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日本の近現代('15)

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主任講師
季武 嘉也 (創価大学教授)
放送メディア
ラジオ
放送時間(2018年度)
第1学期:(土曜)10時30分~11時15分

講義概要

明治維新から現代に至るまで、日本の近・現代史の基本的な流れを、国家と地域社会の関係から概観する。私たちが生活する現代の日本について正しく理解するためには、現状分析とともに歴史的な考察が必要不可欠である。特に、明治維新以降の近代史と、それに続く現代史は重要であろう。この講義では、中央集権化が指摘されることの多い日本において、国家と地域社会が果たしていかなる関係にあったのか、特に地域社会の実態とそこからの視点を重視して考えてみたい。
※詳しくはシラバス

開設年度
2015年度
科目区分
コース科目(人間と文化コース(導入科目))
〔2009年度~2015年度〕共通科目(一般科目)
〔2008年度以前〕共通科目(一般科目)
科目コード
1118161
単位数
2単位
単位認定試験
試験日・時限
2017年度 第2学期:2018年1月21日(日曜)6時限(15時35分~16時25分)
2018年度 第1学期:2018年7月29日(日曜)8時限(17時55分~18時45分)
単位認定試験
平均点
(2016年度 第2学期)86.8点
(2017年度 第1学期)74.8点
備考
 
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授業の目標

現代日本の置かれている状況を正しく理解するために必要な、日本の近代史および現代史に関する基礎知識を得ることを基本的な目的とする。さらに、これから日本の近代史および現代史を本格的に学習しようとする学生にとっても、専門知識を得ることができることを目的とする。

履修上の留意点

特になし。

シラバス

テーマ 内容 執筆担当講師名
(所属・職名)
放送担当講師名
(所属・職名)
1 近現代日本社会の姿 次回以降の授業の前提として、江戸時代的農村社会が、人口増加、産業発展、都市化など近代化の進行によって、やがて高度経済成長を経て少子高齢化社会にいたる過程を、統計資料を中心に概観する。特に、家や町村の変遷に留意する。

【キーワード】
町村、家族、小農、在来産業、産業化、都市化、定住化、大衆社会
季武 嘉也
(創価大学教授)
季武 嘉也
(創価大学教授)
2 明治維新と地域社会 明治維新は地域の人々にとってどのような意味で変革だったのだろうか。間違った革命と考えた人々もいたに違いない。突然上から降ってきた〈近代〉に、民衆は戸惑いつつ反撥と受容をくり返していった。明治10年頃までを対象に、地域社会が変化をどのように受け容れていったかを考える。

【キーワード】
戊辰戦争、廃藩置県、新政反対一揆、士族反乱
有馬 学
(福岡市博物館館長)
有馬 学
(福岡市博物館館長)
3 資本主義の導入と地域経済 日本における近代産業や近代的経済制度の導入の過程を、中央政府と地方政府による殖産興業政策に注目しながら明らかにする。その際、日本の急速な経済発展を支えた経済制度の一つである会社制度の導入と普及にとくに留意することにしたい。

【キーワード】
殖産興業政策、会社制度、国立銀行、西南戦後インフレ、松方デフレ
中村 尚史
(東京大学教授)
中村 尚史
(東京大学教授)
4 議会・政党・選挙 自由民権運動から日清戦争までは、農村内部でさまざまな対立が渦巻き、さらに市制町村制施行にともなって新たな問題も出現した。これらは、民党対吏党という政治対立を軸に展開された。こうした混乱の中から、議会制が町村の末端でどのように定着していったかを考える。

【キーワード】
自由民権運動、政党、衆議院選挙、民党、吏党、市制町村制
有馬 学
(福岡市博物館館長)
有馬 学
(福岡市博物館館長)
5 地方からの産業革命 日本における産業革命は、三大財閥に代表される中央資本だけでなく、広範に存在した地方の経済主体によっても支えられていた。日清戦後から日露戦後にかけて全国的な規模で展開した地方工業化の動きを、その中心的な担い手である地方財閥に注目しながら描く。

【キーワード】
産業革命、紡績業、鉱山業、地方財閥、安川敬一郎
中村 尚史
(東京大学教授)
中村 尚史
(東京大学教授)
6 政党の発展と地方の系列化 1900年頃から地方の政治・経済は、地方名望家を軸に急速に中央に系列化していった。こうした中、政党勢力は発展し1918年には原敬政党内閣が実現する。この二つの過程を地方からの視点で眺めていく。

