究の役割 社会福祉における歴史研究、すなわち社会事業史研究が採用する研究方法、歴史学について一般的な知識を学んだあと、社会福祉学における歴史研究の役割を明らかにする。

【キーワード】
歴史学、社会事業史研究、社会科学、(社会)福祉学原論
今井 小の実
(関西学院大学教授)
今井 小の実
(関西学院大学教授)
11 社会事業史研究の視点と意義 社会事業史研究のなかでも特に通史の代表的研究者に焦点をあてて、研究の視点・方法の違い、共通点に注目して検討していく。そのうえで、日本社会事業とイギリス社会事業の通史を概観し、その到達点を確認する。最後に個別研究2例をあげ、社会事業史研究の醍醐味とその意義を紹介したい。

【キーワード】
目的概念、段階論、民主主義、日英社会事業史、比較史
今井 小の実
(関西学院大学教授)
今井 小の実
(関西学院大学教授)
12 社会事業史研究の新たな可能性 歴史学は、「大きな物語」の終焉以降、その方向性をめぐって揺れてきた。現在、その模索のなかで、その対象が社会事業史研究のものと重なってきている。このような潮流のなかで、社会事業史研究の独自性とは何なのか、あらためて問いかけ、最終的には、新たな可能性として歴史学との対話を提唱する。

【キーワード】
ポストモダン、オーラル・ヒストリー、生存、新自由主義、運動論
今井 小の実
(関西学院大学教授)
今井 小の実
(関西学院大学教授)
13 ジェンダーと社会福祉研究 社会福祉研究とジェンダーについて考える。その人権がもっとも脅かされやすいのは戦前期より女性であった。売買春の問題などをみれば明らかである。今日もその状況はかわらないが、性という視点でみれば男性もまた、脅かされている。社会福祉研究が男女の問題、性の問題にどう挑んできたのか、多面的に考える。

【キーワード】
売買春、女らしさ・男らしさ、母性
森田 明美
(東洋大学教授)
山田 知子
(放送大学教授)
今井 小の実
(関西学院大学教授)
森田 明美
(東洋大学教授)
山田 知子
(放送大学教授)
今井 小の実
(関西学院大学教授)
石渡 和実
(東洋英和女学院大学教授)
14 介護を研究する 高齢社会の到来とともに介護は社会福祉研究のなかできわめて重要な位置を占めている。介護の概念、歴史研究、介護労働等に関する研究を紹介しながら、介護研究の新しさと重要性について述べる。

【キーワード】
養老事業、感情労働、介護福祉学会、介護人材不足
山田 知子
(放送大学教授)
山田 知子
(放送大学教授)
15 持続可能な社会の探求と社会福祉研究 環境問題などにふれながら、持続可能な社会の探求と社会福祉研究について考える。これまでの講義をふりかえりながら、独創的で社会的発信力のある研究の重要性について述べる。

【キーワード】
社会福祉研究の基本的視点、持続可能な社会、環境福祉
山田 知子
(放送大学教授)
山田 知子
(放送大学教授)
このページのトップへ本文ここまで
授業科目案内 大学院 放送大学