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コンピュータと人間の接点('18)

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主任講師
黒須 正明(放送大学名誉教授)
暦本 純一(東京大学教授)
放送メディア
テレビ
放送時間(2018年度)
第1学期:(木曜)7時30分~8時15分

講義概要

コンピュータと人間の接点、つまりヒューマンインタフェースという領域は、情報科学を中心にして比較的最近発達してきたものです。ここでは、その領域について、まずインタフェースという基本概念を、次いで人間についてその多様性やその設計のあり方、その社会的側面などを学びます。さらに、ここ30年ほどの間に開発されてきたさまざまな技術について学びます。
※詳しくはシラバス

開設年度
2018年度
科目区分
コース科目(情報コース(専門科目))
〔2009年度~2015年度〕専門科目(情報コース)
〔2008年度以前〕専門科目(情報コース)
科目コード
1570307
単位数
2単位
単位認定試験
試験日・時限
2018年度 第1学期:2018年8月2日(木曜)7時限(16時45分~17時35分)
単位認定試験
平均点
備考
「コンピュータと人間の接点(’13)」の単位修得者は履修不可
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授業の目標

人間とコンピュータとの関係がどうあるべきかについて学ぶことにより、技術をどのように活かすべきかを考え、それを具体的なインタフェースとして設計する考え方を身につけます。

履修上の留意点

関連授業として、放送授業テレビ「ユーザ調査法」、オンライン授業「感性工学入門」を履修することが望ましい。

シラバス

テーマ 内容 執筆担当講師名
(所属・職名)
放送担当講師名
(所属・職名)
1 概念:インタフェースとは インタフェースというのは、異質なものが接する場のことで、ヒューマンインタフェースという用語は、人間と機械、人間とコンピュータのような異質なものが接する場を意味する言葉として使われる。また、そうしたインタフェースの構造をモデルによって表現することもある。ここでは、それらを概観しながら、本講義の全体の説明を行う。

【キーワード】
界面、接面、第一接面と第二接面、ノーマンモデル、ラスムッセンモデル、マンマシンインタフェース(MMI)、マンコンピュータシンバイオシス、ユーザインタフェース(UI)、ヒューマンインタフェース(HI)、ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)、インタフェースモデル
黒須 正明
(放送大学名誉教授)
黒須 正明
(放送大学名誉教授)
暦本 純一
(東京大学教授)
2 人間1:身体・生理的特性 ヒューマンインタフェースを適切なものにするためには、人間の特性を知っておく必要がある。ここでは、それらの特性のうち、主に動作や行動に関連する身体特性や生理的特性、感覚や知覚の特性などを研究してきた人間工学の成果を学ぶ。

【キーワード】
人間工学、労働科学、規格、ガイドライン、身体計測、疲労、タスク分析、ヒューマンエラー、フィッツの法則、ヒックの法則、覚醒水準、視認性、機能割り付け
黒須 正明
(放送大学名誉教授)
黒須 正明
(放送大学名誉教授)
3 人間2:認知的特性 ヒューマンインタフェースを適切なものにするためには、人間の特性を知っておく必要がある。前回は身体・生理的特性に関して人間工学の成果を説明したが、今回は感覚・知覚・認知に関する認知心理学の成果に関する成果について学ぶ。

【キーワード】
感覚、知覚、認知、ウェーバー、フェヒナー、スティーブンス、ゲシュタルトの法則、順応水準、マジックナンバー、アフォーダンス、メタファ、一貫性、学習曲線、転移、再生、再認、感覚記憶、短期記憶、長期記憶、宣言的記憶、手続き的記憶、マッピング、行動スキーマ、メンタルモデル
黒須 正明
(放送大学名誉教授)
黒須 正明
(放送大学名誉教授)
4 ものづくり1:インタフェースデザイン インタフェースを設計するために欠かすことができないのは、デザインのアプローチである。それは単に外観形状をつくるものではなく、モノやコトのコンセプトをデザインすることである。そうしたデザインアプローチの特徴や多様なアプローチについて学ぶ。

