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乳幼児の保育・教育('15)

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主任講師
岡崎 友典 (放送大学客員准教授)
梅澤 実 (埼玉学園大学教授)
放送メディア
ラジオ
放送時間(2018年度)
第1学期:(土曜)18時15分~19時00分

講義概要

本科目では、まず乳幼児を育てることの意味を問い直し、乳幼児が生活する主な場所としての家庭と、保育所や幼稚園の存在意義を確認し、「保育」、「教育」の基本概念を整理する。さらに乳幼児の発達的特徴およびその歴史的展開と現状について把握し、家庭、保育所、幼稚園、地域社会の具体的場面での援助のあり方について考察する。特に方法原理として「環境を通しての保育・教育」、「遊びを通しての保育・教育」、「言葉の発達」、「表現活動」、また「児童文学」、「多文化共生」といった側面から、専門職者だけでなく乳幼児にかかわる大人たちが習得すべき知識・技術について学ぶ。
※詳しくはシラバス

開設年度
2015年度
科目区分
コース科目(心理と教育コース(専門科目))
〔2009年度~2015年度〕専門科目(心理と教育コース)
〔2008年度以前〕 専門科目(発達と教育専攻)
科目コード
1529005
単位数
2単位
単位認定試験
試験日・時限
2017年度 第2学期:2018年1月24日(水曜)5時限(14時25分~15時15分)
2018年度 第1学期:2018年8月2日(木曜)7時限(16時45分~17時35分)
単位認定試験
平均点
(2016年度 第2学期)74.0点
(2017年度 第1学期)82.9点
備考
 
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授業の目標

講義を通して、保育・教育の専門職者(保育士、教諭)が保育所や幼稚園で担当している乳幼児の指導をより豊かなものにするための基本原理と指導方法を学ぶとともに、乳幼児にかかわる父母・保護者、地域住民が、子育てを通して次世代を担う人材の養成をするために、専門職者と連携・協力する態勢を作ることの必要性について学ぶ。さらに、今日的な政策課題としての「子育て支援・ファミリー・サポート」のあり方や、学校教育と就学前教育の関連について、「幼・小の接続」といった視点から考察する。

履修上の留意点

本科目は教育学にかかわる専門科目なので、導入科目の「教育学入門」「教育の社会学」「発達科学の先人たち」を履修していることが望ましい。また、直接子育てや保育・教育に携わっていない方も、この機会に身近にいる乳幼児の「生活や育ち」に眼を向けるとともに、保育所や幼稚園の存在と、その意義について関心をもって学習していただきたい。

シラバス

テーマ 内容 執筆担当講師名
(所属・職名)
放送担当講師名
(所属・職名)
1 乳幼児を育てるということ 人の営みと動物のそれとの違いは何か? そのような問いを根底に教育の意味を考え、保育所・幼稚園の基本的役割とそれらに関わる用語の整理をしながら、乳幼児を育てるとはどういう行為か考察する。

【キーワード】
種の保存、個体の保存、社会化、コメニウス、カント、ルソー、教育基本法、保育所保育指針、幼稚園教育要領
梅澤 実
(埼玉学園大学教授)
岡崎 友典
(放送大学客員准教授)
梅澤 実
(埼玉学園大学教授)
2 乳幼児の発達課題 乳幼児期の発達観の3つの典型的説(生得説、経験説、輻輳説)から相互作用説について、また、ハヴィガーストとエリクソンの発達課題論について考察し、乳幼児期に対する教育と保育における、「発達」について理解する。

【キーワード】
生理的早産、依存性、可塑性、発達課題、ハヴィガースト、エリクソン
梅澤 実
(埼玉学園大学教授)
梅澤 実
(埼玉学園大学教授)
3 家庭での生活とそこでの育ち
-家族周期の変化と子育て-
子どもは、家庭で生まれ、そこで育つ。家庭は子どもにとって運命的存在であるが、その家庭も社会条件や変化と無関係ではいられない。ここでは家庭の教育機能を社会学的視点から捉え、統計や各種調査を援用して、「家族・家庭」の役割について明らかにする。

【キーワード】
家族形態、生活周期、ライフサイクル、マザリング、母子相互作用
岡崎 友典
(放送大学客員准教授)
岡崎 友典
(放送大学客員准教授)
4 保育所・幼稚園の生活 保育所と幼稚園の歴史的変遷をたどり、現在の保育所、幼稚園がこれまでの遺産の何を引き継ぎ、乳幼児にどのような生活の場を用意しようとしているかについて学ぶ。それぞれの基本的な考え方や保育の内容を理解した上で、幼保一元化など、これからのあり方について考察する。

【キーワード】
フレーベル、オーベルラン、託児所、幼稚園教育要領、保育所保育指針、幼保一元化
井上 清美
(川口短期大学教授)
井上 清美
(川口短期大学教授)
5 地域社会での生活とそこでの育ち
-地域社会の変容と子育て-
乳幼児にとっての地域社会の果たす役割、「地域の教育力」といった視点から考察する。急激に変動する社会のなかで、地域社会は多様な課題を内包している。子どもの育つ身近な環境である地域社会の保護者と地域住民の人間関係、とくに地域住民組織の果たす役割について明らかにする。

