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地域福祉の現状と課題('18)

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主任講師
上野谷 加代子 (同志社大学教授)
斉藤 弥生 (大阪大学教授)
放送メディア
テレビ
放送時間(2018年度)
第1学期:(月曜)20時00分~20時45分
【再放送】(木曜)0時45分~1時30分

講義概要

2000年以降、社会福祉の分野では介護保険制度、障害者総合福祉法等の新たな法律や制度が導入され、福祉サービスも民間の多様な実施主体が担うようになった。またライフスタイルや家族関係も変容し、生活課題への対応には、地域社会を構成する団体や人々の関わりが一層求められるようになり、このことは東日本大震災からの復旧や復興における社会福祉協議会やNPOなど、多くの地域福祉関係団体の活躍にも象徴される。本講義では「地域福祉」の考え方、様々な生活課題の解決における地域福祉の役割、その現状と課題、そしてその可能性を議論する。
※詳しくはシラバス

開設年度
2018年度
科目区分
コース科目(生活と福祉コース(専門科目))※共用科目(社会と産業)
〔2009年度~2015年度〕専門科目(生活と福祉コース)※共用科目(社会と産業)
〔2008年度以前〕 専門科目(生活と福祉専攻)※共用科目(社会と経済・産業と技術)
科目コード
1519140
単位数
2単位
単位認定試験
試験日・時限
2018年度 第1学期:2018年7月29日(日曜)8時限(17時55分~18時45分)
単位認定試験
平均点
備考
 
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授業の目標

①「地域福祉」とは何か。その成り立ちや実践事例などから、「地域福祉」の考え方を学ぶ。
②少子高齢化、情報化、グローバル化が進展する中、暮らしの諸課題を解決し、個人の生活を守っていく上で、住民と専門職、行政・NPO・地域における様々な活動主体のつながりや、参加と協働が欠かせないことを理解する。
③地域社会が変容する中で、地域福祉計画づくり、当事者の参加、福祉教育とボランティア学習、社会的企業の可能性など、新たな地域福祉の創造に向けた手法と具体策を学ぶ。

履修上の留意点

「社会福祉への招待」などの他の生活関連(福祉関連)科目を学んでおくことが望ましい。具体事例は主に映像教材で取り上げるため、映像教材の内容を十分に理解したうえで、テキストの学習に取り組むことが望ましい。

シラバス

テーマ 内容 執筆担当講師名
(所属・職名)
放送担当講師名
(所属・職名)
1 地域福祉を学ぶにあたって 私たちは生まれてから死んでいくまでの生涯を通して、様々な生活課題を抱えながら生きています。生活課題の解決には、家族、政治、経済、環境などとの関係を無視できず、また平和な社会が大前提です。生活の場である地域社会において、生活課題の解決を導く、地域福祉について、その概念、理論を紹介します。

【キーワード】
生活課題、地域福祉概念、「地域福祉の主流化」、平和
上野谷 加代子
(同志社大学教授)
斉藤 弥生
(大阪大学教授)
上野谷 加代子
(同志社大学教授)
斉藤 弥生
(大阪大学教授)
2 地域福祉の先駆け 地域福祉の考え方や実践は、いつ頃から始まったのでしょうか。今日の民生委員制度や老人ホーム、児童養護施設などの先駆的活動について学びます。また、地域福祉を築いた先人たちの思想や活動、共同募金運動、社会福祉協議会の始まりについて学びます。

【キーワード】
方面委員、セツルメント、共同募金、社会福祉協議会
上野谷 加代子
(同志社大学教授)
上野谷 加代子
(同志社大学教授)
3 地域福祉の担い手
-ボランティア活動・福祉教育と専門職養成-
「地域福祉は、福祉教育に始まり、福祉教育に終わる」と言われます。また、地域福祉は、ボランティア精神を持った住民や専門職、社会貢献をしようとする機関、団体、企業などの協働によって創造されます。共生する新しい時代に向けて、それぞれの学びと対話、そして養成・研修が必要です。

【キーワード】
福祉教育、ボランティア学習、専門職養成、ボランティア
上野谷 加代子
(同志社大学教授)
上野谷 加代子
(同志社大学教授)
4 地域福祉の実践に学ぶ
-住民・市民活動
地域福祉の基盤をなす活動は暮らしの主体である住民による自発的な福祉のまちづくり活動です。その住民福祉活動の基本理念である住民主体・住民参加という考え方とその多様な活動実践と組織について学びます。

【キーワード】
住民参加、住民主体、住民自治組織、民生委員・保護司、共同募金
藤井 博志
(関西学院大学教授)
藤井 博志
(関西学院大学教授)
5 地域福祉の実践に学ぶ
-社会福祉専門職の実践
地域福祉における福祉専門職の主な役割は、住民福祉活動の支援や地域ケア・地域自立生活支援の実践です。また、施設入所者も地域の一員として地域に参加する実践も求められます。このような地域福祉実践を担う機関と実践方法について学びます。

【キーワード】
コミュニティソーシャルワーク、コミュニティワーク、社会福祉施設、社会福祉協議会
藤井 博志
(関西学院大学教授)
藤井 博志
(関西学院大学教授)
6 小地域福祉活動とまちづくり ふれあいいきいきサロンや見守り活動など、身近な地域での福祉のまちづくり活動を「小地域福祉活動」と呼び、これらは地域福祉の基盤的な活動と位置付けられています。この小地域福祉活動の今日的意義と活動のあり方を考えます。

