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がんを知る('16)

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主任講師
田城 孝雄 (放送大学教授)
渡邊 清高 (帝京大学医学部内科学講座准教授)
放送メディア
オンライン
配信期間(2018年度)
第1学期:平成30(2018)年4月5日(木曜)~8月31日(金曜)

講義概要

国民の2人に1人が一生のうちに何らかのがんにかかるという現代において、自分が、家族が、あるいは身近な人が、がんにかかったときに、どうすればよいか。がんという病気、原因、予防や治療の概要について、入り口になるような知識と対応策を得ておくことは、自分だけでなく周りの大切な人を守ることにつながる。がん患者とその家族は、精神的、身体的な不安や痛みに加え、社会とのつながりを失うことに対する不安や仕事と治療の両立が難しいなど社会的苦痛も抱えている。
「がん」の「病気の知識」を得たことでは、「がん」を知ったことにならない。講義ではがんという病気の解説にとどまらず、この疾病がもたらす患者・家族への不安や苦痛、社会学的、公衆衛生学的課題、創薬や医療技術開発、医学研究や医療倫理、医療政策や社会福祉政策としてのアプローチをはじめとする多様な視点から、「がん」について議論したい。医療や介護福祉に関心のある関係者はもちろん、患者・家族の療養支援に関心がある受講生、人文社会学、法学、経済学、経営学、地域政策、リスクコミュニケーション学などに関心のある受講生の学際的なアプローチを期待する。
※詳しくはシラバス

開設年度
2016年度
科目区分
コース科目(生活と福祉コース(導入科目))
〔2009年度~2015年度〕共通科目(一般科目)
〔2008年度以前〕 共通科目(一般科目)
科目コード
5710022
単位数
2単位
単位認定試験
試験日・時限
単位認定試験
平均点
備考
 
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授業の到達目標

講義では、患者、家族、医療者の体験や事例を導入とし、国民があらかじめ知っておくべきがんの診断と治療、療養生活上の知識について学ぶ。
オンライン講義のメリットを活かし、受講生の関心のある情報や最新の取り組みを参照できるよう関連情報を案内する。興味のある分野や受講生が住まう地域における提案や課題など、多職種や地域の関係者がチームとなり、患者・家族支援の基盤を概観する。がん医療さらには慢性疾患に関して広い視野を培い、対話を通して課題解決と実践に結びつけられるための基本姿勢を身につけることを目標とする。

成績評価の方法

成績評価と単位認定は、小テスト、ディスカッション、レポート(以上、配点合計60%)および最終テスト(40%)の評価により行う。インターネットによる受講環境があれば、自宅などでも受講とレポート提出、単位の取得が可能である。
※オンライン上の学習で評価します。放送授業と異なり、通信指導や学習センターにおける単位認定試験は行いません。また、単位修得できなかった場合の再試験制度もありません。

履修上の留意点

事例検討を交えつつ、がんを知るために必要な知識、適切な健康行動を行うためのヒント、情報の集め方について概観する。講義内容は、ホスト役とゲストによるプレゼンテーション、テーマに関するディスカッションからなる。
※本科目の受講には、インターネットなどの受講環境が必要です。詳細は本学ホームページをご参照ください。

シラバス

テーマ 内容 担当講師名
(所属・職名)
1 がんを知る
講座の目的と背景
概要 : 本講座の目的と背景を概説する。がんについて知りたい、考えてみたいという声に応える講座の方向性を説明し、疾患の概要に加えて社会的なインパクトの大きさ、高齢化社会を控えた包括的な対策の必要性について議論する。

【キーワード】
がん、がんの疫学、がん対策基本法、がん対策推進計画、医療計画、がんの社会学、高齢化社会
渡邊 清高
(帝京大学医学部内科学講座准教授)
田城 孝雄
(放送大学教授)
2 がんの発生メカニズム がんの発生の仕組み、がん化のメカニズムについて解説する。発生メカニズムの研究から治療開発にいたるまでの研究の最近のトピックスを交え概説する。

【キーワード】
がん化、発がん、遺伝子、突然変異、エピゲノム異常、分子生物学、ゲノム
渡邊 清高
(帝京大学医学部内科学講座准教授)
ゲスト:牛島 俊和(国立がん研究センター研究所分野長)
3 がんを予防する 日本人のためのがん予防法をめぐって、予防のエビデンスの作り方と、がんを防ぐ生活習慣について解説する。

【キーワード】
がん予防、生活習慣、がん研究、発がんリスク、たばこ対策、がん対策
渡邊 清高
(帝京大学医学部内科学講座准教授)
ゲスト:津金 昌一郎(国立がん研究センター社会と健康研究センターセンター長)
4 がん検診を正しく知る がん検診の意義と目的、がん検診を正しく受けることの重要性と、がん対策としての検診の取り組みについて解説する。

【キーワード】
がん検診、対策型検診、精度管理、がん対策
渡邊 清高
(帝京大学医学部内科学講座准教授)
ゲスト:斎藤 博(国立がん研究センター社会と健康研究センター部長)
5 がんの治療と療養の実際1(乳がん) 乳がんの疫学、治療と療養の実際について、症状、検査と治療の流れ、治療や療養の意思決定プロセス、フォローアップと療養の実際とポイント、最近のトピックを交えて概説する。