【キーワード】
グラフィックデザイン、プロダクトデザイン、インタラクションデザイン、タスク分析、動作分析、メタファ、アフォーダンス、課題分析、プロトタイピング
黒須 正明
(放送大学名誉教授)
黒須 正明
(放送大学名誉教授)
5 ものづくり2:ユーザエクスペリエンスとユーザビリティ 人々が利用するものは、ユーザビリティつまり利用品質が高く使いやすいものでなければならないが、そうした品質の水準を向上させるだけでなく、結果的にユーザに満足を与えるものでなければならない。そうした考え方をユーザエクスペリエンス(UX)の立場から学ぶ。

【キーワード】
人間中心設計、ユーザ中心設計、ISO9241-210 (ISO13407)、ISO/IEC25010、設計プロセス、情報構造(IA)、設計品質、利用品質
黒須 正明
(放送大学名誉教授)
黒須 正明
(放送大学名誉教授)
6 ものづくり3:人間中心設計 人間に適したインタフェースを設計するためには、人間中心設計という考え方にもとづき、ヒトから情報を得て、理解を深めながら作業を進めてゆく必要がある。その考え方はPlan Do Check ActというPDCAサイクルと共通したものがあり、そうしたものづくりプロセスの基本を学ぶ。

【キーワード】
Human Centered Design、ISO9241-210 (ISO13407)、PDCA、PDSA、設計プロセス、ISO/TR16982、ユーザ調査、要求定義工学、情報構造(IA)、プロトタイピング、反復設計とウォーターフォール、デザインと評価、アジャイルプロセス
黒須 正明
(放送大学名誉教授)
黒須 正明
(放送大学名誉教授)
7 ものづくり4:設計プロセス ここでは第6回で説明した設計プロセスを具体的に推進するための手法について説明する。具体的にはISO9241-210で提示された、利用状況の理解と明確化、ユーザの要求事項の明確化、デザインによる解決案の作成、評価という四つの段階における具体的な活動の進め方を学ぶ。なお、これは前回学んだISO/TR16982(表6-1)とも関係している。

【キーワード】
ユーザ調査、フィールドワーク、インタビュー、観察、ペルソナ、シナリオ、ペーパープロトタイプ、評価、ユーザビリティテスト、エキスパートレビュー
黒須 正明
(放送大学名誉教授)
黒須 正明
(放送大学名誉教授)
8 生活のなかのインタフェース われわれの日常生活のなかには、既に多くのHCI関連の成果がさまざまな形で入り込んでいる。ここでは、それらのものを、社会的インタフェース(コミュニケーション関連)、エンタテイメント(ゲーム関連、映画特にSciFi関連)、ロボット(産業用ロボット、ペットロボット、医療介護支援、ドローン)に分けて学ぶ。

【キーワード】
スマートフォン、タブレット、メール、BBS、ブログ、SNS、ツイッター、Facebook、LINE、テレビゲーム、ゲーム専用機、アドベンチャーゲーム、オンラインゲーム、SciFi映画、自動走行、産業用ロボット、ペットロボット、ヒューマノイド、見守りロボット、介助支援ロボット、ドローン
黒須 正明
(放送大学名誉教授)
黒須 正明
(放送大学名誉教授)
9 技術1:コンピュータとのインタラクション この回からは、人間とコンピュータとのインタラクションを構成する技術について学んで行く。この回ではまずコンピュータと人間の接点の歴史を振り返り、現在のようなコンピュータがどうやって成立していくのかを理解する。

【キーワード】
インタラクション、Memex、 知的拡張・メディアとしてのコンピュータ、ハイパーテキスト、GUI、直接操作
暦本 純一
(東京大学教授)
暦本 純一
(東京大学教授)
10 技術2:インタフェースの基本要素 インタフェース技術の基本要素は、人間の意図をコンピュータに伝えるための入力技術と、コンピュータが情報を人間に伝えるための出力技術である。その組み合わせによってインタフェースは成立するが、人間とコンピュータそれぞれに得手不得手がある。どんな入出力の組み合わせによって目的を達成するかがインタフェースデザインの要といえる。