【キーワード】
人口の流動性、都市化、地域コミュニティ、地域の教育力
岡崎 友典
(放送大学客員准教授)
岡崎 友典
(放送大学客員准教授)
6 遊びと環境を通しての保育・教育 子どもにとって遊びが重要な意味をもつのは、子どもは遊ぶ体験により、さまざまなことを学んで成長していくからであろう。ここでは遊びとは何かをこれまでの諸理論に学び、次に遊びと教育の関係、さらに、保育における環境の重要性を考察する。

【キーワード】
遊びの定義、フレーベル、ピアジェ、恩物、教具、遊びの援助
押元 信幸
(東京家政大学教授)
押元 信幸
(東京家政大学教授)
7 表現活動と心の育ち 子どもの表現活動は将来の創造的活動の根幹をなすものである。ここではまず表現と創造性の関係について学び、さらに実践例を取り上げながら、子どもの表現活動にどのような意味や心の育ちがあるかを考える。

【キーワード】
シュタイナー教育、レッジョ・エミリア・アプローチ、創造のプロセス、コミュニケーション、模倣
押元 信幸
(東京家政大学教授)
押元 信幸
(東京家政大学教授)
8 言葉の発達と教育 乳幼児が次第に言葉を話すことができるようになるということは驚異的なことである。乳幼児はどのように言葉を獲得するのかを概観し、保育者が乳幼児の言葉にどのようにかかわればよいかを考察する。

【キーワード】
エミール、ピアジェ、ヴィゴッキー、外言、内言、喃語、マザーリーズ、読み聞かせ
梅澤 実
(埼玉学園大学教授)
梅澤 実
(埼玉学園大学教授)
9 児童文学を通しての保育・教育 児童文学とはどのようなものかを、定義における問題も含めて概観し、多様なジャンルの中でも乳幼児と関連の深い絵本とおとぎ話に焦点を絞って、それらの特色を捉えるとともに意義を考察する。こうした理論面に加え、体験者の事例も検討することで、児童文学が保育・教育に貢献する道を探る。

【キーワード】
絵本、おとぎ話、推薦図書、読み聞かせ、物語スキーマ
芦田川 祐子
(文教大学准教授)
芦田川 祐子
(文教大学准教授)
10 児童文学から見える子どもの姿 子どもの概念に関する理論を参照し、時代や地域によって多様な観点があることを確認する。それを踏まえて、児童文学に表れる子どもの描写を具体的に読み解くことで、子どもの多様性への理解を深める一助とし、児童文学における子どもと大人の関係を扱った理論から、保育・教育のあり方を考える。

【キーワード】
子ども観の変遷、他者性、多様性、成長、児童文学の不可能性
芦田川 祐子
(文教大学准教授)
芦田川 祐子
(文教大学准教授)
11 国際化社会における保育・教育
-多文化化と保育・教育-
子育てや保育の場における、多国籍化や多文化化が進行するなかで、多様な文化や価値観が共存する多文化社会への質的転換が今日的課題になっている。外国籍の乳幼児・保護者の心理的特質と園環境の構造について、異文化間教育といった視点から考察する。

【キーワード】
国際化、多国籍化、異文化間教育、アコモデーション、多文化共生、日本語教育
岡崎 友典
(放送大学客員准教授)
岡崎 友典
(放送大学客員准教授)
12 子育て支援とファミリー・サポート 現代の日本において、なぜ子育て支援が必要とされているのかを理解し、その背景について学ぶ。1990年代以降、政府によって展開されてきた子育て支援や地域での実情を知ることにより、子どもにとって望ましい支援のあり方について考察する。

【キーワード】
家族の多様化、エンゼルプラン、新エンゼルプラン、子ども・子育て応援プラン、子ども・子育て新システム、ファミリーサポート事業
井上 清美
(川口短期大学教授)
井上 清美
(川口短期大学教授)
13 保幼小の接続を考える
-保幼小連携カリキュラム-
子どもにとって劇的な環境変化が起こる保育所・幼稚園から小学校への接続について、保幼小連携のカリキュラム開発の歴史を概観し、そのあり方について考察する。

【キーワード】
小一プロブレム、教育課程、保育課程、カリキュラム、誘導保育案、接続期
梅澤 実
(埼玉学園大学教授)
梅澤 実
(埼玉学園大学教授)
14 保育・教育の専門職者の育ち 保育者は、子どもとともに成長するとも言われる。保育者は、目の前の子どもたちが見せるさまざまな姿に対応しながら、新たな手立てを紡ぎだすことが求められている。倉橋惣三と斎藤喜博の教育論に耳を傾け、初任保育者の成長過程から専門職者としての保育者について考察する。

【キーワード】
専門職者、倉橋惣三、斎藤喜博、意思決定、反省的実践家、振り返り(リフレクション)
梅澤 実
(埼玉学園大学教授)
梅澤 実
(埼玉学園大学教授)
15 乳幼児の保育・教育の現状と課題 子どもたちを取り巻く自然・社会環境の変化は著しい。その変化は、これからも複合的に子どもたちに影響を与えるであろう。ここでは、「幼保一元化」「遊びと学び」「情報化」「家庭・地域との連携」の4点から、これからの幼児教育の課題を考察する。

【キーワード】
幼保一元化、早期教育、教育格差、ヘッド・スタート計画、メディア、家庭・地域との連携
梅澤 実
(埼玉学園大学教授)
岡崎 友典
(放送大学客員准教授)
梅澤 実
(埼玉学園大学教授)
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