【キーワード】
地方名望家、農会、前田正名、立憲政友会、原敬
季武 嘉也
(創価大学教授)
季武 嘉也
(創価大学教授)
7 都市騒擾の時代 1900年頃からは、都市で産業化が進展し、有力ブルジョアジーが出現するいっぽう、生活に関わる都市問題が発生し、日比谷焼打ち事件など都市騒擾事件に発展する。ここでは都市部の変貌を概観する。

【キーワード】
都市化、都市騒擾、日比谷焼打ち事件、第一次護憲運動、米騒動
季武 嘉也
(創価大学教授)
季武 嘉也
(創価大学教授)
8 モダン都市の誕生 第一次大戦後から1930年代にかけては、東京・大阪などの大都市を中心に都市化が急速に進み、大衆文化が花開いた時代である。同時にこの時代は、知識人や官僚の間に、「国家」にかわって「社会」が、新たな価値をもって浮上した時代であった。それは知識人の思考方法のみならず、行政の新たな手法も創り出していく。

【キーワード】
社会の発見、震災復興、大東京、大衆文化、マルクス主義
有馬 学
(福岡市博物館館長)
有馬 学
(福岡市博物館館長)
9 第一次世界大戦後の不況と農村 米騒動以後、いわゆる地方名望家秩序が急速に崩壊し、農村では小作争議が頻発するようになった。さらに、慢性的な不況が農村を襲った。こうした中で農民組合・産業組合・全国町村長会が、どのような模索をしたのかを概観する。

【キーワード】
小作争議、日本農民組合、産業組合、経済更生運動、部落会、権藤成卿、全国町村長会
季武 嘉也
(創価大学教授)
季武 嘉也
(創価大学教授)
10 恐慌の時代 恐慌の時代である両大戦間期に生じた様々な経済的格差の問題を、二重構造という視点から概観する。経済の重化学工業化のなかで、都市経済が急成長し、地方経済との格差が生じはじめた。また大企業と中小企業との間での不均等発展も目立ちはじめる。

【キーワード】
恐慌、重化学工業化、都市化、金融危機、地方経済、二重構造
中村 尚史
(東京大学教授)
中村 尚史
(東京大学教授)
11 外地から見た昭和の戦争 「帝国・日本」の版図は内地と外地という法域で区切られた重層的な空間であった。そして内地のみならず外地も否応なく「戦争」に巻き込まれていった。本章では台湾・朝鮮をはじめとする各地域の様相を、具体的な法令や様々な制度の運用面を通じて通時的に理解する。

【キーワード】
内地・外地、総督府、戸籍法、帝国大学、戦時動員、復員・引揚げ
永島 広紀
(九州大学教授)
永島 広紀
(九州大学教授)
12 政党の復活と地方自治制度 第二次世界大戦が終了すると、日本国憲法が制定されデモクラシー思想が普及した。こうした中で、混乱した戦後社会は、しだいに五五年体制といわれる安定した体制に向かっていく。ここでは、それが地域社会でいかに進行したのかを探る。

【キーワード】
自由党、社会党、五五年体制、三割自治、農地改革、農業協同組合、町内会、個人後援会
季武 嘉也
(創価大学教授)
季武 嘉也
(創価大学教授)
13 戦後の生活と文化 敗戦と戦後改革による変動と混乱を乗り越えて、一九五五(昭和30)年前後には国民生活もそれなりの落ち着きを取り戻す。小津安二郎の映画に描かれたような、小春日和ともいうべき時代、そして高度成長による激変へと続く市民社会の歴史を描く。

【キーワード】
戦後改革、焼け跡・闇市、復興、高度成長、テレビの時代
有馬 学
(福岡市博物館館長)
有馬 学
(福岡市博物館館長)
14 高度経済成長と地域経済 高度経済成長の過程で、日本経済の構造転換が一気にすすみ、政府の総合開発計画の後押しをうけた太平洋ベルト地帯と、それ以外の地方との格差が拡大する。地方分散傾向が強かった石炭産業や繊維工業の斜陽化、農業の衰退がその動きに拍車をかけ、農村の過疎化をもたらした。

【キーワード】
高度経済成長、総合開発計画、工業地帯、農村過疎化、産業構造改善
中村 尚史
(東京大学教授)
中村 尚史
(東京大学教授)
15 革新自治体から新自由主義へ 1965年頃から、本格的に革新自治体が増加する。革新自治体は福祉などさまざまな面で社会に影響を与えたが、やがて新自由主義が台頭した。この過程を、大衆社会の進展と絡めながら概観する。

【キーワード】
五五年体制、高度経済成長、無党派層、環境、福祉、大衆社会
季武 嘉也
(創価大学教授)
季武 嘉也
(創価大学教授)
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