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初歩からの生物学('18)

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主任講師
二河 成男 (放送大学教授)
加藤 和弘 (放送大学教授)
放送メディア
テレビ
放送時間(2018年度)
第1学期:(木曜)21時30分~22時15分
〔再放送〕(土曜) 1時30分~2時15分

講義概要

生物学では、生物がいかに暮らし、命をつないでいくかを体系づけて理解することが大切である。生物は多様であるが、その体の構造や、遺伝のしくみ、生物種間の関係など、異なる生物であっても共通する部分が実に多い。この講義では、そのような共通部分に着目して、生物とはどのようなものであるか、ということを学ぶ。これまでの生物観の再確認と、新たな視点の付与を目指す。
※詳しくはシラバス

開設年度
2018年度
科目区分
コース科目(自然と環境コース(導入科目))
〔2009年度~2015年度〕共通科目(一般科目)
〔2008年度以前〕共通科目(一般科目)
科目コード
1760092
単位数
2単位
単位認定試験
試験日・時限
2018年度 第1学期:2018年8月4日(土曜)8時限(17時55分~18時45分)
単位認定試験
平均点
備考
「初歩からの生物学('14)」の単位修得者は履修不可
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授業の目標

地球上には、実に多様な生物が暮らしている。それらの生物たちを個別に理解することも必要である。しかし、生物は多様に見えて、基本的な部分は共通する、物質、構造、事象からなる。よって、この講義では、DNA、細胞、代謝といった微視的な共通性から、個々の生物を統一的に理解する。さらに、生物と地球環境との関係や、異なる生物種の間にはたらく様々な作用といった、一見複雑な関係にも、共通の基盤があることを認識する。このような学習から、生物だけでなく、生物に関わる環境も含めた統合的な視点を身に着ける。

履修上の留意点

生物学に関する過去の知識を前提としないで理解できるよう、できるだけ分かり易い講義にしたいが、もし、分からない事柄が出てきた場合には、世の中には種々の啓蒙書があるので、それらを積極的にひもといて学習をしてほしい。生物学辞典や国語辞典も用語の理解に活用しよう。また、インターネットによる知識収集も大いに役立つので利用してほしい。

シラバス

テーマ 内容 執筆担当講師名
(所属・職名)
放送担当講師名
(所属・職名)
1 生物学の世界 生物学が対象としているものは何か。そして、生物学は何を探求し、どのような視点から現象を捉え、どのような方法で行われているかといった、生物学の基本的な事柄を紹介する。また、生物学における、科学と技術や、科学と倫理との関係についても解説する。

【キーワード】
生物学、生物と大きさ、生物と時間、科学と技術、生命倫理、環境
二河 成男
(放送大学教授)
二河 成男
(放送大学教授)
加藤 和弘
(放送大学教授)
2 生物の特徴 生物には、他の物体には見られない顕著な特徴がある。ここでは生物の特徴として主要なものを示し、それらの特徴について、解説する。

【キーワード】
生命、非生命、自己複製、代謝、応答、細胞、集団、環境
二河 成男
(放送大学教授)
二河 成男
(放送大学教授)
3 多様な生物の世界 現在の地球には多様な生物が生息している。その分類体系について、歴史的変遷とともに紹介しつつ、今日どのような生物が知られているのかを、主なグループの特徴とともに確認する。その上で、生物が多様であるとはどのようなことであるのか、生物の大きさを例にとって説明する。

【キーワード】
大分類、ドメイン、古細菌、真正細菌、真核生物、原核生物
加藤 和弘
(放送大学教授)
加藤 和弘
(放送大学教授)
4 地球環境の多様性と生物 地球環境は多様である。様々な気候が存在する。気候が違えば、そこに暮らす生物もまた異なる。さらに、同じ気候であっても、地形や地質の条件、撹乱のあり方など、生物の生息に影響する様々な条件がある。地上と地中、水中でも生物の種類は異なる。このような地球環境の多様性と生物の多様性について解説する。

【キーワード】
陸域、水域、気候、撹乱、地形、生物多様性
加藤 和弘
(放送大学教授)
加藤 和弘
(放送大学教授)
5 生物の誕生と進化 太古の地球において最初の生物が誕生し、長い年月をかけて徐々に変化し、現在のような多種多様な生物たちが共存する世界が形成されるに至った。このような生物の歴史と、生物の時間的な変化、すなわち進化のしくみについて学ぶ。

【キーワード】
生物の起源、生物進化、進化の証拠、自然選択、中立説
二河 成男
(放送大学教授)
二河 成男
(放送大学教授)
6 細胞 その成分と構造 私たちの体も、他の生物と同様に細胞からできている。細胞といっても多種多様なものが存在する。その一方で、細胞全般に共通するしくみもたくさんある。ここでは、細胞とはどのようなものか、どのような物質からなるか、細胞の構造、細胞の増殖の方法について学ぶ。