【キーワード】
小地域福祉活動、小地域福祉推進組織、福祉のまちづくり、見守りネットワーク
藤井 博志
(関西学院大学教授)
藤井 博志
(関西学院大学教授)
7 災害と地域福祉 日本は、自然災害を受けやすい国です。これまでに多くの人が、自然災害の被害にあってきました。地域福祉の視点から、被災地への支援と、防災・減災に向けた活動を取り上げます。これを通じて、災害時のソーシャルワーカー、行政、市民・ボランティアの役割を学びます。

【キーワード】
要配慮者支援、被災地支援、防災・減災、まちづくり、共生社会、災害ソーシャルワーク
小松 理佐子
(日本福祉大学教授)
小松 理佐子
(日本福祉大学教授)
8 中山間地と地域福祉 中山間地を中心に人口減少と高齢化が同時に進行し、共同体が担ってきた活動を続けることが難しい地域が増えています。「ここに住み続けたい」という住民の思いに応えるための地域福祉の課題を学びます。

【キーワード】
人口減少社会、過疎化、地域再生、コミュニティビジネス
小松 理佐子
(日本福祉大学教授)
小松 理佐子
(日本福祉大学教授)
9 都市と地域福祉 都市部では、従来から人間関係の希薄化が指摘されてきましたが、集合団地などの局地的な高齢化の進行や中心市街地の過疎化など、新たな課題も生まれています。つながりを生み出すための地域福祉の課題を学びます。

【キーワード】
社会的孤立、「まち中過疎」、つながりの再構築、包摂型コミュニティ
小松 理佐子
(日本福祉大学教授)
小松 理佐子
(日本福祉大学教授)
10 子ども・家庭と地域福祉 貧困、虐待、いじめ、不登校など、子どもと家庭を取り巻く環境には深刻な課題が山積し、またどの地域にもハイリスクファミリーが存在する時代です。家庭環境や地域社会の変化を踏まえ、子ども家庭支援における地域福祉の可能性を考えます。

【キーワード】
家族環境の変化、子どもの貧困、社会的養護、施設コンフリクト、「子ども食堂」
斉藤 弥生
(大阪大学教授)
斉藤 弥生
(大阪大学教授)
11 地域包括支援とは何か 本人が望めば最後まで安心して地域で暮らせる社会の構築が急務であり、介護保険制度は「地域包括ケアシステム」の構築を目指しています。他国や日本の先進事例を踏まえ、住民と専門職の協働により、対象者を限定しない、地域包括支援を地域福祉の視点で考えます。

【キーワード】
包括ケア、地域包括支援、社会的包摂、介護保険制度における「地域包括ケアシステム」、専門職と住民の協働
斉藤 弥生
(大阪大学教授)
斉藤 弥生
(大阪大学教授)
12 地域福祉計画と地域福祉活動計画
-住民と行政のパートナーシップ
社会福祉法に基づく法定計画である「地域福祉計画」と社会福祉協議会による「地域福祉活動計画」に焦点をあて、各地の先進的な取り組みを紹介しながら、計画策定の意義や計画策定による効果を明らかにし、公民パートナーシップの課題と可能性を議論します。

【キーワード】
地域福祉計画、地域福祉活動計画、市町村、社会福祉協議会、住民参加、公民パートナーシップ
斉藤 弥生
(大阪大学教授)
斉藤 弥生
(大阪大学教授)
13 新しい地域福祉の創造①
当事者の参加と協働
地域福祉は、地域の中で生きづらさを抱える住民が暮らせるための地域やその方々を支援するしくみをつくる共生のまちづくりの実践ともいえます。障がいのある人、家族介護者など「支援される側」とみなされがちな人々も含めたすべての人が主人公となり、地域の進む方向を決めて創り上げる地域福祉を実現するための課題と方法を考えます。

【キーワード】
セルフヘルプグループ、包摂、多様性、当事者主権
小松 理佐子
(日本福祉大学教授)
藤井 博志
(関西学院大学教授)
藤井 博志
(関西学院大学教授)
小松 理佐子
(日本福祉大学教授)
14 新しい地域福祉の創造②
社会的企業という可能性
社会的企業は福祉的課題の解決を目指す市民活動、社会貢献活動の主体として、近年、世界的に注目されています。社会的企業の活動やその生み出す様々な社会的価値について学び、地域福祉の新たな担い手としての社会的企業の可能性を考えます。

【キーワード】
福祉多元化、社会的企業、協同組合、特定非営利法人(NPO)、社会貢献
斉藤 弥生
(大阪大学教授)
斉藤 弥生
(大阪大学教授)
15 地域福祉の論点と展望 「地域」を単なる地理的範域としてとらえるのではなく、経済的にも、環境的にも、文化的にも、世界とつながっている「地域」という地球規模の認識が必要な時代です。これまでの講義を総括し、論点を整理しながら、これからの地域福祉の展望を議論します。

【キーワード】
グローバル化、ダイバーシティ、地球規模の視点、持続可能性、伝統と文化、ネットワーク、共生と創造、ガバナンス
上野谷 加代子
(同志社大学教授)
斉藤 弥生
(大阪大学教授)
上野谷 加代子
(同志社大学教授)
斉藤 弥生
(大阪大学教授)
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