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現代人文地理学('18)

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主任講師
佐藤 廉也 (大阪大学大学院教授)
宮澤 仁 (お茶の水女子大学准教授)
放送メディア
テレビ
放送時間(2018年度)
第1学期:(水曜)20時45分~21時30分
〔再放送〕(金曜) 0時45分~1時30分

講義概要

大学レベルの人文地理学初学者のための入門として、激しく変化し、複雑化する現代社会の問題に対するアプローチの視角を、今日の世界や日本の多彩な問題を例に、わかりやすく解説する。導入部分につづいて、まず環境に関連するテーマを取り上げ、さらに都市と空間へのアプローチへと進む。その際、環境問題や災害・防災、情報化、グローバル化、ジェンダー、高齢化といった現代的課題に言及する。また導入部分とそれに続く多くの回で、近年急速に発展してきたGIS(地理情報システム)の考え方や応用例を紹介し、その現代社会における可能性を示す。
※詳しくはシラバス

開設年度
2018年度
科目区分
コース科目(人間と文化コース(導入科目))※共用科目(社会と産業)
〔2009年度~2015年度〕共通科目(一般科目)
〔2008年度以前〕共通科目(一般科目)
科目コード
1740091
単位数
2単位
単位認定試験
試験日・時限
2018年度 第1学期:2018年8月2日(木曜)1時限(9時15分~10時05分)
単位認定試験
平均点
備考
 
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授業の目標

現代の人文地理学の理解に必要な知識を身につけるとともに、変化の急速な社会の理解に有用な地理学的枠組みや手法について概観をえる。またこれらの理解の上に、現代的問題へのアプローチの方法に接することをめざす。あわせて、高等学校までの地理のイメージのリニューアルをはかりたい。

履修上の留意点

「文化人類学('14)」「環境と社会('15)」「社会調査の基礎('15)」も受講することが望ましい。

シラバス

テーマ 内容 執筆担当講師名
(所属・職名)
放送担当講師名
(所属・職名)
1 人文地理学とはどんな学問か? 現代社会において人文地理学が対象とする領域は多岐にわたる。激しく変化し、複雑化する現代社会の問題に対する人文地理学のアプローチの特徴を、その学問体系や発展過程、鍵概念とあわせて解説する。

【キーワード】
地理情報、フィールドワーク、人間・環境系、空間分析、都市
佐藤 廉也
(大阪大学大学院教授)
宮澤 仁
(お茶の水女子大学准教授)
佐藤 廉也
(大阪大学大学院教授)
宮澤 仁
(お茶の水女子大学准教授)
2 地理情報の整備と社会 現代地理学の基礎に、地図や空中写真といった地理情報がある。その整備過程を追いながら、社会における地理情報の役割の変化を考える。

【キーワード】
地図、測量技術、空中写真、GNSS、GIS
村山 良之
(山形大学大学院教授)
村山 良之
(山形大学大学院教授)
3 GISの普及と人文地理学 GISならびに測位システムの基本的な機能を理解し、一般に普及している実態を確認する。測位システムの普及により生み出されている大量の地理情報を活用した研究事例を紹介するとともに、人文地理学の分析手法に与える影響について考える。

【キーワード】
GIS、測位システム、地理情報、可視化、探索的データ分析
矢部 直人
(首都大学東京准教授)
矢部 直人
(首都大学東京准教授)
4 GISと人間・環境系へのアプローチ 人間・環境系への地理学的なアプローチとして、とくにGIS、地理情報資料、フィールドワークを組み合わせた研究手法を紹介する。アフリカやアジアを中心に、具体的な研究事例を通して現代の地理学的な環境研究の特徴について理解を深める。

【キーワード】
GIS、空間行動、土地利用動態、土地被覆動態
佐藤 廉也
(大阪大学大学院教授)
佐藤 廉也
(大阪大学大学院教授)
5 湿潤熱帯地域の焼畑と環境問題 人間・環境系に関する事例研究として、森林に依存して生活するエチオピア低地の人びとに焦点をあて、焼畑を中心とする彼らの生業活動とそれらの長期的な動態を、フィールドワークとデータ分析のプロセスを紹介しながら明らかにし、あわせて熱帯林をめぐる環境問題について理解を深める。

【キーワード】
熱帯林、焼畑、アフリカ、GIS、土地被覆動態
佐藤 廉也
(大阪大学大学院教授)
佐藤 廉也
(大阪大学大学院教授)
6 環境問題への取り組みとその影響
-中国・黄土高原と退耕還林-
人間・環境系研究と環境問題との接点をさぐる試みとして、国家的な植林政策(退耕還林)の実施で近年注目を集めた中国・黄土高原の土地被覆・土地利用動態に焦点をあて、そのローカルおよびグローバルな社会経済への影響もあわせて考察しながら、現代的な課題への地理学的な接近方法について理解を深める。