【キーワード】
細胞、細胞小器官、核、タンパク質、DNA、細胞分裂、原核細胞、真核細胞
二河 成男
(放送大学教授)
二河 成男
(放送大学教授)
7 自己複製と個体発生 動物や植物などの複数の細胞からなる生物では、細胞のように分裂するだけでは、自己複製は完了しない。配偶子の形成、受精、個体発生をへて、成熟する。そして、成熟した個体は複数の構造や器官からなる階層性をもつ。これらについて解説する。

【キーワード】
配偶子、減数分裂、受精、個体発生、細胞分化、階層性
二河 成男
(放送大学教授)
二河 成男
(放送大学教授)
8 代謝の役割 様々な生命活動は、体内で合成される物質や、物質を分解することによって得られるエネルギーによって支えられている。このような細胞内で行われる物質の合成や分解を、代謝と呼ぶ。代謝の実体は、酵素と呼ばれるタンパク質のはたらきによって、良く制御された化学反応の連鎖である。細胞内で営まれる代謝の特徴について学ぶ。

【キーワード】
酵素、ATP、触媒、代謝、代謝経路、ミトコンドリア、葉緑体、光合成
二河 成男
(放送大学教授)
二河 成男
(放送大学教授)
9 感覚と応答 生物は、様々な方法で外部環境の変化を感じ、それに応じた反応を行う。ここでは、ヒトの感覚器官や感覚に関わる細胞、それを伝達し、情報処理する神経や脳のはたらき、そして脳からの応答について概観する。植物についても、光への応答について紹介する。

【キーワード】
視覚、嗅覚、味覚、聴覚、神経、脳、応答、ホルモン、植物の光受容
二河 成男
(放送大学教授)
二河 成男
(放送大学教授)
10 DNAと遺伝情報の流れ 子は親に似る。このことはすべての生物に共通に見られる現象である。これは遺伝情報を担っているDNAが親から子に受け渡されるためである。この遺伝のしくみと、DNAの情報を細胞がどのようにして読み取るかについて学ぶ。

【キーワード】
遺伝情報、DNA、形質転換、タンパク質、転写、翻訳
二河 成男
(放送大学教授)
二河 成男
(放送大学教授)
11 個体群 生物種内のかかわり 生物は繁殖して、個体の数を増やす。時間とともに個体がどのように増えていくかは、生物の生息状況を研究する際の重要なテーマである。この問題を考えるにあたり、同種の生物の個体の集合を指す「個体群」という考え方が用いられる。ここでは、個体群を構成する個体の数の変化についてどのように考えるかを中心に、生物を個体群として考える際の視点を学習する。

【キーワード】
個体群、密度効果、成長曲線、ロジスティック式、齡構成、性比
加藤 和弘
(放送大学教授)
加藤 和弘
(放送大学教授)
12 生物群集 野外では、異なる種に属する複数の個体が、同じ時同じ場所に生息している。このような個体の全体を生物群集と呼ぶ。異なる種の個体の間には、競争、共生、寄生、捕食などの関係が存在する。一方で、種多様性や種組成を把握し、その変化の様相を明らかにすることで、生物群集を理解しようというアプローチもある。ここでは、この2つのそれぞれについて概要を学ぶ。

【キーワード】
生物群集、種間関係、種組成、種多様性、環境条件
加藤 和弘
(放送大学教授)
加藤 和弘
(放送大学教授)
13 生態系 生物と環境の関係 生態系とは、ある一定の区域に暮らす生物集団と、その生物集団を取り巻く環境をまとめたものである。生態系の中では、生物が利用するエネルギーや物質が移動している。ここでは、物質循環やエネルギーの流れという視点から、生態系のあり方について学ぶ。

【キーワード】
物質循環、一次生産、消費、分解、有機物
加藤 和弘
(放送大学教授)
加藤 和弘
(放送大学教授)
14 生態系を越えて起こる生態的現象 私たちの身近では、樹林、草原、河川、湿地といった、生息場所としては異質の複数の土地がモザイク状に存在していることが多い。個々の土地には、特徴的な生物群集が見られ、環境と合わせて生態系として捉えられる。一方、生物が関わる現象の中には、個々の生態系の枠組みを越える広がりをもつものもある。こうした生態的現象と、それを理解する枠組みとしてのランドスケープについて概説する。

【キーワード】
ランドスケープ(景観)、里山、移動、境界、パッチ状生息場所
加藤 和弘
(放送大学教授)
加藤 和弘
(放送大学教授)
15 人間活動と生物のかかわり 生物の利用 生物そのものや、生物のもつ特徴を利用して開発された製品は、現在では、衣食住に関するものだけではなく、様々な工業製品や医薬品でも見かけるようになった。これらは生活を便利にする反面、生命倫理においては課題を提示するものもある。

【キーワード】
生命倫理、抗生物質、組換えDNA技術、ホルモン、緑色蛍光タンパク質、発酵、胚性幹細胞、iPS細胞、遺伝子検査、ゲノム編集
二河 成男
(放送大学教授)
二河 成男
(放送大学教授)
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