【キーワード】
乳がん、がんの診断と治療、手術、抗がん剤治療、放射線治療、ホルモン療法、がんの療養
渡邊 清高
(帝京大学医学部内科学講座准教授)
ゲスト:福内 敦(三井記念病院乳腺内分泌外科部長)
6 がんの治療と療養の実際2(肺がん) 肺がんの疫学、治療と療養の実際について、症状、検査と治療の流れ、治療や療養の意思決定プロセス、フォローアップと療養の実際とポイント、最近のトピックを交えて概説する。

【キーワード】
肺がん、がんの診断と治療、手術、抗がん剤治療、分子標的治療、放射線治療、がんの療養
渡邊 清高
(帝京大学医学部内科学講座准教授)
ゲスト:関 順彦(帝京大学医学部内科学講座病院教授)
7 がんの治療と療養の実際3(大腸がん) 大腸がんの疫学、治療と療養の実際について、症状、検査と治療の流れ、治療や療養の意思決定プロセス、フォローアップと療養の実際とポイント、最近のトピックを交えて概説する。

【キーワード】
大腸がん、がんの診断と治療、手術、抗がん剤治療、分子標的治療、放射線治療、がんの療養
渡邊 清高
(帝京大学医学部内科学講座准教授)
ゲスト:中島 淳(横浜市立大学肝胆膵消化器病学教授)
8 がんの緩和ケア がん患者の苦痛とつらさの実際、がんの治療や療養における緩和ケアの必要性、特に早期からの緩和ケアの導入の重要性について、具体的な取り組みとともに概説する。

【キーワード】
緩和ケア、がんの痛み、医療用麻薬、痛みの指標
渡邊 清高
(帝京大学医学部内科学講座准教授)
ゲスト:的場 元弘(日本赤十字社医療センター緩和ケア科部長)
9 がんの在宅緩和ケアの現状と将来 がんを患いながら住み慣れた自宅で過ごす患者を支える在宅緩和ケアの現状と、患者家族を支えるケアの現状と今後について概説する。

【キーワード】
在宅緩和ケア、看取り、チーム医療、患者家族ケア
田城 孝雄
(放送大学教授)
渡邊 清高
(帝京大学医学部内科学講座准教授)
ゲスト:小笠原 文雄(小笠原内科)
10 がんの在宅緩和ケア
-がん患者と家族を支える仕組みづくり
地域におけるがん対策として、在宅療養を支える仕組みづくりが必要である。医療現場、地域の多職種の関わりの現状を考える。

【キーワード】
在宅緩和ケア、看取り、チーム医療、地域医療
渡邊 清高
(帝京大学医学部内科学講座准教授)
ゲスト:河原 正典(爽秋会岡部医院)
11 がん治療のトピックス
-放射線治療
放射線治療の原理、最近の放射線治療の進歩、治療開発の現状と今後の展望について考える。

【キーワード】
放射線治療、高精度放射線治療、密封小線源治療、放射性核種治療(RI治療)、粒子線治療
渡邊 清高
(帝京大学医学部内科学講座准教授)
ゲスト:多湖 正夫(帝京大学医学部附属溝口病院放射線科学教授)
12 がん治療と研究のトピックス
-がんの薬物療法
がんの薬物療法の仕組み、抗がん剤治療の作用と副作用を正しく理解する、最近の抗がん剤の開発状況や個別化医療に向けての展望について考える。

【キーワード】
がんの薬物療法、抗がん剤治療、相互理解と対話、個別化医療
渡邊 清高
(帝京大学医学部内科学講座准教授)
ゲスト:勝俣 範之(日本医科大学武蔵小杉病院腫瘍内科教授)
13 がん対策を考える(総論) がん対策の取り組みの現状と、多くの関係者が一体となった取り組みの必要性について議論する。

【キーワード】
がん対策基本法、がん対策推進基本計画、がん登録、がん情報サービス、がん診療連携拠点病院、がん相談支援センター
渡邊 清高
(帝京大学医学部内科学講座准教授)
ゲスト:若尾 文彦(国立がん研究センターがん対策情報センターセンター長)
14 がん対策を考える(地域の視点) 地域におけるがん対策、がん患者を支える地域づくりについて、地域の現状と多職種や幅広い関係者を巻き込んだがん対策の重要性を議論する。

【キーワード】
都道府県がん対策推進計画、人材育成、医療連携、地域連携
渡邊 清高
(帝京大学医学部内科学講座准教授)
ゲスト:増田 昌人(琉球大学医学部附属病院がんセンターセンター長・診療教授)
15 まとめ
-がんとともに生きる社会づくり、患者・市民の視点から
がん対策において、患者・家族・市民の視点が重視されている。医療と療養の変化から、がん対策においても患者・住民の視点の重要性と参画の必要性について議論する。

【キーワード】
患者市民参画、サバイバーシップ、がんと社会、がんと就労、地域社会、コミュニケーション、アドボカシー
渡邊 清高
(帝京大学医学部内科学講座准教授)
ゲスト:天野 慎介(グループ・ネクサス・ジャパン理事長)、桜井 なおみ(キャンサー・ソリューションズ代表取締役社長)
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