【キーワード】
中国、森林政策、造林、農村の変容、木材貿易
佐藤 廉也
(大阪大学大学院教授)
佐藤 廉也
(大阪大学大学院教授)
7 海辺の環境と資源利用 人間の環境適応の多様性・柔軟性への着目は、地理学における人間・環境系研究のひとつの特徴である。フィールドでの調査法の紹介をまじえて、海域、とくに海辺の生態系への環境適応の多様性を、沿岸地形と生物相の特徴に着目しながら明らかにする。

【キーワード】
干潟、サンゴ礁、環境認識、漁場利用、フィールドワーク
池口 明子
(横浜国立大学准教授)
池口 明子
(横浜国立大学准教授)
8 河川生態系への環境適応 河川生態系には地域固有性の高い豊かな生物相がみられ、これを利用する人間の重要な生活領域となっている。ニューギニア島のセピック川流域に焦点をあて、食物選択や採集・漁撈技術の面から環境適応への理解を深めるとともに、外来魚種移入の影響について考察する。

【キーワード】
河川、水位変動、氾濫原、食物選択、サゴヤシ、魚
池口 明子
(横浜国立大学准教授)
池口 明子
(横浜国立大学准教授)
9 自然災害と地域 環境と人間の関係に関するテーマとして自然災害を取り上げて、その発生機構を説明するとともに、防災の取り組みにおいて人文地理学からのアプローチが有効であることを示す事例として、防災を念頭においた都市計画やハザードマップ、防災教育などを紹介する。

【キーワード】
自然災害の構造、誘因と素因、都市計画、ハザードマップ、防災教育
村山 良之
(山形大学大学院教授)
村山 良之
(山形大学大学院教授)
10 情報化・グローバル化と現代都市 現代の高度に発達した通信手段と情報流通量の増大は、私たちの生活のみならず都市の経済活動や社会の仕組みに大きな影響を与えている。情報化がグローバル化の過程を通じて現代社会の都市とそこでの私たちの生活に及ぼす影響について論じる。

【キーワード】
情報化、グローバル化、空間的分業、情報サービス業、電子監視システム、監視空間
宮澤 仁
(お茶の水女子大学准教授)
宮澤 仁
(お茶の水女子大学准教授)
11 世界都市の都心空間 世界都市が1970年代以降に成立した背景と、世界都市論など関連する研究動向について理解する。次いで、東京を取り上げて世界都市としての位置づけの変化を概観した上で、東京都心部における空間の変化について説明する。

【キーワード】
世界都市、中枢管理機能、対事業所サービス業、都市再生、分極化
矢部 直人
(首都大学東京准教授)
矢部 直人
(首都大学東京准教授)
12 都市空間とエスニシティ・観光 グローバルな人の移動が増えるにつれて、都市内部の空間もさまざまに変化している。東京に流入するグローバルな人の流れを、中長期的な滞在者である移民と、短期的な滞在者である旅行者に分けて取り上げ、それらの移動が起きる背景と都市空間に与える影響について説明する。

【キーワード】
移民、エスニック集団、集住、訪日外国人、観光行動
矢部 直人
(首都大学東京准教授)
矢部 直人
(首都大学東京准教授)
13 ジェンダーと都市空間 社会的・文化的な性であるジェンダーは、人文地理学が対象とする空間や場所をめぐる諸現象の理解において重要である。都市空間におけるジェンダーのテーマとして女性の日常生活、仕事と子育ての両立、ライフスタイルと居住地選択の関係について考える。

【キーワード】
ジェンダー、時間地理学、仕事と子育ての両立、居住地選択、都市空間
宮澤 仁
(お茶の水女子大学准教授)
宮澤 仁
(お茶の水女子大学准教授)
14 都市郊外にみる現代社会の課題 経済成長とともに成長した郊外は現在さまざまな課題に直面している。郊外の発展を経済・社会の文脈と関連づけて説明するとともに、その変容過程からみえてくる現代社会の課題を論じる。これにより、人文地理学が高い社会性をもった学問であることを示す。

【キーワード】
郊外、高齢化、ニュータウン、市民活動、ガバナンス
宮澤 仁
(お茶の水女子大学准教授)
宮澤 仁
(お茶の水女子大学准教授)
15 人文地理学の研究動向と展望 現代人文地理学の動向を、日本の学会誌に発表された学術論文やアメリカ地理学界の動きに注目しながら確認し、今日の学問的役割と展望を論じる。

【キーワード】
研究動向、展望、論文キーワード、アメリカ地理学界、多様性と総合
宮澤 仁
(お茶の水女子大学准教授)
佐藤 廉也
(大阪大学大学院教授)
宮澤 仁
(お茶の水女子大学准教授)
佐藤 廉也
(大阪大学大学院教授)
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