【キーワード】
インタラクションモデル、インプットデバイス、自由度、フィードバック、フィッツの法則、マルチタッチ、ジェスチャー
暦本 純一
(東京大学教授)
暦本 純一
(東京大学教授)
11 技術3:コミュニケーション 人間の社会的側面を支援するコミュニケーション技術は、ヒューマンインタフェースのなかでも重要なものである。コンピュータやネットワークによって、空間的にはなれた人どうしでコミュニケーションをはかったり共同作業を行ったりすることができるようになっている。また、ロボットを介した遠隔地とのコミュニケーションなど、さまざまな形態のコミュニケーションが登場している。この回では、コミュニケーションのユーザインタフェースについて学んでいくことにする。

【キーワード】
コミュニケーション、非言語情報、共同作業、テレプレゼンス、テレイグジスタンス、臨場感通信、サロゲート、アバター
暦本 純一
(東京大学教授)
暦本 純一
(東京大学教授)
12 技術4:バーチャルリアリティ(VR)とオーグメンティッドリアリティ(AR) われわれは現実世界のなかで生活しているが、同時にインターネットや情報機器が作り出す情報世界のなかで活動を行っているとも言える。コンピュータのなかにあたかも現実のような環境を作り出す技術がバーチャルリアリティ(VR)であり、現実世界にコンピュータの情報を付与してさらに拡張しようとするのがオーグメンティッドリアリティ(AR)である。この回では、二つのリアリティ(現実感)に関するインタフェースとその応用について学んでいくことにする。

【キーワード】
バーチャルリアリティ(VR)、オーグメンティッドリアリティ(AR)
暦本 純一
(東京大学教授)
暦本 純一
(東京大学教授)
13 技術5:情報に対するUI われわれの生活や社会は、膨大なデジタル情報に取り囲まれている。この膨大な情報をわかりやすく利用者に提示する情報視覚化技術など、情報に対するインタフェースをこの回では学んでいく。また、人間がものを記憶し思い出す行為をインタフェースによって強化しようという記憶強化型のインタフェースについてもいくつかの事例を通じてその可能性を考えていくことにする。

【キーワード】
情報視覚化、記憶の強化、ライフログ、Focus+Context、集合知、ソーシャルフィルタリング、クラウドソーシング
暦本 純一
(東京大学教授)
暦本 純一
(東京大学教授)
14 技術6:環境とUI 従来のユーザインタフェースは単一の装置と人間の間の問題として考えられることが多かった。しかし、今後の世界では、われわれの生活環境全体をインタフェースとして考えることが必要になる。この回では、このような、われわれを取り囲む現実世界全体とコンピュータが渾然一体となって機能する、ユビキタスコンピューティングの世界におけるインタフェースについて学んでいく。

【キーワード】
ユビキタスコンピューティング、パーベイシブコンピューティング、IoT、複数機器の連携、RFID、位置認識、位置や物体に応じたインタラクション
暦本 純一
(東京大学教授)
暦本 純一
(東京大学教授)
15 まとめと今後の展望 この回では、いままでの講義で学んで来たことをふりかえり、これからの「コンピュータと人間の接点」がどのように発展するかについて考えてみることにする。従来、人間がコンピュータを使う際のユーザビリティ向上として進展してきたユーザインタフェースだが、コンピュータと人間の関わりはそれにとどまらず、さまざまな広がりを持つようになってきている。コンピュータを使うことが目的なだけでなく、社会や実世界の構成基盤としてのコンピュータと人間との接点が重要になる。また、人間の能力を向上・補完するためのコンピュータや、健康促進のためのインタフェースなどの可能性が生まれている。この回では、コンピュータと人間の関わりと産業の進展を俯瞰し、コンピュータと人間の接点は、産業の発展段階を逆にたどりながら、人間や社会のより基盤的レベルにまで浸透していくことをみていく。そして、今後の発展が期待される新しい分野についていくつか紹介していくことにする。

【キーワード】
コンピュータと人間の接点、インタフェース、人間の拡張、知的機械とのインタラクション、情報、身体、健康、空間、ファブリケーション
暦本 純一
(東京大学教授)
黒須 正明
(放送大学名誉教授)
暦本 純一
(東京大学教授)
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